「スイートガール」★★★ [映画日記]
Netflix、2021年8月のオリジナル目玉作品です。
ジェイソン・モモア演じる長髪男性が、ある復讐を果たそうとするけれど、そのうちFBIに追われる、というアクション作品。
逃亡するんですよ、ロン毛をなびかせて!
物語の特徴としては、ジェイソン・モモアは、常に己の娘っ子と行動している、という点。
生娘を連れてんの!
テーマは父娘愛。
「スイートガール」って、愛娘のことだったんですね〜。
ジェイソン・モモアって、現代劇が似合わないと思っていたのですが、顔に現実感ないし。
ファンタジー面なんですよ!
しかし、父娘愛の要素があると、現代劇もハマるものですね。
よく見りゃあ表情は優しそうで、子煩悩な感じがよく出てました。
トレードマークである長髪にも、現実感がないと思っていたのですが。
普通の会社には、あんなワンレンの40代男性はいませんので!
今回のジェイソン・モモアは、物語の序盤で、大企業のパーティー会場に潜入するものの、警備員と衝突。
バッサバサのロン毛は、パーティー会場に忍び込んだ「不審者」役にピッタリ。
見事に醸し出していました、ヤバイ奴の香り!
パーティー会場で騒ぎを起こしたり、アクションも多いのですが、中盤まではイマイチ。
「なんかコレ、あんまり面白くない映画だな。普通だよ」と思っていたら。
終盤になって物語が急展開。
思わず「エッ」って声が出た。
驚愕ですよ!
この映画、終盤になって化けました!!
物語の序盤、ジェイソン・モモアの娘はジムで格闘技を習っていて、ものっすごい野生的な一面を見せていたのですが。
狂気の娘ですよ!
物語の終盤では、その伏線を、変な形で回収〜。
妙な形になるんですよ!
「スイートガール」は、全然スイートじゃないのでした。
かといって、ちゃんと家族愛がベースになっているし。
なかなか、面白い仕組みの映画でした。
娘役を演じているのは、「トランスフォーマー/最後の騎士王」や「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」に出ていた超・美少女イザベラ・メルセードちゃん。
「南米版の橋本環奈ちゃん」ですよ!
過去の出演作で見たときから美少女でしたけど、2021年になった今も、まだ美少女でした。
全然、老けてナーイ!
賞味期限に、余裕を感じる子。
缶詰みたいな子でした。
「Summer of 85」★★★ [映画日記]
劇場で久々に観ましたよ、男子が男子に恋しっぱなしのBL映画。
ドBLですよ!
2018年に観た「君の名前で僕を呼んで」以来かな。
「君なま」以来かな?!(←略称?!)
フランスが生んだBL巨匠、フランソワ・オゾンさんが手がけた作品。
BL殿下ですよ!
オゾンさん、少々「君の名前で僕を呼んで」を意識してらっしゃいますでしょうか?
今作の時代設定は1985年夏、北フランスの海辺が舞台で、情緒たっぷり。
「君なま」の時代設定は1983年夏、舞台は北イタリアの田舎でしたので、なんとなくテイストが似てる気がしました。
今作では、裸ネタはあれど、過激な性描写はありません。
せいぜいベロチュー!(←十分ですか)
思った以上にライトな作風で、なんかこう「一般客も呼び込みたい」的な?!
「BL映画・決定版の座」を狙ってる的な?!
「オゾンさんも、一発当てたいのかな」と思いながら観てました。
中盤まではライト感覚なのですが、終盤あたりでは、オゾンさんらしく、ちょっぴりピリッとした、毒のある表現もありました。
「オゾンさん、何だかんだ言っても、結局アーティストだね」と思いながら観てました。
主人公は、16歳の冴えない男子アレックス。
アレックスは、子供なのに1人きりでヨットに乗り、沖に出ていてビックリ。
遭難したらどうすんの?
海辺で育った地元の子は、みんな、そんな感じなのでしょうか。
そんなアレックスが乗ったヨットが、沖で転覆。
見事にひっくり返ったわい、亀さんみたいに!
