「ジャングル・クルーズ」★★★ [映画日記]
観ましたよ、「ジャングル・クルーズ」だか、じょんがら節だか、何だか言う映画!
ディズニーランドのアトラクション「ジャングルクルーズ」を、実写映画化したものです。
大体が激流を下るお話でした、オンボロ屋形船で!
まるで「激流」(1994年)byメリル・ストリープですよ!
最初から最後まで、登場人物が動きっぱなしのジェットコースター・ムービー。(←死語)
お船縛りのアクションという点では、「スピード2」(1997年)byジェイソン・パトリック(←死語)みたい。
お水バシャバシャ系の、夏にピッタリな超大作でした「ウォーターワールド」(1995年)byケビン・コスナーみたいな!(←死語)
時代を1940年代あたりに設定した点が最高。
学者と旅行ガイドの男女が、秘宝を求めてジャングルを冒険する絵面が、昔のスピルバーグ作品みたいで、グッときました。
完全に世界観は「インディ・ジョーンズ」ですよ。
男女は、時にケンカしながらも、たま〜にロマンチックな雰囲気になるあたりは、「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」(1984年)byマイケル・ダグラスという感じでしょうか。(←死語)
そんな懐かしいテイストに、大人客も満足できるのではないでしょうか。
クリーチャー・デザインはグロい路線に。
クリーチャーをグロくすると、流血シーンが無くてもハードさを出せるんですよね〜。
これは「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで使われていた策。
まさに「汚いやり方」ですよ!
隅から隅までヒットさせる気マンマンの作品で、ディズニーさんの本気を感じました。
稼ぐ気マンマンでした、あすこの会社!
コロナがなければメガ・ヒットしていたことでしょう、残念すぎる〜。
メイン・キャラクターで、女性の植物博士役はエミリー・ブラントでしたけども。
頭がキレ、強気でオテンバという、最強ヒロイン設定。
劇中では「ケッ、女のくせにズボンなんか穿いてよ〜」と言われまくる役。
最後の最後まで呼ばれてました、ズボン女と!
近年のディズニー関連作では、ヒロインはズボンを穿いて暴れることがお約束になっています。
あの「アナと雪の女王」のエルサですが、ズボンを穿きはじめましたから!
もう、ズボンの女王でしたから!!
そんなエミリー・ブラントが主役かと思っていたのですが。
オンボロ屋形船の船長で、旅のガイド役、ドウェイン・ジョンソンの方が主役だったんですね!
元々ドウェイン・ジョンソン製作・主演という企画だったので、エミリー・ブラントは後からキャスティングされたようです。
今回のドウェイン・ジョンソンは、いつもの「マッチョなTシャツ姿の、正統派の正義感」とは、ちょっと違うお味。
悪知恵を働かせて客から金をふんだくる、チャラ味のある詐欺師ふう。
しかも、ず〜っとダジャレを言ってる迷惑なおじさんですよ、デーブ・スペクターみたいな!
まあまあ演技力が必要な、クセのある役。
まさに「パイレーツ・オブ・カリビアン」における、ジョニー・デップのようなポジション。
道化役ですよ!
今回のドウェイン・ジョンソンは、いつも以上にがんばったと思います。
ドウェイン・ジョンソンのトレードマークと言えば「ハゲ頭」ですが。
今回のドウェインは、千と千尋のハゲ隠し!
船長風のお帽子をちょこんと頭に乗っけてて、他作品とは差別化をはかっています。
また、そのお帽子が似合っているところが良かったです。
「衣装が似合う、似合わない」って、映画では大事ですしね。
監督は、「エスター」や「トレイン・ミッション」等を手掛けてたジャウム・コレット=セラさんなんですね!
知られざる名作を生み出し続けてきた、知られざる監督〜!
誰も知らない巨匠ですよ!!(←失礼)
今回はディズニー大作での監督に大抜擢されて、ついに「知られざる」という枕詞が取れるかも〜。
しかしながら、今もまだ、お名前は覚えられない状況です。
The Making of Disney's Jungle Cruise (Disney Editions Deluxe (Film))
- 作者: Goldman, Michael
- 出版社/メーカー: Disney Editions
- 発売日: 2021/06/15
- メディア: ハードカバー