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「グレイマン」★★★☆ [映画日記]

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Netflix、2022年7月のオリジナル映画です。
 
夏の目玉作品らしい、アクション超大作に仕上がっていました。
 
主人公の殺し屋役がライアン・ゴズリングで、協力するCIAエージェント役がアナ・デ・アルマスですよ。
 
ハリウッドのセクシー男女ですよ、みんなが抱かれたいし、抱きたいスター!
 
そんな2人なのに、お色気封印。
 
アナ・デなんて、ほとんどジャンバー姿ですから。
 
味も素っ気もない、おじさんジャンバーですよ!
 
なんとも、贅沢な使われ方をしている2人。
 
これは「もぎたての苺を生では食べず、わざわざジャムにして食べるようなもの」ですよ!
 
もったいナーイ!!
 
ライアン・ゴズリングの方は、一瞬だけ洗面所で上半身が露わになる場面がありましたけども。
ものっすごい筋肉が付いていてビックリしました。
 
そんだけ鍛えていて、ほとんど見せないままだとは・・・。
 
一体、何のために鍛えてきた?!
 
服を着ると、とくに筋肉質にも見えないライアン・ゴズリング。
 
世界レベルの「着痩せするタイプ」でした!
 
敵役はクリス・エヴァンスという、超豪華キャストになっていますけども。
 
クリス・エヴァンスが、「ライアン・ゴズリングに次ぐ二番手の役」を、よく引き受けたな、と思います。
 
仕事がないのかな?(←十分、稼いでいます)
 
脇役として、ビリー・ボブ・ソーントンも出てきましたけども。
 
すっかり老け込みましたね〜。(←昔から老けてましたけども)
 
ライアン・ゴズリング演じる殺し屋が、取引先であるCIAの内幕を暴こうとする、というストーリー。
 
ノリは、「殺し屋版の007」という感じでしょうか。
 
まずは、ライアン・ゴズリングに殺し屋役も、肉体系アクションも似合っていないのですが。
 
こんな下着モデルみたいな殺し屋いると思えませんし。
 
爆発で吹っ飛んでも、髪型は崩れてませんしね、ケープ(スーパーハード)で固めたみたいに!
 
アナ・デもエージェント役には全く見えず、ロケット砲を構える姿もハマっていないのですが。
 
「グラついてんじゃん、ロケット砲」と思ってしまいましたし。
 
しかし、そんなアンバランスな要素が、なぜだか面白い。
 
だからこそ面白い、という映画マジック。
 
簡単に言えば、アニメや漫画の世界ですね。
 
美形が暴れるから楽しいんですよ。
 
ブサイクが暴れたって、何にも面白くありませんから!(←失礼)
 
監督は「アベンジャーズ」シリーズのルッソ兄弟で、脚本も「アベンジャーズ」シリーズの人。
 
一流スタッフですよ!
 
「殺し屋」というダークなテーマですが、軽快な音楽や、華麗なカメラワークで、ポップに味付け。
大人数のキャラクターを、さばくテクニックも上等です。
 
ときどき見せるユーモアもオモローい。
「アベンジャーズ」シリーズも、ユーモアの入れ方が最高でしたしね。
 
さすがのスタッフ、さすが「アベンジャーズ」で儲けた人たちですよ!
 
そんなスタッフは、早くも「グレイマン」のシリーズ化に着手。
 
新たな稼ぎ口になるといいですね。

 

 

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「キャメラを止めるな!」★★★☆ [映画日記]

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日本のヒット作「カメラを止めるな!」を、なんとフランスがリメイクしてしまいました。
 
一流フランス人が制作してるんですよ、パリだか、どこだかの!
 
今回のリメイク作で、改めて「カメラを止めるな!」のストーリーに触れ直したのですが。
 
「カメ止め」は、本当に、よく出来た傑作だったことを実感しました。
 
B級ゾンビ映画の撮影秘話を描いたコメディ。
たとえB級であっても、制作現場には多くの人々の情熱が集まっている、というような内容。
 
制作讃歌ですよ!
 
最高のストーリーですね。
 
奇跡の一発屋でした!(←失礼)
 
リメイク作の監督は、「アーティスト」でアカデミー賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウスさんで、実生活で抱いている女優ベレニス・ベジョさんもご出演。
 
その他の出演者も豪華だし、どんなリメイク作になるのかと思ったら。
 
ビジュアルはフランスっぽいオシャレ感が漂っているのですが。
 
アート感ですよ、西洋の!
 
