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「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏」★★★ [映画日記]

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J・T・リロイさんて、どこのどなたじゃい?!

 

「ガンバの冒険」に出てくるイタチのことですか?(←それはノロイ!)

 

J・T・リロイさんとは、実在のベストセラー作家らしいのですが、有名なのでしょうか。

ボクちゃん、ちっとも知らなんだ〜。

 

今回の作品は、2000年代のアメリカ文学界で名をはせたJ・T・リロイさん自身を描いている実話ベースの作品です。

 

メディア上には、少年の姿で現れるJ・T・リロイさん。

 

紅顔の美少年ですよ!

 

実際に本を書いているのは中年女性だった、っていう。

 

美少年の正体はオバハンだった、っていうお話!

 

しかも、美少年版J・T・リロイの正体は、若い女性だった、っていう。

 

男装の麗人だったんですよ、オスカルみたいな!

 

名前が売れるほどに嘘を重ね、スターにればなるほど真偽も性別もあやふやになっていく、という狂った世界観が独自です。

 

普通なら、素人が芸能界で出世してスター化すると、世間がスターの虚像を作り上げてしまい、スター本人が悩む、というのがお決まりのパターンですけども。

 

今回の場合、わざわざ自分で虚像を作りだし、芸能界に送り出しておいた後、世間に正体を暴かれて本人が悩む、という逆パターン。

 

行き当たりばったりで嘘をついてるから、ツメが甘いわな。

 

自分で自分のクビを締めているのでした東出昌大みたいに!

 

でも、「こんな変な人が本当にいたんだな〜」とも思いながら楽しみました。

 

中年女性のリロイ役は、今年オスカーを受賞したローラ・ダーンですよ。

 

旬の素材ですよ、女優界新たまねぎ!

 

ローラのボーイフレンド役がジム・スタージェスなんですよね〜。

 

今回のスタージェスは、えらい年上を抱いてるんですよ!

 

ローラとスタージェスの2人はバンドを組んでいる役なのですが。

音楽制作をしているとき等、ローラ・ダーンの仕草がそれっぽくて、笑っちゃうくらい演技が上手〜。

 

電話では見事な少年声を出して、相手をあざむくローラ・ダーン。

 

「その少年声を出せる才能。まるで野沢雅子さんだわなと思いました。

 

さりげない奇人感の出し方も素晴らしく、こっちの作品の方がアカデミー賞にふさわしいんじゃないの〜、と思いました。

 

美少年版のリロイ役はクリステン・スチュワートなのですが、中性的な魅力が爆発。

 

ハリウッド女優なのに似合っちゃってるスポーツ刈り!

 

頭の形が良いのでしょう。

 

頭蓋骨美人なんですよ!

 

男装をしていない、普段のクリステンもボーイッシュでかわいい〜。

 

抱かれる相手は、男でも女でもOKという設定のクリステン。

 

何でもござれの女!

 

そんなところもクリステンという素材にピッタンコでした。

 

そんなローラ・ダーンとクリステン・スチュワートという組み合わせが新鮮〜。

 

珍コンビ〜!

 

持ち味が正反対の2人ですが、妙に噛み合っているのでした。

 

J・T・リロイさんの本は売れてるはずですが、生活ぶりが貧乏臭くてビックリ。

 

スターへの手土産スーパーで買ってきた缶詰とは!

 

ちなみに、ボクちゃんへの手土産に缶詰は大歓迎〜。

日持ちがするから便利なんだよね〜。

 

ただし国産に限ります。

 


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「チャーリーズ・エンジェル」★★★ [映画日記]

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長髪ブロンドかつらをかぶり、セクシー美女に変装したクリステン・スチュワートの、どアップ映像から始まるのですが。
 
めちゃめちゃキレイでステキです。
 
ヅラも、キッチリかぶりこなしてる。
 
ズレてナーーイ!
 
「顔が、ちょっと昔のジョディ・フォスターみたいだね。あの姐さんみたいだね!」と思いました。
 
アクションシーンも様になっているクリステン。
 
イキイキしてます、男の首を絞めあげる場面とか!
 
