「イット・カムズ・アット・ナイト」★★★ [映画日記]
公開中の映画「WAVES/ウェイブス」を、どうやら見逃しそうな勢い。
波に乗り遅れたんですよ、タイトルも「WAVES/ウェイブス」だけに!
仕方ないので、同じ監督が手がけた旧作をamazonプライム・ビデオで再生〜。
もう、それでしのぎますよ!
小腹を満たしますわい!!
作品は、死のウイルスが蔓延した世界が舞台。
メイン・キャラクターである3人家族は、ウイルスに怯えながらも、なんとか感染を免れて細々と屋内中心の生活しているという基本設定。
なんだか、こないだamazonプライム・ビデオで再生した別映画「死の谷間」にそっくりなシチュエーション。
米国人は大好きなんでしょうね、死のウイルスが蔓延した世界が!
米国人には「サバイバルってかっこいい」みたいな感覚もありますしね。
3人家族のお宅に、別家族が同居することになり、「家族vs.家族」の心理戦争が静かに勃発。
「アンタらの家族は、俺たちの家族をダマしてんじゃないのか?食べ物を奪う気じゃないのか?」みたいな。
腹を探り合うんですよ!
もはや居候スリラー!!
死のウイルスが蔓延する、という、死と隣り合わせた生活になると、人間のエゴが剥き出しになるという、なんともイヤなお話でした。
「コロナ流行でトイレットペーパーが無くなるんじゃないか?先に買いだめしとけ」みたいな感覚を、極端に広げた感じで「うわ〜」と思いました。
今作の場合、最も恐怖を感じている対象がウイルスなのですが。
感染場面が夜中だったりして、「見えない魔物」扱いになっているところが特徴。
まるでオバケ!
ウイルス映画でありながら、ホラー感覚で楽しめる変わった作品でした。
メイン家族のお父さん役はエガちゃん!(←ジョエル・エドガートン)
製作・主演を兼ねているエガちゃんなのですが、劇中での威圧感が自然〜。
エガちゃんに見つめられるだけでスゴイよ圧が!
「もしかしてエガちゃんって、本人もイヤや奴なんじゃないの〜」と思ってしまいましたけども。
「映画の中でイヤな奴に見える場合、ご本人は良い人」という持論に基づき、エガちゃんは良い人に認定いたします。
エガちゃんの息子役を演じているケルヴィン・ハリソン・Jrって、監督の新作「WAVES/ウェイブス」では主演に大抜擢されているんですね。
波に乗ってるね、タイトルも「WAVES/ウェイブス」だけに!
今作では、別家族のキャスティングにはライリー・キーオもいて、登場人物は少ないですが、キレのある面子が揃っていました。
しかしライリー・キーオって、顔が全く覚えられず。
特徴が一切無い美人!
殺人鬼だとしたら、目撃者情報が薄いタイプ!!(←失礼)
鼻の横っちょに、でっかいホクロでもあればな〜。
「モンスターズ 悪魔の復讐」★★★ [映画日記]
19世紀の米国で実際にあった猟奇殺人が「リジー・ボーデン事件」。
国民的な事件ですよ、「三億円事件」みたいな!(←古いです)
その事件の一部始終を、令和型にアップデート。
新公開されました、新解釈と新しいオチで!
実話なのにリニューアルされてしまったんですよ!!
今作は実話を元にしてはいますが、空想や推測で描かれた場面が多い「実話イジリ型」の作品に仕上がっておりました。
殺人容疑者は、地元のお嬢様リジー・ボーデン。
三十路のお嬢ですよ!
小うるさい父と継母の頭部をオノでかち割って殺したのか?というのが、リジーへの容疑。
かち割り氷みたいに、かち割ったのか?っていう!
今作の中では、事件の意外な真相が提示されて「へ〜。なるへそ〜」と思いながら鑑賞いたしました。
作風も安っぽくなく、19世紀のインテリアやファッションも細かく再現されていて良かったです。
劇中では、リジーと父親との確執がスゴイことに。
ある場面でリジーに腹を立てた父親は、リジーのペットである鳩を次々と断首ですよ、まな板で!
