「ディーン、君がいた瞬間」★★★ [映画写真日記]
タイトルは「瞬間」と書いて「とき」と読む。
「本気」と書いて「マジ」と読ませるみたいなもんですよ!
2015年に日本公開された作品です。
ジェームズ・ディーンのブレイク時を描いた「実話もの」。
裏話映画ですよ!
ジェームズ・ディーンと行動を共にし、素顔を写真に収めたカメラマン、デニス・ストックの目線で描かれているのが特徴です。
主人公は裏方っていう!
カメラマンでもあるアントン・コービンさんが監督ということで、ジェームズ・ディーンの有名な写真が、どんなふうに撮られたのかが、上手に説明されている内容。
写真から膨らませた物語、という感じでした。
映画のラストには、実際の写真が紹介されますが、なるほど、劇中では本物の写真を見事に映像で再現していたことが分かりました。
完コピですよ!
答え合わせみたいな感触が面白かったです。
劇中のデニス・ストックは20代で「カメラマンとして売れたい」という野心がメラメラ。
若手の焦りですよ!
それなのに、デニス・ストックが熱心にカメラをかまえると、「こんな時に撮影はやめろ」みたいに、文句を言われたりしてお気の毒。
カメラマンの気持ちを汲んだ場面が目立っていて、監督の同情心が伺えました。
そんなデニス・ストック役を演じているのはパティ夫さん。(←ロバート・パティンソン)
ジェームズ・ディーン役を演じているのはデイン・デハーンということで、実力派男優2人が共演しています。
両者とも、本当に存在感も演技力も素晴らしいのですが。
デイン・デハーンが演じてるジェームズ・ディーンって、「ご本人ってそんな感じだったの?」と思うくらい、フワッとした男子像。
簡単に言えばフシギちゃん!
意外すぎる〜。
もっと、やんちゃな男性かと思ってました哀川翔さんみたいな!
ジェームズ・ディーンは映画会社の上役に会っても、いい子ぶらないっていうか、いい子ぶる感覚がない、っていうかマイペース。
それでいて、若いのに大物っぽさもある。
権力に対して物怖じなんて、いたしません。
例えるならGACKTさんとかYOSHIKIさんみたいな感じですよ!
女性だとローラちゃんみたいな感じ!!(←ジェームズ・ディーンのイメージが崩壊していく〜)
「売れる人っていうのは、稼げる人っていうのは、みんなこういう雰囲気なのかな」と思いながら観ていました。
デイン・デハーン自体の俳優としての実力は、誰もが認めていると思うのですが。
今回のジェームズ・ディーン役ばかりは難しかった様子。
11キロも体重を増やして努力は感じるけれど、全然似てナーイ!
しかし仕方ない。
この役は誰がやっても失敗しますからな。
まだマシな方!
デイン・デハーンって、レオナルド・ディカプリオくらいに大ブレイクするのかと思ってましたが、不発のままですな〜。
近年では、ドラマ出演を中心にした活動をしているようです。
ドラマの賞「エミー賞」から狙うことにしたみたいです、下の方から!
「孤独なふりした世界で」★★★ [映画日記]
舞台は、米国人が大好きな「ほとんどの人類が滅びた世界」ですよ。
米国製の映画の中では、何かにつけ人類が滅びてますけどもね〜。
日本映画では、ほぼ見られない現象だと思います。
米国人には「いつか人類が滅亡するかも」っていう危機感があるのかな〜。
今作での世界観は、人がいない街並み、家屋の中では時々人が死んでいる、という風景が多くて、「これでゾンビが出てきたら、完全にゾンビ映画」という感じ。
ゾンビ映画のセットを使わせてもらったような作品!
まるで間借り作品ですよ!!
そんな世界で生き残ったおじさん、デル役を演じているのがドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のティリオン役で賞レースを総ナメしていたピーター・ディンクレイジさんですよ。
「悲しい過去があり、孤独な人生を送っているいい人」という好イメージそのまんまで、今回のデル役も演じています。
「人がいる時代の方が孤独だった。人がいない今は楽」と語る場面に説得力。
この人の持ち味、それは「世の生きづらさ」を、いとも簡単に表現できるところでしょうね。
そんなデルと出会い、共に過ごすことになる少女役がエル・ファニングなんですね〜。
エル・ファニングって、低予算映画に出まくってますな〜。
荒らしてますな〜!
