「マグニフィセント・セブン」★★★ [映画日記]
「七人の侍」を原案にした西部劇だからでしょうか。
劇場に入ったら、男性の高齢客がいっぱい。
「まるでホームじゃな」・・・と思いましたけども。
悪と戦う7人組の大活劇シーンでは、高齢の男性客がウケている。
刺さってんよ、高齢の男性客の心には!
もはやこの映画、高齢の男性客にとっては「アベンジャーズ」なのかもよ!!
まずは冒頭。
テレビ男優のマット・ボマーが悪者にいたぶられる役で登場~。
この人、ホント、映画の中ではイントロを担当することが多いわな。
イントロデュース男優ですよ!
ああ、たまにはメインストーリーに絡ませてやりたい。
食い込ませてやりたいわい!
その嫁役を演じているのは、実力派若手女優のヘイリー・ベネットなのですが。
ヘイリーは「ガール・オン・ザ・トレイン」ではルーク・エヴァンスに抱かれていたということで。
どうやらアンタ、ゲイ男優に抱かれやすい女優だわな!
ゲイに抱かれやすい体質ですよ!!
7人組のリーダー役がデンゼル・ワシントン。
悪の大ボス役として出てきたのが、なんとピーター・サースガードですよ。
こりゃいかん。
アンタみたいなチンピラ専門男優がデンゼル・ワシントンに勝てるわけないじゃん!・・・と、ふと思いましたけども。
キャスティング時点で勝負が付いている、という負け試合。
もはや、ラストでピーター・サースガードが、どんなふうにヤラれるか。
どんな恥をかきなさるのか?!
そこだけに興味が絞り込まれました。
7人組のメンバーは、バラエティ感があって楽しかったです。
みんな、ほぼ国籍がバラバラで、近年のエンタメ界に流行している「人種の多様化」に対応した形。
古典にイマドキ感を組み込んだ形に仕上がっております。
善が悪を倒すストーリーもド直球。
なにひとつ凝ってナーイ!(←ホメ言葉)
単純明快で、まるで水でも飲んでいるかのような爽快感。
頭を使わないって最高~!
主要メンバーの担当も、デンゼル・ワシントンは正義、クリス・プラットは陽気、イーサン・ホークは繊細、イ・ビョンホンは東洋の神秘、ということで、全員が得意芸。
オハコを披露!
紅白で石川さゆりが「天城越え」を歌うようなもん!!
もはや、人気男優たちが、あえて古めかしい時代劇に出る、という余興。
あえて「七人の侍」をやっている、という、コスプレ重視の作品に見えました。
そんな中。
監督の代表作「トレーニングデイ」で共演していたデンゼル・ワシントンとイーサン・ホークの掛け合い場面に特別感。
ところどころ、お互いのセリフをかぶせ合っての熱演。
2人が信頼し合って演技をしている感じが伝わってきて感激しました。
そして。
この作品にクリス・プラットが出てくれて良かったです。
彼だけに流行感。
アンタだけがトレンディ!