「コノヤローーッ!死ねーーっ!」みたいな感じですよ「キエーーッ!」みたいな!!
 
ボーイッシュで、やんちゃな持ち味が、よく出ておりました。
 
この調子なら、昭和のスケバン役もいけるかもよ!
 
場末のスケバン役ですよ、パーマあてた!!
 
作品は、昔からドラマや映画で人気の「チャーリーズ・エンジェル」シリーズの新作。
 
劇中でクリステン・スチュワートとチームを組んでいる美女役は、まずはナオミ・スコットですよ。
 
実写版「アラジン」でプリンセス役だった、あの子。
 
アラジン女ですよ!
 
もう1人の美女役は、エラ・バリンズカという名の知らない子なのですが。
 
顔はかわいいタヌキ顔をしたタヌキ女!
 
体はめちゃめちゃスタイルが良く、長身でカッコいい〜。
 
他の2人より、頭ひとつ分くらい大きい大女!
 
まるでバレー部の主将ですよ!!
 
だから、パーティ場面でも、ぺったんこの靴を履いていました。
 
そんな3人娘が友情を深めつつ、謎を解きながら巨大な陰謀に立ち向かっていく、という、スパイ・アクション・コメディ路線。
監督はエリザベス・バンクスで、彼女が監督した代表作「ピッチ・パーフェクト2」と全く同じ軽いノリでした。(←当たり前ですが)
 
今作ではエリザベス・バンクス自身が脚本も書いていてビックリ。
 
凝ったストーリー展開だったので、「エリザベス・バンクスって文才もあったんだ〜。意外」と思いました。(←失礼)
 
「チャーリーズ・エンジェルをエリザベス・バンクスの世界観で」というプロデュースはアリだと思いましたけども。
 
まだお硬い。
 
もっとバカになれ、バンクス!
 
一杯ひっかけて仕事しなよ、バン子〜!!
 
「チャーリーズ・エンジェル」にしては、やや大人しくて、お行儀が良い出来栄えでした。
 
今回の3人娘は全員好きですが、シリーズに不可欠なコメディ要素を出せるか、といえば、出せない3人だったんじゃないかな。
 
あと、男性客に向けてのお色気サービスが、ほぼ無かったところが寂しかったです。
 
仕方ない、そういう時代!
 
ご時世ですよ!!
 
前シリーズで、ビキニ姿になったり、男のブリーフを穿いて踊ってくれていたキャメロン・ディアスが懐かしかったです。
 
戻ってきてほしいです、おキャメに!
 
そしてまた、男のブリーフを穿いて舞っとくれよ〜っ!!(←もうやってくれませんか)
 
一応、前シリーズのプロデューサーでもあったドリュー・バリモアも製作総指揮に名を連ねてますけども。
この感じだと、あまり口を出していないかな。
 
分け前だけ貰ってる感じでした。(←いやらしい)
 

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「1917 命をかけた伝令」、「ゲーム・オブ・スローンズ」で王様だった子が伝令役に! [映画写真日記]

いや〜、戦地で駆け回る伝令をワンショット映像で描いた映画「1917 命をかけた伝令」な〜。
素晴らしかったですけども。
 
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ワンショット映像の中で、伝令の1人が有刺鉄線の針に手を刺してしまい血が出る、という場面がありましたけども。
ああいう映像は、どうやって作りあげているんでしょうね〜不思議でした。↓
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いかにも米アカデミ賞の作品賞を取りそうな作品でしたけども、逃して残念〜。
きっと、今のアカデミー会員は、英国の戦争映画に賞をあげる気分じゃなかったのでしょう。
 
もし「いかにもアカデミー賞をとりそうな作品賞」があったとしたら、それは間違いなく「1917 命をかけた伝令」で決まりですよ!
 
