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「ティーンスピリット」★★★ [映画日記]

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今度のエル・ファニングは歌えます。
 
実はこの子、歌える子なんです!
 
…そんなアピールを感じる作品。
 
映画でプレゼンされたんですよ!
 
本編を観てみたら、確かに歌えてる〜。
 
まあまあ上手い〜。(←「まあまあ」かい)
 
もしかしたらエル・ファニングは、今後、ミュージカル大作への出演を狙っているのかも。
今作は、その練習?!
 
踏み台?!
 
…そんな印象まで受けた音楽系の作品、日本では2020年に公開されました。
 
エル・ファニングが演じているのは、イギリスの島で暮らす女子高生ヴァイオレット。
 
島っ子ですよ!
 
性格は大人しい、というか、陰気というか。
 
地味っ子ですけども!
 
そんなヴァイオレットが一念発起、お歌のオーディション番組で勝ち抜こうとするお話です。
 
展開としては、劇中でも音楽が引用されている「フラッシュダンス」みたいな感じなのですが。
 
さすが「今どき」ですね〜、作風はクール。
「これ、A24作品ですか?」と思ってしまうくらい、雰囲気重視のオシャレな感触。
 
劇中歌も大人っぽくて、どの曲もカッコいい〜。
 
監督・脚本は、最近ではドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」に出演しているマックス・ミンゲラなんですね〜。
 
巨匠アンソニー・ミンゲラの息子さんですよ、あそこんちの子!
 
今作は、マックス・ミンゲラの初監督作品らしいのですが、とても初めてとは思えぬ手腕。
演出技術に成熟味を感じました。
 
お歌を歌いこなしてしまうエル・ファニングもそうですが、「最近の子は何でも出来るよね〜。スゴいよ、ゲーム世代だか何だか知んないけど!」と思って、目の前の安酒をかっくらいました!
 
若い才能を目の当たりにして、もうヤケクソですよ!!
 
物語としては。
女子高生ヴァイオレットが歌う曲のジャンルは、ダンス・ミュージックとかロックなのですが。
 
ヴァイオレットがコーチとして雇ったのは、元オペラ歌手のボロボロのおじんって。
 
元オペラ歌手のボロボロのおじんから、一体何を教わるというのでしょう?!
 
「役に立たんだろ、そんなおじん」と思ってしまいました。
 
また、オーディションを勝ち抜き、島を出て、都会に降り立ったヴァイオレット。
 
上京して、わずか1〜2日でグレ始める、って早っ!
 
化粧も突然派手になってるし、奥手のはずが、男も手玉に取り出した!!
 
「都会でダメになるタイプの女」の描き方は激しかったです。
 
 
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「83歳のやさしいスパイ」★★★ [映画日記]

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「これ、ホントにドキュメンタリー作品なんですか?!」…と思うくらい、ドキュメンタリーっぽくない作風がスゴーイ。
 
まるで「脚本どおりに役者が演じてる」みたい。
 
踊らされてるみたいなんですよ!
 
時々、映像の中に撮影スタッフが映り込むので、「ああ、やっぱりワシ、今ドキュメンタリーを観てるんだな」と気付かされるのでした。
 
我に返るんですよ、ボケた老人が我に返るみたいな感じで!
 
編集技術やセンスがあれば、ここまで自然なドキュメンタリーが作れるんですね〜。
第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたことにも納得でした。
 
「入居者が虐待されてるかも?」という疑惑を明らかにするため、「スパイ」として雇われたおじいちゃんが、老人ホームに潜入するお話です。
 
まずは、83歳の男性セルヒオさんがスパイ職を得るべく、業者の面接を受ける場面から始まるのですが。
 
スマホを渡されてもチンプンカンプンという、老人の「ITに弱い」系ネタが炸裂。
 
お約束なんですよ!
 
BGMも、スパイっぽい曲調を、わざわざユルくアレンジしたもので、なんか笑える〜。
ほっこり癒されてしまいました、83歳のおじいちゃんに!
 
