「ブルックリンでオペラを」★★★ [映画日記]
アン・ハサウェイが製作・出演ですよ。
あの子が座長!
アンの夫役はピーター・ディンクレイジさんという、レア共演が実現しています。
これは珍コンビ!
夫妻の間に食い込んでくる「食い込み女」役がおトメさんという(←マリサ・トメイ)、魅力的なキャスティングになっています。
ブルックリンを舞台にしているし「大人のラブコメなのかな?ちょっと前のウディ・アレン作品みたいな?」と思って鑑賞を開始〜。
なるほど、確かに「ちょっと前のウディ・アレン作品」みたいな軽快なノリもありましたけども。
内容はもっと立派、というか。
観ながら笑うことはありません。
「ゲラつき」無しですよ!
案外マジメな作品だと思いました、「文芸ラブコメ」とでも言いましょうか。
出てくるキャラクターは、3人だけではなく、もっといます。
全ての大人キャラは人生をこじらせていて、パッと見は喜劇的に見えますが、実際はかなりの重症。
ピーター・ディンクレイジさん演じるオペラ作家は、長期のスランプで(ほぼ)対人恐怖症。
アン・ハサウェイ演じる精神科医は、人生をリセットしたがり尼さん志望!
彼らと関係を持つ、もうひと組みの夫婦も「ワケあり」で崩壊寸前。
おトメさん演じる孤独な女性は恋愛依存症で、ストーカー気質、っていう。
ヤバ目の大人が大集合〜。
そんな彼らが、わずかに残った善意を持ち寄って、もう一度、人生の希望を取り戻そうとするお話なんですよね。
「ダメな大人なりの善行」を描いていて、なかなか共感できるお話でした。
アン・ハサウェイは、めちゃめちゃキレイで「女優だよね。オーラ出してきてるよね。岩下志麻さんみたい」と思いました。
おトメさんの方は、役に合わせて小汚い!(苦笑)
2大女優の(役の)差がスゴかったです。
ピーター・ディンクレイジさんは、近年突き進んでいるナイーブ路線で、安定の魅力を出していたと思います。
他の出演作品でもそうですが、ピーター・ディンクレイジさんは衣装が似合っているんですよね〜。
今回も、なんだかオシャレで、専属スタイリストの手腕を感じました。
劇中では、オリジナル制作のオペラが引用されていて、「これらの曲、わざわざ映画のために作ったの?」と思ってビックリしました。
まあまあ「おカネがかかってる」香りが漂う作品でした。(←いやらしい)
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