「エジソンズ・ゲーム」のオスカー男優マイケル・シャノンは、嫁も私服も素朴な庶民派。 [映画写真日記]
いや〜、発明王エジソンの電気ビジネスを描いた映画「エジソンズ・ゲーム」な〜。
知らないことばかりで、とっても楽しめましたけども。
初めて街中に電球がつく場面とか、「当時の人々は興奮したんだろうな〜」と思いながら観てました。
電球ロマンですよ!
今回のエジソンは、ちょっぴり人当たりの悪いキャラクターということで。
そういう役が得意なベネディクト・カンバーバッチが、いつも通りの芝居で無難にこなしてました。↓
この作品の制作時、プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインにイビられ、作品もイジられまくって怒っていた監督。
セクハラ騒動でハーヴェイ・ワインスタインが失脚後、監督が体験を元に追加した場面がこちら。
発明家の元に大株主がやってきて、発明家の会社も特許も奪い去っていくという、権力を表現した場面です。
ああ、名も知らぬ監督さん、悔しさをバネに変えてがんばんなね!↓
エジソンのライバル、実業家ウェスティングハウスは、奥さんが手綱を引いてました。↓
ウェスティングハウス役を演じていたマイケル・シャノンて、奥さんはテレビ女優のケイト・アーリントンという人だったんですね。
こちらが夫妻の普段の姿なのですが、めちゃめちゃ普通〜!
銀座よりは町田で過ごしたそうな夫妻〜!!↓
アカデミー賞ノミネート経験のあるマイケル・シャノンですけども。
同じように、オスカー男優がテレビ女優を抱いてるパターンって、いくつかございます。
ケイシー・アフレックは、ドラマ「スーパーガール」などに出演していたフロリアナ・リマと交際中。
2人とも、とてもスターには見えないお姿ですな〜。↓
サム・ロックウェルは、ドラマ「GCB」(←きっと誰も知らん)などに出演していたレスリー・ビブと交際中。
サム・ロックウェルの私服が、なんか残念〜。↓
俳優という同業同士でのカップルって、交際維持が難しいと思うのですが、ライバル心とかあるでしょうし。
「オスカー男優とテレビ女優」というカップルの場合は、格差がありすぎて、逆にバランスが取れているのかな、知らんけど!
「オスカー女優とテレビ男優」というカップル例としては、ヒラリー・スワンクとチャド・ロウという元・夫妻。
2人とも売れない頃から交際していたのですが、ヒラリー・スワンクだけが売れだして、2度アカデミー賞を受賞して破局したんですよね〜。↓
夫の気持ちは「嫁はいいよな、アカデミー賞もらって売れっ子で。どうせ俺なんかテレビドラマの脇の脇だしよ〜」みたいな感じになったのかな。
両者とも、とってもかわいそう〜。
切なさと危うさを秘めている「スター格差カップル」なのでした。
「エジソンズ・ゲーム」★★★ [映画日記]
主人公はエジソンですよ、エジソン。
イソジンじゃありませんから!
「エジソンはすごい発明家」ということは、誰でも知ってますけども。
「ドクター・中松さんは発明家」以上の知名度ですよ!
今作は、エジソンが電球を発明した後のビジネス展開を描いていて、知らないことばかり。
知られざるエジソンのお仕事と闇営業、という内容で、興味深く楽しみました。
まずは、エジソンって発明会社を運営していたんですね。
社長さんですよ!
そして、エジソンの性格はちょっとキツ目になっています。
社員に厳しく当たる場面もある、ブラック・エジソン!
「まるでスティーブ・ジョブズさんみたいだな」と思いながら観てました。
エジソン役を演じているベネディクト・カンバーバッチは、元々「性格の悪い役」がお得意。
性格の悪さがオハコ!(←本人の性格は善良です)
演技については、かなりの安定感がありました。
エジソンには、ウェスティングハウスという名のライバルがいて、電力の供給方法について「ワシのやり方が良い。お前のやり方はダメ、なっとらん!」と競り合う展開。
足の引っ張り合いムービーなんですよ!
