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「ダウントン・アビー」★★★☆ [映画日記]

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一時代を築いた英国の人気ドラマが、完結して4?5年経った今、映画になって帰ってきましたよ。

 

もう一度、立ち上げ直したんですよご商売!

 

海外ドラマの映画化って、めったにあるものではございません。

 

めったに食えないおかずと同じですよ、カズノコみたいな!

 

これまでに映画化されたドラマ作品をザッと思い出してみても「Xファイル」とか「セックス・アンド・ザ・シティ」くらいしかありませんよ。

 

「UFO」「性」か、どっちかっていうジャンル!

 

極端な世界!!

 

20世紀初頭のイギリスを舞台にした、貴族と使用人の人間模様を描いたドラマが「ダウントン・アビー」ですけども。

 

映画のジャンルとしては「ドタバタ時代劇」という感じになるのかな、「超高速!参勤交代」みたいな!

 

ドラマを全話観て、相当楽しんでいたボクちゃん。

ワクワクしながら映画版も観たのですが、めちゃめちゃ楽しかった〜。

観れて幸せじゃ〜っ。

ドラマのファンなら100%楽しめる作品だと思います。

 

ドラマの最終回から1年半後が舞台ですしね。

 

普通に、「ドラマの続き」という感じのお話でしたので、「まーこの話、普通にスペシャル・ドラマとして放送しても良かったんじゃないの?」とも思いました。(←タダで観たいだけ)

 

ドラマが完結してから、4〜5年も経ってしまい、気になっていたことがレギュラー出演者の1人マギー・スミスのご体調。

 

本編を観てみたら、どっこいお元気!

 

「お達者だわなスミ子さん」と思って安心いたしました。

 

今回の映画版が大ヒットを記録したことにより、続編の製作も開始〜。 

 

もしも続編が完成するとしたら、それは5年先ということになるのかな?!

 

大丈夫でしょうかスミ子さん。

 

あと5年、持ちますか?!(←失礼)

 

なんとか、持ちこたえてほしいと思いました、ユンケルでもでも飲んで!

 

他の出演者についても、高齢化が進むばかりで、もはや若者不足の状態に。

 

次回は少し若手を増員したほうがいいかもしんない、菅田将暉くんとか。(←何の役で?!)

 

貴族と使用人が暮らす大豪邸ダウントン・アビーにて、新たに繰り広げられる騒動を描いておりますけども。

 

ユーモア全開の中にも、映画作品ということで、「支配からの脱却」というテーマを盛り込んでおりました。

 

「政治的な圧力に屈したくない」「男社会に物申す」的なやつで、「なるほど、今の時代にも合っているし、上手いこと盛ってきた」と思いました。

 

あとBL要素が復活していたところも小憎らしい〜。

 

腐女子への目配せも十分でした。

 

 

*「海外ドラマBOARD」でも映画版「ダウントン・アビー」について書かせてもらいました。

ネタバレはありませんので、ぜひぜひご覧ください。(見出しをクリック↓)

 


 

 

 

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「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」★★★ [映画日記]

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1862年のロンドンが舞台ですけども。

 

そんな大昔に、ガス気球が人を乗せて上空10000メートルまで上がっていたなんて知らなんだ〜。

 

目的は気象データを集めることらしいですけども。

 

ひもや布で出来た簡素な気球が、雲を抜けて上り続けてます。

真っ昼間なのに星が見え始めて…。

 

アンタ、もうそこ宇宙じゃんか〜!…っていう環境に驚愕。

 

その割に乗組員たちが軽装〜。

みんな寒さでガタガタ震えて…。

 

せめてダウンコートを着せてやりたい。

 

せめてユニクロのウルトラ・ライト・ダウンを買ってやりたい、安い日に!…と思いました。

 

主人公の気球パイロットは女性ですよ、冒険女!

 

アメリア・レンという名の女性で、これがなかなか骨のあるおなご。

 

根っからのオテンバ!

 

飛んでる気球の表面をよじ登ってましたから。

 

へばりついてんの、風船のヘリに!