現時点で低予算の女王ですよ、貧乏クイーン!!
しかも、それぞれの作品で存在感を残していて立派〜。
物語は、基本的にディンクレイジさんとエル・ファニングだけで進行するのですが。
ある時点で、ポール・ジアマッティとシャルロット・ゲンズブールという強力な2人が参入。
役は謎の夫妻ですよ!
世紀末感のイメージにピッタリのシャルロット・ゲンズブール。
やつれてっから!
世紀末感にふさわしくないのが、ちょいデブのポール・ジアマッティですけども。
ちょっと太っているのは、良いものを食っているからなんですね〜。
絶妙な配役〜。
体脂肪を活かしてんの!
謎の夫妻が出てきてからは、SFサスペンスっぽいスリリングな展開になるのですが。
前半のディンクレイジさんとエル・ファニングだけで話を回していた辺りは、ものすごくユルいです。
死体を片付けて、掃除して、魚釣って、料理して、食って寝る、みたいな。
しかし前半のユルさには、今どき感がありました。
スマートフォン全盛期を通り越した先の感覚。
「人類が滅びた世界ってスローライフだよね」みたいな!
「素敵だね、滅亡」みたいな!!
人類が滅びた世界で何もしない、という自由度が良かったです。
「どうぶつの森」のようなSF映画でした。
何コレ?!「ブラックリスト」シーズン7の最終回がレア。コロナ影響で、まさかのアニメ表現に! [海外ドラマ日記]
いや〜、サスペンス・ドラマ「ブラックリスト」な〜。
シーズン7(全19話)をスーパー!ドラマTVで観終わったところなのですが。
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*番組・再放送などの情報はこちら。↓
中には「変わっていて面白い話だったな〜」と感心するエピソードもあるのですが。
復讐のために男性を妊娠させる話とか。
大筋のドラマ内容はサッパリ…。
もう、誰が味方で、誰が敵なんだか…。
ノリに勢いはあるけれど、断片的な場面の繋ぎ合わせで、よく理解できぬ。
それでも、なんとなく観続けている不思議なドラマですけども。
シーズン7の最終回(第19話)が、さらに摩訶不思議な状態になっていて、衝撃を受けました。
出演者が、まさかの普段の姿で登場。
まずは「コロナの影響で撮影ができません」と視聴者に報告〜!↓
続いて「スタッフが知恵をしぼりました。撮影はできませんでしたが、どうにかします」みたいな発言に「えっ?!」と思ったら。
突然、登場人物がCGアニメになってドラマを続行!
こちらは、FBI捜査官リズとレスラーの、実写での姿ですけども。↓
CGアニメになると、こんな感じに。
リズは似てるけど、レスラーは何か変〜。
でもわかる〜、レスラーみたいな顔は似顔絵にしづらいんだよね〜。↓
こちらは、主役レイモンドの、実写での姿。↓
CGアニメになると、こんな感じに。
まーね、間違ってはいないけど〜。
顔がパンパンだわな。↓
そんな感じで、実写とアニメの「ちゃんぽん」状態で、ただでさえ分かりづらい物語が、より一層難解なものに!
しかしながら、応急処置のアニメ化としては「よくやりきったな」とは思います。
「しょうがないですよ、コロナだもん」、そう言うしかできない最終回でした。
シーズン7の物語では、裏社会で生きてきたカタリーナ・ロストヴァが本格的に参入。
リズと親睦を深めますけども。↓
日本語版で声だけ聞くと、「ダウントン・アビー」の、この2人と同じ声なんですよね〜。
声優さんの演じ分けもスゴイな〜、と思いました。↓
日本語版といえば。
スーパー!ドラマTVでの放送では、シーズン中盤から「コロナ影響のため、日本語版が制作できません」みたいなお知らせと共に、日本語版の放送が中断!