そんな感じなのに、なぜか採用されたセルヒオさん。
83歳ですが、背筋はシャンとしたオシャレな紳士だし。
 
「さては、見た目で選ばれたね。グラビアアイドルみたいに!と思いました。
 
潜入した老人ホームでは、ほとんどの入居者が女性。
 
ばあちゃんの城!
 
よりどりみどりですよ!!
 
スパイのセルヒオさんは、おばあちゃんたちと交流していくうちに人気者に。
 
中には「セルヒオさんに抱かれてもいい」みたいな気持ちになるおばあちゃんも!
 
他にもいろんなタイプのおばあちゃんがいて、それぞれキャラクターも立っています。
 
ショーン・ペン似のおばあちゃんは、自分のことをまだ生娘とでも思っている、っぽい。
 
母からの「迎えに行く」という電話を、少女のまなざしで待っています。
 
その生娘ふうの態度が、本当に生娘っぽい、自然な演技というか〜。(←ドキュメンタリーなので、演技じゃありませんが)
 
もしかしたら、あのショーン・ペン似のおばあちゃんの正体は、本物のショーン・ペンなのかもしんない!(←別人です)
 
やがてセルヒオさんは、スパイの仕事自体に疑問を持ち始め、老人ホームの実態も知ることになる、という展開です。
 
老人ホームって、わたくしも訪問したことがありますけども。
 
本当に切ない場所ですよね。
 
胸が締め付けられる施設ですよ!
 
今回の作品は、その印象そのまんま。
入居者1人1人には、かつて華やかな人生があったけど、その終盤は孤独、という「人生エレジー」がたまりません。
 
「老人ホームの、ありふれた真実」を見せつけられた感じ〜。
 
劇中では、ときどき老人たちが涙を流しているのですが。
老人の涙は、見ていて辛いです〜。
 
ドキュメンタリーっぽくない作品でしたが、流れていた涙は確実に本物でした。
 

 

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「プロミシング・ヤング・ウーマン」★★★☆ [映画日記]

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今回のキャリマンは、ゴージャスなブロンド美人役〜。(←キャリー・マリガン)

 

昼はカフェで働く設定ですよ。

 

茶くみ娘!

 

ところが、夜は別の顔を持つ女。

 

変わるんですよ、イモムシからパピヨンに!

 

夜な夜なセクシー服を着てクラブやバーに行っては、泥酔したふり。

 

「あたしゃねぇ〜。まだ飲める〜。飲めるったら、飲めるんだよ〜。大将、もう一杯!ワンカップ大関!!」みたいな、一見するとベロベロ女!

 

そのまま、見知らぬ男に「持ち帰られる」パターンに。

 

いざ男性がベッドでキャリマンを抱こうとしたら、「私、シラフですが何か?」と真顔になるという芸風!

  

持ち帰った男性を恐怖に陥れることで、心を満たしている女なのでした。

 

餌食になる男性役は、数々のテレビ男優たちが演じています。

 

テレビ男優斬りのような趣も感じられました。

 

「テレビ男優なんて、映画では斬られればいい」みたいな!

 

そんなキャリマンが演じる女性カサンドラを中心とした、サイコ・サスペンス・ダーク・コメディという風合いの作品。

 

カサンドラが抱えている闇が深すぎる〜。

心の闇のせいで人に罠をかけ、復讐のような行為をするけれど、それは正義にも見え。

 

心の中で、善と悪が混沌!

 

煮えたぎってんの!!

 

「正当な罰」として、個人が他人に制裁を加える点では、まるでアメコミの女ヴィランのよう。

また、男女間の埋めることのできない溝を、「怒り」で補う姿も印象的。

 

これらは、男性には決して描くことのできない世界観。

 

この作品は、「MeToo」後の「おんな映画」決定版!

 

観賞後の観客は、「女性の悔しさと苦痛」を抱えて映画館を後にすることに。

 

重みズッシリなお土産!

 

ひと昔前だったら、映画に出てくるブロンド美女は「ちょっとおバカだけど痛快」みたいな軽い路線でが多かったですけども。

 

これからは、カサンドラの路線になりそうな予感。

 

「男性への憤怒」路線ですよ!