ああ、地元の子の大失態!
そこに颯爽と現れたのが、白馬ならぬ、ボートに乗った王子様(的存在)ダヴィド18歳。
海の向こうの方から、船の縁に片足を乗っけて、カッコよく登場するダヴィドを観て、「来た来た来た〜。抱き役のお出ましじゃーっ!」と思ってワクワクしました。
ダヴィドがアレックスを助けたことをきっかけに、仲良くなる2人。
そのうち抱かれる展開です。
「ダヴィド」ってお名前は、「デイヴィッド」っていう発音じゃダメなのでしょうか、デイヴィッド・ドゥカヴニーみたいな!
イメージが悪いんでしょうか、デイヴィッド・ドゥカヴニーだと?!(←失礼)
「ダヴィド」という発音で、ダビデ像を連想してしまいました。
あの裸像ですよ!
ダヴィド宅に招かれたアレックス。
ダヴィドのお母さんがアレックスに「アンタ、どうしたのビショ濡れで。早く脱ぎな。いいからお脱ぎよ!」と言って、みるみるアレックスを丸裸に!
パンツまで下ろされたわい!!
よそんちのおばちゃんに、わずか15センチの距離で、恥部をガン見される16歳の男子。
よそんちのおばちゃんがもらした感想、「あらま〜、よく育ってる」に、観てるこっちの顔が赤くなったわい!
昔のおばちゃんは、青少年の心に土足で入り込むものなんですよね〜、ズケズケと!
そんなアレックスが抱くダヴィドへの純愛は、思い通りにいかないし、泣きながら傷つけ合うし、イタさ全開。
誰もが通る道、美しくも恥ずかしい10代の恋物語でした。
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「ブライトバーン/恐怖の拡散者」★★★ [映画日記]
スーパーパワーを持つ少年を中心とした恐怖映画ですけども。
主役として扱われているのは、母親役のバン子さん!(←エリザベス・バンクス)
バン子さんが、大ヒットした「ピッチ・パーフェクト」シリーズを監督した後、令和版「チャーリーズ・エンジェル」を監督する前あたり、2018年頃に製作された作品。
儲かりそうな大作を作っている合間に、こんな映画に出演していたんですね。
こんなB級作品に!(←失礼)
なんで今さらどさ回り?!
今作の製作は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を手がけたジェームズ・ガンさんで、脚本はガンさんの兄弟と親戚が担当。
ファミリー・ビジネスなんですよ、あそこんちの!
さらに、監督はガンさんのお友達が担当しているという、ズブズブな作品!!
ガンさんの家族って業界人が多いのですが、ガンさんは結構、家族に仕事を振るタイプ。
回してあげるんですよ!
面倒見が良い兄貴なのでしょうね、哀川翔さんみたいな!!
バン子さんは、ガン・ファミリーに「出てください」と頭を下げられて、仕方なく出演したのかな〜?
劇中のバン子さんは、恐怖におののいたり、悲鳴を上げて逃げたりして、お安い演技を披露。
こうして見ると、バン子さんて、もしかして演技は得意じゃありませんか?(←ベテラン女優です)
昔からホラー映画といえば、ブロンド美女が悲鳴を上げて逃げ回るのがお約束。
あえて、そういうベタな芝居を見せたのかもしれません。
ヘタウマですよ、計算!
物語は、スーパーヒーローの設定をパロディ化した内容。
元ネタは「スーパーマン」でした。
広い農地を持つ夫妻が、墜落した宇宙船の中にいた赤子を拾って、育てるお話です。
宇宙から養子をもらうんですよ!
その男児ブランドンが12歳になるとスーパーパワーが覚醒、イラつく人物たちを血祭りに上げていく、という展開になっています。
ブランドンの能力も、怪力、飛行、目から光線など、スーパーマンと同じでした。
「スーパーヒーローが性悪だったら、どうなるか」というコンセプトは、他作品でも見かけますが、今作の場合、それが男児という点が特徴。
スーパー・チェリーボーイなんですよ、嫌味なチェリーボーイ!
