「REBEL MOON:パート2 傷跡を刻む者」★★★ [映画日記]
ザック・スナイダーさんが製作・監督・脚本を担当した入魂の企画です。
おじさんの肝入りシリーズですよ!
Netflixオリジナル映画シリーズとして製作され、2024年4月に2作目である本作が無事に配信されました。
ジャンルは「スター・ウォーズ」風のスペースオペラで、舞台である衛星ヴェルトにて、農業を営む村人と、彼らを支配したがる悪徳軍隊との戦いを描いた物語。
軍隊が村に来ては「麦よこせ」って脅す話!
今作では、そんな軍隊に対し、ついに村人が反撃ののろしを上げますよ。
キレるんです、プッツンですよ!(←死語)
主人公でワケありの女性コラと、しつこい悪役アティカス・ノーブル提督の最終決戦が見どころに。
主人公の仲間も一部お別れして終了~。
しかし、それらの場面から得られるドラマ性は薄いです。
だから感動も(ほぼ)無いのですが。
戦艦やら、飛行艇やらメカの重量感が最高。
飛行艇は、わざわざ真っ黒い煙を引いて、ビジュアル的に映えながら飛びますよ、「映え飛び」ですよ!
石炭でもくべてるんでしょうかね~、SFなのに。
ザック・スナイダーさんは真っ黒い煙が大好きなのでしょう、戦場シーンでも随所で黒煙の表現が目立ちました。
なんか煙いんですよね〜ゲホゲホすんの!
そんな黒煙が、絵画的な陰影を醸し出して、独自の神話風ムードが全開です。
麦栽培シーンは収穫場面までもが陰影深く、スローモーションを多用する手法で、映像へのこだわりがスゴイです。
「肥え撒き」からスタイリッシュに仕上げてほしかったですが、「肥え撒き」はありませんでした、残念~。
本シリーズでザック・スナイダーさんがやりたかったことは、人間ドラマよりも、アクションやビジュアルの追求だったと思われます。
シリーズ前作では目立っていなかったジャイモン・フンスーさんも今作では見せ場が。
宴の場で、突然すっくと席から立ちあがるジャイモンさん。
「もしや歌うか?」と思ったら。
アカペラで民謡披露、案の定!
生まれながらの「うるんだ瞳」で観客を泣かせられるジャイモンさんですが、今作ではアカペラ民謡で観客の心を掴んでいました。
同じ宴の場で、村人から「歓迎の品」として傭兵たちにプレゼント進呈のサプライズ。
品物は何?商品券とか?と思ったら。
「うちら貧乏やから」と手芸品!
パッチワークみたいな布キレですよ、キャシー中島風の!!
受け取った傭兵たちは、「感激」と言いながらも苦笑い。
断らず「いやげ物」を受け取り、喜ぶ仕草を見せる傭兵たちに、大人の対応を見ました。
Rebel Moon: The Scargiver: The Official Movie Novelization
- 出版社/メーカー: Recorded Books, Inc.
- 発売日: 2024/06/05
- メディア: Audible版
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