「デューン 砂の惑星 PART2」★★★☆ [映画日記]
監督のドゥニ・ヴィルヌーヴさん。
あのおじさん!
脂が乗り切っていますね〜。
まるで秋口の秋刀魚ですよ!
地球とは別惑星を舞台にしたSF大作シリーズの第2弾ですけども。
とりたててお話は、そんなに面白くありません。
演出もめちゃめちゃ辛口で、下手すれば「売れないカルト映画落ち」するところなのですが。
しっかり娯楽の香り漂う〜。
オールスター総出演のスーパー・エンターテインメントに見えているところが流石です。
クライマックスの戦闘シーンのBGMが、ドゥニさんお得意の「ドヨ〜〜〜ン」とした音使い。
他のSF映画だと、もっとノリノリのBGMを使うところを、あえてのドヨ〜〜〜ン!
ボヤ〜〜〜ンとさせんの!
こんなアーティスティックで、観客を突き放す演出をしながら、ハリウッド製SF大作として稼げるんだから、本当にスゴイ実力とセンスだと思いました。
背景やメカなどのデザイン的なものも高クオリティで、とってもアート。
この映画を一言で言うとしたら「そんなに面白い話ではないけれど、間違いなくステキ。世界レベルでステキ」だと思います。(←一言に収まっていませんか)
物語を引っ張るキャラクターを演じているのが、若手スターっていうもの良いですね。
フレッシュ20代ですよ、加齢臭皆無!
別な邦題「若さの惑星」で良いと思う〜!!
主人公で、公爵家の後継ぎポールが、さらなる成長を遂げる物語。
本編では女子も抱いてますしね!(←推測)
今作で死んでしまうキャラクターもいるのですが、新規加入してくるキャラクターも続々。
フローレンス・ピューやレア・セドゥ、アニャ・テイラー=ジョイまで出てきて、ゴージャス感がすさまじいです。
そんな新規キャラクターの中で、最も異彩を放っていたのが、敵の若手を演じたオースティン・バトラーですね。
ハゲヅラ、眉なし、で、見た目からヤル気マンマン!
手刀を持つと、刃先をベロで舐めたりして、「まるで佐藤浩市だよね」と思いました。
オースティン・バトラーが出てくるパートは、時々モノクロ映像になるところが、また、たまりません。
ハゲヅラ、眉なしでありながらバカに見えてません。
めちゃめちゃクールに決まっていました。
シリーズの名脇役と言っていい、巨大な砂虫さんにも、新たな見せ場が用意されていました。
あの巨大な砂虫さんの背中に乗って、移動する技術が本格的に登場〜。
人間が「虫乗り」するんですよ!
幼い砂虫さんは、全長が2〜3メートル程度なのですが。
「どじょうすくい」をするおばさん、みたいな人が出てきて、砂の中から小さい砂虫さんをすくい上げ、窒息させて仕留める、という場面が頭から離れません。
虫狩りのプロなんですよ!
「おばさん」っていうのが良いんですよね〜、「海女さん」でも見てるみたいで〜。
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