暴力演出も、流行の「激しめ路線」なのですが。
同ジャンルの他作品は、もっとアダルトで変態だし、暴力も激しいので、今作はマイルドに感じてしまいました。
激辛料理を食べすぎて、ベロがバカになっているようなもんですよ!
もっともっと入れてほしいんです、香辛料。
ハバネロをもっとーーっ!
性の要素でハードさが出せないところが弱点ですね、チェリーボーイは〜。
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「フリー・ガイ」★★★ [映画日記]
何ですか?
「ケーブルガイ」ですか?(←ジム・キャリー主演の1996年作)
いいえ、立派な令和製ですけども。
なんとなく作品のテンションが、偶然にもジム・キャリー作品っぽいかも〜。
主演のライアン・レイノルズもお茶目で陽気な演技を見せていて、どことなくジム・キャリーっぽいかも〜。
パッパラパーなんですよ!(←両者に失礼)
作品自体は、意外なほどの力作で、大作感もバッチリ。
これはサマー・ムービーの隠し玉。
掘り出し物件ですよ!
オンラインゲームの中でモブキャラ(背景キャラクター)として、日々、背景としての職務をこなす男性ガイが主人公。
ザコキャラですよ!
ガイが自我に目覚め、自由を得るために奮闘する、という、人生を切り開く系のバーチャルSFアクション作品になっています。
現実世界の人がオンラインゲームの中に入って、ガイと共に行動したりして、ソフトな「マトリックス」みたいなお味。
ライアン・レイノルズは今作のことを「現代版バック・トゥ・ザ・フューチャー」と呼んでいるようですが、そうかな〜?!
物語の隅から隅まで「娯楽の塊」みたいなところは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ぽいかな。
チャニング・テイタムを久々に見た〜。
お久〜!
だけど、チャニング・テイタムはカメオ出演扱いなんですね。
チャニングはゲーム内のヒーローキャラ役で、現実世界でチャニングを操作しているのは全くの別人、というオチが楽しかったです。
こういうオチ、米国人は好きですわな。
ヒロイン的存在のミリー役として、ドラマ「キリング・イヴ」の悪役で名を上げたカマ子ちゃんが出たーっ。(←ジョディ・カマー)
すごく良い役で、しかも映画に出ずっぱりのカマ子ちゃんを初めて見ましたけども。
大女ユマ・サーマンをちっちゃくして、かわいくした感じだな〜、と思いながら観てました。
現実世界のプログラマー役は、ドラマ「ストレンジャー・シングス」で男子高校生役を演じていたジョー・キーリーでしたけども。
1980年代が舞台だった「ストレンジャー・シングス」劇中では、ボリューミーな髪型で登場していたジョー・キーリー。
てっきり役作りでの髪型だと思っていたのですが、今作でもボリューミーな髪型で出たーっ!
元々、髪型ボリューミーだったんですね、生まれつきの毛量!!
そんな感じで、ライアン・レイノルズを、テレビ界の若手がバックアップ。
言い方を変えれば、テレビ界の若手が踏み台に!
しかし、物語の終盤はテレビ界の若手に花を持たせる、みたいな展開になり、大人の態度を見せるライアン・レイノルズでした。
ライアン・レイノルズって、実年齢は40半ばですけども、20代のカマ子ちゃんとのツーショットも様になるし、お若いネ。
プロデュースも兼ねているレイノルズ。
今作は、今どき感があって、なにげにラブストーリーも組み込まれているし、若年層のお客さんにもウケそうな感じ〜。
こんな映画をプロデュースできるレイノルズって、気持ちがお若いんだな、と思いました。
きっと、心は少年なのでしょう。
永遠の若大将なのでしょうよ!
「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」★★★ [映画日記]
アメコミ界の悪役が集合したヒット作、2016年の「スーサイド・スクワッド」とタイトルがほぼ同じだけど、何か違うの〜?!