そんな「1917 命をかけた伝令」のメインキャストは、こちらの若手男優2名。
丸顔と、うりざね顔の男子〜!↓
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うりざね顔の男優は、ジョージ・マッケイ。
丸顔の男優は、ディーン=チャールズ・チャップマンですけども。
 
まずはジョージ・マッケイって、映画「はじまりへの旅」に出ていた子なんですね!
メインの家族「はじまりファミリー」の一員だったんですね〜。↓
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こちらのお写真は、「はじまりへの旅」が賞レースに食い込んだ当時のお写真。
ジョージ・マッケイが、マジメ君〜!↓
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丸顔のディーン=チャールズ・チャップマンの方は、最近だとNetflixの映画「キング」で、ティモシー・シャラメの弟役で見かけましたけども。
 
その前までは、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で有名だったお方。
劇中で、いっぺんは天下を取ったお方ですから。
 
こちらのお写真が「ゲーム・オブ・スローンズ」劇中で天下を取っていた頃。
右にナタリー・ドーマー、左には、なんとジョナサン・プライスを従えてます!↓
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ディーン=チャールズ・チャップマンの映画デビュー作は、ニコール・キッドマンの息子役を演じた「リピーテッド」(2014年)なんですね。
 
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ディーン=チャールズ・チャップマンは「リピーテッド」で、「1917 命をかけた伝令」にも出演していたコリン・ファース、マーク・ストロングとは既に共演済みだったという。
デビュー時から大物と関わっていたんですね〜。
 
こちらのお写真は、「1917 命をかけた伝令」に出演しているベネディクト・カンバーバッチと、伝令男優2名のスリーショット。↓
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ベネディクト・カンバーバッチといえば、出演ドラマの代表作は「SHERLOCK(シャーロック)」ですけども。
 
「1917 命をかけた伝令」では、「SHERLOCK(シャーロック)」以来アンドリュー・スコットと再共演〜。
2人が顔を合わす場面はありませんでしたが、海外ドラマファンとしてはグッとくるキャスティングでした。
 
こちらのお写真は、アンドリュー・スコットと、「1917 命をかけた伝令」に出演していたリチャード・マッデンのツーショット。
プレミア会場であるにも関わらず、深刻なお話し合いをしているようです。↓

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「1917 命をかけた伝令」★★★☆ [映画日記]

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舞台は第一次世界大戦中のヨーロッパ。

 

イギリス軍の若い兵士が「伝令」として、遠く離れた連隊に大事な命令を伝えようと走り回りますよ一目散に!

 

「全編ワンカット映像」が売りの作品ですけども。

 

ワンカット映像はNG出したら大変ですよ、もういっぺん最初から撮り直しですから。

 

戻りますから、ふりだしに!

 

伝令役2名の若手男優が、ほぼ無名。

 

無名がNGなんて出したら監督からシバかれる!

 

「クビにすっぞ!」とドヤされる!!

 

ワンカットならではの緊張感が漂っておりました。

 

まーね、実際の本編は、ときどき暗転するから、「全編まるごとワンカット映像」というわけではなく、「数パートに別れているワンカット映像をつなげた映像」でしたけどもね〜。

 

ワンカット映像にも関わらず、内容はアクション中心というのがスゴイです。

ワンカット映像の中に爆発があったり、飛行機が落ちてきたりしますから。

 

カメラも縦横無尽で「制作スタッフは大変そう。

 

「なんべんやったのリハーサル。どんだけやったのサービス残業」と思いました。

 

各パートのオチとなる場面には大物ゲストが登場。

マーク・ストロング、コリン・ファース、アンドリュー・スコット、ベネディクト・カンバーバッチ、リチャード・マッデンが、各パートがワンカットを終えそうな頃、良いところで出てきますよ。

 

顔を出すんですよ、ヒョイと!

 

観客を飽きさせない仕掛けかのようでした。

 

同時に、無名の若手男優が大物を相手にNG出さないか心配に。

 

ヒヤヒヤしすぎて、たまらん!

 

もういっそのことNG出してほしいくらい。

 

トチってくれたほうがスッキリしそう〜!