基本的には、オリジナルの「カメ止め」を踏襲していますね。
 
オリジナルをそのままなぞれば、自動的に傑作に仕上がりますしね。
 
エスカレーター方式ですよ!
 
これだけ一流の人材が揃っておきながら、オリジナル「カメ止め」の、低予算インディーズ風味を再現しています。
 
あえての貧乏風味!
 
富豪が、あえて白飯に味噌汁ぶっかけて食べてる状態ですよ!!
 
あの大女優ベレニス・ベジョさんも、血糊をかぶったり、斧で頭をカチ割られたり、絶叫したりで大奮闘。
 
こんなに、イキイキとヨゴれているベレニス・ベジョさんを見たのは初めてで「ステキ」と思いました。
 
魅力的なんですよね〜「オモロい美女」は!
 
上沼恵美子さんみたいなもんですよ!!
 
コメディ調のベレニス・ベジョさんなんて珍しい、と思っていたのですが。
意外にも、元々コメディエンヌだったらしいです。
 
あの人、女芸人だったんですよ!
 
フランス人がフランス語でドタバタ劇を披露しているし、「きっと、フランス喜劇に見えるだろう」と予想していたのですが。
観てみると、不思議と日本的というか〜。
 
ドタバタ劇の間合い、ボケたりツッコンんだりするタイミングは、日本の喜劇っぽいと思いました。(←そりゃそうだ)
 
オリジナル「カメ止め」でプロデューサー役を演じた竹原芳子さんが、リメイク作にも出演〜。
 
本当に、かわいいおばちゃん〜。
 
竹原芳子さんはオリジナル版と同じ役のはずですが、役名が違うんだけど、なんでかな?!
 
ミシェル・アザナヴィシウス監督は竹原芳子さんを起用した理由として「彼女が持つ非現実感が欲しかった」と言ってましたけども。
 
非現実って、超自然ってこと?!
 
「妖怪扱い」かい!
 
それでも、アカデミー監督作品に出演できたのは快挙ですね〜。

 

 

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「説得」★★★ [映画日記]

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演歌のタイトルみたいな邦題ですけども。

 

「ジェーン・オースティン原作もの」です。

 

「女子もの」ですよ、「乙女もの」!

 

ジェーン・オースティンの長編小説って、6冊しかないんですね。(←Wikipediaによる)

 

6冊だけで世界制覇してたんですね!

 

「説得」は、ジェーン・オースティンが書いた、最後の長編小説だそうです。

「説きふせられて」というタイトルで出版されたこともあるそう。

 

「説きふせられて」の方が、いい響きですわな、「魅せられて」byジュディ・オングみたいで!(←死語)

 

映画は、Netflixが放つ、2022年7月の中規模オリジナル作品です。

 

主演はダコジョということで。(←ダコタ・ジョンソン)

 

キャスティングを知った時点で、「ジェーン・オースティン×ダコジョか。アリだな」と思いました。

ダコジョって、女子っぽさが出せますしね。

 

「ジェーン・オースティン原作もの」にありがちな、牧歌的な風景の中、いいとこのお嬢様が、実らぬ恋に悩むお話。

 

苦悩するんですよ、男問題で!

 

映画の作風は、他の「ジェーン・オースティン原作もの」とは、明らかに違います。

時代劇にもかかわらず、古臭くありません。

 

ぬか味噌臭くないんですよ!

 

時代設定が1800年代とは思えぬ、洗練されたファッションに身をつつむダコジョ。

 

服のデザインは昔風であるものの、どこか今風のカジュアル感が漂っていて、ちょっと「リンネル」読者が着ている服みたい。

 

木綿の長シャツを「ゆるく羽織ってます」的な〜。

 

髪型も「ゆるく結ってます」的な感じで、令和的なリラックス感が漂っています。

 

演出手法は、なんと、ヒロインが時々カメラ目線になって、観客に話しかけてくるタイプになっています。

 

なんとも気さくな主人公!