続編のようでもあり、リブート作のようでもあり。
謎の仕切り直し〜!
2016年の「スーサイド・スクワッド」には、アメコミ界で有名な悪役ジョーカーが出ていたし、なんとなくバットマン臭い作品でしたけども。
匂わせてましたけども!
今作にジョーカーは出ていない。
演じていたジャレッド・レトが不在なだけで、高級感も薄れるものですね。
ウィル・スミスという「良い子ちゃん男優」も不在になり。
今作は、米国の男性客が喜びそうな、暴力場面が満載の「悪い子」路線まっしぐらな作品でした。
新キャラの、サメ人間がおバカでかわいい〜。
ジミー大西路線のサメなんですよ!
裸に、安くてヨレたパンツだけは穿いてるのも、かわいい〜。
ボケまくるサメ人間なのですが、声を担当しているのはシルヴェスター・スタローンなんですね〜。
スタローンさんも、ちゃんとジミー大西路線のセリフ回しをしていて、上手ーい。
こんなに演技力を発揮するスタローンを見たのは初めてです!
登場するアメコミ界の悪役軍団は、みんな特殊能力を持っているのですが。
もれなくクソ能力で笑いました。
「ドブネズミを操れる、ドブネズミ娘」とか「全身に吹き出物として出現した水玉を、敵に発射する男」など、カオスな状態で楽しかったです。
悪役軍団が最終的に戦う相手も、「何なのコレ」っていう、おかしな生き物で唖然としました。
2016年作と比べても、明らかに、バカ要素の増量キャンペーン実施中〜。
それを踏まえますと、この作品は「おバカ・バイオレンス大作」という感じになるのでしょうか。
略すると「バカイオレンス大作」ですよ!
2016年作のウィル・スミスと同等の役で出てきたのが、イドリス・エルバさんなんですよね〜。
まさかの主役ですよ、相変わらず影薄いけど!
他作品で見るイドリス・エルバさんの印象と同じで、今回も「顔も仕草も体型も、めちゃめちゃ男前だな〜」と思いながら鑑賞しましたけども。
どういうわけか、映画作品では映えづらいお方。
一体いつになるのでしょう、イドリス・エルバさんが当たり役を得て、輝けるのは?!
2016年作で主演ウィル・スミスを食ってしまったサブ・キャラ、ハーレイ・クインは、今作でも健在でした。
見せ場も多く、「不死身」扱いで優遇されてる子。
えこひいきされている、プレミアム会員みたいな子でした!
演じているマーゴット・ロビーは、今では、主演作でアカデミー賞にノミネートされるほどに成長して、ハリウッドのトップ女優になりましたけども。
その逸材を、脇の方でチョロチョロさせるという、贅沢な使い方もされてました。
あと、2016年作からの続投メンバーは、ジョエル・キナマンとかでした。
新キャラ役として、「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」にも出ていたジョン・シナさんが、また出たーっ!
しかも出番が多いし、良い役〜。
ジョン・シナさんはイドリス・エルバやマーゴット・ロビー、指揮官役のヴィオラ・デイヴィスと対等に演技をして、たいしたもん。
たいしたレスラー!
これからも、ドウェイン・ジョンソンが断ったような役を、次々と引き受けてほしいです、受け皿みたいに!!
「ソング・トゥ・ソング」★★★ [映画日記]
ルーニー・マーラがハマるのは、ガールフレンド役ですけども。
抱かれ役ですよ!
今回、ルーニーが抱かれるお相手は、なんとライアン・ゴズリングに、ファスベン!!(←マイケル・ファスベンダー)
今の時代、この、世界2大セクシー男優に抱いてもらえる女、ってスゴイです。
来世分まで運を使ったようなもん!
