「サタデー・フィクション」★★★☆ [映画日記]
日本では2023年に劇場公開された、全編モノクロの中国製作品です。
スタイリッシュ・チャイナ系ですよ!
太平洋戦争直前の上海にて、スパイ活動をする中国人女性や、現地で諜報活動をする日本人男性などの事情が、複雑に絡み合う人間模様を描いています。
登場人物の国籍は日中・西洋のチャンポン!
ヒロインである中国の女性スパイは、表の職業が有名女優、っていうのも楽しすぎる~。
これは、とっても良い「企画もの」ですね。
中国製としては、かなり攻めた作風かと思われます。
物語も、女優と劇団員による劇中劇「サタデー・フィクション」の公演がキーとなり、土曜日に起こる事件がクライマックスに。
フィクションであるはずのサタデーが、いつしかノンフィクションになっている、というような展開も粋にキマっています。
国籍を超えたロマンスまで組み込まれていて、「戦争 × 芸能 × スパイ × ロマンス」という構図が最高~。
なんとも、独自の魅力がある映画だと思いました。
公開同時、もっと話題になっても良かったのにな〜、とも思いました。
ヒロインで、職業:女優のユー・ジン役はコン・リーさんが演じていますけども。
大物女優とは、画面に出ているだけでワクワクするものですね。
コン・リーさんの芝居や仕草の1つ1つが計算高くて、観る者を魅了していました。
そしてコン・リーさんは年齢不詳ですね、実年齢50半ばとは思えません。
表の顔は女優、裏の顔はスパイ、という難易度の高い女性像を見事に体現し、圧倒的な存在感で作品を制圧していました。
女王感がスゴかったです。
劇中の日本人は純朴というか、愚かな人間像として描かれているのですが。
その代表的な日本人男性役はオダギリジョーさんが演じてますよ、あの「アゴほくろ」のイケメン!
コン・リーさんとも絡むし「オダギリさんも大物になったもんだよね」と思いました。
オダギリさんを護衛する射撃の名手役は、ドラマ「不適切にもほどがある!」は、おどけた役を演じている中島歩さんなんですね!
中島歩さんの二枚目オーラにビックリ。
正直、オダギリさん霞む!
中島歩さんの魅力も十分に引き出している作品でしたね。
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