「ブラック・フォン」★★★ [映画日記]
知らなんだ、スティーヴン・キングの息子さんもホラー作家なんですね!
恐怖一家なんですよ、あそこんち!!
息子さんは「キング」の名を使わず、二世であることを隠して執筆活動を始めたのだそう。
「コネ起用」と思われたくなくて、父・中野英雄さんの苗字を使いたがらなかった若手男優、仲野太賀くんみたいな感じですよ!
そんなスティーヴン・キングの息子さんが書いた原作が、ついに映画になりました。
「透明人間」「炎の少女チャーリー」等、近年、優良なホラー作品を世に送り出しているブラムハウス・プロダクションズが製作。
あすこの会社のマーク入り!
ブランド品ですよ!!
監督は「ドクター・ストレンジ」1作目のスコット・デリクソンさんということで、スタッフも上等。
出来映えも「まずまず」で、本国での興行も健闘した作品です。
物語の時代は1970年、主人公の小学生男児フィニー役を演じている子が、どことなくイーサン・ホーク似。
イーサン・ホークみたいな小学生なんですよ!
イーサン・ホークが出演することは知っていたので「なるほど、少年フィニーの成長した姿がイーサン・ホークなんだね」と思ったら、全く違〜う。
少年フィニーを誘拐する犯人役がイーサン・ホークなのでした。
誘拐される方も、誘拐する方も、同じような顔、っていう珍現象〜!
地下室に監禁された少年フィニーが、脱出すべく奮闘する、という「密室スリラー」がベースなのですが。
地下室に設置されている、断線した黒電話が時々鳴って、電話の向こうから誰かが話しかけてくる、という点で「ホラー感」が盛り上がりました。
犯人がうたた寝している隙に逃げ出そうとする、お決まりの場面でヒヤヒヤ〜。
黒電話が、突然リーンと鳴ってビックリ、等。
恐怖場面は、オーソドックスですが、かなり効果的に効いていました。
この映画は、「脅かし」の基本が出来ている子なのでしょう。
水泳教室に例えれば、バタ足が出来ている子ですよ!
黒電話の着信音って、何であんなに、バカみたいにデカいんでしょうね〜。
調節できない、って、どういうこと?
付けてほしい、調節ツマミ!
黒電話の何が怖いって、まずは、あの音量だと思いました。
「ホラー版スタンド・バイ・ミー」と称される本作、なるほど、確かに、ガキ大将との友情やら、不良学生との「いざこざ」やらが、絶妙に絡んでいますね。
「親しくはないが、知っている子」が、物語に入ってくるのも面白いです。
子供の頃って、「親しくはないが、知っている子」って、何かと話題に出てきますしね。
主人公は小学生ですが、家でも外でも、日常的に暴力がはびこっていて、油断すると痛い目に遭う、っていう「子供社会」もハードで良かったです。
スティーヴン・キングの息子さん、なかなかやりますね!
今後も、スティーヴン・キングの息子さんには注目しておきたいと思います。(←まずは息子さんの名前から覚えな)
2022-07-12 00:00
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