ファスベンが、ルーニー・マーラの次に抱こうとするのは、まさかのナタマン!!(←ナタリー・ポートマン)
この4大スターって、共演していたんですね〜。
米国での公開は2017年で、日本での公開は2020年なのですが。
撮影されたのは2012年ということで、映像の中の出演者が、なんとなくお若い。
状態が良い!(←恐竜の化石かい)
そして4大スターは、やっぱりセクシー、艶がある。
4人とも、服を着ていても、体から何か出てます、何かしらのガスが!(←おそらくフェロモンでしょう)
激しい性描写があるわけでもありませんが、「PG12」指定なのも納得。
このガスは、お子様が嗅ぐには、まだ早い!
お子様は、お鼻をつまんどきな!!
テレスマさんによる作品。(←テレンス・マリック)
テレスマさん独自の演出で、大自然、建造物、鳥獣などを捉えた、スケール感のある映像が炸裂。
出演者たちは、まるでフリー演技をしているかのような自然な振る舞い。
撮影された映像の中から「映える絵」だけ切り取ってきたかのような、ビジュアル重視の編集。
もはや「映え絵・映画」ですよ!
そんな美麗なビジュアルの中で、4大スターもエレガントな演技をキメてます。
スターのオーラが強すぎて、なんかもう神話。
神々しいわい!
ファスベンは音楽プロデューサー、ゴズリングは作曲家、ルーニーはギタリストという役。
多くの著名なミュージシャンもカメオ出演していて、一応「音楽業界もの」という体ですが。
音楽の要素よりも、雰囲気や美学が重要視されているという、不思議な作品に仕上がってました。
近年では、作家性やムードを全面に押し出し、若者にウケそうな、センス抜群の映画を作り出している会社「A24」が話題ですが。
テレスマさんって、なんか「A24」っぽいな〜、と思いました。(*本作は「A24」と無関係です)
よく考えてみたらテレスマさんて、昔っから「A24」っぽい作家〜。
80歳目前で「A24」っぽいって、スゴイ〜。
今作には、ちょっとした役で、なんとケイト・ブランシェット様まで出ています。
本当は、クリスチャン・ベールや、ベニチオ・デル・トロまで出てましたが、2人の出番は全てカットされたのだそう。
クリスチャン・ベールの映像を全部捨てちまう、とは。
もったいない!
マグロの中トロを、お口の前まで持ってきておいて、ゴミ箱に捨てたようなもん。
ああ食いたかった〜、クリスチャン・ベール!
「ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト」★★★ [映画日記]
クリステン・スチュワート主演のドラマ作品です。
製作時から「観たい」と思っていたのですが、劇場での公開は中止に。
そしたら作品の配信権をHulu様がお買い求めくださいました、お求めやすい価格で!
わたくし、Huluは解約していたため「チッ、フールーで配信かい。この作品はもう観れないね」と思っていたら。
2021年の7月になって、amazonプライム・ビデオが差し出してきた!
これは、もう、アマゾンさんからのお中元!!
早速、作品を再生してみたところ「なるほど、なるほど〜。これはいいぞ〜。フハハハハハハ」と思って、ニンマリ。
まずは、クリステン・スチュワートの交際相手役がマッケンジー・デイヴィスという、女子カップルの絵面がステキ。
「百合もの」イメージ、ど真ん中!
マッケンジー・デイヴィスが女性とイチャつく姿、様になってます。
なんか本当に、抱いてそう〜。
季節設定はクリスマス。
クリステンが、マッケンジーの実家に泊まりに行くけれど、現地で騒動が起こる、という、コメディ調のお話。
車を飛ばして、マッケンジーの実家に着いたクリステン。
玄関開けて出迎えてくれたのは、マッケンジーの母役メアリー・スティーンバージェンていうのもお約束。
他作品の劇中でも、旅先で出迎えてくれる「きれいなおばさん」はメアリー・スティーンバージェンと相場が決まってますので。
出迎え女優なんですよ!
そして、交際相手のご家庭で世話になるものの、疎外感を味わうクリステン。
所詮、他人のお家ですから!
誰だって、他人の家のテンションには合いませんよ。
他人のお家の臭いも気になるものですし!
「なんかお宅、サラダ油臭いよね」みたいなやつですよ!!