そこからは字幕版のみの放送だったんですよね〜。
みなさん、ギリッギリのスケジュールでやってるんですね!
2020年の映画やドラマの制作は大変〜。
出演者、スタッフのみなさんには、がんばっていただきたいです。
わたしら視聴者も色々と大目に見ますから!
こちらは「がんばる」イメージ写真。↓
「幸せへのまわり道」★★★ [映画日記]
ギスギスしてませんか?
クサクサなすってませんか?
誰でも機嫌が悪い時がございますわな。
ボクちゃんも先日、あれほど「今日こそ、燃えないゴミ用のゴミ袋を買わなくては」と思ってスーパーに行ったのに。(←うちの自治体ではゴミ袋は有料)
「よし買った」と思って帰宅して確認したら、それは「燃えないゴミ用」ではなくて「燃えるゴミ用」だった時はキレました。
「そんな間違いするか?!チキショーーッ!」と思って、自分で自分にキレたのです。
今作の主人公は、そんな感じの、ご機嫌斜めな記者ロイド・ヴォーゲル。
彼のお悩みは家族の問題。
ゴミ袋が問題ではありませんけども!
ロイド・ヴォーゲルが、米国テレビ界の重鎮で、子供番組の司会者として有名なフレッド・ロジャースと交流するお話。
実話が元になっていて、ロイド・ヴォーゲルのモデルとなった実在の記者トム・ジュノーさんが書いた、1998年発行の雑誌「エスクァイア」掲載記事が原作になっています。
フレッド・ロジャースさんという人を、今作で初めて知ったのですが、まービックリした。
笑顔がキラキラしたお爺ちゃん。
お口も臭わなそう〜!
よ〜く効いてそう〜ポリデント!!
ロジャースさんは誠実な教育論を持っていて、めちゃめちゃ優雅でお優しい。
どんな子供もロジャースさんには、なついてしまう。
あの爺さんに吸い寄せられてしまう!
ロジャースさんが地下鉄に乗ると、彼に気づいた老若男女の乗客が、彼に向かって一斉に歌う場面も衝撃。
大合唱ですよ、満面の笑みで!
エッ、ロジャースさんて、ローマ法王か何かですか?!
聖人に見えるロジャースさんですが、本来の性格は短気だという。
「己で感情をコントロールして、聖人化を保っている」みたいな説明もあり、「変人」を超えた心理の深さに「こんな人が実在していたなんて信じられない。すごい」と思って、ア然としました。
インパクトは十分でした、「キャラもの映画」として!
そんなロジャースさんに接した記者ロイド・ヴォーゲルは、癒されっぱなし。
インタビューをしているというよりは、カウンセリングを受けているような状態に。
劇中で、ロジャースさんを目の前にしたロイド・ヴォーゲルは、よく泣いてました。
デトックス効果ですよ!
ロイド・ヴォーゲルの家族問題を、どういうわけか外部のロジャースさんが解決してしまおうとする展開がアメージングでした。
遠隔でやろうとするんですよ、まるでリモート!
ものすごいお話でした。
フレッド・ロジャース役を演じたのはトム・ハンクスなのですが。
観賞後にロジャースさん本人の写真を確認したのですが、なるほど、確かに雰囲気がトム・ハンクスっぽいかも〜。
今回の演技でトム・ハンクスは、2019年のアカデミー賞にもゴールデン・グローブ賞にも、助演男優賞にノミネートされていたんですね〜、知りませんでした。
実はトム・ハンクスにとっても、久々の当たり役だったんですね〜。
当たりくじだったんですよ!
色々と神がかっている作品でした。
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「テルマ」★★★ [映画日記]
2018年に日本公開された、ノルウェーが舞台のホラー作品です。
主人公テルマは女子大生。
19、20歳の小娘映画!
田舎育ちのテルマが、都会の大学に入ってから酒は飲むわ、タバコは吸うわ。
ハメを外して「大学デビュー」!
キャンパス内では、同級生の女の子に恋するテルマ。
相手の名前はアンニャですよ。
「アンナ」じゃなくて「アンニャ」。
「ナ」じゃなくて「ニャーーーッ」!