リジーは「お父様やめてーーっ!私の鳩ちゃんがーーっ!ポッポちゃんがーーっ!」と悲鳴ですよ。
その後、死んだ鳩は煮つけてリジーに食わせるという、鬼畜要素が加味されている父親像になってました。
リジーから父親に仕掛ける攻撃は、「部屋の出口にガラスの破片を撒いて父に踏ませる」というもの。
足の裏から攻めるんですよ!
ガラスの破片を運ぶ手段は「ちりとり」ということで。
ミッション名は「ちりとり大作戦」でいいと思いました。
作品プロデュースと主人公リジー役はクロエ・セヴィニーなのですが。
実在した殺人容疑者を演じるということで気合いも十分、脱いだわい!
女優人生を賭けた熱演を見せていて「おお〜」と思いました。
今回、物語に大きく絡んでくるのが、ボーデン家に雇われている召使いブリジットなのですが。
ブリジット役を演じているのは、なんとクリステン・スチュワートですよ。
作品の看板を背負っているクロエ・セヴィニーにとって、これは大きな助っ人。
作品のメジャー感も5割増し〜!
水増し要員ですよ!!
リジーとブリジットの関係は恋愛に発展し、ブリジットは事件にも関わっていくというのが独自の解釈なのでした。
クリステン・スチュワートのメイド服姿が似合っていて、かわいいです。
襟がレース仕様になっていたりして、19世紀のメイド服ってこんなに可憐だったんですね。
召使い役ということで、クリステン・スチュワートは「トワイライト」シリーズ以来の地味っ子演技を披露!
質素な魅力が爆発してました、「旦那さま、わたすは何にも知らねえずらよ」みたいな!!(←「おしん」調ですな)
リジーの継母役は、ドラマ「キリング・イヴ」などのフィオナ・ショウだったり、骨のある女優陣が素敵でした。
今回はケーブルテレビでの放送で観たのですが、数年前の製作発表時に「観たい」と思っていた作品なんですよね〜。
知らない間に完成していて、知らない間に2019年の日本で限定公開済みに。
ボンヤリ生きていると、いろんなものを見逃しますな〜。
「オールド・ガード」★★★ [映画日記]
Netflix、2020年7月のオリジナル目玉大作ですけども。
ついにNetflix作品にシャー子が出たーっ!(←シャーリーズ・セロン)
スゴ腕の傭兵として登場するシャー子がカッコいい〜。
上は黒いタンクトップ、下は細くて黒いおズボン穿いて!
手も足もスラッと長っ。
顔もシミひとつナーイ!
「こんな美人の傭兵おるわけない」と思いながら鑑賞開始〜。
Netflixのオリジナル大作は大抵アクション作品で、主人公は元・兵士とか傭兵とかが多いです。
相場が決まってんの!
ライト・ユーザーにウケる設定なのでしょうね。
今回も「いつものNetflix大作って感じだよね。きっと傭兵がミッションをクリアする話だよね」と思っていたら、ちょっと変わってました。
物語の序盤でビックリ、シャー子が死なない、不死身の女!
何百年も前から生き続けている、老け知らずの女役〜!!
つまりタイトルの「オールド・ガード」って、「年増の警備員」的な意味なんでしょうね。
「こんな美人の傭兵おるわけない」と思いながら観ていましたが、これで納得。
傷も即座に治るという、SFっぽい設定の、ファンタジー傭兵なのでした。
不死身の仲間を連れ、世直しチームのリーダーとして活動する役というシャー子。
不死身の運動家ですよ!
彼女の圧倒的な主役感が素晴らしい〜。
明らかにオーラがスター様〜!
格闘や銃撃シーンも多くて、シャー子自身がアクションに挑戦している場面もありますが、なんかもう手慣れたもんで、様になっています。
やってることが、ジェイソン・ステイサムとか、男性アクション・スターと変わりないところがスゴイです。
シャー子自身が作品のプロデュースも兼ねている、ということで。
「この役は自分でやりたい」ということなんですよね。
最高ですね、その男気!
不死身の仲間には、新入りの女子メンバーも。
不死身界の有力新人ですよ!
シャー子と新入り女子による、反発しながらも信頼を深めていくという、不死身の師弟関係も描かれてます。
新入り女子にとってシャー子は「不死身先輩」なんですよ!