人んちの子を「見ておいて」と言われても、うまく世話できないどころか、幼児にナメられっぱなしのクリステン。
団体行動が嫌いな(そんなふうに見える)クリステン自身とカブる、居心地悪そうなリアクションが炸裂。
いつもの「モジモジ芸」ですよ!
「トワイライト」出演時代から磨き上げてきた、あの「モジモジ」が今回も出たーっ!!
軽い調子のクリステンが新鮮だし、髪型やファッションも含めて、やっぱりステキでした。
果たして、そんなクリステンが、交際相手の保守的な家族の前で「あたしたち、付き合ってるんです。抱いたりしてるんです!」と打ち明けられるのか?…という点が見どころになっています。
監督・脚本は女優のクレア・デュヴァルなんですね。
これは、デュヴァ子にしては上出来すぎる内容〜。
というか〜、ホントにデュヴァ子が脚本を書いた〜?(←失礼)
マッケンジーは、3人姉妹の次女という役。
末の妹は、親から何の期待もされずに大人になった等、3人姉妹の描き方も丁寧だし上手〜。
主演はクリステンですが、脇役も前へ前へ出てきて、いい感じのアンサンブルに。
クリステンが浮いてないところが良かったです。
クレア・デュヴァルも、女優として、ず〜っと名脇役でがんばってきた人ですから。
知ってるのでしょうね、脇の輝かせ方!
やわらかくジューシーに焼ける人なんですよ、安いお肉でも!!(←脇役に失礼)
劇中で起こる騒動は、全て、誰かへの愛が原因。
愛ゆえの苦悩を面白おかしく、最終的には、クリスマスらしいオチで片付けて。
クライマックスでは涙があふれました。
不覚にも、泣かされてしまったんですよ、クレア・デュヴァルという女の世界に〜!
「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」★★★☆ [映画日記]
しばしコロナを忘れました。
惜しみなくカネを使った超大作って、やっぱり最高〜。
元々は暴走族映画だったのにねぇ、「湘南爆走族」by江口洋介みたいな!
シリーズを重ねて、今回の第9弾くらいにもなると、登場人物のヤンキーたちは、悪から地球を守る正義の存在に。
ヤンキー・アベンジャーズなんですよ!
それでいて、基本的に自動車で戦うところが、たまりません。
工場で部品をハンダ付けした、改造車で地球を救うんですよ!
今回は、強力な磁石を装備した「マグネット・カー」が登場。
近所の鉄クズを一気に引き集めてしまうんですよ、燃えないゴミを!
走ってる車がバンジージャンプする場面もあって奇想天外、ハチャメチャで、メチャメチャ楽しい〜。
アクションシーンを観ている時は、ず〜っとニヤニヤしてました。
近作で前面に出てきていたドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムは姿を消し、オリジナル・メンバーを中心とした活劇になっていて、やや原点回帰の傾向。
昔からの仲間がワイワイやってる感じも良かったです。
どうやら、テーマの1つが「ファミリー」とのことですよ、ヤンキーらしい!
レギュラー・メンバーだった故・ポール・ウォーカーの役が、今でも生きているという体が泣かせる〜。
食卓に、ポール・ウォーカーの席があるんですよ!
これこそヤンキー魂!!…という演出でした。
主人公ドムは、相変わらず似合ってましたランニングシャツ!
「裸の大将」みたいなやつですよ!!
冒頭でのドムは、若かりし頃の姿で登場〜。
現代の姿を演じているヴィン・ディーゼルとは違って、若い姿を演じている男優は、まさかのイケメン!
「昔はイケてた」って言い張るおじさんの、妄想映像みたいになってました。
現在のドムは50過ぎているし、元・トラック強盗団のはずですが、走行中の車の屋根から屋根に飛び移る、という恐るべき身体能力を発揮。
乗った車が爆撃されて大炎上、ゴロゴロ転がっても骨1本も折れやせぬ。
ピンピンしてんの!
今は完全にスーパーヒーロー化。
薄毛のヒーローですよ!
