「映画 ゆるキャン」★★★ [映画日記]
いや〜、アウトドアな〜。
キャンプですよ、レジャー!
わたくしは田舎育ちで、実家の周りも緑がいっぱいですけども。
「実家の庭で一泊する」のも無理なわけで。
田舎の夜なんて、何が出るか分かりませんので、マムシからオバケまで!
家の中ですら、時々出ますから、ムカデや大蜘蛛!!
キャンプっていう文化は、都会の人が思い付いたレジャーなんだろうな〜、と思います。
田舎を知らぬボンボンのたしなみですよ!
そんなアウトドアをテーマにした作品が「ゆるキャン」。
わたくし「ゆるキャン」が大好物で、テレビアニメも実写ドラマも全部観ていて、原作マンガも途中まで読んでいます。
初めて「ゆるキャン」を知ったのはテレビアニメですけども。
内容の、あまりのユルさに衝撃を受けました。
メインキャラクターの女子高生5人組が、ひたすらキャンプをし、観光とグルメを楽しむだけ、という、ドラマ性を排除した独特な世界。
わたくしは普段、ハリウッド映画や海外ドラマを観ますけども、それらの物語は「キャラクター同士のぶつかり合い」があってこそ成り立つもの。
海外の製作陣は「キャラクター同士がぶつかり合わないと、観客は退屈する」とでも思っているのかもしれません。
その「ぶつかり合い」が(ほぼ)ない「ゆるキャン」ワールドの心地よさは、いっぺん味わうと抜け出せぬ。
蜜の味ですよ!
「ゆるキャン」のアウトドア要素に関しては、普段の生活で気にすることがない、ごく普通の星空、街の夜景、朝日が、キャンプ地では「特別でキラキラしたもの」に変わる面白さ。
キャンプ地にて、自分で起こした火で焼いた、普通の芋、普通のトマトが「特別に美味しいもの」に思える不思議。
たとえそれが不味く仕上がっても、それすら「特別な体験」に変わるというアウトドア・マジック。
アウトドアの魅力を、ユルく自然に伝えてきます。
「ゆるキャン」アニメを観ていると、時々泣きそうになりますよ。
日々の仕事に追われて、忘れてしまっている「日常の本質」を思い出させてくれる、というか〜。
「ゆるキャン」の原作者さんには、ノーベル賞でもあげたいな、と思っています!(←どうにもなりませんか)
そんな「ゆるキャン」が映画版なった、ということで、ワクワクしながら劇場入りしましたけども。
観てみてビックリ、色々違う〜。
メインキャラクターの女子高生5人組が、なんと全員大人になっている。
まさかの近未来設定なんですよ!
5人それぞれ就職していて、労働シーンも多いし、まるでOLアニメ〜!!
そんな5人が久々に再会し、みんなで新しいキャンプ地を作ろうとする、映画らしい「ミッション遂行型」の物語になっていました。
テレビアニメでは見られなかった、キャラクターが苦悩する場面も描かれ、なんだか、ちっともユルくない。
むしろ5人組が根性を見せる熱い映画ですよ「熱キャン」!
5人組のうち3人は、ボランティアとして「キャンプ作り」に参加。
無料で重労働!
だだっ広い緑地を、5人が作業着を着て、草刈りから始める姿にア然。
アンタ、その広さを、鍬と鎌で整地するおつもりか?!
20代(という設定)だからこそ、若いからこそ挑戦できるミッションだな、と思いました。
わたくしなら、腰をやられてます!
リアルな世界ですと、5人も女子が集まれば、誰かしら「ボーイフレンドにも手伝ってもらう」ってことになりますが。
「ゆるキャン」の5人は、男っ気ゼロ!
「全員が生娘」疑惑!!
そこだけは高校生の頃と変わりありませんでした。
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