 

そんな凄みのある役に、キャリマンが体当たりで挑戦。

 

かわいい、きれい、汚い、怖い、の、演技バランス良好。

 

メイクの濃淡で印象がガラっと変わる人だな〜と思いました。

 

メイクを落としたら別人、みたいな!(←ホメ言葉)

 

わたくしは知らなかったのですが、エメラルド・フェネルという英国の女優さんがいて、今作は彼女の監督デビュー作なんですね!

 

製作も脚本も担当して、ものすごい才能を大爆発させてますね。

 

花開いたわい、つぼみから!

 

「女性映画作家ブーム」を牽引する作品でした。

 

 

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「トゥモロー・ウォー」★★★ [映画日記]

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2021年の正月映画として劇場公開を予定していたSFアクション作品ですが、コロナで断念。

 

2021年の正月は返上ですよ、みんなおんなじ!

 

amazonさんに買われて、2021年7月、プライム・ビデオのオリジナル目玉作品として配信されましたけども。

カネのかかった超大作でビックリ。

これは、劇場公開されていたらヒットしていたと思う〜。

 

スタッフも出演者も売れる気マンマンでいたでしょうに、残念でした。

 

I'm sorry〜皮算用!

 

製作・主演はクリス・プラットですよ。

 

太っていたけど痩せてスターになった、っていう、あの人〜!

 

ダイエット成功男優ですよ!!(←なんて紹介)

 

今回のクリス・プラットは、元軍人で生物学教師っていう。

 

戦えるし、頭も良いっていうワガママな役〜。

 

おまけに、かわいい女児の父親役ということで。

なるほど、アメリカのパパ役がハマってる〜。

 

子煩悩な感じ、するもんねぇ、子供みたいな人だし。(←ホメ言葉)

 

「クリス・プラットは今後、父親路線で行きたいんだな」と思いました。

 

全編を通して、銃器を使った激しい戦闘が表現されてますけども。

たま〜に、クリス・プラットが、ゆるいギャグを飛ばしてくるんですよね〜。

クリス・プラットのプロデュースらしいところでした。

 

作品ジャンルは「エイリアンもの」ですよ、バケモンもの!

 

30年後の地球は、凶悪なエイリアンに人間が殺されまくって絶滅寸前、という設定。

 

「現代人の協力がないとエイリアンに勝てない」ということで、未来人が現代人を徴兵。

一般市民が戦場に連れて行かれることに。

 

引っ張りだされんの!

 

かりだされんのさ、畑仕事にかりだされるみたいに!!

 

そんな、悪夢のようなシチュエーションがたまりません。

 

エイリアンのデザインが、昔ながらのエイリアンと恐竜を合体させたような、見るからに怖そうなタイプ。

 

わかりやすいんですよ、ひと目で「暴●団」とわかる人みたいに!

 

パッと見で「これは人間は勝てんだろう」と、見事に絶望させてくれる敵でした。

 

「エイリアン」「銃撃戦」「ミリタリー」「ミッション遂行」「タイムトラベルで悲劇回避」という、米国人の観客が大好きな要素がたくさん。

「3世代にわたる家族ドラマ」まで盛り込んで、ドラマチックな場面も。

 

脚本も凝っているし、amazonプライム・ビデオだけで配信するには、もったいない作品でした。

 

出演者の中には、テレビ女優イボ子の顔も。(←イヴォンヌ・ストラホフスキー)

 

クリス・プラットの父親役はJ・K・シモンズなんですね〜。

 

クリス・プラットと違って、JKの方はお堅い役。

 

全く似てない父子でした、桑田真澄mattみたいな!

 


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「ライトハウス」★★★ [映画日記]

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エンタメ界で流行を生み出しつづける「A24」の作品です。
 
トレンド作ですよ、あの会社の!
 
舞台は孤島の灯台。
2人きりで働く男が、精神的に参っていくお話です。
 
神経衰弱ムービーですよ!
 
時代設定は19世紀末のニューイングランドということで。
W主演のウィレム・デフォーとロバート・パティンソンに、昔の水兵さん風のお洋服が似合ってます。
 
マドロスさんスタイルですよ!
 
ウィレム・デフォーは、ベテラン灯台守の役で態度はL。
 
ガミガミ言ってくるクソオヤジ!
 