ウェスティングハウスの奥さんが野心家でした。
あげまんでヤリ手ババア!
ウェスティングハウス自身より、奥さんの方が個性はありました。
ウェスティングハウス役を演じているのはマイケル・シャノンなのですが、「嫁の尻にしかれてる感」がよく出てます。
「尻にしかれてる顔」なんでしょうね!(←失礼)
エジソンもウェスティングハウスも、基本的に善人なのですが、ライバルを蹴落とそうとする時は、悪どいこともなさいます。
電力が死刑執行の手段になるというエピソードも、「発明品は人の役に立つが、殺すこともある」という感じでダークです。
見事にあぶり出しておりました、発明ビジネスの二面性!
この映画の魅力は、敵も味方も発明も、グレーであることだと思いました。
もう1人、若い発明家ニコラ・テスラという人が出てくるのですが、派手な服装のオシャレさん。
この人を主人公にしたスピンオフ作品を作るとしたら、タイトルは「オシャレ発明」で良いと思う〜!
エジソンとケンカして、仕事もうまくいってないニコラ・テスラさんは「負け犬キャラ」の扱いでしたけども。
オシャレな負け犬なんですよ、オシャレ犬!
観賞後にウィキペディアで調べたら、ニコラ・テスラさんも功績を残した偉大な人だったんですね。
実はオシャレ偉人だったんですよ!
「この時代の発明界って、活気があったんだな〜」と思いました。
今作は2017年に公開予定でしたけども、プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ騒動で製作会社が破綻して、公開が延び延びに。
セクハラ騒動前のワインスタインと監督との確執も過激で、作品よりも、製作サイドのスキャンダルが目立ってしまったことが残念〜。
エジソン話よりワインスタイン話のほうが面白い、というのが皮肉でした。
「ドクター・ドリトル」★★★ [映画日記]
「アベンジャーズ」シリーズを卒業し、ボクちゃんの中では神化したロバート・ダウニー・Jrですけども。
もしもロバート・ダウニー・Jrが目の前に現れたらば、かしずく心構えですよ!
あのお方が、お次は、どんな作品をお選びになるのかと思ったら。
まるでディズニー映画みたいな、家族向けアドベンチャー作品をチョイスなさいました。
演じる役は、動物と話ができて、軽妙な動きをする獣医ドリトル先生。
ジョニー・デップみたいなメジャー路線をお選びなすった!
まだ当分は、お稼ぎなさいます!!
しかし、その演技は、なんとなく力が入ってないような…。
腑抜けているような!
きっと「アベンジャーズ」での疲れが取れきってないのでしょう。
ゆっくりしてほしいです、バブ入りのお風呂にでもつかって!
劇中で、ドリトル先生の周辺にいるのはCG製の動物ばかり。
相当ガヤガヤしています、ガヤ芸人みたいに!
ドリトル先生が動物と話ができる、という能力は「鳴き声を翻訳してるのかも」と思って、なんとか理解しましたけども。
なぜか虫やタコとも話が可能!
鳴かないのに、なんで?
もはやテレパシーの域でした!
原作の特徴を取り入れるためか、セリフが海外の児童文学っぽい不自然さで、物語の展開も唐突。
終始、ダニー・エルフマンのファンタジックな音楽が鳴りっぱなしで、こわい夢を見せられているよう。
まるで子供向けのドラッグムービーですよ!
なかなかの怪作に仕上がっていたと思います。
登場人物はおじさんが多い〜。
メインの人間キャラに、年頃の美女はおりません。
もはや、おじさんと動物のコラボ映画!
ドリトル先生のライバル役はマイケル・シーンで、海賊王役はアントニオ・バンデラスという、なかなか良いところを突いたキャスティングになってました。
動物の声役は、大物スターが集結してたんですね〜、ほとんど気づきませんでしたが。
見えないところにカネをかけているんですよ。
穿いてるブリーフにカネをかけているようなもん!