 

伝令は、味方の命を救いたい一心で行動している点が純粋なのですが。

クライマックスには、ベネディクト・カンバーバッチが演じる大佐が出てきて、伝令に向かって言い放った言葉が戦争の虚しさを物語ります。

 

観終わった後には「戦争とは何なのだろう。ばかばかしくて無意味」と思ってしまうのでした。

 

そんな感じでメッセージ性もバッチリなのですが。

 

サム・メンデス監督らしく、舞台は戦地でありながら、映像は、どこか美的なんですよね〜。

 

殺伐とした風景の中に、キラリとした美が潜んでる。

 

隠し味ですよ、カレーにチョコを入れるみたいな!

 

そして、あらゆる場面が絵画的〜。

 

川に死体が浮いていても、なんだか絵のよう。

 

絵になるどざえもんですよ!

 

それでいて地獄感はたっぷり。

美しい地獄絵図、というか〜。

 

肉や血が飛び散る場面をほどんど出さない見せ方で戦争を表現していて、さすがの巨匠タッチでした。

 

とくに夜の廃墟の場面は、美しいやら怖いやらで、夢に出てきそうなくらいインパクトのある名シーンでした。

 

時々、カラスや虫やネズミが出てきますけども。

それらはCGで付け加えられているのですが、それも良い出来〜。

 

西洋って、どこにでもネズミがいるのでしょうか、荒れ地だろうが森だろうが地下室だろうが、とにかく出てくるネズミさん!

 

中盤では、見事な演技を見せるネズ公!!

 

アカデミー賞最優秀・助演害獣賞があるとしたら、あのネズ公で決まり〜。

 


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「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」★★★ [映画日記]

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邦題が「ロミーとミッシェルの場合」ほうふつですけども!

 

ロミーとミッシェルとは無関係。

 

敬けんなユダヤ教信者のコミュニティで育った女性2人が、保守的な環境の中で愛し合ってしまう、という「百合もの」です!

 

都会で写真家として活躍するロニート役がレイチェル・ワイズ。

ユダヤの牧師と結婚している女教師エスティ役はレイチェル・マクアダムスですよ。

 

抱くのもレイチェルなら、抱かれるのもレイチェルっていう!

 

ロニートの目線でお話は進みますが、見せ場はエスティの方が多いです。

 

まずは毎週金曜日に、旦那に抱かれているエスティ。

 

花金旦那に抱かれる決まりなんですよ!

 

しかもエスティの抱かれ方。

 

退屈そうに抱かれてました!

 

そんな日々の中で、先進的な思想を持つロニートの登場で刺激を受け、ウズウズしはじめるエスティ。

 

やがて人目を忍んで、たまらずロニートにブチューーッ!

 

本格的にロニートに抱かれることになるエスティは、旦那に抱かれている時とは全然違う〜。

 

ロニートに抱かれているときは、娼婦のように乱れたわい!

 

そんな感じで、クールな態度で通すロニートと違って、エスティの方は心の起伏が激しく、観ていて面白かったです。

 

エスティ役を演じているレイチェル・マクアダムスも、「これがマクアダムス?ホントにアンタか?『きみに読む物語』に出ていたアンタか?(←古いです)」と思うくらいの地味っぷり。

 

ものすごいです、スッピン感!

 

「スポットライト 世紀のスクープ」での賞レース食い込みで、演技に目覚めのでしょうか。

頭のてっぺんからつま先まで、暗い感じを出していて感心〜。

大物のレイチェル・ワイズを相手にして、ひとつも負けてませんでした。

 

そして、マクアダムスの乳を見たのは初めてか?

 

はて、どうだったじゃろ?(←爺さんかい)

 

マクアダムスは、大物女優が時々見せる芸「乳のチラ見せ(乳チラ)」まで披露。

 

「やるじゃん、マクアダムス。ビバ、マクアダムス!」と思いました。

 

「マイノリティの開放」をテーマにした良い話なのですが。

できれば、作品の中に何か「もうひと越え」欲しいかな、と思う〜。

 

作風は乾いていて、生活感もリアルに表現されていて、ロマンチック感は弱めなのでした。

 

こういうジャンルは、情緒的で、ムードいっぱいの方が成功しますので。

 

監督は、第90回アカデミー賞でチリ作品として初めて外国語映画賞を受賞した「ナチュラルウーマン」の人なんですね。

 

ナチュラル監督ですよ!