しかも、いかなるシチュエーションでもご放屁!!
 
劇中では、度々ウィレム・デフォーの放屁音が鳴り響いてました、プップ、プップ、プップ〜!
 
ウィレム・デフォーと屁の相性もバッチリ。
 
なんか、あの人のやつは臭そうですしね。(←ウィレム・デフォーに失礼)
 
ロバート・パティンソンの方は、野心を持つ若者で、先輩のウィレム・デフォーにムカついている、という役。
 
「あんのクソオヤジ、屁ばっかり放ちやがって奔放に!」みたいなイラついた気持ちで、毎日を我慢して過ごしているのですが。
 
会食時に飲酒をすると、お互い心を開き気味になる2人。
 
どんちゃん騒ぎをすんの!
 
お酒に飲まれるんですよ!!
 
全体的に陰鬱で、緊張感が漂う作品ですが、お酒の場面だけは、ちょっぴり愉快なテンションに。
もしかしたら、あそこは「笑う場面」だったのかも〜。
 
全編がモノクロ、映像の縦横比も正方形に近いクラシックなタイプで、「ちょっと、どうしたんだ」と思うくらい、ビジュアルは美的でカッコいいです。
 
ホントに、昔の映画を観てるみたいな気持ちに。
 
そんな映像美に、ウィレム・デフォーの面が映えるのは分かってましたけども。
ロバート・パティンソンの面も、モノクロに合う〜。
 
美味しいんですよ、唐揚げにレモン汁が合った時みたいに!
 
「ロバート・パティンソンっていう人は、魅力がある人だな〜」と思いながら観ていました。
 
ウィレム・デフォーの役作りは強めで、声まで変えてガサツな雰囲気を完璧に作りあげているのですが。
そのウィレム・デフォーの胸を借り、ロバート・パティンソンも演技力を出してきた。
 
ぶつかって行ったわい、おじんに!
 
体当たりですよ!!
引き出されていました、秘めたる演技力。
 
放屁ジジイトワイライト男優ケミストリーじゃーっ!
 
こんなに熱い芝居を見せるロバート・パティンソンを見たのは初めてです。
 
作品の前半はクールで、後半はハチャメチャになるスリラー作品。
 
ハチャメチャ時での演技を見て、「ウィレム・デフォーって、頼めば何でもやってくれるんだな」と思いました。
 
四つん這いにもなっていたし、お口に土も入ってました。
 
泥まんじゅうでも食べてくれそうな勢いでした。

 

 

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「ブラック・ウィドウ」★★★☆ [映画日記]

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コロナ期も、ドラマでは「アベンジャーズ」のヒーローさんたちを観てましたけども。

 

映画ではお久〜!

 

元祖「アベンジャーズ」チームの一員ブラック・ウィドウを主人公とした映画が、ついに劇場公開〜。

 

ブラック・ウィドウって強い女スパイですよ、「アベンジャーズ」における霊長類最強女子〜!

 

まずはアクションはド派手だし、作品全編から放たれる「アベンジャーズ」ワールドを満喫。

 

風味を浴びたわい!

 

冒頭から、多くの「アベンジャーズ」専門用語が飛び交いますけども。

 

セリフを聞きながら「わかる!わかるぞ、その用語!!」と、自分の中にアベンジャーズ知識が染み込んでいることを実感。

 

いくら洗っても落ちないカレー染みみたいに、染み込んでんの!

 

「ああ、これくらいお勉強も出来ていれば、ワシの人生も違ってた」…そんな切ない気持ちにもなりましたけども。

 

やはり「映画で観るアベンジャーズって最高だな」っと思える、内容の充実ぶりでした。

 

これぞ「アベンジャーズ」ブランド!

 

「ただの卵じゃありません、ヨード卵・光です!」みたいな、プライドを感じる大エンターテイメント作品に仕上がっていました。

 

劇中での、スカーレット・ヨハンソン演じる「ブラック・ウィドウ」ことナターシャは、めちゃめちゃカッコいい姉ちゃん〜。

 

他作品でのナターシャは「スキのない、いい女」系。

 

浅野ゆう子みたいな女系でしたけども!

