「スクランブル」★★☆ [映画日記]
車を盗んだり、車で峠を攻めたりする、2017年製の犯罪アクション作品ですけども。
車映画なんですよ!
同ジャンルの「ワイルド・スピード」みたいなヤンキー色は皆無です。
ミシェル・ロドリゲスみたいな荒い役者も出てきませんから!
出てくる車は高級なクラシックカー。
車というより資産です。
車というより、のべ棒なんですよ!
若者だけの強盗団が、マフィア所有のフェラーリを盗もうとするお話です。
フェラーリにも、いろんな年代バージョンがあるんですね。
各年代の真っ赤なフェラーリが一室に集まっている場面は圧巻。
「それ、どうやって集めたの?もしかして実寸大のプラモデル?」と思いながら眺めておりました。
さほど車には興味がないボクちゃんですが、フェラーリ部屋では一杯やってみたくなりました、ブランデー。
あすこで味わってみたいな、富豪気分!
強盗団のキャスティングにもヤンキー色が一切ありません。
全員が美男美女の、まるでモデルの強盗団!
吹き出物のひとつもナーイ!!
主人公アンドリュー役はスコット・イーストウッドですよ。
クリント・イーストウッドの息子さんですよ二世さん!
他作品では、脇役としてのスコット・イーストウッドをチラホラ見てましたけども。
今回のスコット・イーストウッドは主役だから出ずっぱり。
じっくり拝見、スコットさん!
横顔、正面、立ち姿、若い頃のクリント親父に似てる〜。
間違いない、親父の種!
何なら、クリント・イーストウッド専門のモノマネ芸人としてもやってける。(←絶対やらん)
お衣装も、ジーパンに白いTシャツ、その上から茶色の革ジャンを羽織るというオールド・スタイル。
まるで1970年代の殿方〜!
見た目は最高、スターのオーラもあるし「この人は出世するんじゃないか」と一瞬思いましたけども。
演技をじっくり見てみると、そんなに上手くない。
どうにかハリウッドで食つないでほしいと思います、演技力を必要としない役で!
スコットは婚外子ということで、腹違いのきょうだいが、たくさんいますけども。
役の上で相棒がいるのですが、それも腹違いの弟。
公私共に腹違い!
腹違いの人生なんですよ!!
「親父が家を出ていったときは悲しかった」みたいな、実生活での父子関係を皮肉ったセリフもあってニヤリとしましたけども。
同時に「そんなセリフを言わされて。親があんな感じだと子は大変だよね」とも思いました。
B級作品ですが、スコット・イーストウッドのガールフレンド役で、現在ブレイク中のアナ・デ・アルマスがキャスティングされているところがラッキー。
この作品は、アナデちゃんの下積み映画としても語り継がれていくと思います。
劇中には、スコットとアナデちゃんのキスシーンが何度もあるのですが。
何というか、スコットがアナデちゃんにかぶりついていく勢いで。
スイカでも食べる勢いですよ!
きっとプライベートでも、スコットはアナデちゃんを抱いてたよね?!
抱かない理由が無いよね?!
そんな「抱いた疑惑」ばかりが頭をよぎり、ストーリーは一切入ってきませんでした。