「ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト」★★★ [映画日記]
クリステン・スチュワート主演のドラマ作品です。
製作時から「観たい」と思っていたのですが、劇場での公開は中止に。
そしたら作品の配信権をHulu様がお買い求めくださいました、お求めやすい価格で!
わたくし、Huluは解約していたため「チッ、フールーで配信かい。この作品はもう観れないね」と思っていたら。
2021年の7月になって、amazonプライム・ビデオが差し出してきた!
これは、もう、アマゾンさんからのお中元!!
早速、作品を再生してみたところ「なるほど、なるほど〜。これはいいぞ〜。フハハハハハハ」と思って、ニンマリ。
まずは、クリステン・スチュワートの交際相手役がマッケンジー・デイヴィスという、女子カップルの絵面がステキ。
「百合もの」イメージ、ど真ん中!
マッケンジー・デイヴィスが女性とイチャつく姿、様になってます。
なんか本当に、抱いてそう〜。
季節設定はクリスマス。
クリステンが、マッケンジーの実家に泊まりに行くけれど、現地で騒動が起こる、という、コメディ調のお話。
車を飛ばして、マッケンジーの実家に着いたクリステン。
玄関開けて出迎えてくれたのは、マッケンジーの母役メアリー・スティーンバージェンていうのもお約束。
他作品の劇中でも、旅先で出迎えてくれる「きれいなおばさん」はメアリー・スティーンバージェンと相場が決まってますので。
出迎え女優なんですよ!
そして、交際相手のご家庭で世話になるものの、疎外感を味わうクリステン。
所詮、他人のお家ですから!
誰だって、他人の家のテンションには合いませんよ。
他人のお家の臭いも気になるものですし!
「なんかお宅、サラダ油臭いよね」みたいなやつですよ!!
人んちの子を「見ておいて」と言われても、うまく世話できないどころか、幼児にナメられっぱなしのクリステン。
団体行動が嫌いな(そんなふうに見える)クリステン自身とカブる、居心地悪そうなリアクションが炸裂。
いつもの「モジモジ芸」ですよ!
「トワイライト」出演時代から磨き上げてきた、あの「モジモジ」が今回も出たーっ!!
軽い調子のクリステンが新鮮だし、髪型やファッションも含めて、やっぱりステキでした。
果たして、そんなクリステンが、交際相手の保守的な家族の前で「あたしたち、付き合ってるんです。抱いたりしてるんです!」と打ち明けられるのか?…という点が見どころになっています。
監督・脚本は女優のクレア・デュヴァルなんですね。
これは、デュヴァ子にしては上出来すぎる内容〜。
というか〜、ホントにデュヴァ子が脚本を書いた〜?(←失礼)
マッケンジーは、3人姉妹の次女という役。
末の妹は、親から何の期待もされずに大人になった等、3人姉妹の描き方も丁寧だし上手〜。
主演はクリステンですが、脇役も前へ前へ出てきて、いい感じのアンサンブルに。
クリステンが浮いてないところが良かったです。
クレア・デュヴァルも、女優として、ず〜っと名脇役でがんばってきた人ですから。
知ってるのでしょうね、脇の輝かせ方!
やわらかくジューシーに焼ける人なんですよ、安いお肉でも!!(←脇役に失礼)
劇中で起こる騒動は、全て、誰かへの愛が原因。
愛ゆえの苦悩を面白おかしく、最終的には、クリスマスらしいオチで片付けて。
クライマックスでは涙があふれました。
不覚にも、泣かされてしまったんですよ、クレア・デュヴァルという女の世界に〜!