 

今作でのナターシャは、トレーラーハウスで一泊する場面ではパソコンで映画を観ていたり、バッテリーに給油しようとしたり等の生活感も。

いつもより「私だって普通の女」みたいな親近感。

 

今回は浅野温子みたいな女に!

 

いい感じにバランスの取れた、ステキな女性像になっていました。

 

今作では、ナターシャがどんな少女時代を過ごしたか等、彼女の過去にも焦点が。

同時に、彼女の家族が登場し、まさかの家族ドラマも展開されるところが、最大の特徴になっています。

 

ナターシャの妹役はピュー子!(←フローレンス・ピュー)

 

姉と互角に張り合い、桁外れの戦闘能力を見せるピュー子もカッコいい〜。

 

劇中では、妹による「あたし、このチョッキ好きやねん。ポケット多いやろ?収納力バツグンやねん」みたいな、ダサいチョッキのエピソードがありましたけども。

 

あのチョッキって、他の「アベンジャーズ」系作品にも出てきたかな、ちょっと覚えてないんだけど?!

なんだか、意味深なチョッキでした。

 

また妹が姉に「姉ちゃんさ〜、いつも決めポーズあるよね。あれ何?寒いんだけど」みたいな「姉への、ちょっかい出し」も面白かったです。

 

そんな感じで、物語が進んでいくと、妹も、どんどんかわいく見えてくる〜。

 

今作は、ピュー子の「アベンジャーズ」デビュー作としての役割もあるんですよね〜。

確かにピュー子の魅力も全開でした。

 

父役は、ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でブレイクしたおじさんデヴィッド・ハーバーで、家族内では「ボケ役」として機能。

 

母役は、まさかのレイチェル・ワイズで、まさかのタイトなSFスーツを着てくだすった!

 

そんな恥ずかしい姿のまま、SF飛行艇を操縦!!

 

「レイチェル・ワイズ、着陸します。オーバー!」みたいな、基地とのやり取り場面がレアすぎる〜。

 

しかも、アクション・シーンでも活躍するレイチェル・ワイズにビックリ。

さすが、実生活では007男優(ダニエル・クレイグ)の妻。

 

さすが、007に抱かれた女ですよ!

 

そんな個性派な家族と、ナターシャの関係性も描かれてましたが、予想以上にドロドロしていない。

 

サッパリしてスッキリしたお味の、妙な一家〜!

 

家族ドラマで魅せるというよりは、「女性解放」というテーマを強めにした、やはりアクション主体の作品なんですね〜。

 

レン子さんも出ると聞いていたのですが。(←オルガ・キュリレンコ)

 

こちらは意外すぎる役で登場〜、セリフ一言だし!

 

「ああレン子さん、そんな役でアベンジャーズにデビューしたんですか?!」…っていう、変な役で笑いました。

 

今作の撮影後は、コロナに感染してしまったレン子さん。

 

神社に行って、お参りしたほうがいいかもよ。

 

 

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「あの夏のルカ」★★★ [映画日記]

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ピクサーが「ソウルフル・ワールド」の次に製作したCGアニメ作品なのですが。

 

季節を夏のみに限定した夏映画。

 

ピクサー作品では珍しい夏縛り!

 

本来は夏前に劇場公開される予定でしたがコロナで断念、配信スルーに。

 

しかし、配信時期を初夏に設定したのは、良かったと思う〜。

初夏に観るのにピッタリの作品でした。

 

1950年代の北イタリアを舞台にした、懐かしさあふれる風景が美しい〜。

 

ジブリの「紅の豚」みたいな色彩ですよ、豚色〜!

 

そんな景色を背景に、少年たちの冒険と友情を描いた物語になっています。

 

主人公の少年ルカはですね〜、水の中に住んでいるんですね〜。

 

まさかの半魚人!

 

キャラクター・デザインも「これぞ魚人間」という、ファンシーな「シェイプ・オブ・ウォーター」みたいな感じなのですが。

 

ルカがお水から陸に上がると、あらま不思議、普通の人間に姿を変えるんですよね〜。

 

変身すんの、なんで?

 

アンタ、正真正銘の化け物〜!

