「初恋」★★★ [映画日記]
崇史さんの新作ですけども。(←三池崇史監督)
ディーン・フジオカさんの妹さんが出てるんですね!
お名前はヨーコ・フジオカとか?…と思ったら藤岡麻美さんという方で、中国マフィア役でした。
お顔を拝見したところ美人で、なるほど確かにディーンさんに似てる〜。
間違いなくフジオカ家の種じゃ〜っ!
作品は、窪田正孝くん演じるボクサーが、たまたま道で会った不幸な少女モニカと出会い、ヤクザと中国マフィアの抗争に巻き込まれる、という、バイオレンス・エンターテインメントです。
若いカップルの周りはクセのある大人たちばかりで、最終的にはみんな一緒にメチャクチャに暴れ回る感じとか、タランティーノ脚本の「トゥルー・ロマンス」っぽいな、と思いました。
タランティーノが台頭してきた頃に流行したバイオレンス映画風味で、なんだか懐かしい〜。
イマドキ感は全くナーイ!
崇史さんらしいな、オッサンらしいな、と思いました。
脇役を演じた役者さんが豪華な面子なのですが。
そんな中で異彩を放っているのがバッキー、じゃなくてベッキー!
ドラッグをさばき、小汚いアパートで男と暮らす悪女役でヨゴレた姿を見せております。
しょっちゅうキレてるキレ女で、復讐の鬼と化し、刀を振り回して男を襲うベッキーの姿が衝撃。
ひと昔前のCM女王だった頃のベッキーとは完全に別人〜。
もう、あの頃のベッキーでない。それは、ゲス男に抱かれて地に落ち、世間から罵られた後、どん底から這いあがってでも芸能界で生きていくしかない女の姿。
ダークに輝いてんよ!
崇史さんにも愛されているようで、出番も多かったベッキー。
目ヂカラがあるし、意外と崇史さんの作品に合う素材〜。
ベッキー×崇史さん、という異色のコラボレーションだけは斬新で、良い結果を生んでおりました。
ヤクザの子分で、大金を狙っている悪役が染谷将太くんで、ヤクザの大物役が内野聖陽さんという楽しい配役。
将太くんの演技は、まあまあ普通なのですが。
聖陽さんの演技はな〜、心から上手いと思う〜。
ドラマ「きのう何食べた?」で見せた、半オネエのゲイ役を観た後だと、「ヤクザ役の聖陽さんと、ゲイ役の聖陽さんは、本当に同一人物ですか?同一人物だとしたら、霊がとり憑いているとしか思えませんが?(←良い意味で)」と思うくらい完全に別人。
ヤクザとオネエの両方を完璧に演じられる男優は、聖陽さんかフィリップ・シーモア・ホフマンくらいであろう。
コメント 0