 

近年では、ジェーン・オースティン風味の軽快なオシャレ・ドラマ「ブリジャートン家」や、赤裸々な女性像を用いて、ヒロインがカメラ目線で問いかけてくるドラマ「フリーバッグ」がヒットしました。

 

それら「女性もの」のトレンド演出をひとまとめ。

 

かなり流行に乗っかった、トレンディ映画ですよ!

 

今どきの女性視聴者が満足できる、軽い後味の「ジェーン・オースティン原作もの」映画に仕上がっていました。

 

物語の中盤までは、切なさ満点の恋愛劇が繰り広げられるのですが。

クライマックスからラストまでは、ものすごくサッパリしていた〜。

 

終わり方が、意外なほどサバサバしてる〜。

 

サッパリといただける、ポン酢みたいな後味〜!

 

ダコジョと結婚したがる殿方役は、ヘンリー・ゴールディングが演じているのですが。

ヘンリー・ゴールディングの役が、薄すぎてア然〜。

 

おそらく原作小説では、深みのある役だったのでしょうけども。

 

「ジェーン・オースティン原作もの」が、大胆アレンジの時代に突入したことを実感しました。

 

 

説得 (ちくま文庫)

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  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/11/10
  • メディア: 文庫



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「X エックス」★★★ [映画日記]

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米国製映画の劇中で「女優が脱ぐことはもうない」と思ってましたけども。
 
A24作品だけは別〜。
 
あそこは女優に脱いでもらえる会社〜!
 
「MeToo」意識とか、どうなってんの?
 
今どき珍しい企業〜!!
 
A24製作・配給の、ショッキング・ホラー作品です。
 
田舎の小屋に宿泊している若い男女グループが、異常者に惨殺されそうになる、という、お決まりの物語なのですが。
 
A24独自の、今風な感性で味付け。
 
時代設定は1979年とし、男女グループは「自主ポルノ映画撮影チーム」という、カルチャー&セクシー感を打ち出してきています。
 
他のA24作品と同じで、ゆる〜いアート映画風の空気感の中、ショットガンや刃物を使った、お決まりの惨殺場面が展開。
 
見たことがあるような、ないような、懐かしいような、新しいような、不思議な気持ちにさせるホラー映画に仕上がっていました。
 
主人公のポルノ女優マキシーンを演じたミア・ゴスって、セクシー問題作「ニンフォマニアック」でデビューした人なんですね。
 
最初っからセクシー系!
 
実生活では「ニンフォマニアック」で共演したシャイア・ラブーフに抱かれて結婚、後に離婚したとのこと。
 
公私ともにもセクシー系でした!
 
そんなミア・ゴスのセクシー演技も見事でしたけども。
 
もう1人のポルノ女優で、ブロンドヘアがトレードマークのボビー役を演じた女優。
 
誰かと思ったら、「ピッチ・パーフェクト」シリーズで活躍したブリタニー・スノウではないか〜!
 
脱いでるではないか〜、こんな映画で〜!!
 
撮影当時は30半ばのブリタニーに、思うところがあったのでしょうか。
 
共演のミア・ゴスへのライバル心か、ミア・ゴス以上に脱いでいてビックリ。
 
ミア・ゴスとブリタニー・スノウの間に、火花を感じました。
 
というわけで、今作で1番の衝撃は、「ピッチ・パーフェクト」でおなじみのブリタニー・スノウが脱いでいること、でした。
 
男女グループを襲う敵役は老夫婦。
 
「セクシーvsアンチ・セクシー」という対比も鮮やかでした。
 
老夫婦が狂っていて最高〜。
とくにお婆ちゃんの表現が、気色悪すぎ〜。
 
「敬老」の「ケの字」も感じない、雑な扱いがされていて、スゴかったです。
 
米国のホラー系の作品では、老人を恐怖の対象にしたり、気色悪い表現にしがちですよね。
その方が若者の共感を得やすいのかな。
 
作品の監督・脚本を担当したのは、知らない人です。
 
無名ですよ!
 
A24って、どこからともなく、A24にピッタリのクリエイターを見つけてきますよね〜。
 
拾ってきますよね〜!
 
「掘り出し上手」だと思いました。

 


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「映画 ゆるキャン」★★★ [映画日記]

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いや〜、アウトドアな〜。
 
キャンプですよ、レジャー!
 