 

原作はナオミ・オルダーマンの自伝らしいし、あえて硬派な感じに仕上げたのかな。

 

あと、エスティの旦那の名前が「ドヴィッド」っていうところが気になりました。

 

「デヴィッド」じゃダメなのでしょうかね〜「ド」じゃなくて「デ」じゃ。

 


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「容疑者、ホアキン・フェニックス」★★★ [映画日記]

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ホアキン・フェニックスが、2020年アカデミー賞の主演男優賞候補になったからでしょう。

ケーブルテレビで、ホアキンが過去に主演した作品が放送されてました。

 

お祝い放送ですよ、祝賀!

 

邦題には自身の名前が入ってますよ。

 

冠つき!

 

ホアキン主演の代表作だと「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(2005年)と「ザ・マスター」(2012年)の間に位置する2010年の作品ですけども。

 

フェイク・ドキュメンタリー作品ということは、なんとなく知っていたのですが、観てみたらフェイク部分が壮大でビックリしました。

 

2008年に突然ホアキン・フェニックスが俳優引退を宣言。

 

何に転職したかというと、まさかのラッパーっていう!

 

そんな騒動を実際に起こしたうえで、ホアキンの奇行と共に、世の混乱をも撮影している、という世界レベルの「どっきりカメラ」が本作〜!!

 

まずは、元々変わり者と呼ばれていたホアキンが、世間のイメージ通りの自身を演じていることが狂気。

 

やがて、過激に悪化したイメージを演じたまま、素人やメディア関係者に接してドン引きさせる、という反逆精神。

個性を排除したり、バカにしたりする世の中への怒りが充満しています。

 

ホアキンが演じている部分は、全てウソなんですよね〜。

アドリブもあるでしょうけども、脚本が存在していることが信じられないくらいのナチュラル演技。

 

鑑賞中はホアキンが本物の奇人に見える。

 

アホの子に見える〜!

 

どこまでの話が事実で、どこまでの話が嘘が分からなくなりました。

 

踊らされたんですよ、あの子に!

 

劇中に出てくる一般ブロガーが、奇行を繰り返すホアキンを見て「あいつはもう終わりだ」と言ってましたけど、それを知ったホアキンはこう思ったでしょう「どっきりカメラ、大・成・功!」と。

 

ホアキンの演技って本当にスゴイな〜、と思いました。

 

狂っていく男を演じた「ジョーカー」でアカデミー賞を取った今だと、より一層、彼の演技の上手さが理解できる作品だと思いました。

 

監督は、撮影当時ホアキンの妹と結婚していたケイシー・アフレックなんですよね〜。

 

ホアキンとケイシーは、よっぽど気が合ったのでしょう。

飲みながら「イタズラ映画作ろうよ!」みたいな話になったのかもしれません。

 

この大がかりな世界的イタズラ映画の製作に2年もかけた、というのがな〜。

 

「ホアキンもケイシーもヒマだったんだな」と思いました。

 

ラッパー転向後には、世間から散々バカにされて地に落ちたホアキンでしたけども。

今回の「どっきりカメラ」を公表した2年後には、「ザ・マスター」主演であっさり大復活。

 

その演技で賞レースに食い込んで大金星!

 

今はホアキンもケイシーもオスカー男優。

 

世の評価が些細なもので、いかに流動的なのかが分かる作品でした。

 


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「ハスラーズ」★★★☆ [映画日記]

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始まりはストリップ小屋ですよ!

 

早速、大物ストリッパー役ジェニファー・ロペスが小ステージに登場して踊る踊る、クルクルクルクル〜!!

 

脱ぎはしませんが、ほぼ裸のロペス。

衣装の布面積が小せぇ〜。

 

尻の割れ目の部分はヒモですよ、白いヒモ!

 

そりゃまあ、用を足したいときは便利でしょうけども。

 

ヒモを横にズラすだけで良いのだから!

 

しかし白いヒモだから、便ヨゴレも気になるネ。

 

そんなことを考えながら眺めていたロペスの舞!