 

ちょっとでも手を離したら、真っ逆さまに落ちるっていうデンジャラスな状態でしたけども。

ガッツと根性で乗り切る姿が圧巻〜。

 

アンタ、日本女子体育大学に入るべき!…と思いました。

 

アメリア・レンの相棒となる存在が、気象学者のジェームズ・グレーシャーなのですが。

こちらは学者さんらしく大人しめの男性。

 

このオテンバと秀才コンビによる、お空の冒険場面が見どころになっておりますけども。

 

2人の間に恋愛感情は生まれないんですよね〜。

 

仕事で組んでるからって、抱かれやしないんですよ!

 

ジャンルは「セクシー・アドベンチャー」ではないのです!!

 

冒険と性を切り離しているところが良かったです。

 

アメリア・レン役を演じているのはフェリシティ・ジョーンズで、ジェームズ・グレーシャー役はエディ・レッドメインなんですよね〜。

 

かつて「博士と彼女のセオリー」で共演した時は夫婦役で、エディ・レッドメインの方はアカデミー賞まで受賞した、という好相性の2人。

 

今度はエディ・レッドメインが助演に回り、フェリシティ・ジョーンズにアカデミー賞を取らす。

 

フェリ子にもトロフィーやりたい!

 

甘いお汁を吸わせてやんよ!!…という計画だったのかもしれませんが、当ては外れたようです。

 

何でも、ジェームズ・グレーシャーは実在の人物のようなのですが、アメリア・レンは架空の人物らしいじゃん。

 

空想女ですよ!

 

実際に気球で上空10000メートルまで上がった人物は、ヘンリー・コックスウェルという人とのことですが、今作には出てきません。

 

どうしても逞しい女性を主人公にしたかったのかもしれませんが、実話を元にした映画としては残念なアレンジでした。

 

ちょっと女性を応援しすぎた感。

 

仕方なかったのでしょう、女性客にウケたくて!

 

しかしながら、フィクションの冒険映画として見れば、飛んでる気球からの映像は美しいけど恐ろしい〜。

 

恐怖映画としては十分に成り立っておりました。

 



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「ジョジョ・ラビット」★★★ [映画日記]

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第2次世界大戦中のドイツを舞台にした反戦ムービーなのですが。

 

主人公は10歳の少年ジョジョですよチェリーボーイ!

 

作風は、児童文学を思わせるふんわりしたタッチということで。

戦争ものとしては、かなりのまろやか仕上げ。

 

「何cc入ってんの?牛乳」と思うくらいの、お優しい味付けした。

 

あまりの素朴な風合いに、戦争映画であるにも関わらず鑑賞中は目がトローン。

お口がムニャムニャ。

 

結構寝てしまったわい!

 

反戦メッセージと共に、催眠効果も抜群でした!!

 

ジョジョには空想上の友達がいて、それはなんとアドルフ・ヒトラーですよ。

 

ヒトラーが影のようにまとわりついている、というダーク・ボーイ!

 

そんな子なのですが、根は愛にあふれている子、という点がミソ。

 

お子さまの可能性は、陰にも陽にも伸びていく。

子のポジティブな可能性を信じて見守りたい、みたいな、大人心をくすぐるお話になっておりました。

 

タイカ・ワイティティ監督らしく、笑える場面も多いのですが。

戦争を笑い飛ばす、という演出は難しかったのではないでしょうか。

 

「ヒトラーが友達」というビジュアルも、なんかギリギリでしたしね。

 

瀬戸際でしたスベるかスベらないかの

 

サム・ロックウェルが、すっかり名優のポジションに鎮座!!

 

賞レースに食い込む作品の、常連と化していてビックリ。

 

役作りも入念に行うようになって、まるで優等生みたいな顔〜!

 

また平凡な脇役を演じてくれる日が来るのであろうか。

少し寂しい気持ちにもなりました。

 

ジョジョの母親役を演じているのはスカーレット・ヨハンソンなのですが。

ドイツ人役としてのヨハンソンに「なるほど〜」と思いました。

 

そう言われてみれば、そんなふうにも見えなくもないし〜。

まずは絵的に成功していると思いました。

 

ヨハンソンは戦時中でもオシャレで、信念を貫き、男に媚びず、子には愛を注ぐという、戦争とは逆の魅力を放つ存在で好感度もバッチリ。

出番は少ないヨハンソンですが、アカデミー賞などへのノミネートも納得〜。

 

こういう役は審査員の大好物〜。

 

審査員が一番好きなおかずですから!