 

冒頭から、海底にある半魚人の村が出てきて、観ながら「ああワシ、今から半魚人なんかの映画を観るんだな」と思ってしまいました。

なかなか、視覚にガツンとくる絵面でした。

 

閉塞感を抱えて生きている少年ルカが、自由気ままに人生を謳歌する半魚人の少年アルベルトに感化され、共に港町へGO。

町では、お転婆な少女ジュリアと出会う、という展開です。

 

3人はワイワイ遊んだり、ときどきケンカしたり、傷つけあったり、でも友情は熱い、みたいな、よくある「少年の夏休みの出来事」という情緒が醍醐味に。

 

ラストシーンとかは「夏休みの終わり」という感じで切なくて、泣いてしまいました。

 

別に泣きたくなかったのですが、半魚人の映画なんかで〜!

 

今回は字幕版を再生したのですが、日本語版のエンディングには、井上陽水さん作「少年時代」のカバー曲が流れるそうです。

つまりエンディングは、あの曲のイメージなんですね〜。

 

あらゆる点で、キュンとさせる雰囲気を作りだしていて、小憎らしかったです。

 

昔のイタリアにて、タイプの異なる少年2人が友情を育む、という場面で、BL大作「君の名前で僕を呼んで」を思い浮かべてしまいました。

 

近年のエンタメ界では、多様性が重んじられる傾向。

 

今作でも、少年2人は愛し合っているのではないか?

 

抱きたがっているのではないか?

 

と、推測してみたけれど、そんなふうにはなりませんでした、少年の年齢設定13歳ですし!

 

性には早い!!

 

多様エンタメ作を鑑賞しすぎて、何でもBLに見えてしまう〜。

 

目を覚ましたいです、自分で自分をビンタして!

 

 


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「スーパーノヴァ」★★★ [映画日記]

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ボーイズラブ映画に目が慣れた観客に、突きつけられた挑戦状。

 

「これでもまだBLが好きでいられるか?どうなんじゃ?」まるで、そんな内容の果たし状!

 

2021年、満を持して還暦ボーイズラブ映画の降臨じゃーっ!!

 

劇中ではコリン・ファースが、スタンリー・トゥッチを愛す。

 

抱く!

 

これはBL界の「ゴジラvsコング」なんでしょうか?!

 

「コリン・ファースでボーイズラブ」は、まだわかる。

 

「スタンリー・トゥッチでボーイズラブ」も、まあわかるけどハゲている!

 

ハゲた還暦じいさんが抱かれるんですよ、なまめかしく!!

 

冒頭からダブルベッドの上で、素っ裸のコリン・ファースがスタンリー・トゥッチを抱きしめている。

 

シーツの柄が、鑑賞当日、映画館に着てきたボクちゃんのシャツと同じ柄!

 

ああ、ボクちゃん、どうして、この柄のシャツを選んでしまった?

 

映画を観ながら、ボクちゃん、顔が赤くなって、自分のシャツをギュッと掴んだわい生娘みたいに!!

 

というわけで、W主演のキャスティングが魅力的な作品になっています。

 

スタンリー・トゥッチ演じる作家は、どうやら若年性の認知症。

 

もうすぐ何もかも忘れる状態、ギリギリですよ!

 

コリン・ファース演じるピアニストは、パートナーであるスタンリー・トゥッチを連れ、キャンピングカーで共に過ごせる最後の旅に出る、という「闘病ロードムービー」的な内容です。

 

コリン・ファースは、髭面のセクシー・ワイルド60歳。

 

スタンリー・トゥッチは、ちょっぴりわがまま、ハゲてる小悪魔60歳!…というキャラクター。

 

コリン・ファースがですね〜、もうスタンリー・トゥッチにメロメロなんですよ〜。

 

スタンリー・トゥッチがちょっと意地悪な発言をしても、「このやろー、かわいいじゃねぇか」みたいな微笑みで返すコリン・ファース。

 

「このやろー、抱いてやろうじゃねぇか」みたいなセクシー・スマイル60歳なんですよ!