他の全てが古臭くてタンスの臭いがする中、唯一フレッシュな存在。
タンスの臭い消しみたいな存在でした。
Magnificent Seven [Blu-ray] [Import]
- 出版社/メーカー: Sony Pictures
- メディア: Blu-ray
2017-02-02 00:00
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コメント(12)
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高齢アベンジャーズ、納得。
今のシニアは活発ですよね~。ジャンルにかかわらず映画館に結構居ますな。
by sakaya (2017-02-02 01:53)
sakayaさん。
たしかに映画館にシニアって結構いますよね!シニア料金、いつでも1000円ですしね!いつでも1000円ってうらやましいな〜。
by のむら (2017-02-02 21:01)
のむらさん
私も評判につられて観に行きました。いやー、面白かったです。「難しいことはなし、はい次」というテンポの良い展開と、「くすぶってるおっさんたちが悪党を蹴散らす」という潔いまでにシンプルな内容がよかったです。
イーサン・ホークはいい塩梅に渋くなりましたね。たしか、監督に「どんな役でもいいから」と懇願しただけあって、ノリノリで演じてましたね。あの役どころならあと10年は食ってける感じはあります。
私はちょっとなよっとしたところから、イーサン・ホークを「のびた君」とよんでるんですが、今回も見事なのび太くんぶりでしたね。後半の頑張りっぷりが見事でした。時々、デンゼルがどらえもんに思えましたが。
あとメイキング映像。男優陣のはしゃぎっぷりが微笑ましいです。しかし、クリプラさん、ほんとオモロイ。
https://www.youtube.com/watch?v=jv2JAkNsIZw
by ネスカフェ (2017-02-02 23:17)
ネスカフェさん。
観たんですね!イーサンホーク、たしかに最初の方がのび太くんでした。のび太くん風の前フリだったので、まーだいたい後半の活躍は読めましたが、それもまた楽しかったです。そして動画リンクをありがとうございます!出演者みんなホント楽しそうですね〜。クリプラは、あの調子だと現場では相当の人気者ですね。本編より、むしろメイキングの方が見たいくらいです〜。
by のむら (2017-02-02 23:26)
まぁ何を今更あの超名作のリメイクかい?と期待しないでいったら、予想通り。つまり「荒野の7人」 や恐れ多くも「7人の侍」のリメイクと謳ったからには、うたってないかも?一番肝心なテーマは、”勝ったのは農民だった”なんすよ、命より大事な土地を守るために農民が立ち上がる。それは刀で身をたて武士なんかより余程崇高なことなんだ、と最後に気づかせんとアカンノヨ、最後の個人的復讐で一気に話がちっこくなって、唖然憮然。
人物の書きわけも「荒野の~」に負けてるし。町の女性と親しくなって最後は留まるマックィーンの格好よさ、子供たちに愛されながら、命を落とすブロンソン。黒沢も、スタージェスもユーモアを折り込みながら、怒涛のクライマックスに追い込んで行く監督術は見事なものでした。だからこの映画で一番良かったのが最後に鳴り響くEバーンスタインの「荒野の~」テーマでしたね。デンゼルは「7人の侍」見てないそうですが、見なくて正解!だから、下手なオマージュなんかせんと「金鉱村の決闘」あたりにしときゃよかったのにぃ~~。
by ちびまま (2017-02-08 21:51)
ちびままさん。
観たんですね!元映画を観ているお客さんは、期待して観に行ってるようですね。意外なほど、大きな意味はない作品になっていたように思います。気楽に楽しむカジュアル作なんでしょうね〜。
by のむら (2017-02-08 23:21)
最後のデンゼルのアレ!?までは楽しめたんだけど
個人的事情を話すシーンで「アンタいくつだよ」と。
いくらお若く見えるとはいえ、還暦すぎたオッサンに年上認定される
ピーター・サースーガードー(ああ、どこが短いのかわからん)がかわいそうw
とはいえ、いろんなタイプのイケメン?が揃えてたのは
サービスだったんですかね。
by stonkovic (2017-02-10 21:29)
stonkovicさん。
「アンタいくつだよ」・・たしかに〜!!ピーターサースガードの年齢設定、一体いくつなんでしょうね。逆に、デンゼルの設定年齢が25歳くらいなのかも〜!いろんなタイプのイケメンがいましたけども。なにやら原住民みたいなお方がいましたね。マニア客にも喜ばれそうですね!
by のむら (2017-02-10 23:28)
4/16『七人の侍』をサンフランシスコの映画館で上映.....同作品は、日本が先進国であった頃に、米国で頻繁に上映していた...
http://www.balboamovies.com/calendar-of-events/seven-samurai-730-pm
Seven Samurai ~ 7:30 PM
Tuesday, April 16, 2024
7:30 PM 10:23 PM
Balboa Theater 3630 Balboa Street San Francisco, CA, 94121 United State
by サンフランシスコ人 (2024-04-04 07:57)
サンフランシスコ人さん。
「七人の侍」は日本でも人気ですが、米国の方がファンが多い気がしています。「日本っぽさ」が支持されているのかな。
by のむら (2024-04-04 16:34)
「七人の侍」は、全世界にファンが多い気がします....
by サンフランシスコ人 (2024-04-06 06:50)
サンフランシスコ人さん。
実は、私は「七人の侍」を観たことがありません。映画ファンの中では珍しい者です。
by のむら (2024-04-06 17:00)