「ジョジョ・ラビット」★★★ [映画日記]
第2次世界大戦中のドイツを舞台にした反戦ムービーなのですが。
主人公は10歳の少年ジョジョですよチェリーボーイ!
作風は、児童文学を思わせるふんわりしたタッチということで。
戦争ものとしては、かなりのまろやか仕上げ。
「何cc入ってんの?牛乳」と思うくらいの、お優しい味付けした。
あまりの素朴な風合いに、戦争映画であるにも関わらず鑑賞中は目がトローン。
お口がムニャムニャ。
結構寝てしまったわい!
反戦メッセージと共に、催眠効果も抜群でした!!
ジョジョには空想上の友達がいて、それはなんとアドルフ・ヒトラーですよ。
ヒトラーが影のようにまとわりついている、というダーク・ボーイ!
そんな子なのですが、根は愛にあふれている子、という点がミソ。
お子さまの可能性は、陰にも陽にも伸びていく。
子のポジティブな可能性を信じて見守りたい、みたいな、大人心をくすぐるお話になっておりました。
タイカ・ワイティティ監督らしく、笑える場面も多いのですが。
戦争を笑い飛ばす、という演出は難しかったのではないでしょうか。
「ヒトラーが友達」というビジュアルも、なんかギリギリでしたしね。
瀬戸際でしたスベるかスベらないかの!
サム・ロックウェルが、すっかり名優のポジションに鎮座!!
賞レースに食い込む作品の、常連と化していてビックリ。
役作りも入念に行うようになって、まるで優等生みたいな顔〜!
また平凡な脇役を演じてくれる日が来るのであろうか。
少し寂しい気持ちにもなりました。
ジョジョの母親役を演じているのはスカーレット・ヨハンソンなのですが。
ドイツ人役としてのヨハンソンに「なるほど〜」と思いました。
そう言われてみれば、そんなふうにも見えなくもないし〜。
まずは絵的に成功していると思いました。
ヨハンソンは戦時中でもオシャレで、信念を貫き、男に媚びず、子には愛を注ぐという、戦争とは逆の魅力を放つ存在で好感度もバッチリ。
出番は少ないヨハンソンですが、アカデミー賞などへのノミネートも納得〜。
こういう役は審査員の大好物〜。
審査員が一番好きなおかずですから!
数年前は大人女優への脱皮ができず、作品選びに苦労していたヨハンソンですが。
今は完全にノミネートのされ方を理解したのではないでしょうか。
ノミネートのされ方を知っている同士、ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、マーゴット・ロビー等と飲み会でも開くと良いと思う〜居酒屋で。
乾杯の音頭は「ノミネートされるなんて簡単だよね、カンパーイ」で良いと思う〜!
今回の作品で好きなキャラクターは、ジョジョの友達ヨーキーなのですが。
おじさん面した11歳!
ユルすぎる顔に癒されました。
- アーティスト: J.シュトラウス,ゲラルト・ヴィルト,カレ,ダーク・リチャード・ヘイディンガー,G.シャノン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2020/01/17
- メディア: CD