 

数年前は大人女優への脱皮ができず、作品選びに苦労していたヨハンソンですが。

今は完全にノミネートのされ方を理解したのではないでしょうか。

 

ノミネートのされ方を知っている同士、ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、マーゴット・ロビー等と飲み会でも開くと良いと思う〜居酒屋で。

 

乾杯の音頭は「ノミネートされるなんて簡単だよね、カンパーイ」で良いと思う〜!

 

今回の作品で好きなキャラクターは、ジョジョの友達ヨーキーなのですが。

 

おじさん面した11歳!

 

ユルすぎる顔に癒されました。

 


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「ガーディアンズ」★★ [映画日記]

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2017年のロシア製スーパーヒーロー・ムービーということで。

 

ヒーロー名はピロシキマンでしょうか?!(←違います)

 

日本での公開時、作品に興味はあったものの見逃していたのです。

先日、ケーブルテレビで放送されていたので、録画してみました。

 

ウキウキ・ワクワクしながら再生ボタンを押してみたら…。

 

冒頭から安っ!

 

2分ほど観ただけで「これはC級作品」と確信して落胆〜。

3分半ほど観たところで「もう観るのを止めようかな。停止ボタンを押そうかな」と思いましたけども、ラストシーンまでがんばりました。

 

なんとか持たせたんですよ!

 

結局、スーパーパワーを持つチームが、国を救うために悪役と戦う、というお話で、ロシア版「X-MEN」という感じでしたけども、ドラマ性はございません。 

 

キャラクターたちは悲しい過去を背負っているようでしたけども、それはセリフで「俺も昔はあんなことや、こんなことがあったのさ」と説明するだけで、具体的な場面は一切ない。

 

撮影していないんです!

 

キャラクターが人間関係でモメることもございません。

 

スタッフには、感情的だったり、感傷的なものを作る気が、気持ちいいほどないのです。

 

内容は、ほぼ全てがアクション・シーンだという。

 

恐るべき低偏差値で攻めたわい!

 

CGを使った特殊映像も1990年代を思わせる安さなのですが、その量だけは多いので、映像スタッフのやる気は感じました。

 

業務時間だけは長いんですよ!

 

どうやら、ハリウッドのアメコミ作品を意識しているのか、オマージュっぽい場面もチラホラ。

ラストシーンの先には、続きの話を思わせるオマケ映像までありましたし。

 

さては憧れてんね、アメリカに!

 

ああ、なんてかわいいロシアの民よ!!

 

登場するヒーローさんたちは、石を操る「鉱物マン」、透明になれる「スケスケ女」、マッハの速度で移動して、車でも何でも刀で斬ってしまう「みじん切りマン」等。(←ネーミングは適当です)

 

アメコミでよく見かけるタイプ。

 

手垢の付いた能力でしたけども!

 

そんな中に1人、ユニークな能力を持つお方を発見。

 

なんと、人間なのに熊に変身しまう「ヒグママン」!(←ネーミングは適当です)

 

アメコミ界にも、獣に変身してしまうヒーローはいますけども。

ヒグママンは普通に熊。

 

地味に茶色い、並ヒグマ!

 

この作品の中で、唯一面白いところが熊でした。

 

まあまあ大きい熊さんなのですが。

戦ってみると、そんなに強いわけじゃない、っていう。

 

スーパーヒーローというより、ただの動物!

 

マタギに狙われないように生きていってほしいです。

 


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「リチャード・ジュエル」★★★☆ [映画日記]

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1996年のアトランタで実際に起こった爆破テロ事件を描いておりますけども。
 
「リチャード・ジュエル」って、爆弾を最初に発見した警備員のお名前なんですね〜。
 
日本名を付けるとしたら「宝田明」という感じでしょうか?!
 
最初に爆弾を見つけたからって、FBIに容疑者扱いされてしまうリチャード・ジュエル。
 
「見た目やフンイキが爆弾魔と一致する」みたいな理由がド失礼でした。
 
その前に、まずFBIにリチャード・ジュエルのことを通報したのが、かつて彼を警備員として雇っていた人物なのですが。
「雇っていたとき態度が悪かったから」みたいな理由で通報、って、仕方ないけど、やっぱりド失礼〜。
 
いや〜、普段からの態度って大事ですね〜。
普段から嫌われていると、いざっていうときに通報されちゃうんですね〜コワーイ。
 
「鹿撃ち」が趣味だったり、手榴弾の容器を購入していたり、事故現場の品を持ち帰っていたり、やたらと怪しいリチャード・ジュエル。
 
結局クサイ!
 
