「ゴジラxコング 新たなる帝国」★★★ [映画日記]
楽しい映画です。
愉快ですよ!
出てくる怪獣たちがチャーミング。
いきいき怪獣!
ゴジラなんて、ローマのコロッセオが気に入って、いつもそこでグーグー寝ています。
丸まった寝姿が、また愛らしい〜。
これはもう、猫と同じですよ!(←違いますか)
キングコングは地下空洞で暮らしていますが、退屈そうでふてくされてます。
「あーあ、つまんね。またゴジラ兄さんと戦いてぇな〜」みたいな顔ですよ!
冷凍攻撃で何でも凍らせてしまう、東芝・冷凍冷蔵庫みたいな新・怪獣シーモも、能力は強いのに気が弱くて、かわいい〜。
ハリウッド製「モンスター・ヴァース」シリーズの新作ですけども。
シリーズ前作「ゴジラvsコング」(2019年)がヒットしたので、今作も同じ成功方程式を使っていますね。
人間ドラマなんて排除。
人間キャラなんていらないんですよ、前作に比べて、さらに人間キャラ数は激減〜!
前作同様、徹底的な怪獣プロレス映画に仕立てています。
人間キャラの主人公で、言語学者の女性アイリーン・アンドリューズが、古代文字を何でも翻訳して読んでくれるから、観客は怪獣たちの事情が丸わかり。
あの人、主人公というよりナレーター!
米国製だから、キングコングが主役扱いなのですが。
今作では、キングコングと同種の怪獣たちが続々と登場〜。
怪獣というか、結局それらは「猿」なんですけども。
猿の軍団がスクリーンを埋め尽くす場面は「猿の惑星/キングダム」の映像と大差ありませんでした。
本当に、米国映画スタッフは、CG製・猿の毛並みやらを完全再現するのが好きですよね〜。
マニアですよね〜、猿マニア!
今作のCG製・猿のクオリティーも最高でした。
猿ばかりの場面は、当然セリフがないまま物語が進むのですが、猿たちが観客に向けて、身振り手振りで状況を伝えてきました。
なかなか、仕事ができる猿でした。
いろいろあって、キングコングがゴジラに「強敵を一緒に倒しましょう」と助けを求める、という展開に。
しかし、言葉が通じぬ2体。
残念な動物2匹!
キングコングはゴジラに助けを求めているのに、ゴジラからは殴られ蹴られ!
これではキングコングの片思いですよ!!
キングコングの「ゴジラ兄さん、今はアンタとケンカをしたくない。一緒に強敵を倒したいんです!」という必死のアピールにより、ついにゴジラが真意を理解。
「なんじゃいコング、そうだったんか。よし分かった。一緒に戦ったろやないか!!」と意気投合する場面が胸熱。
ヘレン・ケラーに例えれば、「水」という言葉を理解して単語を叫ぶ名場面「ウォーーーターーーー!」に匹敵するカタルシスでした。
Godzilla x Kong: The New Empire (Original Soundtrack) [Analog]
- アーティスト: Holkenborg, Tom / Di Lorio, Antonio
- 出版社/メーカー: Waxwork Records
- 発売日: 2024/06/21
- メディア: LP Record
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