わたくしは田舎育ちで、実家の周りも緑がいっぱいですけども。
 
「実家の庭で一泊する」のも無理なわけで。
 
田舎の夜なんて、何が出るか分かりませんので、マムシからオバケまで!
 
家の中ですら、時々出ますから、ムカデ大蜘蛛!!
 
キャンプっていう文化は、都会の人が思い付いたレジャーなんだろうな〜、と思います。
 
田舎を知らぬボンボンたしなみですよ!
 
そんなアウトドアをテーマにした作品が「ゆるキャン」。
 
わたくし「ゆるキャン」が大好物で、テレビアニメも実写ドラマも全部観ていて、原作マンガも途中まで読んでいます。
 
初めて「ゆるキャン」を知ったのはテレビアニメですけども。
内容の、あまりのユルさに衝撃を受けました。
 
メインキャラクターの女子高生5人組が、ひたすらキャンプをし、観光とグルメを楽しむだけ、という、ドラマ性を排除した独特な世界。
 
わたくしは普段、ハリウッド映画や海外ドラマを観ますけども、それらの物語は「キャラクター同士のぶつかり合い」があってこそ成り立つもの。
 
海外の製作陣は「キャラクター同士がぶつかり合わないと、観客は退屈する」とでも思っているのかもしれません。
 
その「ぶつかり合い」が(ほぼ)ない「ゆるキャン」ワールドの心地よさは、いっぺん味わうと抜け出せぬ。
 
蜜の味ですよ!
 
「ゆるキャン」のアウトドア要素に関しては、普段の生活で気にすることがない、ごく普通の星空、街の夜景、朝日が、キャンプ地では「特別でキラキラしたもの」に変わる面白さ。
 
キャンプ地にて、自分で起こした火で焼いた、普通の芋、普通のトマトが「特別に美味しいもの」に思える不思議。
 
たとえそれが不味く仕上がっても、それすら「特別な体験」に変わるというアウトドア・マジック。
 
アウトドアの魅力を、ユルく自然に伝えてきます。
 
「ゆるキャン」アニメを観ていると、時々泣きそうになりますよ。
日々の仕事に追われて、忘れてしまっている「日常の本質」を思い出させてくれる、というか〜。
 
「ゆるキャン」の原作者さんには、ノーベル賞でもあげたいな、と思っています!(←どうにもなりませんか)
 
そんな「ゆるキャン」が映画版なった、ということで、ワクワクしながら劇場入りしましたけども。
 
観てみてビックリ、色々違う〜。
 
メインキャラクターの女子高生5人組が、なんと全員大人になっている。
 
まさかの近未来設定なんですよ!
 
5人それぞれ就職していて、労働シーンも多いし、まるでOLアニメ〜!!
 
そんな5人が久々に再会し、みんなで新しいキャンプ地を作ろうとする、映画らしい「ミッション遂行型」の物語になっていました。
 
テレビアニメでは見られなかった、キャラクターが苦悩する場面も描かれ、なんだか、ちっともユルくない。
 
むしろ5人組が根性を見せる熱い映画ですよ「熱キャン」!
 
5人組のうち3人は、ボランティアとして「キャンプ作り」に参加。
 
無料で重労働!
 
だだっ広い緑地を、5人が作業着を着て、草刈りから始める姿にア然。
 
アンタ、その広さを、鍬と鎌で整地するおつもりか?!
 
20代(という設定)だからこそ、若いからこそ挑戦できるミッションだな、と思いました。
 
わたくしなら、腰をやられてます!
 
リアルな世界ですと、5人も女子が集まれば、誰かしら「ボーイフレンドにも手伝ってもらう」ってことになりますが。
 
「ゆるキャン」の5人は、男っ気ゼロ!
 
「全員が生娘」疑惑!!
 
そこだけは高校生の頃と変わりありませんでした。
 
 
映画『ゆるキャン△』オリジナル・サウンドトラック

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  • アーティスト: 立山秋航
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  • 発売日: 2022/06/29
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「リコリス・ピザ」★★★ [映画日記]

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故・フィリップ・シーモア・ホフマンの息子さんがデビューいたしました。

 

お名前はクーパー・ホフマンですよ。

 

「クパホフ」ですよ!(←言いづらい)

 

初めての演技が、ポール・トーマス・アンダーソン作品の主人公とは、さすが二世タレント様ですね。

 

さすがお坊ちゃまですよ、ボンボン!