アクション大作なのに完全に女性キャラクターがメイン。
輝きすぎているシャー子の影になりがちな男性キャラクター陣ですが、キャスティングは良いところを突いてました。
陰謀の秘密を握るコプリー役は、「それでも夜は明ける」で主演していた通称「夜は明け男優」キウェテル・イジョフォーでした。
シャー子の仲間役は「君と歩く世界」などのマティアス・スーナールツや、「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」などのルカ・マリネッリですよ。
世界中から実力派男優が集結してますよ、全員名前は覚えられませんが!
彼らを従えているシャー子という図が、またカッコいい〜。
超・美人のボス猿という佇まいでした。
The Old Guard ( Netflix Movie+2020): Ending Explained (English Edition)
- 作者: Zoe, Ing
- 出版社/メーカー:
- 発売日: 2020/07/11
- メディア: Kindle版
「シークレット・アイズ」★★★ [映画日記]
ケーブルテレビの機材交換に伴い、ハードディスクに録画してある映画やドラマが消去されることが判明。
パーになんの!
消えてしまう前に、こちらの録画番組を再生して観ておくことに。
2016年に日本公開された作品。
元・FBI捜査官が未解決殺人事件を追うという、ミステリー・サスペンス映画です。
「正義とは何か」を問う堅実な内容で、オチも余韻も十分。
ミステリー小説を読んでいる気分で、世界観に浸れました。
ひたひたに浸ったんですよ、なすの煮びたしみたいに!
元・FBI捜査官レイ役を演じたのは、「それでも夜は明ける」で主演していた、夜は明け男優。
レイの元・同僚ジェスを演じているのはジュリア・ロバーツ。
FBIの事務所には、ブロンド美女のエリート検事クレアも働いているのですが、それを演じているのはキッ子っていう豪華キャストになってます。(←ニコール・キッドマン)
まずは、実年齢より老け込みが激しい役という、ジュリア・ロバーツの地味っ子演技に釘付け。
あの、元「プリティ・ウーマン」が暗い目!
いつものアンタはどこ行った〜!!
魅了されましたよ、ダーク・モードのジュリア・ロバーツに。
キラキラしているキッ子とは対象的なジュリアですが、キッ子よりも良い役なんですよね〜。
こういう演技を見せられると、「ジュリア・ロバーツって本当に上手いんだな」と思います。
そして、そのジュリア・ロバーツがFBI捜査官役っていうのが、また珍しいです。
プリティ捜査官ですよ!
夜は明け男優が演じるレイは、キッ子演じるクレアに入れ込んでます。
抱きたがってんの!
「ブロンド美女が大好物なんだね。マニアなんだね」と思いました。
レイとクレアが言い合いをして、ちょっと腕を動かしただけでクレアのシャツのボタンが弾け飛んで、胸元があらわに。
クレアが「ちょ・・・どこ見てんのよ!」と胸元を隠す場面は、まるでラブコメでした。
胸元があらわになったまま、容疑者の尋問をするクレア。
容疑者にも「ちょ・・・どこ見てんのよ!」と詰め寄っていて、「それアンタのネタかい」と思って笑いました。
もしかしたら、自分で自分のボタンの糸をほぐして、取れやすくしていたのかもしれません。
ネタの仕込みですよ!
その妖艶な魅力を利用して容疑者を落とすクレアがカッコいい〜。
あらわになった胸元を容疑者のエサにしてました、釣り餌みたいに!
知性とエロスを兼ね備えた、おいしい役でした。
尋問のあと仕事に戻るとしたら、はだけたシャツの胸元は、洗濯バサミで留めといた方がいいかもしんない。
食いかけのポテチ袋の口を留めとくみたいに!
今作は、2009年のアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」をハリウッド流にリメイクしたものらしいのですが。
「瞳の奥の秘密」って、当時の米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞したんですね。
米国人を虜にした作品だったようなのですが。
「瞳の奥の秘密」のあらすじをウィキペディアでチラッと読んだら、リメイク作と内容が違う〜。
どうやらリメイク作は、リイマジネーション作でもあるとのこと。
分かりやすく言えば「公式パクリ作」ってことなのかな〜。
「ザ・ネゴシエーション」★★★ [映画日記]
Netflixで配信中の韓流ドラマ「愛の不時着」にハマり、全話を鑑賞終了後。
「不時着ロス」に陥っている最中ですけども。
「不時着ロス禍」ですよ!(←「コロナ禍」調で)
「愛の不時着」の主演男優といばヒョンビン。
不時着男優ですよ、不時着殿下!