 

圧巻の存在感とエロスで、この演技でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたのも納得。

 

これはスゴイと思いました、アラフィフで!

 

時代はリーマンショックの頃で、ストリッパーたちの人生も大不況。

金融危機をもたらした男たちをターゲットに、ストリッパー軍団がクレジットカード詐欺を働く、という犯罪映画ですけども。

 

ロペス演じるカリスマ・ダンサーのラモーナと、コンスタンス・ウー演じる、かわいい後輩デスティニーの絆も描かれていて、この2人に関しては、どことなく「ハート・ブルー」等を思わせる構図。

 

これまでだと、男性キャラクターで描かれることが多かった「人情×犯罪」という題材を、ストリッパーに切り替えて表現しているところが新しいです。

 

リーマンショック後の物語、という点では、製作担当のアダム・マッケイが過去に監督した金融映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」の「受け皿」的な作品になるのかな。

 

おカネ2部作ですよ!

 

「パラサイト 半地下の家族」と同じく、格差社会を描いている点もイマドキ感がありましたけども。

ストーリーは「犯罪を犯して捕まる」というシンプルなもの。

 

ストリッパー軍団による詐欺行為も単純〜。

「男を眠らせてカードを入手するだけ」ですから。

 

「ブルーレット置くだけ」みたいに簡単!

 

リーマンショックに陥った経緯はまあまあ複雑ですが、そのリベンジとなった今回の犯罪は単純、というのが皮肉でした。

「よくもまあ、こんな子どもだましのやり方で犯罪を続けていたね」と思いましたけども。

結局、男がバカだから美女にダマされてしまった、ということなのでしょうね。

 

ターゲットの男がバーで飲んでいると、入り口からロペスをセンターにした美女軍団が颯爽としたモデル歩きで近づいてくる、という絵がキマってる〜。

 

キマってるけど、コワーイ!

 

「男たちよ、その時点で詐欺に気付きなよ」と思いました。

 

デスティニー役を演じたコンスタンス・ウーといえば、代表作は「クレイジー・リッチ!」ですけども。

今回はダンサー役を大熱演。

半裸になってがんばってましたけども。

 

コンスタンス・ウーといえば「薄い胸」!

 

果たして、その胸でエロスが出せるのか心配でしたけども。

 

なんとなく体型をカバーするお洋服を着ていて、薄胸が気にならない。

 

衣装係の苦労のあとも伺えました。

 


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「グッドライアー 偽りのゲーム」★★★☆ [映画日記]

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*ネタバレはありません。

 

メイン・キャラクターは70代以上の老人なのに、こんなにもスリリング。

 

こんなにも動く!

 

デンジャラスでアクティブな老人サスペンス作品でした。

 

ふさわしいです、この「人生100歳」時代に!

 

イアン・マッケラン演じる詐欺師がネットで婚活。

 

ツヴァイか何かで婚活!

 

マッチングした相手は、なんとヘレ美。(←ヘレン・ミレン)

 

オスカー女優が釣れたんですよ、大物が!

 

ヘレ美が演じる老女は裕福だけど、どこかフワ〜ッとしています。

 

ネンネの老婆!

 

その割には「私は抱かれない」宣言をするヘレ美!!

 

ガードは固い女なのでした。

 

果たして、イアン・マッケランはヘレ美を簡単に落とせるのか?

 

そして大金を騙し取れるのか?

 

抱けるのか?っていう話!

 

老人による犯罪ドラマが展開されて楽しすぎる〜。

 

マッケラ爺さんとヘレ美の演技合戦が最高。

2人ともプロのエンターティナーなので、演技に隙がありません。

「上手いな〜」と思いながら鑑賞しました。

 

とくに、病院に入ってグッタリし、「死んだ目」をしていたマッケラ爺さんが最高〜。

 

本当に、そういう人みたい。(←ホメ言葉)

 

また「2人とも年の割に、セリフ覚えも良い。まだボケてない」とも思いました。(←大きなお世話)

 

マッケラ爺さんとヘレ美がデートで鑑賞する映画が「イングロリアス・バスターズ」という点も笑いましたけども。

観終わったあとで思い返してみると、あれは意味のある作品チョイスだったんですよね〜。

 

あらゆるキャラクターには、裏の顔があってミステリアスです。

 

劇中は昔話のオンパレードですよ、老人らしく!

