「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」★★★ [映画日記]
1862年のロンドンが舞台ですけども。
そんな大昔に、ガス気球が人を乗せて上空10000メートルまで上がっていたなんて知らなんだ〜。
目的は気象データを集めることらしいですけども。
ひもや布で出来た簡素な気球が、雲を抜けて上り続けてます。
真っ昼間なのに星が見え始めて…。
アンタ、もうそこ宇宙じゃんか〜!…っていう環境に驚愕。
その割に乗組員たちが軽装〜。
みんな寒さでガタガタ震えて…。
せめてダウンコートを着せてやりたい。
せめてユニクロのウルトラ・ライト・ダウンを買ってやりたい、安い日に!…と思いました。
主人公の気球パイロットは女性ですよ、冒険女!
アメリア・レンという名の女性で、これがなかなか骨のあるおなご。
根っからのオテンバ!
飛んでる気球の表面をよじ登ってましたから。
へばりついてんの、風船のヘリに!
ちょっとでも手を離したら、真っ逆さまに落ちるっていうデンジャラスな状態でしたけども。
ガッツと根性で乗り切る姿が圧巻〜。
アンタ、日本女子体育大学に入るべき!…と思いました。
アメリア・レンの相棒となる存在が、気象学者のジェームズ・グレーシャーなのですが。
こちらは学者さんらしく大人しめの男性。
このオテンバと秀才コンビによる、お空の冒険場面が見どころになっておりますけども。
2人の間に恋愛感情は生まれないんですよね〜。
仕事で組んでるからって、抱かれやしないんですよ!
ジャンルは「セクシー・アドベンチャー」ではないのです!!
冒険と性を切り離しているところが良かったです。
アメリア・レン役を演じているのはフェリシティ・ジョーンズで、ジェームズ・グレーシャー役はエディ・レッドメインなんですよね〜。
かつて「博士と彼女のセオリー」で共演した時は夫婦役で、エディ・レッドメインの方はアカデミー賞まで受賞した、という好相性の2人。
今度はエディ・レッドメインが助演に回り、フェリシティ・ジョーンズにアカデミー賞を取らす。
フェリ子にもトロフィーやりたい!
甘いお汁を吸わせてやんよ!!…という計画だったのかもしれませんが、当ては外れたようです。
何でも、ジェームズ・グレーシャーは実在の人物のようなのですが、アメリア・レンは架空の人物らしいじゃん。
空想女ですよ!
実際に気球で上空10000メートルまで上がった人物は、ヘンリー・コックスウェルという人とのことですが、今作には出てきません。
どうしても逞しい女性を主人公にしたかったのかもしれませんが、実話を元にした映画としては残念なアレンジでした。
ちょっと女性を応援しすぎた感。
仕方なかったのでしょう、女性客にウケたくて!
しかしながら、フィクションの冒険映画として見れば、飛んでる気球からの映像は美しいけど恐ろしい〜。
恐怖映画としては十分に成り立っておりました。
コメント 0