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「孤独なふりした世界で」★★★ [映画日記]

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舞台は、米国人が大好きな「ほとんどの人類が滅びた世界」ですよ。
 
米国製の映画の中では、何かにつけ人類が滅びてますけどもね〜。
 
日本映画では、ほぼ見られない現象だと思います。
米国人には「いつか人類が滅亡するかも」っていう危機感があるのかな〜。
 
今作での世界観は、人がいない街並み、家屋の中では時々人が死んでいる、という風景が多くて、「これでゾンビが出てきたら、完全にゾンビ映画」という感じ。
 
ゾンビ映画のセットを使わせてもらったような作品!
 
まるで間借り作品ですよ!!
 
そんな世界で生き残ったおじさん、デル役を演じているのがドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のティリオン役で賞レースを総ナメしていたピーター・ディンクレイジさんですよ。
 
「悲しい過去があり、孤独な人生を送っているいい人」という好イメージそのまんまで、今回のデル役も演じています。
 
「人がいる時代の方が孤独だった。人がいない今は楽」と語る場面に説得力。
この人の持ち味、それは「世の生きづらさ」を、いとも簡単に表現できるところでしょうね。
 
そんなデルと出会い、共に過ごすことになる少女役がエル・ファニングなんですね〜。
エル・ファニングって、低予算映画に出まくってますな〜。
 
荒らしてますな〜!
 
現時点で低予算の女王ですよ、貧乏クイーン!!
 
しかも、それぞれの作品で存在感を残していて立派〜。
 
物語は、基本的にディンクレイジさんとエル・ファニングだけで進行するのですが。
 
ある時点で、ポール・ジアマッティとシャルロット・ゲンズブールという強力な2人が参入。
 
役は謎の夫妻ですよ!
 
世紀末感のイメージにピッタリのシャルロット・ゲンズブール。
 
やつれてっから!
 
世紀末感にふさわしくないのが、ちょいデブのポール・ジアマッティですけども。
ちょっと太っているのは、良いものを食っているからなんですね〜。
絶妙な配役〜。
 
体脂肪を活かしてんの!
 
謎の夫妻が出てきてからは、SFサスペンスっぽいスリリングな展開になるのですが。
 
前半のディンクレイジさんとエル・ファニングだけで話を回していた辺りは、ものすごくユルいです。
 
死体を片付けて、掃除して、魚釣って、料理して、食って寝る、みたいな。
 
しかし前半のユルさには、今どき感がありました。
スマートフォン全盛期を通り越した先の感覚。
 
「人類が滅びた世界ってスローライフだよね」みたいな!
 
「素敵だね、滅亡」みたいな!!
 
人類が滅びた世界で何もしない、という自由度が良かったです。
 
「どうぶつの森」のようなSF映画でした。
 
 
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