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「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」★★★ [映画日記]

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ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンが豪華共演。
 
ハリウッドの3大おいちゃんが大集合〜。
 
ケーブルテレビで見つけたコメディ映画です。
日本では2021年に公開済み、本国ではコロナ影響で2022年に公開予定の作品。
 
米国製の映画は、次から次へと劇場公開をあきらめて配信スルーになる昨今。
 
「この映画だけは劇場公開をあきらめないんだね。こんな映画に限って」と思いました。(←失礼)
 
1970年代のハリウッド映画界を舞台にした業界もの。
 
デ・ニーロ演じるB級映画プロデューサーが、フリーマン演じるギャングから資金を調達し、トミー・リー演じる老人男優を主演にアクション映画を製作しようとする展開。
 
プロデューサーは大金を得るために、違法な作戦を思いつく、というようなドタバタ劇が繰り広げられていました。
 
主演はデ・ニーロということになりますが、やや胡散臭く、どことなく金欠オーラの漂うB級映画プロデューサー像を、とっても上手に表現されてますね。
 
いそうですよ、こういう中小企業の社長さん!
 
これは、いまだ見たことのないデ・ニーロの姿でした。
 
さすがですね、まだ演技の引き出しがあるとは〜。
 
基本ボケ役、笑わせどころ担当のデ・ニーロさん。
 
確かに随所で笑わせていただきました、ホントすごいね、デ・ニーロさんて。
 
トミー・リーもフリーマンも、出番は多くないのですが。
トミー・リーの方は、ハリウッドスター役らしく、深いことは考えないタイプの生涯ロマンチスト、という、好感度の高いキャラクターでしたね。
 
他の映画でもそうですが。
老人が出ていると、軽い作風であっても、勝手に深みが出るものですね。
 
顔面の皺から、良いお出汁が出るんですよ!
 
今作を鑑賞中も、とくに深みを求めてはいませんでしたが、老人の顔を眺めるだけで、なんか切ない映画を観た気になってしまいました。
 
「この人たち、もう老い先も短い」と思うと、つい。(←失礼)
 
ハリウッドの3大おいちゃんは、おじんでも、おじいちゃんでもなく。
 
活動的なジジイということで「おいちゃん」という呼び方がふさわしいと思いました。(←どれも同じですか)
 
「映画はビジネスか、それともロマンか」というテーマになっていて、製作サイドが放つ情熱も熱かったです。
 
「カメラを止めるな!」っぽい制作讃歌も感じました。
 
近年のハリウッド映画は「ただ、観客をワクワクさせたい」という純粋な意図の映画は少なくなりました。
風潮に沿った「社会派エンタメ」が増えましたのでね。
 
おいちゃんたちが現代の映画製作陣に対して放った、小粋な小言のような作品でした。
 

 

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サンフランシスコ人

「いまだ見たことのないデ・ニーロの姿....」

ロバート・デ・ニーロ.....訪米中の岸田首相を歓迎するホワイトハウスでの公式晩さん会に姿を見せる....

http://wiscnews.com/bezos-powell-de-niro-attend-white-house-dinner-with-biden-and-kishida/video_0bd00294-d87f-5077-b4f1-77d37959323a.html
by サンフランシスコ人 (2024-04-12 03:54) 

のむら

サンフランシスコ人さん。
デ・ニーロさんは、いろんな場所に顔を出しているんですね!
by のむら (2024-04-13 15:48) 

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