先日はhuluにて、ヒョンビンが過去に主演した映画「コンフィデンシャル/共助」を再生して観たばかりですけども。
amazonプライム・ビデオでは、「愛の不時着」の2大看板スター、ヒョンビン&ソン・イェジンが共演した旧作映画「ザ・ネゴシエーション」が視聴可能という情報が、ボクちゃんの耳に飛び込んでまいりました。
勢いよく耳の中に飛び込んできたんですよ、虫でも飛び込んできたみたいに!
なんかもう、あらゆる配信サービスを股にかけてますけどもね〜。
振り回されてますけどもね〜!
この作品は直ちに観なくてはならない。
そうやって「不時着ロス」を補うんですよ、夏の体に麦茶でミネラルを補うみたいに!
しかしamazonプライム・ビデオ内で「ザ・ネゴシエーション」は「見放題」ではありませんでした。
別料金!
初めてamazonプライム・ビデオで、レンタル料金199円を支払うことになりました。
ワシから小銭をぶんどった記念すべき作品に!
再生して本編を観てみたら、人質を取った凶悪犯に、ソウル市警の美人交渉人が立ち向かうという、ハリウッド・スタイルのハードなサイコ・サスペンスでした。
凶悪犯役がヒョンビン、美人交渉人役がソン・イェジンで、ず〜っと彼らが出っぱなし。
これは「不時着ファン」にはたまらない。
パチンコに例えれば、「玉が出っぱなし」のフィーバー状態!
ホントに、2人はお似合いの男女。
鑑賞中は「この2人は実生活で結婚してほしい。早く抱いてほしい」と祈るばかりでした。
物語の序盤から、頭の良い凶悪犯が話術で警察を翻弄して、ちょっと「羊たちの沈黙」みたいな構図に。
「羊たちの不時着」ですよ!
凶悪犯を演じたヒョンビンは、ものすごく悪い演技を見せていて新鮮〜。
まるでベニチオ・デル・トロかジョン・レグイザモですよ!(←例えが…)
やがて、凶悪犯の国籍はイギリスで、しかも孤児だという素性が判明。
「愛の不時着」でもそうでしたが、韓国のクリエイターって「イギリス国籍」とか「孤児」とかの設定が大好きなんですね。
そうこうしていたら、凶悪犯には正義感としての一面や、情け深い性格までもが垣間見え。
凶悪犯の最終的な着地点は「イケメン」でした!
さんざん悪いことをしておきながら、アンタ結局イケメンかい、と、叫びそうになりましたけども。
これが「韓国のイケメン商法」なのでしょう。
ヒョンビンが結婚するまで、この路線は続くのでしょうね。
実生活で嫁を抱くまでは。
「透明人間」監督の次回作は「狼男」、その次は「ニューヨーク1997」でリメイクの名手に。 [映画写真日記]
いや〜、透明化した変態夫が妻に嫌がらせをする映画「透明人間」な〜。
すっごく怖くて良かったです。
THE INVISIBLE MAN [12 inch Analog]
- アーティスト: BENJAMIN WALLFISCH
- 出版社/メーカー: Death Waltz
- 発売日: 2020/07/24
- メディア: LP Record
透明人間が近くにいる、って気色が悪いですね〜。
風呂場も覗かれ放題でした。↓
透明人間が風呂場に付けた手形も、有名な力士の手形なら嬉しいのだけど。↓
映画観賞後、このあたりの場面を思い出してしまい、夜、寝つきが悪かったです。
「自分ちにも透明人間がいたらどうしよう」と思ったのです。
霊みたいなもんですな。↓
主人公で、透明人間に追われる妻セシリアは、透明人間の存在を誰も信じてくれなくて苦労してました。
こちらのお写真が、今回の「透明人間」を端的に表現しています。
こういう作品でした。↓
キャスティングは有名な映画スターは不在ですが、みんな役割を完璧に果たして、良い仕事をしていました。↓
監督・脚本を担当したリー・ワネルさんは(写真:右)、今作の大ヒットで一躍人気の監督に。↓
リー・ワネルさんと言えば、サイコ・スリラー映画「ソウ」の生みの親として、プロデュース、脚本、出演してましたけども。
こちらのお写真が、「ソウ」出演中のリー・ワネルさん。↓
リー・ワネルさんが監督業に進出したのは2015年の「インシディアス 序章」からなので、割と最近。
その後の監督作は「アップグレード」(2018年)、今回の「透明人間」(2020年)と少なめですが、秀逸な作品を送り出してます。
リー・ワネルさんの監督としての次回作は、ライアン・ゴズリング主演のリメイク版「狼男」。
その次はリメイク版「ニューヨーク1997」ということで、すっかりリメイク作の名手に。
昔のネタをイジるのが上手いんですよ!
