「TENET テネット」★★★☆ [映画日記]
タイトルはプロバイダ名じゃありません。
クリストファー・ノーラン作のSFアクション大作ですけども。
コロナで外出できず、ず〜っと何も考えずに「食っては寝、食っては寝」の生活をしていたからでしょうか。
ついにボクちゃん、バカになった!?
劇は大盛り上がりしていているのですが、細かいことがサッパリ分からん!
誰が主人公で、誰が敵なのかは理解して観ているのですが、基本が分からんの!!
「時間を逆行するアイテムや人」が出てくるのですが、それ何?
アンタら誰?
謎じゃーっ!
「時間を逆行する手順」が省略されていて、気づいたら登場人物が時間を逆行している、という。
画面の隅っこにテロップを入れてほしい、「ただいま逆行中」と!
また登場人物が、いつの間にやら、別の場所に移動もしているし。
明らかに意図的に、あらゆる詳細がボカされている。
間引かれてんの、電車の間引き運転みたいに!
ピースが抜け落ちたパズルを見せられているようで、不明な箇所は観客が自分で探って埋めなくてはならない、という。
結構、突き放されてます。
突き飛ばされてんの!
何度か鑑賞すれば、いろいろと発見がありそう〜。
いっぺん観た感じだと、「ドラえもんの道具」×「ターミネーター」という印象でした。
ドラミネーターですよ!
不明点が大量にありますけども、「面白い」か「面白くない」かで言えば、「面白い」から流石です。
まずは「時間の逆行映像」が摩訶不思議〜。
妙な空間、珍世界〜!
「ビデオテープ巻き戻し風の映像」の中に、通常時間を過ごす人がいる、という絵づらが複雑でオモローい。
その映像がリアルすぎて、どこか「気色悪さ」が漂っているところが素晴らしい〜。
まず、この作品の魅力は、この映像アイデアだと思う〜。
そして、登場人物の年齢がアラサーで、適度に大人、適度に若い。
ちょうどいいお年頃!
クリストファー・ノーランは大ベテランですが、作風に「老け」がないんですよね〜。
ヨボっとらんの!
ハリウッドで、尖った感性を長く保っているところはスゴイな〜と思いました。
名無しの主人公役はジョン・デヴィッド・ワシントンですけども。
実父のデンゼル・ワシントンぽさが全然無いところが良かったです。
引っ張られてないんですよ、父の味に!
二世タレントでありながら、自由にやれるタイプだと思いました。
主人公の相棒役はロバート・パティンソンで、クールな風味がクリストファー・ノーラン作品にマッチしてましたけども。
アクション・シーンでの動きは、ちょっと悪かったかな。
武装が似合わないタイプのイケメンだと思いました、顔色も悪いしね!
敵役のケネス・ブラナーは、大袈裟な悪演技がハマってました。
さすが多数のシェークスピア劇をこなしているだけのことはある。
こんな映画でもシェークスピア臭を出してしまってました!
ケネス・ブラナーの妻役はデビ子!!(←エリザベス・デビッキ)
今回のデビ子が演じた不幸妻役は、かつてデビ子が出演したドラマ「ナイトマネジャー」で演じた役に似てる〜。
「ナイトマネジャー」でも、クソジジイに抱かれる妻役でしたし。
現時点で、デビ子の演技路線は「クソジジイに抱かれやすい若妻」に決まり〜!
メイキング・オブ・TENET テネット クリストファー・ノーランの制作現場
- 出版社/メーカー: 玄光社
- 発売日: 2020/09/18
- メディア: 単行本