 

パッと見た感じ、なるほどお父さんに似てますね。

 

まずは肌感が似ています。

 

皮の質感ですよ!(←ワニかい)

 

あとは、体型が似てますね、ちょいデブっていう。

 

デブ家系なのでしょうね!(←失礼)

 

作品の時代設定は1973年で、舞台はロサンゼルス。

 

クパホフ演じる男子高校生ゲイリーは、芸能事務所に所属し、子役として営業活動をしている、という基本設定。

そんなゲイリーが、アラサー女子のアラナに一目惚れして、青春ラブストーリーが始まります。

 

まずは、昔風の曲が流れまくりだし、1970年代の世界観が完璧です。

 

そんなものは、巨匠のポール・トーマス・アンダーソン様なら朝飯前なのでしょう。

 

お茶の子さいさいなのでしょう!

 

当然、脚本も書いてらっしゃるポールですけども。

 

ゲイリーとアラナが繰り広げる、醜い罵り合い、小汚い嫉妬の応酬、手探りで行う腹の探り合い、など、痛々しさと、若さがみなぎるエピソードが秀逸です。

 

「かっこわるい青春でも、それはそれで輝いている」という人生讃歌を、なんとなく感じさせる脚本がお見事でした。

 

コメディ要素も含まれているのですが、日本人客としては「ワッハッハ」と大笑いできるものではないかな。

「フッ・・」と冷笑程度にとどまりました。

 

別タイトルを付けるとしたら「リコリス・ピザ(苦笑)」でいいかもよ!

 

アラナ役を演じた子についても「素人感が素晴らしい。こんな素人オーラを見たのは初めてだ」と思ったのですが。(←失礼)

 

アラナも姉妹を演じた子も、バンド「ハイム」のメンバーなんですね。

本職は音楽家で、本作で演技デビューを果たした、とのこと。

 

これらの人選、人材の使い方、活かし方、全てのセンスが抜群のポール・トーマス・アンダーソン様。

 

見せつけられました、お出汁から、お肉の切り方、包丁の入れ方にまでこだわる料理人のような技!

 

そんな感じで、メイン2人は新人類でしたけども。(←死語)

 

たまに出てくる脇役は大物です。

 

アクション・スター役が、まさかのショーン・ペン。

 

実在する映画プロデューサー、ジョン・ピーターズ役はブラッドリー・クーパーが演じています。

 

レオナルド・ディカプリオにも、何かの役でオファーが行ったようなのですが、丁重に断られたそう。

もしかして、ディカプリオの代役が、ブラッドリー・クーパーなのかな?

 

「ナイトメア・アリー」も、ディカプリオの代役として、ブラッドリー・クーパーが出演しましたけども。

 

今後は、ディカプリオが断った役を、ブラッドリー・クーパーが拾っていくのでしょうか、次から次へと!

 

ウィル・スミスが断った役を拾い続ける、ジェイミー・フォックスみたいに!?

 

今回ブラッドリー・クーパーが演じたジョン・ピーターズは、かつて映画「スター誕生」(1976年)を製作。

 

リメイク作の「アリー/スター誕生」(2018年)は、ブラッドリー・クーパーが製作・監督・主演だったので、不思議な縁も感じました。

 

チョイ役でコメディエンヌのマーヤ・ルドルフが出てきて「ポール・トーマス・アンダーソン作品にしては珍キャスト」と思いましたけども。

 

実生活では、マーヤ・ルドルフとポール・トーマス・アンダーソンは、ず〜っと実質・婚姻状態なんですね。

 

ず〜っと内縁の妻なんですよ!

 

お家ではコメディエンヌを抱いていたんですね!!

 

 

Licorice Pizza

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「ソー:ラブ&サンダー」★★★☆ [映画日記]

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*ネタバレはありません。
 
「アベンジャーズ」ワールドの中でも、ハチャメチャ感のある「ソー」シリーズですけども。
 
今回の続編では、一層、磨きをかけてきました、ハチャメチャ感に!
 
これは、もはやハチャメチャという名のクオリティ!!
 
ソー役を演じるクリス・ヘムズワースの持ち味・魅力・芸風を、観客が理解しきっているから、成り立つ作風かと思います。
 
ハチャメチャやってるソー(クリス)を、みんな大しゅきなんですよね!
 