FBIの挑発に乗り、なんでもペラペラしゃべっちゃうリチャード・ジュエルがバカすぎてムカつきました〜。
 
「そういう時はねジュエルさん、黙秘します、って言って何にもしゃべっちゃいけないんだよ。海外ドラマでよくやってっから!」と、指導したくなりました。(←全く自慢できぬ指導ですが)
 
そんな感じで、リチャード・ジュエルが黒か白かも分からない、ミステリアスな存在のまま物語は進行。
果たしてリチャード・ジュエルは人を救った英雄か、それとも真犯人か?!…という展開に釘付けになるのですが。
思っていたほど、劇中で悪いことが起きなくてホッとしました。
 
もっとドロドロしたお話なのかと思ってました。
少しはドロついてはいますが、まあまあのドロつき。
 
そこそこのドロつきでした、ドロ付きゴボウ並みの!
 
製作者として名前が残っているのですが、元々ジョナ・ヒル主演、レオナルド・ディカプリオ共演で立ち上がった企画でしたけども。
これはレオナルド・ディカプリオが演じるには、やや薄い話〜。
降りて正解と思いました。
 
今作では、事件の真相と共に、リチャード・ジュエルと母親ボビ・ジュエルとの家族愛が入念に描かれることになった模様。
 
家族ドラマを強めに打ち出し、感動ポイントを上げておりました「ポイント2倍の日」みたいに!
 
家族愛と対をなすキャラクターとして、FBIと新聞記者が存在するのですが、とってもヤな奴〜。
FBI捜査官役を演じているのはジョン・ハムで、新聞記者役はオリヴィア・ワイルドなのですが。
とくにオリヴィア・ワイルドが悪い女〜。
 
情報を入手するために男に抱かれたわい!
 
ネタは体と交換ですよ!!
 
手柄のためなら他人の幸せぶち壊す、みたいなキャラクターで、オリヴィア・ワイルドの悪い顔にピッタンコ〜。(←ホメ言葉)
 
ツリ目が生きてんよ!(←ホメ言葉)
 
しかしながら、劇中でのオリヴィア・ワイルドには「反省して改心した」みたいなニュアンスの場面があったのが残念〜。
反省場面が中途半端すぎる〜。
むしろ反省しないほうがオモロいと思いましたけども。
 
クリント・イーストウッド監督作での大役を得て、必死にやっている感じは良かったです。
 
このまま悪女路線を極めてみてほしいです、菜々緒みたいに!


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「パラサイト 半地下の家族」★★★★ [映画日記]

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劇中に「貧乏人には、いくら体を洗っても落ちやしない独自の臭いが染みついている。なんか臭い」みたいな表現があって愕然としました。

  

もしや金欠体質のボクちゃんも、同じような臭いを放っているのではなかろうか?!

 

周囲の人々から「あの人、貧乏臭いよね。ものすごいドブネズミ臭だよね」と思われているのではなかろうか、と恐怖を感じました。

 

どうすれば貧乏臭を消せるのであろう。

 

スッキリ、サッパリするために、洗面器一杯分の石鹸水を頭からかぶるべき?

 

それとも体を粗塩で揉んだほうが良いのであろうか、脇の下とか内股を?!

 

…そんなことを考えながら鑑賞した作品ですけども。

 

気が散って仕方なかったわい!

 

韓国の鬼才ポン・ジュノ監督が娯楽性満点で描く格差社会。

 

カネ持ち家族と貧乏家族が関わりを持ち、互いの家族について「いい人だよね」と一定の評価を下すものの、根本的に埋まらぬ溝がクッキリ。

 

ドモホルンリンクルを塗りこんでも塗り込んでも消えぬ、加齢ジワみたいにクッキリですよ!

 

カネ持ち家と貧乏家は意識で理解し合っていても、感覚レベルで否定し合っているんですよね〜「性格は好きだけど、何かが気に食わない」みたいな。

それを「貧乏臭」という、目に見えないもので表現しているところが、さすがポン・ジュノさんだと思いました。

 

さすがポンさんなんですよ!

