「テルマ」★★★ [映画日記]
2018年に日本公開された、ノルウェーが舞台のホラー作品です。
主人公テルマは女子大生。
19、20歳の小娘映画!
田舎育ちのテルマが、都会の大学に入ってから酒は飲むわ、タバコは吸うわ。
ハメを外して「大学デビュー」!
キャンパス内では、同級生の女の子に恋するテルマ。
相手の名前はアンニャですよ。
「アンナ」じゃなくて「アンニャ」。
「ナ」じゃなくて「ニャーーーッ」!
恋心が芽生えて始まる、テルマの体の不思議な現象。
まずはブルブルと体を震わせての発作。
病院で診てもらうと、テルマには、自分の記憶にはない、幼少時代の通院歴があることが判明。
謎の幼少時代を紐解いていくうちに、テルマは恐るべき超能力の持ち主だということがわかる、という展開です。
サイキック・女子大生だったんですよ!
テルマの超能力にビックリしました。
アベンジャーズを倒せる威力!
ものすごい人材が隠れていたわい、ノルウェーの田舎に!!
超能力が発揮される時は、「愛」にまつわる出来事が引き金になるんですよね〜。
今回の超能力は、「愛」の副産物というのが特徴です。
ネタとしては、スティーヴン・キング原作っぽいし、ありがちな感じなのですが。
なんといっても北欧という土地が醸し出す原野風景や、冷たい空気感には独自性。
ご当地感ですよ!
ショッキングだったり、気色の悪い場面も少しありますがクールな口当たり。
ひんやりしてんの、そうめんみたいに!
「たまには北欧ホラーを観るのもいいな」と思わせてくれました。
また、女子が女子に恋するという点では、「百合ものホラー」という独自性が。
同時に、多様な生き方の推奨もされていました。
テルマの両親は信仰深いお方。
お堅いペアレンツ!
大学生になっても父親に風呂を入れてもらう場面があって、そこでテルマ役のエイリ・ハーボーが脱いでいた。
一瞬しかない場面だし、とくに無くてもいい場面なのに乳を出していた!
この辺りの、脱ぎっぷりの良さも北欧らしかったです。
そんな「テルマ」は、ハリウッド・リメイク決定済み〜。
なるほど、物語に含まれる性嗜好の多様性、虐待、信仰などのテーマは、アメリカで受け入れられやすそう〜。
リメイク版の監督は、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」などのクレイグ・ガレスピーだと言うんだから、期待できそうです。
これで、世界的に、オリジナル版「テルマ」の知名度も上がることでしょう。
ノルウェー産の名物は「サーモンとテルマ」と呼ばれる日も近いんですよ!