恋心が芽生えて始まる、テルマの体の不思議な現象。
まずはブルブルと体を震わせての発作。
病院で診てもらうと、テルマには、自分の記憶にはない、幼少時代の通院歴があることが判明。
謎の幼少時代を紐解いていくうちに、テルマは恐るべき超能力の持ち主だということがわかる、という展開です。
サイキック・女子大生だったんですよ!
テルマの超能力にビックリしました。
アベンジャーズを倒せる威力!
ものすごい人材が隠れていたわい、ノルウェーの田舎に!!
超能力が発揮される時は、「愛」にまつわる出来事が引き金になるんですよね〜。
今回の超能力は、「愛」の副産物というのが特徴です。
ネタとしては、スティーヴン・キング原作っぽいし、ありがちな感じなのですが。
なんといっても北欧という土地が醸し出す原野風景や、冷たい空気感には独自性。
ご当地感ですよ!
ショッキングだったり、気色の悪い場面も少しありますがクールな口当たり。
ひんやりしてんの、そうめんみたいに!
「たまには北欧ホラーを観るのもいいな」と思わせてくれました。
また、女子が女子に恋するという点では、「百合ものホラー」という独自性が。
同時に、多様な生き方の推奨もされていました。
テルマの両親は信仰深いお方。
お堅いペアレンツ!
大学生になっても父親に風呂を入れてもらう場面があって、そこでテルマ役のエイリ・ハーボーが脱いでいた。
一瞬しかない場面だし、とくに無くてもいい場面なのに乳を出していた!
この辺りの、脱ぎっぷりの良さも北欧らしかったです。
そんな「テルマ」は、ハリウッド・リメイク決定済み〜。
なるほど、物語に含まれる性嗜好の多様性、虐待、信仰などのテーマは、アメリカで受け入れられやすそう〜。
リメイク版の監督は、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」などのクレイグ・ガレスピーだと言うんだから、期待できそうです。
これで、世界的に、オリジナル版「テルマ」の知名度も上がることでしょう。
ノルウェー産の名物は「サーモンとテルマ」と呼ばれる日も近いんですよ!
抱かれたい女優No.1!ルビー・ローズさん主演ドラマ「BATWOMAN/バットウーマン」に魅力が充満! [海外ドラマ日記]
いや〜、ルビー・ローズさんな〜。
オシャレでステキで、大好きな女優さんですけども。
こちらは、ルビー・ローズさんが出演した映画「MEG ザ・モンスター」(2018年)プレミア会場でのお写真。↓
こちらのお写真でのお衣装は、一世風靡セピアをほうふつ。(←古いですか)
胸に巻いた「さらし」がカッコいい〜。
「オシャレさらし」ですよ!↓
ホント、見ていて飽きない人。
宝塚ファンの気持ちが分かる気がしてきました。
こちらのお写真は、アートなオブジェと共に。↓
そんなルビー・ローズさんが主演したドラマが「BATWOMAN/バットウーマン」ですよ。
簡単に言えばバットマンの女性版で、なんとルビー・ローズさんがバットウーマンに大変身するんですよ!
まーね、こんな感じなのですが。↓
バットウーマンが、バットマンの舞台でおなじみのゴッサムシティで、バットマンの代わりに悪者と戦うお話になってます。↓
そんな「BATWOMAN/バットウーマン」シーズン1(全20話)を3話まで観てみたのですが。
バットマンのブランドを背負っているだけに、世界観や物語はよく練られていると思います。
同ジャンルのドラマ「SUPERGIRL/スーパーガール」のスーパーガールとも顔見知り、という設定に。
こちらのお写真はドラマ「ARROW/アロー」劇中での共演シーン。↓
バットウーマンに変身する前のルビー・ローズさんが、めちゃめちゃカッコいいです。
いかがですか、このお姿。
頭のてっぺんから、爪先まで、ボクちゃんが持ってないものを全部持ってるんですけど〜。
ああ、ボクちゃんも、こんなふうに生まれてきたかったんだよ〜!↓
ドラマ劇中のルビー・ローズさんは、女性を抱いているという設定。
紳士的であり、プレイボーイ風でもある、恐るべしモテ・オーラが全開の状態に!