 

そんな、カネ持ち家と貧乏家による「静かな愛憎劇」という基本スタイルがクールでした。

 

諸事情あり、カネ持ち家が貧乏家を丸ごと雇う形になる展開に。

雇用主と従業員という立場の違いも描かれております。

 

「貧富」と「雇用」という、上下関係のクロスオーバーが貧乏人を襲う!

 

休日に呼び出され、やりたくない仕事をすることになる貧乏人に雇い主が真顔で言いますよ、「やってもらわないとね。休日出勤かもしれないけど、カネは出してんだからさ」みたいな。

 

本音だわな権力者の!

 

貧乏人に対して、「貧乏人には幸せは来ない」とでもいうような、突き放しが効いています。

 

突き飛ばしてるんですよ!

 

結局、取っ組み合いの大ゲンカをするのは、貧乏人同士だという。

 

「金持ちケンカせず」の構図が見事にキマっておりました。


コメディ要素やスリラー要素、おまけのホラー要素の効かせ方も素晴らしく、家族ドラマとしても成り立っている、まさにジャンル・ミックスの最高峰。

 

どんな場面も、いちいちオモローイ。

奇跡の社会派・犯罪エンターテイメントでした。

 

家主が留守の間に、貧乏家族がどんちゃん騒ぎをしていたら、予定を変更した家主が急きょ帰宅してくる、というシチュエーションは「あるある」でした。

 

「お留守番あるある」ですよ!

 

ボクちゃんが好きなキャラクターは。金持ち宅に昔から雇われている家政婦さんなのですが。

 

家政婦さんが、ものすごい土壇場でバタバタしている最中に、サッとスマホを取り出して、サッと動画を録画した場面にビックリしました。

 

なんたる落ち着きぶり!

 

貧乏人がスマホを使い慣れているんですよね〜。

 

不思議なことに、テクノロジーの扱いに格差は見当たらないのでした。

 



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「のみとり侍」★★★ [映画日記]

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阿部寛さんが男前ということはパッと見で分かるのですが。

 

年の割に目立ちませんしね、ほうれい線も!

 

豊川悦司さんがイケメン枠で出てくるというのは、イマイチ理解が出来ぬワシ。

 

日本の女性は悦司さんみたいな男性に抱かれたいと思っているのでしょうか、あんなヘビみたいなお方に!?

 

そんなことを考えながら鑑賞した、2018年に公開済みの時代劇ですけども。

 

「猫ののみとり」業を命ぜられた阿部寛さん演じるお侍さんが、恋やら世直しやらに振り回されるお話。

 

「猫ののみとり」業とは、「猫ののみを取る」という体で、女性を性的に悦ばせるご商売。

 

男娼だわな、「娼年」by松坂桃李みたいな!

 

なんと、江戸時代に実際にあった職業とのこと。

まだまだ知らないことが一杯だわな江戸時代〜。

 

新人のみとり屋の阿部寛さんが、豊川悦司さん演じる若旦那から女性を悦ばせる術を教わるという展開。

 

まー、阿部寛さんも豊川悦司さんも、劇中ではよーく女性を抱いてんよまるでAV男優みたいにベロベロベロベロ〜!

 

寛さんのスゴイところは、あの年でセクシー要員にもなれることだと思います。

 

あそこまで脱げる人材はあんまりいないと思う〜、あの年の男優で!

 

悦司さんの方は、寛さんと比べると見劣り感がすさまじいですけども。

しかしながら、ふんどし一丁になったりして体当たり。

 

がんばっておりました、シモネタ担当として!

 

抱かれ役の女優さんも、上半身の脱ぎっぷりは素晴らしい〜。

 

阿部寛さんがメインで抱く女性おみね役、しのぶもスポーンと脱いどった!(←寺島しのぶさん)

 

江戸時代を舞台にしたエロティック・コメディというような作風がオモローイ。

こういう作品は、ありそうで無かったから新鮮でした。

 

男女とも上は脱いでますが、下は隠したまんま。

 

かぶせてんの、布!

 

だから下品な感じはいたしません。

江戸の情緒も手伝って、粋に感じるセクシー場面。

 

性が雅なんですよ!

 

中盤以降は、斎藤工さん演じる青年の貧乏エピソードや、お江戸の闇を描いていて、やや社会派路線に軌道修正。

 

不良がマジメになったわい!