オウム役がエマ・トンプソンというのは、声を聞いてピンときましたよ、特徴があるので。
あと犬役がトム・ホランドというのも、ピンときました。
今回のキャスティングは「アベンジャーズ関連役者を排除」の傾向が見られましたが、トム・ホランドだけは別格みたいですね。
ひいきされてるよね〜、あの子!(←後ろ指をさしながら)
「アベンジャーズ」劇中の、ロバート・ダウニー・Jrとトム・ホランドの師弟関係にはファンが多いので、「客寄せ配役」なのかもしれません。
客寄せパンダ役ですよ、動物映画だけに!
「アベンジャーズ」が大好きなボクちゃんとしては、全動物を「アベンジャーズ」キャストでやってもらっても良かったな〜。
シロクマ役はクリス・ヘムズワースとかで問題ないし〜!
今作では、怖いトラ役がレイフ・ファインズなど、イメージ通りのボイス・キャスト例もありましたけども。
キツネ役がマリオン・コティヤールだったとはビックリ。
そんなに出番なかったキツネ。
今回のティヤールは、もったいない使われ方をされてました。
アヒル役にかえてあげたかったです。(←大差ありませんか)
「リミット・オブ・アサシン」★★★ [映画日記]
イサ夫さんていいよね!
イサ夫さんて、イーサン・ホークのことですよ。
尾藤イサオさんじゃありませんから!
イサ夫さんが出演している映画に、ハズレは少ないと思います。
打率の良い子!
たとえ作品自体がハズレていても、イサ夫さんの演技だけは輝いている。
全盛期のジョニー・デップみたいな存在だと思います、あれほどのメジャー感はありませんが。
メジャー感がない分、落ちぶれもしない。
細く長く生きるタイプ!
腸に長くとどまる、ガセリ菌みたいなお方なんですよ!!
今回、イサ夫さんが主演したのは、アクション作品。
2017年の旧作ですけども。
殺し屋役ですよ、アサシン!
今作は、年に1本くらいは公開される「アサシンもの」です。
劇中でのイサ夫さんは銃をバンバン撃ちまくり、車をブンブン飛ばしまくるという、アクション・スターみたいな演技を披露。
新鮮でした、いつもは大人しい子なので。
イサ夫さん演じる殺し屋トラヴィスが、蘇生技術を開発している大企業に戦いを挑む、という物語。
殺し屋の目線から物語が始まるので、悪として登場する殺し屋トラヴィスですけども。
悪徳企業と戦うことで「いい人」化しています。
錯覚ですよ!
また、敵も味方も、主要キャラクターはアラフォー世代で、みんな子持ち。
「子持ち縛り」の作品!
若さが一切ナーイ!!
子を食わせるために汚れ仕事をこなしている、という、働き盛りの悲哀をフィーチャー。
殺し屋トラヴィスも任務を遂行するために、中国女性をだまくらかして抱きました!
同じジャンルの作品の中でも大人っぽい仕様で、浪花節がきいている「アサシンもの」に仕上がっておりました。
悪徳企業が「蘇生技術を開発している」という点は楽しい要素。
枯れた味わいのアクション映画でありながら、いい感じにB級臭さを漂わせておりました。
悪徳企業により、殺し屋トラヴィスの腕にはデジタルのタイマーが仕込まれて寿命がカウントダウン!
「アンタ、残り3分です」みたいな感じですよ!!(←カップヌードルかい)
アクション描写は過激で硬派な部分もありますが、腕に仕込まれたタイマーが硬さを払拭。
変な感じ!
どうせ腕に液晶が仕込まれるのなら、ついでに天気予報を表示してもらった方が便利。
「あと3分で雨が降ります」って表示されると、洗濯物が取り込めますしね!