女性に対する態度や扱いが丁寧なんですよね〜。
劇中の女性キャラクターはルビー・ローズさんを見ると、「ちょっと抱かれてもいい」みたいな顔になんの!
本当にボクちゃん、生まれ変わったらルビー・ローズさんになりたーい!!
こちらが劇中のお写真ですが、「盗んだバイクで走り出した尾崎豊」系の不良少年テイストがたまりません。↓
「BATWOMAN/バットウーマン」はシーズン1のみの出演で、番組を降板してしまったルビー・ローズさん。
残念じゃーっ!
「BATWOMAN/バットウーマン」シーズン1は、わたしらルビー・ローズ・ファンにとっては完全保存版となりそうです。
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こちらのお写真はな〜。
高校のバスケ部にこんな先輩がいたら、明らかに後輩女子からバレンタインデーにチョコレート山積みもらうタイプ〜。↓
*「海外ドラマBOARD」でも「BATWOMAN/バットウーマン」について書かせてもらいました。
ぜひぜひご覧ください。(見出しをクリック↓)
「プロジェクト・パワー」★★★ [映画日記]
話題になってませんが、どうやら、Netflix2020年8月度・オリジナル目玉作品のようです。
今月の目玉作品も、アクション全開の派手なエンターテインメントでした。
劇中でのキーアイテムは謎のお薬。
薬品映画なんですよ!
謎のお薬を飲んだ人間は、5分間だけ超人化。
警官でも罪人でも、5分間だけX-NEN!
炎や冷気を出したり、透明人間になったりして大暴れできるのですが。
もしもお薬が体に合わない場合は、飲んだ人ごと爆発するという可能性も。
お薬の中にはハズレもあんの!
まるでくじ引き、福引ですよ!!
「いくつもの饅頭から1つ選んで食べてみたら、具は、あんこじゃなくて辛子でギャフン」みたいな、「ロシアン辛子饅頭」のようなギャンブル感が、たまりませんでした。
薬物を仕切っている悪者と戦う元・軍人役がジェイミー・フォックス。
彼を手助けし、相棒的な存在になる警官役をジョセフ・ゴードン=レヴィットというキャスティングになっています。
昔も今も虐げられる役が多いジェイミー・フォックス。
虐げられ役・専門男優ですよ!
今回は主人公として登場するジェイミー・フォックスを見て、「虐げられない役で良かったね」と思っていたのですが。
クライマックスあたりでは、やっぱり敵に捕まり縛られていて、笑ってしまいました。
「結局ドMだよね」と思いました。
しかし魅力は備わっているジェイミー・フォックス。
そりゃそうですよ、オスカー男優ですから忘れがちですが。
不良っぽい格好をしていても、どこか人情味が感じられて良かったです。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットの姿を見たのは久々かも〜。
いいよねゴードン=レヴィット。
今回は悪者に立ち向かっていく猛々しい役でしたけども、それっぽく演じこなしていて流石でした。
そして、ゴードン=レヴィットは主人公よりも、二番手くらいの方が輝く気がします。
相棒気質なんでしょうね。
テレ朝のドラマ「相棒」で、水谷豊さんの新しい相棒役に抜擢されても、上手いこと演じきる気がしました。
そんな、ジェイミー・フォックスとジョセフ・ゴードン=レヴィットの組み合わせも新鮮。
珍しい食い合わせでした!
作品の特徴は、ブラック・ミュージックやラップなどが大きく取り入れられているところ。
「薬物でパワーを出すのではなく、己の好きなこと(音楽とか)で才能(パワー)を見せろ」という隠れテーマも小憎らしかったです。
ジェイミー・フォックスとジョセフ・ゴードン=レヴィットの相手役は美人女優というわけではありません。
誰も抱きゃあしない!
2人それぞれ、中学生くらいの少女と絆を育む展開になっているのが、また妙味。
バイオレンス場面は激しいですが、セクシー排除で、ティーンエイジャーに向けては教育的な内容。
若い視聴者を意識した、新時代のサブスク・オリジナル作品でした。