また、今回のドムは気絶中に過去にタイムスリップするという、特殊能力まで披露。
X-MENになる日も近いです!
ヴィン・ディーゼルと不仲になり、レギュラー出演を降りたドウェイン・ジョンソンの代わりでしょうか、今作では、ドムの弟役でジョン・シナさんが仲間入り〜。
レスラー俳優の代わりは、やっぱりレスラー俳優でまかなうんですよ、別レスラーで!
しかしドムに弟がいたとはねぇ。
初耳!
9作目でやっと出てくるという、無理矢理ねじ込んできた感がハンパない弟でした!!
売れてない頃のガル・ガドットさんも、過去シリーズに出てましたけども。
今作では、ガル・ガドットさんが、過去の映像で登場〜。
流用ですよ!
「ワイルド・スピード」シリーズは、残り2作で完結。
今は「ワンダーウーマン」役でスターになったガル・ガドットさんを、残り2作の中に、どうやって再び引き入れるか、スタッフも頭を悩ませているでしょうね。
ワンダーウーマン様も、ヴィン・ディーゼルの子分なんていう、小さい役での復帰なんてイヤでしょうしね。
屈辱ですよ、ワンダーウーマン様とあろうお方が、ハゲのヤンキーにかしずくなんて!
スパイス役として登場する2大大物女優、シャー子とヘレ美がステキでした。(←シャーリーズ・セロンとヘレン・ミレン)
シャー子は、やっぱりハッカーには見えないのですが、キーを打つスピードもノロマだし!
明らかに、人差し指だけで打ってるし、パスワードを打ってるみたいに!!
それでも「おっかねぇ女オーラ」が凄くてカッコいい〜。
劇中には、シャー子が、悪の下っ端を「スター・ウォーズ」のキャラクターに例えてくれるコーナーがあるのですが。
わたくしのことも例えてほしかったです「アンタなんてね、スター・ウォーズのキャラクターに例えればミミズよ!ただのミミズ!!」と。(←もはや「スター・ウォーズ」とは無関係の、単なる罵倒になってますが)
ヘレン・ミレンは、ロンドンの街を、車で暴走する、という見せ場が。
まだまだ免許証の返納はしない様子でした。
「愛しい人から最後の手紙」★★★ [映画日記]
妙な邦題が付いてますけども。
原題は「The Last Letter from Your Lover」だから、これでいい。
100点満点、ド直訳!
フェリシティ・ジョーンズと、シャイリーン・ウッドリーがW主演で、恋愛小説を原作としたイギリス映画です。
本国では2021年の夏公開で、日本ではNetflixスルーに。
サーッと流されたわい、流しそうめんみたいに!
別の時代を生きる女性2人を、古い恋文が引き合わせる物語。
手紙による、時空を超えたコミュニケーションが実現。
スゴイです、ただの紙きれなのに!
フェリシティ・ジョーンズは現代の記者役。
サバサバした30代のお姉さんで、ゆきずりの男性と一夜限りの関係もアリ。
パパっと抱かれんの!
済ませんのさ!!
口調も「ああそうさ。アタイと元カレとは、生き方が合わなかっただけさ」みたいなサッパリ感。
歯切れが良いです、江戸時代の長屋の女房みたいに!
一方シャイリーン・ウッドリーは、1960年代の妖艶な人妻役で、不倫パートをご担当。
1960年代における、福原愛ちゃん騒動みたいなお話が展開〜!
シャイリーン・ウッドリーを若い頃から見てきましたけども、今回の役は、なかなかアダルト。
熟成してます、熟成肉みたいに!
古着を着て厚化粧、つけまつ毛を盛り盛りにしたら、どことなく山本リンダ調に。
シャイリーン・ウッドリーと1960年代カルチャーの相性も良かったです。
W主演ですが、どっちかっていうと、シャイリーン・ウッドリーの不倫話の方がパンチが効いていて、印象に残りますね。
不倫と言っても「元々、結婚生活は破綻していた」という設定。
「禁断の愛」路線で、ドラマチックに演出されています。
こっそり逢引きする場面を観ながら、「なるほど。不倫をしている本人たちは、相当気持ちが昂っているんだな。興奮しているんだな」と思いました。
死んだ魚の目で、そんな場面を観てました!