 

小松重男さんによる短編集「蚤とり侍」が原作。

短編集の中から、寛さんの社会派エピソード、悦司さんのエロチック・エピソード、斎藤工さんの人情エピソードの、計3編をつなぎ合わせて、今回1本の映画にまとめ上げたようです。

 

小松重男さんって、目の付け所が良い人だったんですね〜。

江戸時代の明暗に着目しながら、それを愉快に味付けしているらしく、社会性と人間味に深みが感じられました。

 

今回の映画は、出来れば全編をエロティック・コメディ路線で行ってほしかったな〜。

 

お江戸の「オースティンズ・パワーズ」みたいな感じで〜。


 

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「6アンダーグラウンド」★★★ [映画日記]

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マイケル・ベイ監督の新作がNetflixに登場〜。

 

あの人もネットで直配ですよ、直売!

 

年末年始の視聴にピッタリのド派手な豪快作でした。

 

冒頭から、ローマの街中でのカーチェイス場面にビックリ。

やがて暴走車は美術館の中に入っていって、あらゆる美術品を轢きまくり!

 

ああ、無残に粉々になる彫刻たち。

劇中でのセリフが「ダビデ像だけは、あの子だけは轢きなさんな!」ですから。

 

ローマならではの破壊場面でした。

 

車両の演出もマイケル・ベイらしさが全開で、何かあるたびに暴走車がゴロゴロ転がってました。

 

車の転がし演出ですよ!

 

転がった挙句に火花ドーン、みたいな。

 

火花が、花火っぽくて良いんですよね〜。

辛気臭くない。

 

ご陽気なんですよ、車両事故なのに!

 

クライマックスは、超・強力な磁石の登場で、金属製の小物が空中を飛びまくり。

 

飛んできたわい、出刃包丁!

 

そんな刃物が体にグサグサ刺さって…。

さすが配信限定の映画、バイオレンス・シーンは過激でした。

 

アクション場面のクオリティは最高ですが、ドラマ性は一切ありません。

ストーリーが無さ過ぎて気持ちいいくらい。

 

サッパリしてんの、リケンのノンオイルみたいに!

 

「アメリカ映画っぽいな〜、1990年代の」と思いながら鑑賞いたしました。

 

富豪の主人公が、医者、運転手、狙撃手など有能な人材を集めて、チームで世直し活動をする、という筋書き。

大体の感触としては、「ミッション・インポッシブル」みたいな感じでした、スパイじゃないけども。

 

主演はライアン・レイノルズなのですが。

いつからでしょうか、ライアン・レイノルズがこんなにも大物風を吹かせるようになったのは。

 

まるでトム・クルーズみたいな態度でした。

 

しかし、トム・クルーズよりは軽快な演技を見せるレイノルズ。

 

独自性を出すことは忘れてませんでした「不真面目」っていう!

 

そんなレイノルズが率いるチームの中に、フランスの才女メラニー・ロランを発見。

 

マイケル・ベイ監督作品の中では、マイケル・ベイ好みのモデル風美女が、ギラギラ感を出してセクシーに振る舞うことがお決まりですけども。

なんと今回はメラニー・ロランがセクシー担当。

 

メラニー・ロランがベイ・ガール!

 

ひと昔前のベイ・ガールは必ず20代でしたけども。今回は現在36歳のメラニー・ロランを起用したということで「ベイさんも大人になったな」と思いました。

 

そして、これまで見たことのないギラギラ感を出すメラニー・ロランが新鮮でした。

 

この役は、「ミッション・インポッシブル」に例えたらベア子になるのかな。(←エマニュエル・べアール)

 

プロデュースも兼ねているライアン・レイノルズはシリーズ化も視野に。

 

プロデュースと簡単な演技で儲けようとするあたりは、ジョージ・クルーニーをほうふつでした。

 

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「フォードvsフェラーリ」★★★☆ [映画日記]

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1960年代が舞台。

自動車会社フォードとフェラーリによる、ル・マン24時間レースでの対決を描いておりますけども、泣きました。

 

車のレース場面で涙が出たのは初めてです。

 

ブレーキきかんかったわい涙腺に!

 

劇中のクリスチャン・ベールの気持ちを考えると、たまらん!!