とことんハチャメチャ路線を追求しつつも、バトル場面等では「アベンジャーズっぽい泣き」もあって、ナイスなバランスです。
 
こんだけ色々やって、色々出しておきながら、本編時間を119分にまとめたところもエライ。
 
2022年の、編集上手な映画ベスト1ですよ!
 
今作で1番の目玉は、「ソー」シリーズ2作目を最後に「もう出ない。あたしゃもう、バカみたいなことはやんないよ」と言って降板していたナタマンの再登場かと思います。(←ナタリー・ポートマン)
 
本編を観てみたら、ナタマンは今作の主人公的な扱いに。
 
久々に来た現場で、手厚くもてなされています!
 
きっと、ポテチも食べ放題〜!!(←部室かい)
 
今作でナタマンは、神様系のスーパーヒーローに変身するのですが。
 
ヒーロー時のナタマンは、髪型も化粧もバッキバキ!
 
勝負メイクでご登場〜!!
 
そんな晴れ姿を見たときは、「厚く塗ってきたよね〜」と思いました。
 
しかし、そんな姿も超・美人のナタマン。
さすがハリウッドのトップ女優という感じでした。
 
近年の「アベンジャーズ」シリーズに出てきがちな、「深みのある悪役」も登場。
悪役にまで感情移入できるし、悪役の作り方が本当に上手だな〜、と思います。
 
悪役を演じたのは、まさかのクリスチャン・ベールなのですが。
クリスチャン・ベールの演技が圧巻。
 
手を抜いてません、こんな映画でも!
 
パッと見、本人とは思えぬ化けっぷりで、薄毛・細身・半裸・白塗りで、気色悪さが最高〜。
 
あのクリスチャン・ベールが、アンガールズの山根さんみたいになってます!(←失礼)
 
劇中では、何十人も子供を誘拐し、監禁しているクリスチャン・ベール。
 
子供への脅し方も怖いし、怖がる子供たちのリアクションも良かったです。
 
やっぱり、子供は脅してナンボですネ!(←本当は脅してはいけません)
 
そんなクリスチャン・ベールとナタマンが戦う場面はレアですね。
 
世界レベルで演技派の2人が、わざわざバカみたいなお衣装を着てチャンバラをするのですから。
 
ストーリーでは、、かつてカップルだったソーとナタマンが、復縁するのかどうか?
 
抱き直すのかどうか?…等も見どころに。
 
カップル時代の、イチャつき回想シーンも楽しかった〜。
 
「彼女の方が知的で上手」というカップル形態が良いんですよね〜。
 
そんな場面も含めて、全体的に「器のでかいラブストーリー」にもなっているお話で、さらにソーの成長まで描かれているという、充実の内容でした。
 
中盤で、金ピカの服を着た、ブサイクで太ったおじさんが出てきたのですが。(←神様役です)
 
それは、まさかのラッセル・クロウでビックリ。
 
ラッセル・クロウのコメディ演技に笑いました〜。
 
こんなラッセル・クロウを見たのは初めてです。
コメディセンスあると思う〜。
 
あれは笑い神でした!
 
 
thor: love and thunder

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「マン・フロム・トロント」★★★ [映画日記]

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ちょっと前。

山下智久くんが「ハリウッド映画に出る」「ウディ・ハレルソンと共演する」とか言う報道がありましたけども。

 

何だかんだ言ってましたけども!

 

知らずに観たヨ、コレがその映画です!!

 

智久くんにとっては、ハリウッド進出作のはずですが。

出番は合計10秒くらいでしょうか。

 

まるでCMの尺!

 

そんなわずかな出番でも、劇中のウディ・ハレルソンからは「気取り屋」と称される智久くん。

 

珍イメージで、ハリウッドに爪痕!

 

そんなアクション・コメディ大作ですが、コロナ影響で主要国の劇場公開を断念。

 

2021年に完成してましたが、2022年6月になって、Netflixオリジナル映画として配信されました。

 

結局、Netflix様がお買い上げになった作品なのでした、智久くん込みで!