「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」男優も粒揃い。世界のイケメンが4姉妹をバックアップ。 [映画写真日記]
いや〜、「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」な〜。
古典を、いかにも古典っぽく表現しつつ新味も取り入れた、面白い試みの映画でしたけども。
こちらが若草4姉妹の名場面。
いかにも姉妹っぽい、女同士の取っ組み合い場面です。↓
四女エイミー役のフローレンス・ピューは、今回の演技でアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされてましたけども。
「たかがエイミー役で、なんで?」と思っていたのですが。
本編を観てみたら、「ガハハ笑い」が魅力的。
審査員の心を掴んだのは、この「ガハハ笑い」だと思う〜。↓
「三女ベス役を演じてる子って誰だろう?どこかで見た気がするけど」と思っていたら。
それは、ドラマ「シャープ・オブジェクト KIZU-傷-」で、パトリシア・クラークソンの娘役を怪演していたエリザ・スカンレンでした。
こちらのお写真は、「シャープ・オブジェクト」での出演場面。↓
4姉妹のお父さん役は、ドラマ「ベター・コール・ソウル」の主演男優、おでんさんでした!(←ボブ・オデンカーク)
まさか4姉妹の種が、おでんさんだったなんて〜!!
こちらのお写真は、「ベター・コール・ソウル」での出演場面。↓
4姉妹宅のお向かいに住んでいるお爺さん役は、クリス・クーパーなんですよね〜。
あまりにお爺さん過ぎて、最初はクリス・クーパーだとは気づきませんでした。
こちらのお写真は、出演者と監督との集合写真。
若いグループに打ち解け合えない気持ち、なんとなく分かります!↓
4姉妹宅のお向かいに家庭教師として雇われているジョン・ブルック役は、イギリスの人気ドラマ「グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース」の主演男優ジェームズ・ノートンでした。
牧師探偵が若草物語に突入してきたんですよ!↓
フリードリヒ・ベア教授役を演じていたのは、映画「グッバイ・ゴダール!」などに出演しているフランス男優ルイ・ガレルでした。
脇の男優陣は、世界中から安くて良い仕事をする人材が集結してますな〜。
こちらのお写真は、プレミア会場でのルイ・ガレルとジェームズ・ノートン。↓
こちらのお写真は、同じくプレミア会場。
4姉妹を翻弄するイケメン役ティモシー・シャラメが、グレタ・ガーウィグ監督の背後でおどけている場面です。↓
こちらのお写真は、次女ジョー役シアーシャ・ローナンと、四女エイミー役フローレンス・ピューの再会場面。↓
そういえば、4姉妹のおば役でメリル・ストリープも出てましたけども。
他の人材が輝きすぎて、今回ばかりはメリル・ストリープが霞んでました。
これは、たいへん珍しい現象です。
こちらのお写真、メリルを含む関係者の集合写真です。↓
こちらのお写真は旬の若手スター、フローレンス・ピューとティモシー・シャラメです。↓
フローレンス・ピューは現在、20も年上の男性と交際中。
フローレンス・ピューが、どこかオバハン臭いのは、えらい大人に抱かれているせいなのかもしれませんね。↓
「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」★★★☆ [映画日記]
酔いしれました、若草ワールド!
ルイーザ・メイ・オルコット作「若草物語」を、豪華キャストで映画化してますけども。
映像も音楽も物語も美しい、ほっこりした世界。
美談の連続で、なんかクリスマスっぽい。
クリスマスに観るといいと思いました、今は梅雨のど真ん中ですけども!
1950年代くらいの名作映画を思わせる、映像の質感がおもしろーい。
あえて昔臭く仕立てているんですよね〜。
あえて臭みを出してるんですよ、納豆みたいに!
かつてタランティーノとロバート・ロドリゲスが、昔風味の映画「グラインドハウス」を作り上げましたけども、ああいう感じのアプローチ。
今作の監督・脚本を担当したグレタ・ガーウィグって、ビジュアル・センスもあったんですね〜。
脚本は、原作の時間軸を変えたり、保守的な社会に反論するセリフを加えたりして小技を効かせてます。
元を適度にイジってんの!
タランティーノにおける「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」みたいに、ベースをイジる加減が良い感じ。
おイジリ上手!
ああ、グレタ・ガーウィグさん。
グレ子さんよ!
アンタ、女タランティーノに成りなすったか!!
これまでのグレ子さんのイメージは「脚本が面白い」でしたけども。
「文だけ」の文女でしたけども!