 

ああ、クリスチャン・ベールにアカデミー賞をやりたい。

 

もう何でもいいから持って帰ってほしいんですよ、炊きすぎた五目飯でも、煮しめでも、でも!

 

クリスチャン・ベールは、車の有能な整備士兼レーサーのケン・マイルズ役。

 

車には情熱的なこだわりがあるものの、気難しい性格のために不器用な人生を送っているケン・マイルズ。

貧乏だけど、かわいい嫁と息子に愛されている、人間味あふれる父親像になっていて、憎めません。

 

むしろ最高峰の職人と思わせてくれて、好感度が最高でした。

 

演じているクリスチャン・ベールは、またしても、今まで見たことのない姿のクリスチャン・ベールに。

 

またしても自分を更新!

 

痩せた体型で、整備士の作業着、汚れた「つなぎ」がバッチリ似合う。

 

アンタ、ベスト・つなぎスト!

 

お姿を見ているだけで臭ってきそうですよ、機械油!!

 

鑑賞中は「クリスチャン・ベールって毎回別人になりきって本当にスゴイ人だな。共演のマット・デイモンは、いつも同じマット・デイモンなのに!」と思ってました。

 

マット・デイモンが演じた役は、レーシングカーデザイナーのキャロル・シェルビーですよ。

実話ベースの映画を観たあとは、日本語版ウィキペディアでモデルとなった人物の生き様をチェックするのが好きなのですがね〜。

 

マット・デイモンが演じたキャロル・シェルビーのページは内容も豊富なのですが。

クリスチャン・ベールが演じたケン・マイルズについてはページが無い、というのがせつないです。

 

あんなに活躍したのに、歴史に名を刻んだのは役作りも薄いマット・デイモンというのが小憎らしい〜!(←マット・デイモンというかキャロル・シェルビー)

 

物語では、キャロル・シェルビーが率いる会社が、大企業のフォードにレーシング技術を提供する、という展開に。

 

小さい会社と、大きな会社が業務提携する、みたいな話なのですが。

 

まー、フォードの社長も副社長も重役も、腰抜けだし腑抜けだしで、ムカつく〜。

フォードによる、小さい会社への圧力もムカつく〜。

 

フォードなんて会社、死んでも入りたくない、と思いました。

 

フォードの社長が菓子折りを持って、頭を下げてきたって入りませんから!(←ああ夢みたいな話)

 

とくに、フォードの副社長が、いちいちクリスチャン・ベールの邪魔をしてムカつく〜。

 

鑑賞中は「ちょいとフォードの副社長さん、我らがベール様の邪魔をするんじゃないよ。上から目線になりなさんな、ちょっとイケメンだからってさ〜!」と思ってました。

 

まーね、そういう「ムカつき要素」もエンターテイメント性を上げるための脚色だとは思いますけども。

今回は、企業のイヤなところが良く出ていたと思います。

 

企業の悪いアクが、よく浮いておりました!

 

スポ根ムービーに似た構造を持つ作品で、物語の後半は、ほとんどが対決シーンなのですが。

クラシックカーを用いたレース場面も手抜きなく、リアルで素晴らしいです。

 

序盤から「ブレーキ(の辺り)が不調」だとか、事故死の可能性をほのめかしたり、不安要素の盛り込み方も完璧。

おかげで、レース場面には、どこか危機感が漂っているのでした。

 

フォードのライバル、フェラーリの車両には特別感。

車のデザインにスター性があって、当時から人気があるのも納得でした。

 

クリスチャン・ベールの妻役は、ドラマ「アウトランダー」のカトリーナ・バルフですよ。

 

テレビ女優が、クリスチャン・ベールに抱かれる役に大抜擢〜!

 

妻は夫の良き理解者で、ときにかわいく、ときにセクシー、ときにサバサバしていて「なんだか安田成美」と思いました。

 

クリスチャン・ベールの息子役は、売れてる子役のノア・ジュープくんですよ。

 

「サバービコン 仮面を被った街」ではマット・デイモンの息子役だったノア・ジュープくんが、今回はクリスチャン・ベールの方の息子になった、ということで。

 

息子はたらい回しの状態でした。

 


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第77回「ゴールデン・グローブ賞」わーいブラピが受賞した〜。女優たちのドレスは「攻めてる」系。 [映画写真日記]

いや〜2020年。
明けたとたんに第77回「ゴールデン・グローブ賞」の発表ですよ。
 
日本では、どこの局の放送してくれなくなったゴールデン・グローブ賞…。
 
日本では数字も取れない、足手まといの賞なんでしょうか?!
 