リー・ワネルさんは、「ソウ」シリーズなどでコンビを組んでいたジェームズ・ワン監督とは盟友。
ジェームズ・ワン監督作「アクアマン」にも、リー・ワネルさんが友情出演していると知って「どこに?」と思う。
出演した場面は、こちらでした。
確かにこんなシーンはありましたが、顔は記憶に残りませんな〜。
「裏方で光る子」なんですね〜。↓
「透明人間」★★★☆ [映画日記]
「透明人間」ですよ「透明人間」。
「豆乳人間」じゃありませんから!
「透明人間」って、昔の怪人ですけども。
昭和の産物ですよ!
昔は「透明人間になれたらどうする?やっぱり女湯を覗きに行く?」みたいなネタがお約束でしたけども。
シモネタ担当ですよ!
今回リブートされた「透明人間」は、たしかに元は「透明人間になれたらどうする?やっぱり女湯を覗きに行く?」というネタなのですが。
時代に合わせて「女湯を覗きに行くだと?けしからん!透明人間は女の敵」という扱いに変わりました。
令和の「透明人間」は変態DV旦那という、社会レベルの悪役として大復活〜。
この令和版「透明人間」のクオリティがな〜。
控えめに言っても素晴らしいです。
深夜、豪邸から妻が逃走する場面から始まる物語。
いろいろあって、変態DV旦那が透明人間となって、嫌がらせをしに妻を追う、という展開に。
「おかしなストーカーもの」という感じで、わかりやすい話なのですが、表現がクールで最高。
「透明人間が自分の部屋にいる気がする。なんか気配を感じるし」というスリラー演出が冴え渡ってます。
夜、寝ているときにかけ布団がズレていく場面とかコワーイ。
恐怖のお布団ですよ!
かけ布団を戻そうと思ったら、重くて動かせない、みたいな演出。
お布団に、人か漬物石かが乗っかってるみたいに重たい、っていう!
お部屋周りで恐怖場面を作り上げているところが良いですね、生活感があって。
ボクちゃん、このお布団場面を観ているときは「今晩は怖くて眠れないかも。オネショするかも」とブルっていました。(←幼児かい)
透明人間の姿が見えていない場面が最も素晴らしいのですが。
中盤以降は、透明人間の正体がチラッと見えたりいたします。
チラッと見えんの、パンチラみたいに!
チラ見えた透明人間がグロテスク。
チラッと見えたときはビックリしすぎて、ボクちゃん座席から飛び上がったわい。
そんな透明人間と、普通の人間が取っ組み合いの大乱闘を繰り広げる場面は、映像合成技術をふんだんに使って魅せてくれます。
見えない恐怖、見えたときの恐怖、合成技術を使ったアクション場面、という、見たかった「透明人間」の要素が全部入っていて大満足〜。
ヒロイン像に関しては、あらゆる権力に追われ、誰も信じてくれない立場で未来を切り開いていくあたり、「ターミネーター2」のサラ・コナーをほうふつ。
壮絶なテンションも、「ターミネーター2」に通じるものを感じました。
結局は、ひと組の夫婦の話なのですが、いい感じに気色悪かったです。
本当に、変態でDVで透明な旦那って最悪だな、と思いました。
ヒロイン役を演じたモス子も、よくやった!(←エリザベス・モス)
テレビ界では評価されていたモス子。
「テレビだけの子」かと思ってましたが、「ブラウン管だけの子」と!