 


軽くさかのぼっても戦時中!!

 

あらゆる年代の回想シーンがあって「人に歴史あり」ですよ。

 

いろんな経験を積んで生きてきた老人って、ミステリーの宝庫だったんですね〜。

 

また「足が痛い」とか「目がくらんで体調が悪い。死ぬかも」とか、老人独自のトラブルが場を賑わせてました。

 

このあたりは、若い男女が繰り広げるサスペンス作には無い味わいでした。

 

こういう作品、日本でも作ればいいのにな〜、と思う〜。

日本の老人向け映画って、たいてい時代劇なので。

 

監督は実写「美女と野獣」等のビル・コンドンなんですね!

マッケラ爺さんと、よっぽど気が合ったのか、通算4本目の起用に。

 

監督、主演男優、一部の助演男優がゲイということで、どことなく多様性を感じました。

 

引き続き、監督にはマッケラ爺さんの魅力を引き出してほしいです、できることなら遺作まで!(←失礼)

 


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第92回(2020年)アカデミー賞。ブラピもホアキンも食われた?!「パラサイト」の作品賞受賞が快挙すぎる。 [映画写真日記]

いや〜、第92回(2020年)アカデミー賞が決まりましたけども。

韓国製「パラサイト 半地下の家族」の最多4部門受賞が衝撃的〜。

 

アメリカの祭典で、字幕付きの外国語映画が監督賞、作品賞まで取ってしまうとは快挙すぎる〜。

「時代も変わったな」と思いました。

 

脚本賞まで取っちゃった「パラサイト 半地下の家族」。

脚本賞の枠って、タランティーノ監督の指定席かと思ってました。

ポン・ジュノ監督他、関係者は相当うれしいでしょうな〜。↓

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演技部門の受賞者は予想通り。

 

やっぱりブラッド・ピットの助演男優賞受賞がうれしい〜。

ブラピ製作「ビール・ストリートの恋人たち」でオスカーを受賞したレジーナ・キングがプレゼンターだったんですね。↓

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ブラピ様、翌日からは静かな生活にお戻りください。↓

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ブラッド・ピットにアカデミー賞を取らすなんて、タランティーノ監督ってスゴイ人だな〜、と改めて思いました。

普通に考えたら、演技派じゃないブラピにアカデミー賞を取らすなんて不可能なことですから。

 

こちらのお写真は、レッドカーペット上のタランティーノ監督。

監督した作品の中では、あらゆる役者をクールな扮装にコーディネートしてしまうタランティーノですが。

自分のファッションに関しては、全く冴えていないところが不思議です。↓

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主演女優賞は、やっぱりレネー・ゼルウィガーでした。

ステージ上でのお写真では、「テカリ」が出てしまいましたな。

オスカー像と同じくらいの「テカリ」が。↓

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主演男優賞は、やっぱりホアキン・フェニックスでした。

通常ですと、「アメコミ作品でアカデミー賞の受賞はスゴイ」ってことがニュースになりますけども。

今回ばかりは、「パラサイト 半地下の家族」の快挙に食われましたな。

こちらのお写真はレッドカーペット上のホアキン。

実生活で抱いてるルーニー・マーラを同伴〜。↓

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助演女優賞は、やっぱりローラ・ダーンでした。

どういうわけか、最近はローラ・ダーンに追い風が吹いてますな。↓

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こちらのお写真は、レッドカーペット上のシャーリーズ・セロン。

別の授賞式会場ではイマイチなドレスを着ていたシャー子ですけども。

今回は「これぞシャー子。ザ・シャー子」と言うような、カッコいいドレスで登場〜。↓

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こちらのお写真は、プレゼンターのナタリー・ポートマン。

お写真では分かりませんが、ノミネートされなかった女性監督の名前が刺繍されているそうです。↓

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こちらのお写真はクリステン・ウィグです。

近年のドレスは奇抜なものが多いのですが、これはウケを狙ってきた感が。↓

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毎回、ドレス姿がイマイチなシアーシャ・ローナンちゃんは、今回はがんばりました。