今作のヒットで、イメージが「監督としてスゴイ」に変わりましたよ。
キャスティングも最高の状態になっています。
メインの4姉妹だと、四女エイミー役として、ブレイク中の旬な女優、フローレンス・ピューがどっしりと居座ってるところが奇跡です。
鑑賞中は、フローレンス・ピューのことが末っ子に見えてませんでした、存在感も顔も大きい子なので。
また、4姉妹宅の向かいに住んでるイケメン役がティモシー・シャラメなのですが、ものすごく出番が多い〜。
「アンタまるで主役じゃん。サザエさんで言えば伊佐坂さんくらいの立ち位置なのにねぇ」と思いながら観てました。
主人公で次女のジョー役はシアーシャ・ローナンちゃんなのですが。
子役から知ってるシアーシャちゃんが、今作では妹たちの面倒をみる立派なお姉さんふうの演技を見せていて、「大人になったよね」と思う〜。
そして、これまでシアーシャちゃんが出演した作品は、「ザ・単独主演もの」という感じが多かったのですが。
「主演として看板背負ってます」みたいな感じですよ、堂本光一における「SHOCK」みたいな!
今作は、4人姉妹と家族や隣人が紡ぎ出す群集劇ということで、チームプレイを見せるシアーシャちゃんが新鮮でした。
また、草原や海辺でジャレ合うシャラメとシアーシャちゃん、という光景がキラキラキラキラ〜!
ワテらみたいな小者には手の届かない、極楽浄土のような輝きを放つジャレ合いを見せられて、なんか涙出てきたわい!!
できることなら、もし可能であれば、ジャレ合うシャラメとシアーシャちゃんの間にボクちゃんも入れてほしい。
一緒にジャレ合いたかったです、2人には無視されるでしょうけども!
こんだけスターが揃った映画の中でも、ちゃんと客の目を引くシアーシャちゃんのオーラもスゴいな〜、と思うのですが。
どうしてこんなにシアーシャちゃんがステキで目を引くのかな〜、と考えましたところ。
シアーシャちゃんって、世界レベルの美貌を持ちながらも、髪型や服の着こなし、メイクなど、どこかダサ味が含まれてますね。
都会っぽい洗練味やモード感はなく、あんだけ美人なのに素朴感があるから魅力的なんだと思いました。
簡単に言えば、いなか美人なんですよ!(←失礼)
だから現代劇より時代劇の方が合うんでしょうね。
「デッド・ドント・ダイ」★★☆ [映画日記]
ジム・ジャームッシュ作のゾンビ映画ですけどもユルーい!
あまりにも空気感がユルすぎて、本編が始まって、わずか2分で眠くなってしまいました。
わたくし、どんな映画を観ている時も、途中で必ず眠くなりますエッヘン!(←もっと恥じて)
しかし、大抵の場合物語の中盤にもなれば目も覚めてくるものですよ。
それが今作の場合は、最初っから最後まで眠かった。
ぶっとおしですよ!
話の途中、不思議系の女性役でティルダ・スウィントンが出てきて、柔道着姿で日本刀を振り回す、という楽しい場面もありましたけども。
それでもまだ眠かった〜。
ティルダ・スウィントン様が、おちゃらけてくださったのにまだユルいとは〜!
米国の田舎町で、ゾンビと警官が戦うお話でしたけども。
こっちは睡魔と戦っていたのでした。
観終わって、映画館を一歩出たとたんに眠気スッキリ、何なのコレ〜!?
奇妙な戦いを体験いたしました。
近年のジム・ジャームッシュ作「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」と「パターソン」がすごく好きだったから、今作も期待しすぎてしまいました。
冷静に考えてみたら、本来、ジム・ジャームッシュの作風は眠い系。
映像の子守唄!
低テンションは本来のジム・ジャームッシュ風味だから、眠い映画で正解なのでしょうね。
今回の特徴は、本格的なコメディ作品というところ。
ジム・ジャームッシュも今は67歳。
大オジン!