 

主人公のドジな中年男性を演じてるのは、ケヴィン・ハート。

ケヴィンとコンビを組むことになる、スゴ腕の殺し屋役がウディ・ハレルソンという配役です。

 

ハレルソンには、やたらと肉体を使う格闘シーンがあって「がんばってるな。ハッスルしてるな」と思ったら。

 

当初、この役はジェイソン・ステイサムが演じる予定だったそう。

 

ステイサムが撮影6週間前に電撃降板して、ハレルソンが代役に起用されたようです。

 

ハゲマッチョの代わりは、やっぱりハゲマッチョが務めたんですよ!

 

ケヴィン・ハートといえば、仲良しのドウェイン・ジョンソンと共演してヒットした同ジャンル映画「セントラル・インテリジェンス」が記憶に新しいところ。

 

今作は、そんな「ケヴィン・ハートとアクション・スターが組んだバディ映画シリーズ、第2弾」というポジションでしょうか。

 

スタッフも優秀だし、ジェイソン・ステイサムが出演して、世界で劇場公開されていたら、今ごろケヴィン・ハートも大ブレイクしていたかも?…と、ふと思う。

 

思いを募らせてしまいました、「たられば」に!

 

物語は、ハレルソンとケヴィンが巨大な犯罪に巻き込まれ、敵に追われる、みたいな、簡単なもの。

脳みそを使う必要のないドタバタ劇になっています。

 

中盤からは、美女役として、ドラマ「ビッグバン・セオリー」のペニー役でおなじみ、ケイリー・クオコが登場〜。

 

「庶民的だけど、かわいいしセクシー」という、オハコの役柄で、やっぱりステキでした。

 

ドラマ界ではトップ女優のクオ子さんですけども。

今回の映画では、出番はちょびっと。

 

とは言え、山下智久くんよりは、かなり多いです。(←失礼)

 

ハリウッド映画界で活躍するのって大変なんだな〜、と思いました。

 

山下智久くんですら、出番10秒の世界ですからね〜。

 

 


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「ブラック・フォン」★★★ [映画日記]

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知らなんだ、スティーヴン・キングの息子さんもホラー作家なんですね!

 

恐怖一家なんですよ、あそこんち!!

 

息子さんは「キング」の名を使わず、二世であることを隠して執筆活動を始めたのだそう。

 

「コネ起用」と思われたくなくて、父・中野英雄さんの苗字を使いたがらなかった若手男優、仲野太賀くんみたいな感じですよ!

 

そんなスティーヴン・キングの息子さんが書いた原作が、ついに映画になりました。

 

「透明人間」「炎の少女チャーリー」等、近年、優良なホラー作品を世に送り出しているブラムハウス・プロダクションズが製作。

 

あすこの会社のマーク入り!

 

ブランド品ですよ!!

 

監督は「ドクター・ストレンジ」1作目のスコット・デリクソンさんということで、スタッフも上等。

出来映えも「まずまず」で、本国での興行も健闘した作品です。

 

物語の時代は1970年、主人公の小学生男児フィニー役を演じている子が、どことなくイーサン・ホーク似。

 

イーサン・ホークみたいな小学生なんですよ!

 

イーサン・ホークが出演することは知っていたので「なるほど、少年フィニーの成長した姿がイーサン・ホークなんだね」と思ったら、全く違〜う。

 

少年フィニーを誘拐する犯人役がイーサン・ホークなのでした。

 

誘拐される方も、誘拐する方も、同じような顔、っていう珍現象〜!

 

地下室に監禁された少年フィニーが、脱出すべく奮闘する、という「密室スリラー」がベースなのですが。

 

地下室に設置されている、断線した黒電話が時々鳴って、電話の向こうから誰かが話しかけてくる、という点で「ホラー感」が盛り上がりました。

 

犯人がうたた寝している隙に逃げ出そうとする、お決まりの場面でヒヤヒヤ〜。

 

黒電話が、突然リーンと鳴ってビックリ、等。

恐怖場面は、オーソドックスですが、かなり効果的に効いていました。

 

この映画は、「脅かし」の基本が出来ている子なのでしょう。

 

水泳教室に例えれば、バタ足が出来ている子ですよ!

 

黒電話の着信音って、何であんなに、バカみたいにデカいんでしょうね〜。

 

調節できない、って、どういうこと?

 

付けてほしい、調節ツマミ!