 

「ああボクちゃん、今、何を観せられている?!」…そんな気分になりながらも、2人の間には、熟しきった真実の愛を感じました。

実力派2人による、安定しきった演技のおかげでしょう。

 

病気が絡んでいるし、劇中で語られる愛は、まあまあ重いです。

そして「パートナーを介護するか」「パートナーに介護されるか」という問題は、年齢を重ねた人の共通事項。

現実的な切なさ要素も十分に込められていました。

 

しかしながら、何かスゴイ事件が起きるわけでもなく、美しい自然を背景に、ゆったりとした2人の時間が流れる場面が続くので…。

 

まあまあ眠かったです。(←コラーッ!)

 

「もう、上のまぶたと、下のまぶたがくっつく。たまらん」と、睡魔にやられそうになるタイミングで、コリン・ファースがスタンリー・トゥッチにチュッチュ、チュッチュ。

 

ハゲた頭にチュッチュ、チュッチュ、チュッチュ、チュッチュ!

 

チューの音で目が覚めるんですよ!!

 

ああコリン、唇に皮脂が着きますよ?!

 

お口がベタついてしまいますよ、天ぷらでも食べた後みたいに!

 

…そんな心配もしてしまいました。

 

今作には、日本語のサブタイトルは付きませんでしたけども。

 

わたくし的には、本作のタイトルは「スーパーノヴァ〜ハゲた頭にチュッチュ、チュッチュ〜」です。

 

 

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「ゴジラvsコング」★★★ [映画日記]

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*ネタバレはありません。
 
夏休みにピッタンコ〜。
 
巨大怪獣同士の戦いにワクワク。
表現も豪快で爽快〜。
 
この映画は、小学生の男子とかに観てほしいな〜。
 
チェリーボーイ必見なんですよ!
 
劇中では、まず「キングコング 髑髏島の巨神」に出ていた巨大猿「コング」が登場。
 
1970年代風の音楽と共に、朝に目が覚め、のっそり起き出してくるコング様。
 
ケツをポリポリ掻きながら!
 
そのままおトイレに入ったら、その姿は40代男性(おじん)と全く変わらん!!
 
相変わらず、男らしいお姿でした。
 
そんなコングのライバルがゴジラ、っていう設定です。
 
コングの存在を嗅ぎつけては、攻撃してくるゴジラ。
2人は、いっつも、ものっすごい怒ってます。
 
2人とも般若のような形相で、まるで野良猫の大げんか!
 
素早く動くゴジラを初めて見ました。
普通に全力疾走していて「走れるんだ、あの短足で」と思いました。
 
そんなコングとゴジラの因縁というか、愛憎シーンがなんだか熱い。
 
コングは、やんちゃで荒削りな性格で、ゴジラは部活のクールな先輩肌。
 
戦いつつも、お互いの実力は認め合っていて、まるで岡ひろみと、お蝶夫人のような間柄!(←「エースをねらえ!」より)
 
怪獣同士の戦いの中に、スポーツマンシップのような輝きが!!
 
クライマックスで、2人の心のドラマを見せられたときは、泣きそうになりました。
 
もう、コングもゴジラも抱きしめたくなるんですよ!
 
シリーズ前作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」でもそうでしたが、怪獣から信念や情を感じたり、「怪獣にも思うところがある」場面を観たときはグッときますね。
 
だから観客は、怪獣のことが好きになるのだと思います。
 
そんな感じで、怪獣にはドラマチックな場面がありましたけども、人間パートの方にドラマ性はありませんでした。
 
一切ないんですよ!
 
人間キャラクターは、本当に「居るだけ」の存在。
 
美男美女が登場するので、本当は恋バナの1つや2つあったのでしょうけども。
 
抱いたり、抱かれたりしてたんでしょうけども!
 
全てカットされたようで、逆に気持ちがいいです。
 
美男美女チームは、孤児の少女を1人連れているのですが。
少女は、チームと共に飛行艇に乗せられて、どえらくへんぴな土地に連れて行かれててビックリしました。
 
「ああ大人たち。よくあんな危険な土地に女児を連れていったね」と思いました。
 
小栗旬くんも出ているのですが、やはり、出番は大幅にカットされたよう。
 
小栗くんによりますと「別の役として演じていたのに、撮影している間に(シリーズ前作まで渡辺謙さんが演じた)芹沢博士の息子役になっていた」とのこと。
 
劇中の小栗くんを観て、「アンタ本当に芹沢博士の息子?本当に、あの人の種?って思うくらい、芹沢感が全くない役で、笑ってしまいました。
 
芹沢の「セ」の字もないんですよ!
 