今作で映画部門でもいけるんじゃないの〜ゴールデングローブ賞くらいは。
監督・脚本のワネ夫さんも、よくやった!(←リー・ワネル)
ワネ夫さんの次回作で、ライアン・ゴズリング主演のリメイク版「狼男」も期待できそうです〜。
THE INVISIBLE MAN [12 inch Analog]
- アーティスト: BENJAMIN WALLFISCH
- 出版社/メーカー: Death Waltz
- 発売日: 2020/07/24
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「カセットテープ・ダイアリーズ」★★★☆ [映画日記]
イギリスを舞台にした青春映画ですが、時代設定は1987年。
近年、西洋のエンターテインメント界で流行している「1980年代テイストもの」の一環です。
「昭和もの」ですよ!
古臭さが一巡した、ダサかっこいいカルチャー路線に、みんな新鮮味と面白さを感じてる「1980年代テイストもの」なのですが。
今作の特徴は、ブルース・スプリングスティーンの音楽がフィーチャリング。
まさかの「スプリングスティーン縛り」の映画が爆誕!
「おじさんロック縛り」の、おじさんロック祭の開催じゃーっ!!
こんなに大量のスプリングスティーン曲を「聴かされた」のは初めてです。(←失礼)
だから「ダサかっこいい」というスタイリッシュ感というよりは、古臭いけども無骨で実直な魅力が充満していました。
スプリングスティーンの曲を、しっかりと歌詞まで聴き込んだのは今回が初めてなのですが。
社会派で、情け深い応援歌が多いんですね〜、知りませんでした。
パキスタン系の男子高校生ジャベドが、スプリングスティーンの音楽にハマり、曲に助けられながら、悩み大き青春時代を駆け抜けるという物語。
実在するジャーナリストの回顧録が原作ということで、人種差別を受けるシチュエーションや、人間関係の描写がリアルで、ホント日記感覚。
とくに、ジャベドが、子の気持ちを完全無視する親とケンカする場面とか、痛さが最高。
身内との修羅場ですよ!
身内との地獄絵図!!
「そうそう、親って、子の価値観が全く分からない生き物なんだよね」と、懐かしい気持ちで観てました。
男子高校生ジャベドは良い子。
基本、優等生のインテリっ子!
グレもしない。
シンナー吸ったりしないんですよ!
通常なら共感できないキャラクターですが、今回の物語では親やお金に苦労していたので、かなり同情できました。
やっぱり「親やお金に苦労する話」が一番同情できる〜。
親とお金が一番簡単!
クライマックスでは涙が止まらん。
珍しく、優等生に泣かされたわい!
優等生が書いた作文に泣かされたのです。
結構な「作文感動作」に仕立てあげられてました。
本編終了後には、登場人物のモデルとなった人たちの現在の姿が。
なんというか、現在のみなさんは、もう苦労していない!
「リア充」というハッピーエンドも見せつけられました。
「ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜」★★★ [映画日記]
知らなんだ。
ヨーロッパにも、年に一度の紅白歌合戦みたいな名物番組があるんですね。
憧れの晴れ舞台ですよ、歌自慢の!
その歴史ある祭典の名は「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」というらしい。
そげなこと、わしゃ、ちっとも知らなんだわい!
今回の作品は、その「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」出場に情熱を傾けるアイスランドの音楽ユニット「ファイア・サーガ」の奮闘を描いた、Netflixオリジナルのコメディです。
「ファイア・サーガ」は、男女2人で構成。
ヒロシ&キーボーみたいな感じですよ!(←古いですか)
演じているのは、ウィル・フェレルとレイチェル・マクアダムスなのですが。
まずは、いかにも北欧的なノリの、開放感のあるダンスナンバー「ボルケーノ・マン」を熱唱する2人の成りきりぶりが楽しいです。
北欧らしく、歌のロケーションは大自然、お衣装はファンタジー・テイストですよ「ゲーム・オブ・スローンズ」みたいな。
既存のヒット曲に合わせて口だけ動かす「口パク芸」ってエンターテインメントとして成り立ってますが、今回は、その面白さを狙ってますね。
レイチェル・マクアダムスがノリノリで口パク芸をしているだけで、笑いが込み上げてくる。
えずいてくんの!
あの子がお口をパクパクしてるだけでもう十分。
お口のパクパクで人を魅了するんですよ、お池の鯉みたいに!
レイチェル・マクアダムスのキャスティングが決まった時点で、この作品は成功だと思いました。
ロシア代表のセクシー男性シンガー役はダン・スティーヴンスが演じているのですが。
素肌にジャンバーを羽織るタイプですよ!