繰り出してくるオヤジ・ギャグにも、なかなか笑うことができずに困りました。
せいぜい苦笑い!
2人の警官役ビル・マーレイとアダム・ドライバーの会話中「ジムの書いた脚本がさ〜」みたいな、ジム・ジャームッシュ本人を引用したギャグが出てきたときはビックリしました。
ジム・ジャームッシュ流の内輪ネタですよ!
思い切ったギャグでしたけども、まー何というか。
スベってたわな!
しかし、こういうのも新鮮。
これまでのジム・ジャームッシュ作には無い味わいでした。
また、スター・ウォーズなどアメリカの映画や音楽を引用してゾンビ映画に組み込むという、いかにもなアメリカ的・カオスでおバカな世界観を、アートなジム・ジャームッシュが作り出したと思うと、微笑ましい気分になりました。
「ジム・ジャームッシュのユーモア」という、新ジャンルの悪夢でした。
キャリーお疲れ様でした!ドラマ「HOMELAND」シーズン8で完結。シャラメ他、過去の出演スター振り返り。 [海外ドラマ日記]
*とくにネタバレとかはありません。
いや〜、「ブレイキング・バッド」と共に、海外ドラマの品質向上に貢献してきた社会派サスペンス・ドラマ「HOMELAND」な〜。
エミー賞やゴールデン・グローブ賞など総ナメにして、一時代を築いた作品ですよ。
先日、FOXの放送で、ファイナル・シーズン(シーズン8)の全12話を鑑賞終了。
まあまあ面白かったです。
*こちらのDVDはシーズン7。↓
HOMELAND/ホームランド シーズン7 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2019/04/03
- メディア: DVD
シーズン1とか2とかで見られた、モヤモヤして後を引く心理描写はとっくに無くなってます。
シーズン8では、「女諜報員が戦争を食い止めようとする」という、かなり分かりやすい普通のサスペンス劇になっていました。
簡単に言えば、ドラマ「24-Twenty Four-」を硬くした感じです。
わたくしも最近は熱心に視聴してませんでしたけども。
「シーズン7まで観たんだから、8でフィナーレまで観届けよう。お見送りじゃ〜っ」という、老人を見送る孫のような心構えで鑑賞にのぞみました。
主人公キャリー・マティソン役、クレア・デインズがみせるキレた名演技が相変わらず最高〜。
ブロンド美人でありながら甘さが一切ない、というのがスゴイです。↓
キャリーの職業が「元CIA特殊部員」なんだか「フリーの諜報員」なんだか「顧問」なんだか、もうよく分かりませんな〜。
最終的には「世界の平和を守る、伝説の女ヒーロー」みたいな扱いになって、有終の美を飾りました。
番組のファンなら「キャリー・マティソン、お疲れさまでした」と言いたくなる、余韻の残るラストシーンでした。
こちらのお写真は、普段のクレア・デインズ。
女優スイッチがオフ時のクレア・デインズは、本当に普通の人で大好きです。↓
ファイナル・シーズンの一番の見どころは、個人的にはクレア・デインズの夫、ヒュー・ダンシーの出演ですよ。
嫁のドラマが完結するって言うんで、一肌脱いだんですよ!↓
ヒュー・ダンシーの役は、やけに好戦的な政治コンサルタント、ジョン・ザベル役。
童顔のヒュー・ダンシーが、おっさん臭さを出して大熱演してました。↓
しかし、劇中でクレア・デインズとヒュー・ダンシーが顔をあわせる場面はありませんでした。
そんなところも硬派な感じで良いと思う〜。
キャリー・マティソンの相棒的存在のおじさん、ソールもファイナル・シーズンまで生き残りました。
いつも今にも死にそうなのに、しぶとかったです!↓
ファイナル・シーズンでは、若かりし頃のソールも登場。
演じている若手男優が、姿も声もソールに似てました。↓
そんな「HOMELAND」。
2011年のシーズン1から2020年のファイナル・シーズン(シーズン8)まで、多くのスターが出演してきたので、ザッと見返しておきたいと思います。