「立派だった芹沢博士の息子が、一体、今回、どういう理由で変人になったのか?」も謎すぎる〜。
 
白目をむく役でしたから!
 
「芹沢家の秘密」という解明本があるなら読んでみたいです。

 

 

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  • メディア: Blu-ray

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「テッド・バンディ」★★★ [映画日記]

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2019年に、世界中のNetflixで配信された作品ですが、なぜか日本のNetflixだけ未配信。

 

わたくし、ず〜っと配信を待っておりました、キリンさんのように首を長くして!

 

鼻息も荒くしてましたよ、カバさんのように!!

 

そしたら、2021年になって、Netflixではなく、なんでかamazonプライム・ビデオの方で配信されたわい。

 

別な方から出たーっ!

 

なんでじゃーーっ?

 

配信の謎ですわな。

 

1970年代に連続殺人鬼として有名になった実在のイケメン、テッド・バンディの生活を描いた作品です。

 

テッド・バンディは「シリアル・キラー」の語源となった人物。

 

語源マンですよ!

 

何十人も女性を虐待したり残虐に殺したり、そりゃあもう、恐ろしいお方なのですが。

 

今作は、そんな恐ろしい男だとも知らず交際していた実在の女性、エリザベス・ケンドールさんの回顧録が原作。

 

抱かれた者目線の作品ですよ!

 

だから、殺人の描写があるわけでなく、ひたすら「ステキなイケメン婚約者が、なぜか罪に問われて投獄されちゃってる。ぴえん」みたいな、冤罪映画みたいな佇まい。

 

「婚約者の私だけは、彼の無罪を信じなきゃ!」みたいな、乙女路線!

 

とんだネンネですよ!!

 

しかし観ているうちに、観客も乙女の気持ちになってしまい、「テッド・バンディ本人は殺してない、って言ってるし。無罪なんじゃないの?」って思ってしまうところが、今作の醍醐味だと思います。

 

結婚詐欺にでも遭った気持ちになれるんですよ!

 

最後まで観ると、テッド・バンディは嘘つきで、正体は連続殺人鬼だった、と、視聴者も事実を実感することに。

テッド・バンディは本当に頭がおかしい人だったんだな、と納得できる内容でした。

 

当時、投獄されたり裁判されたりしていたテッド・バンディですが。

一般女性のファンが、たくさんいたことにもビックリ。

 

見せつけられました、イケメンの威力!

 

テッド・バンディ役を演じたのは、まさかのザック・エフロンですよ。

 

久々のマジ映画での主演で、賞取りも期待できる良い役だったのですが。

まだまだ演技がキレイすぎる〜。

 

ヨゴレきれてナーイ!

 

シャーリーズ・セロンのステップアップ作品「モンスター」みたいな扱いになりそうだったのに、惜しくも逃した感じで残念〜。

 

1970年代風・強めのパーマ姿も見せたザック。

 

あのイケメンも、強めのパーマをあてるとモンチッチ(死語)みたいになるもんだわな!…と思いました。

 

エリザベス・ケンドールさん役を演じたのはリリ子!(←リリー・コリンズ)

 

1970年代風・ストレートヘアーが似合ってました。

 

劇中では、リリ子がザックに抱かれて数年経って、次に抱かれる相手役は、まさかのハーレイ・ジョエル・オスメントなんですよね〜。

 

「シックス・センス」での演技で一世を風靡した元・子役ですよ。

 

今は太ったシックス子役!

 

抱かれる相手が、ザック・エフロンからハーレイ・ジョエル・オスメントという落差がスゴーイ。

 

ハリウッド男優界の天と地ですよ!(←オスメントに失礼)

 

リリ子自身も「まさか私が、シックス・センスの子役に抱かれるとは」と思ったことでしょうね。

 

苦笑いしながら!

 

テッド・バンディ[Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2020/05/20
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