「異人たち」★★★ [映画日記]
アンビリーバボ~!
山田太一さんが書いた代表的な小説「異人たちとの夏」が、なんと英国で映画化~。
内容は、主人公の中年男性が死んだ両親に会ってしまう、というドラマチック・ホラーです。
今作は、現代の風潮に合わせて、まさかのLGBTQ要素を加味。
まさかの高配合!
バリバリの多様性ムービーになって日本に帰ってまいりました!
これは山田太一さんが生きていらっしゃったら、相当ビックリすると思う~。
別の邦題を付けるとしたら「太一もビックリ~令和の異人たち~」ですよ!
主人公の恋人役が、原作では女性でしたが、今作では若い男性にチェンジ。
男性同士の交流場面が多くて、想像以上のBL度です。
想定以上の数値!
ベッドシーンもまあまあ濃厚、「すね毛撫で」で幕開け~。
主人公のパイ毛も出たーっ!
まあまあの毛量でしたね、ボーボーでした!!
本格BL映画としても成り立っているのですが。
案外、そのBLアレンジがしっくりきています。
どういうわけか太一さんに馴染んでる!
原作や、日本製・映画版も、テーマの1つは「セクシャリティ」だったらしいですし。
主人公は同性愛者としてイジメられた経験があり、大人になった現在も孤独に生きています。
主人公の設定が「疎外された人」として、タイトル「異人たち」と意味合いがマッチング!
主人公が死んだ両親と交わす会話も、アイデンティティに関わる話題が目立っていて、家族間のすれ違いが浮き彫りになる等、家族ドラマの深みを出すことに成功していました。
それでいて、原作の魅力であるノスタルジーや家族愛も忘れずに、十分に組み込まれていますね。
物語の大オチもパンチが効いていて、鑑賞後は満足感が得られました。
この感動路線で、ジャンルがホラーというのはスゴイですね。
そして、今作の登場人物は、主人公と両親、恋人の合計4人ポッキリ。
麻雀のメンバー数で回してんの!
よく出来た脚本だな~、と思いました。
主人公を演じたアンドリュー・スコットはハマってますね、年下の男性に抱かれる役が!
あの「マグロ状態の抱かれっぷり」も、見どころの1つになっていました。
All Of Us Strangers (Original Score) [Analog]
- アーティスト: Emilie Levienaise-Farrouch
- 出版社/メーカー: Hollywood Records
- 発売日: 2024/04/12
- メディア: LP Record