過剰なセクシー演技が上手〜い。
コメディ作にハマるなんて意外でした。
彼の持ち歌「愛のライオン」の曲途中でダン・スティーヴンスの上着が剥ぎ取られ、腹筋が見えてセクシー、という舞台演出がありましたけども。
ダン・スティーヴンスに、とくに腹筋は見当たりませんでした。
どの曲も、ものすごい歌唱力なので「役者は口パクのみで、自分では歌っていないよね」とは思っていたのですが。
なんとウィル・フェレルの歌だけは、本人の歌唱なんですよね。
あの人だけは生声!
地なんですよ!!
ウィル・フェレルって、実はお歌が上手だったんですね。
他のアメリカ作品中で日本文化が表現されるときは、芸者や力士や寺などが登場し、ステレオタイプの日本に仕立て上げられますけども。
今回のアメリカ作では、その要領で「アメリカ人から見た、ステレオタイプの北欧文化」が表現されてますよ。
北欧人は大自然の中でエルフと共に暮らし、職業は漁師で、海面に目をやるとクジラがジャンプしている、みたいな。
「へ〜、アメリカ人って、北欧のことをこんな風に見てるんだね」と思いました。
今まで、ありそうでなかった作風だと思いました。
Netflix作品って、本編時間が長くなりがち。
劇場上映するわけじゃないから尺をカットする必要がなく、ディレクターズ・カットのような状態で配信されてますけども。
今作もコメディ映画でありながら2時間超え。
鑑賞中に「そろそろラストシーンかな」と思ったら、なんとまだ半分!
ありがたいような迷惑なような、Netflix文化でした。
Eurovision Song Contest: The Story of Fire Saga (Music from the Netflix Film)
- 出版社/メーカー: Arista Records
- 発売日: 2020/06/26
- メディア: MP3 ダウンロード
「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」ティモシー・シャラメが最近抱いてるのはセクシー年上女優。 [映画写真日記]
いや〜「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」な〜。
なんてことない普通の風景が素敵でした。
ウディ・アレン監督が、ニューヨークの粋をよく分かっていて素晴らしい〜。
大人の監督の余裕を感じました。↓
室内の場面でも、ちょっとした壁紙とかが素敵で、じ〜っと見入ってしまいました。↓
そして、今作の登場キャラクターは大学生メイン。
ウディ・アレンって老人なのに、その脚本力にビックリです。
こちらのお写真は、撮影中のセレーナ・ゴメスとディ・アレン。↓
ジュード・ロウも出てますけども。
最近のジュード・ロウって、どの出演作でも役が小さいですな〜。↓
こちらは、撮影中のウディ・アレンとジュード・ロウの交流場面。↓
主演はティモシー・シャラメでしたけども。
実生活で交際していたリリー=ローズ・デップとは破局してしまって残念〜。
ジョニー・デップの義理の息子にしてやりたかった〜!(←大きなお世話)
最近のティモシー・シャラメでが実生活で抱いているのは、メキシコ人女優のエイザ・ゴンザレスですよ。
こちらのお写真がツーショット。
マスクって、芸能人の変装にピッタリのアイテム〜。↓
こちらのお写真は、グループ交際中での一場面。
ティモシーが履いてるのは海パンなんでしょうか?
下着っぽいですが、ユニクロの!↓
エイザはティモシーより6つ年上なんですよね〜。
よくわからないけど、突然、年上の女性を抱きたくなったんでしょうね!↓
ところで。
エイザ・ゴンザレスってご存知ですか。
映画ファンなら、名前は知らずとも顔は見たことがあるでしょう。
ボクちゃんは海外ドラマ「フロム・ダスク・ティル・ドーン ザ・シリーズ」での、素晴らしい仕事ぶりで認知しておりました。
こちらがエイザのドラマ出演場面。
ヒモパンで悩殺する役ですよ。
ヒモパンで出世した、ヒモパン女優だったんですよ!↓
エイザ・ゴンザレスが近年に出演した映画は「ベイビー・ドライバー」「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」など。
公開日未定の「ゴジラVSコング」にも出ているという、売れっ子ぶりですけども。
最近だと「アリータ:バトル・エンジェル」での悪役が印象的でした。
こちらのお写真が、「アリータ:バトル・エンジェル」に出演した時のお姿。
このお方が、今、ティモシー・シャラメに抱かれてるんですよ!↓