がんばりましたけども、もうちょいかな。↓

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そんなシアーシャちゃんと「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」で共演しているのがティモシー・シャラメですけども。

毎度、斬新な衣装で授賞式にやってくるシャラメ。

今回は作業着(風)で登場〜。↓

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こちらのお写真は、残念ながら無冠だった「アイリッシュマン」のロバート・デ・ニーロとアル・パチーノですけども。

演技部門において、付け鼻とか、顎に肉を貼るとか、物理的な変装は評価されますけども。

「アイリッシュマン」等での、顔をCG加工しての演技は、不思議と評価されませんね。

審査員の目には、アニメとして見えてるのかな。↓

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ラジー賞独占の「キャッツ」から、ジェームズ・コーデンとレベル・ウィルソンがステージに登場〜。

これは、確実にウケるネタ〜。

ずるいです!↓

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客席では、マーゴット・ロビーとシャーリーズ・セロンのツーショットがゴージャスでした。↓

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発表!第18回(2020年度) ラヴ・ハリ・アカデミ〜賞 [ラヴ・ハリ・アカデミ~賞]


本家アカデミー賞だと思って来てくださった方、すみません。

 

アレじゃナーーイ!

 

*「ラヴ・ハリ・アカデミ〜賞」とは…

毎年、2月か3月。

過去1年の映画作品で「アカデミー賞」や「ゴールデングローブ賞」の主要部門、はたまた 「ラジー賞」すらにも引っかかりそうにもない、毒にも薬にもならなかった「超・中間」の作品や人材に、わざわざ栄誉と慈悲を与える賞なのです。

 

 

2020年度の結果はこちら。↓

 

★最優秀作品賞・「メン・イン・ブラック:インターナショナル」

受賞の理由:1作目から22年も経過した後の新作で、琥珀から抽出したDNAから恐竜を蘇らせるかのような、強引なコンテンツ復活劇だったから。記憶に残らない出来映えで、魅力を出していたのは結局クリス・ヘムズワースという天然男優だけだったから。

 

 

★最優秀監督賞・アン・リー 「ジェミニマン」

受賞の理由:世界の巨匠が、「ウィル・スミスの商売映画落ち」したところが哀れだったから。「今のウィル・スミスと若いウィル・スミスを共演させる」という、ハリウッドが出題した無理難題を必死でこなしていたから。きっともう、ウィル・スミスの顔なんて見たくなさそうだから。

 

 

★最優秀主演男優賞・マット・デイモン 「フォードvsフェラーリ」

受賞の理由:共演したクリスチャン・ベールは大絶賛されるも、主人公を演じた自身は総スカンだったから。クリスチャン・ベールの役作りは入念なのに、自身は素のまま、簡単に演技を済ませていたから。劇中での姿は、コンビニに買い物に行くときのマット・デイモンと、何ら変わりなかったから。

 


 

★最優秀主演女優賞・リンダ・ハミルトン 「ターミネーター:ニュー・フェイト」

受賞の理由:「おんな映画」としてリニューアルされた作品で、見事に「アクションばばあ」として復活をとげたから。声はガラガラで、聴いているだけだと「アクションじじい」のようだったから。

 


 

★最優秀助演男優賞・アーノルド・シュワルツェネッガー 「ターミネーター:ニュー・フェイト」

受賞の理由:数年ぶりにターミネーター役を再演したものの、ロボットなのに思いっきり年をとっていて、観客をキョトンとさせたから。劇中では女性と同居していながらも、「抱いていない」と言い張っていたから。

 

 


★最優秀助演女優賞・オリヴィア・ワイルド 「リチャード・ジュエル」

受賞の理由:クリント・イーストウッド監督作への抜擢で賞レースへの食い込みが期待されるも、役は「悪女」で好感度は一切上がることはなかったから。女優としてブレイクしそうでしないまま、ついにアラフォー世代に突入したから。

 

 

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