まずは、ピーター・クイン役でルパート・フレンドな〜。
実生活ではキーラ・ナイトレイの元カレとしても有名なお方。
劇中では、ひどくいたぶられる役でかわいそうでした。↓
こちらはジェシカ・ブロディ役で出番が多かったモリーナ・バッカリン。
実生活では、ドラマ「ゴッサム」主演男優と結婚しましたな。↓
他には。
今ではドラマ「ブラックリスト」のレスラー役でおなじみのディエゴ・クラテンホフも。
ドラマ「プリズンブレイク」のティーバック役でおなじみ、ロバート・ネッパーもシーズン6と7に将軍役で。
日本語版声優さんは、ティーバック役と同じく若本規夫さんでした。
シーズン7では、ジェームズ・ダーシーが元CIA役で登場。↓
シーズン5でレギュラー出演していたのはミランダ・オットー。
日本名は「京香」でいいと思う〜。↓
キャリーがCIAに所属していたときの上司役は、今はドラマ「スーパーガール」レギュラーのデヴィッド・ヘアウッドですよ。↓
デヴィッド・ヘアウッドは「スーパーガール」では、こんな感じですよ。
華麗な転身、CIAから火星人に!↓
同じくドラマ「スーパーガール」のスーパーガール役メリッサ・ブノワはシーズン1で脱いでました!
「HOMELAND」はスーパーガールの黒歴史なんですよ!
今ネットで「脱いでるメリッサ・ブノワ」の画像を検索しても出てこない。
事務所が削除したんでしょうね。↓
一番のお宝スターは、シーズン2で副大統領の息子役だったティモシー・シャラメですよ。
ブレイク前の出演でした。
まさかこの子が、後にアカデミー賞にノミネートされることになるとはねぇ。↓
そして、この子が、後に私生活でジョニー・デップの娘を抱くことになるとはねぇ!
「HOMELAND」のチョイ役たちにも「歴史あり」ですな〜。
「ポップスター」★★★ [映画日記]
スキャンダルにまみれた大物歌手セレステ役を、ナタマンが演じてますよ。(←ナタリー・ポートマン)
ナタマンが歌って踊りまくるんですよ、ダークに輝く全身タイツで!
まるで戦隊ものの、悪の女幹部!!
プロデュースも兼ねているナタマン。
よく分かりませんが、レディ・ガガとかマドンナとか、大物女性ソロ・アーティストのビジュアル・イメージをナタマンなりに咀嚼した結果なのでしょうか、全身タイツが!
あられもない姿で、何曲も何曲も、ノリノリのパフォーマンスを繰り出してくるステージ場面が圧巻。
性懲りもなく何曲も何曲も!
何曲あんの、持ち歌?!
どんだけ録音して来なすった?!
どんだけ吹き込んで来なすった?!
どんだけ吹き込んで来なすった?!
曲量にも驚かされました。
カメラマンに追われ、記者からは不愉快な質問をされ、いつもイライラしているセレステ。
クサクサしてんの!
レストランに行けば、サインをねだってくる店長と大ゲンカ。
姉に対してもキレてますよ「ホント、バカな女よね!この、どブスが!!」みたいに。
絵に描いたようなお騒がせスターを表現してみせるナタマンが楽しい〜。
ルーニー・マーラの代役として起用されたナタマンですが、この役はナタマンが演じて正解〜。
「優等生のナタマンが、わざわざこんな役を演じてくだすった。バカをやってくだすった」とでも言うような、ありがたみを感じました。
ナタマンの出番は本編の後半からなんですよね〜。
前半のセレステはティーンエイジャー時代なので、子役が演じておりました。
子役も歌う場面がありますけどもね〜、まーなんて言うか。
歌手の割にお歌が得意ではない?!
味はありますけども。
「だから大人になったナタマン・バージョンの歌も上手くない」という、言い訳のような子役の歌唱力でした。
そんな感じで、ナタマンが出ているパートは、コメディ映画でも楽しむみたいにニヤニヤしながら観ていたのですが。
実は、作風はアート路線。
眠い路線ですよ!