いろいろあって、1960年代と現代のエピソードが絡み合うことになるクライマックス。
観ながら泣きました、結局は!
ものすごく、盛り上がりました。
フェリシティ・ジョーンズとシャイリーン・ウッドリーは、製作も兼務。
物語の中には「女性は自分らしい生き方を選択すべき」という今時のテーマも仕込んであり、そんな点は、彼女たちのプロデュースが効いたのかな。
シャイリーン・ウッドリーの夫役を演じたのは、ジョー・アルウィンでした。
実生活ではテイラー・スウィフトを抱いてるイケメンですよ!
劇中では、嫁に対して高圧的な夫役でしたけども。
きっとテイラー・スウィフトの前だとシュンとしてるはず、拾ってきたワンコのように!
テイラー・スウィフトに対して偉そうな態度なんてしたら、殺されますからな!!
The Last Letter from Your Lover (Movie Tie-In): A Novel
- 作者: Moyes, Jojo
- 出版社/メーカー: Penguin Books
- 発売日: 2021/07/13
- メディア: ペーパーバック
「THE GUILTY/ギルティ」★★★ [映画日記]
見たかった2018年のデンマーク作品を、amazonプライム・ビデオで発見。
見つけてすぐ取り上げたわい、生まれたての赤子を取り上げるみたいに両手で!
立派なサイコ・サスペンス作品なのですが、一風変わってる。
これは珍妙サスペンス!
舞台は緊急通報司令室のみで、男性の電話オペレーターが1人で物語を回します。
たまに同僚と話はするけれど、基本的に、主人公と電話相手との会話だけで進行するお話。
ほとんど1人舞台なんですよ、電話番の!
そんなんだけでサイコ・サスペンスになるのか?!…と思うけれども、なんとか成り立っている奇跡。
アカデミー賞外国語映画賞で、デンマーク代表作に選出されたのも納得の野心作でした。
冒頭から、主人公の警官アスガーは、職場に馴染んでない様子。
どうやらワケありポリス!
いたずらじみた電話や、たわいもない通報をさばくルーチンワークの中、誘拐されている最中の女性から電話を受ける展開に。
重大事件という、アタリを引いた!
アスガーは誘拐事件の謎を暴けるのか、またアスガー自身の裏事情とは何か、という点が見どころになっています。
電話口から聞こえる震えた声、夜の雑音などが、緊迫感をあおります。
がんばってますよ、音響効果さんも!
自動的にセリフ劇になるし、なんとなく「ラジオドラマ」でも聴いているかのような気分にもなりました。
これはもはや、観るラジオですよ!
いや、ラジオじゃなくて、レイディオか!!
物語は、まあまあ意外で、イヤ〜な展開に。
「ギルティ(罪)」というタイトルにしたのも気が利いてる。
警官アスガーや、電話の相手、みんな罪悪感を抱えているんですよね〜。
罪を持つ者同士が、電話で繋がるんですよ、友達の輪〜!
いい感じに、あらゆる人物の心から、闇をえぐり出していたと思います。
また、助けを求めてくる人と、通報を受けた警官との間には隔たりがあり、全てを救うことは難しい、とも感じました。
その反面、電話での救済劇も描かれているし、「たかが電話、されど電話」という電話論も語られていたと思います。
電話映画の決定版なんですよ!
この作品、ジェイク・ギレンホール主演でのハリウッド・リメイク版も製作中らしいのですが。
デンマーク製だからこそクールにキマっていたわけで、ハリウッド製だと地味に見えてしまわないか心配〜。
どうせならハリウッド版の主演は、おハルでいいんじゃない?(←ハル・ベリー)
おハルが美人オペレーター役を演じた代表作「ザ・コール 緊急通報指令室」のパート2として〜。