 

黒電話の何が怖いって、まずは、あの音量だと思いました。

 

「ホラー版スタンド・バイ・ミー」と称される本作、なるほど、確かに、ガキ大将との友情やら、不良学生との「いざこざ」やらが、絶妙に絡んでいますね。

 

「親しくはないが、知っている子」が、物語に入ってくるのも面白いです。

子供の頃って、「親しくはないが、知っている子」って、何かと話題に出てきますしね。

 

主人公は小学生ですが、家でも外でも、日常的に暴力がはびこっていて、油断すると痛い目に遭う、っていう「子供社会」もハードで良かったです。

 

スティーヴン・キングの息子さん、なかなかやりますね!

 

今後も、スティーヴン・キングの息子さんには注目しておきたいと思います。(←まずは息子さんの名前から覚えな)

 

 

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  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2022/07/19
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「エルヴィス」★★★☆ [映画日記]

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「最近、音沙汰ないな〜」と思っていました、ラマ夫さんのこと。(←バズ・ラーマン監督)
 
「もういい年だし、隠居気味なのかな〜」と思っていたら大復活。
 
60手前で大噴火〜!
 
ゴテゴテでギラギラ、テンションMAXなラマ夫さんの演出に酔いしれました。
 
この映画は、猛暑の中でもサッパリといただける冷やし中華じゃございません。
 
汗だくでハアハア言いながらすすり込む、豚の背脂で仕立てた、博多のとんこつラーメンですよ!
 
作品は、エルヴィス・プレスリーの「伝記もの」です。
 
みんな知ってる、一流芸能人のお話!
 
しかし本編を観てみると、知らないことだらけ〜。
 
エルヴィスさんて、双子だったんですね〜!…とか、小ネタがいっぱいでした。
 
性格、容姿、ミュージシャンとしてのポリシー、アーティストとしての反骨心など、彼の全般的な魅力を拾っている内容。
どうして人気者だったのか、これで納得できました。
 
若きエルヴィスさんが、歌唱中に足腰をブルブル揺らすと、客席の女性たちが大興奮。
 
悩殺されてんの、ブルブルに!
 
なんという、足腰効果!!
 
我を忘れてエルヴィスさんに飛びつき、食らいついていく一般女性を見て、笑ってしまいました。
 
まるで、エサに飛びついていくカツオみたいですよ、もう大漁〜!
 
なんというか、ここまでくると、色気というか、もはや特殊能力。
 
セクシー超能力者ですよ!
 
1950年代当時だと、「足腰のブルブル」だけでも、相当に過激なアクションだったことが伺えました。
 
モテたはずで、恋の修羅場も多かったはずですが、そういう小汚い場面は、ほとんどありません。
エルヴィスさんの美学だけを抽出した作風になっていたと思います。
 
そんな輝かしい一面とは裏腹に、もう1人の主役と言っていい、悪徳マネージャーがフィーチャーされている点が特徴ですね。
 
「大佐」と呼ばれる老人マネージャーが、いっつもエルヴィスさんにくっつき、収益を得て、私腹を肥やしていたんですね〜、知らなかった〜。
 
これは、ダークな腐れ縁!
 
本当に腐っている縁ですよ!!
 
劇中では、子供時代のエルヴィスさんが「スーパーヒーローになりたい」と、のたまっていましたけども。
 
マネージャーが悪役として機能していて、「光と闇、善と悪のせめぎ合い」も感じさせる物語になっていましたね。
 
エルヴィス役を演じたのは、オースティン・バトラーですけども。
 
かつて、ドラマ「マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜」に出ていた、あの、お人形みたいな顔をした男子!
 
まさか、あの子が、ここまでやれるとは驚きでした。
 
十分な仕事ぶりで、この一作で、ハリウッドのトップ男優の仲間入りかも。
 
基本的に、化粧映えする顔なのも勝因かと思います。
 
あと「男の、かっこつけ」が決まる人ですよね。
 
20代のエルヴィス役も上手にこなしているのですが、30過ぎてからの「おっさんエルヴィス」までも様になっているのがスゴイです。
 
「服を着ているのに、色気を出す」って難しいと思うのですが、演出込みで、よくやってると思いました。
 
1970年代のエルヴィスは、顔がまっ茶色なのですが。
 
土色ですよ!
 
ご本人の映像を見たら、確かに茶色〜。
 
当時の白人男性は、みんな顔が茶色だったんですね〜。
 
 
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