今ではネットのニュースを見て「えっ、あの授賞式もうやったの?!もう済ませたの?!茶漬けでサッと済ませた昼ご飯みたいに?!」という感じの、忘れ去られた行事になってしまいましたけども。
だからボクちゃんも、ネットの情報を元に、この記事を書いておりますけどもね〜。
 
もうね〜、何にでも頼って書くしかないんですよ!
 
 
今回のゴールデン・グローブ賞も、多くの話題で盛り上がったらしいですね。
司会者の毒舌とか、アジア勢の台頭とか。
 
しかしながら、ボクちゃん的に最もグッときたのは映画の部。
 
クエンティン・タランティーノ監督作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が、ミュージカル/コメディー部門の作品賞、助演男優賞、脚本賞の最多3部門を受賞したことですよ。
 
ついにブラッド・ピットが単独ステージに上がったわい!↓
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ミュージカル/コメディー部門の男優賞は、まさかの「ロケットマン」からタロン・エガートンが受賞〜。
確かに、劇中歌を自分で歌っていたし〜、受賞するにふさわしい演技だったと思います。
前年の賞レースを賑わせた「ボヘミアン・ラプソディ」に引き続き、「歌もの」の強さを実感いたしました。↓
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ドラマ部門の男優賞は、「ジョーカー」のホアキン・フェニックスが納得の受賞〜。
アメコミ映画から演技部門の受賞者が出るもの珍しいです。
ホアキン・フェニックスの受賞スピーチは放送禁止用語だらけだったらしいですね。↓
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ドラマ部門の女優賞を受賞したのは「ジュディ 虹の彼方に」のレネー・ゼルウィガーですよ。
まさかの大復活じゃ〜っ!↓
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続きましてテレビの部。
ドラマ部門の女優賞は「ザ・クラウン」のオリヴィア・コールマンが受賞して、なんかもう賞レースの常連化。↓
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リミテッド・シリーズ&テレビムービー部門の女優賞は、「Fosse/Verdon」(原題)のミシェル・ウィリアムズが受賞して、テレビドラマ界を荒らしている存在に。↓
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出席した女優たちのドレスが、どれも斬新でした。
こちらのお写真はケリー・ワシントン。↓
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こちらはグウィネス・パルトロウ。↓
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いつもはスタイリッシュでステキなシャーリーズ・セロンも、今回はまあまあでした。↓
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こちらのお写真はケイト・ブランシェットです。
「オーラの泉」の司会が出来そう〜。↓
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シアーシャ・ローナンちゃんは、いつもドレス姿がイマイチなのですが、今回もなんとなく残念な感じに。
世界レベルの美貌を持っているのに、ドレスが似合わないって不思議ナリ〜。↓
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シャイリーン・ウッドリーは、あらゆる会場でおかしなポーズをとって、おどけてますけども。
「おもろい女」なんですよ!
今回はこんな感じに。↓
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こちらのお写真はジェイソン・モモア夫妻。
比率が変〜。
遠近法が崩壊しております。↓
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授賞式会場内では、ジャケットを脱いでしまったモモア!
よく見たら、ジャケットを嫁にかけてあげてますね。
そして、モモア夫妻の前にはタランティーノが座っているというカオス感がたまりません。↓
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ジェニファー・アニストンのドレスが「やけに地味だな」と思っていたのですが。
リース・ウィザースプーンとの横並びを意識して、お色を選んだのでしょうね。↓
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そんなジェニファー・アニストンと元夫ブラッド・ピットが同じ会場に居合わせることも話題の、今回の授賞式でしたけども。
 
2人とも、ツーショットにはならないように気をつけていたみたいですね。
写真を撮られたら騒がれますからな、うちのブログみたいなところで!
 
こちらのお写真は、ロバート・デ・ニーロとジェニファー・アニストンの、レアなツーショット。↓
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「いったんロバート・デ・ニーロを介して」、ジェニファーとブラピが交流〜。
「いったん爺さんを挟んで」実現したんですよ!↓
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