ナタマンが出ていないパートは退屈で、ウトウトしかけました。
尖った演出で見せる事件シーンは辛口、ナタマンが出ている芸能シーンは甘口、という甘辛な味わいが特徴。
インドカレーを食べながらラッシーを飲む、みたいな感じですよ!
アート・コメディ・ミュージカルとでも言うような、ジャンルの新機軸を打ち出してきていました。
また、セレステが社会の犯罪性と影響しあい、時にポジティブに輝き、時にネガティブに影を落とす場面もあり、独自のポップ・カルチャー論も感じました。
クライマックスのステージで「男なんて何さ!」みたいに叫ぶ場面は、女性の地位向上を願うプロデューサー・ナタマンの意向なのかな。
急にそんなことを叫び出したので、ビックリしました。
「ジュディ 虹の彼方に」の不良版、という感じで、評論家ウケはしないでしょうけど面白かったです。
東京アラート解除日に映画館に行ってみて愕然。TOHOシネマズ新宿から人が消えてる! [映画写真日記]
新型コロナウイルス感染を警戒する情報「東京アラート」が解除された2020年6月11日(木)。
ナタリー・ポートマン主演の映画「ポップスター」(19時20分の回)を、6月5日から営業再開しているTOHOシネマズ新宿に観に行ったのですが。
お久しぶりです、歌舞伎町〜。↓
玄関を入って、ロビーを見渡してビックリ。
人がいなーい!
コロナ前は、平日の夜でもロビーには100人くらいのお客さんがいたというのに。
この日は、せいぜい3〜4人ですよ。
「歌舞伎町内で最も人がいない場所」と言ってもいいくらい。
かつての賑わいを知っているから、なんだか悲しい〜。
写真中央の黒い服の人は、店員さんです。↓
売店のお客さんも0人。↓
食べ物屋さんのお客さんも0人〜!
物品の売り上げは期待できない状況ですな〜、う〜ん。↓
ソーシャル・ディスタンス対策として、ロビーに置かれていたソファーやテーブルも撤去されています。↓
同じくソーシャル・ディスタンス対策で、発券機もこんな感じに。
半数の稼働になっています。↓
結構な頻度で、店員さんが券売機のディスプレイを拭き拭きしてくれてました。
大変だよねぇ、ありがとう!↓
劇場内の席は、1席ずつ開けて販売されています。
自席の両隣には誰もいない、という、お客さんにとっては安心設定ですけども。
運営サイドとしては、売り上げ半分だよねぇ。
こちらは、TOHOシネマズのサイトに掲げられている客席画像です。↓
コロナ前は、上映開始の10分前から劇場に入れるのですが。
この日は20分も前から入場可能に。
「なんで?なんか早いけど?」と思っていたら。
劇場に入るときに、店員さんが「体温感知センサー」で体温を測ってくれるのです!
計測は2〜3秒で終わる感じかな。
僕の体温は「36.3度」という計測結果に。
きっと体温が高い人は、ここでつまみ出されるんでしょうね!
トイレでもハンドドライヤーが使用中止になってます。
あらゆる手段を使って、コロナ対策をしてくれてるのでした。↓
劇場に入って客席を見渡してみたところ、場内のお客さんは合計7〜8人というところ。
簡単に言えば「ガラッガラ」です!
土日に人気作を鑑賞する場合はわかりませんが、平日に凡作を鑑賞するくらいなら感染リスクは少ないと感じました。
しかし、こんな状態が続くと映画産業の発展は見込めないでしょうね。
映画という素晴らしい文化が衰退していくのは悲しいです〜。
映画本編前には、「TOHOシネマズが行っているコロナ対策」みたいな映像が流れて、働いている人たちの顔とかも映るのですが。
「がんばりたいよね」とか「ありがとう」とか、いろんな気持ちがこみ上げてきて…。
なんか感動して泣いたわい!
映画本編より泣けるんですけど?!
映画館は法のもと、十分な換気がされているとのこと。
無理のない範囲で、なるべく映画館を利用して映画を盛り上げていきたいな〜、と思いました。