「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」★★★☆ [映画日記]
しばしコロナを忘れました。
惜しみなくカネを使った超大作って、やっぱり最高〜。
元々は暴走族映画だったのにねぇ、「湘南爆走族」by江口洋介みたいな!
シリーズを重ねて、今回の第9弾くらいにもなると、登場人物のヤンキーたちは、悪から地球を守る正義の存在に。
ヤンキー・アベンジャーズなんですよ!
それでいて、基本的に自動車で戦うところが、たまりません。
工場で部品をハンダ付けした、改造車で地球を救うんですよ!
今回は、強力な磁石を装備した「マグネット・カー」が登場。
近所の鉄クズを一気に引き集めてしまうんですよ、燃えないゴミを!
走ってる車がバンジージャンプする場面もあって奇想天外、ハチャメチャで、メチャメチャ楽しい〜。
アクションシーンを観ている時は、ず〜っとニヤニヤしてました。
近作で前面に出てきていたドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムは姿を消し、オリジナル・メンバーを中心とした活劇になっていて、やや原点回帰の傾向。
昔からの仲間がワイワイやってる感じも良かったです。
どうやら、テーマの1つが「ファミリー」とのことですよ、ヤンキーらしい!
レギュラー・メンバーだった故・ポール・ウォーカーの役が、今でも生きているという体が泣かせる〜。
食卓に、ポール・ウォーカーの席があるんですよ!
これこそヤンキー魂!!…という演出でした。
主人公ドムは、相変わらず似合ってましたランニングシャツ!
「裸の大将」みたいなやつですよ!!
冒頭でのドムは、若かりし頃の姿で登場〜。
現代の姿を演じているヴィン・ディーゼルとは違って、若い姿を演じている男優は、まさかのイケメン!
「昔はイケてた」って言い張るおじさんの、妄想映像みたいになってました。
現在のドムは50過ぎているし、元・トラック強盗団のはずですが、走行中の車の屋根から屋根に飛び移る、という恐るべき身体能力を発揮。
乗った車が爆撃されて大炎上、ゴロゴロ転がっても骨1本も折れやせぬ。
ピンピンしてんの!
今は完全にスーパーヒーロー化。
薄毛のヒーローですよ!
また、今回のドムは気絶中に過去にタイムスリップするという、特殊能力まで披露。
X-MENになる日も近いです!
ヴィン・ディーゼルと不仲になり、レギュラー出演を降りたドウェイン・ジョンソンの代わりでしょうか、今作では、ドムの弟役でジョン・シナさんが仲間入り〜。
レスラー俳優の代わりは、やっぱりレスラー俳優でまかなうんですよ、別レスラーで!
しかしドムに弟がいたとはねぇ。
初耳!
9作目でやっと出てくるという、無理矢理ねじ込んできた感がハンパない弟でした!!
売れてない頃のガル・ガドットさんも、過去シリーズに出てましたけども。
今作では、ガル・ガドットさんが、過去の映像で登場〜。
流用ですよ!
「ワイルド・スピード」シリーズは、残り2作で完結。
今は「ワンダーウーマン」役でスターになったガル・ガドットさんを、残り2作の中に、どうやって再び引き入れるか、スタッフも頭を悩ませているでしょうね。
ワンダーウーマン様も、ヴィン・ディーゼルの子分なんていう、小さい役での復帰なんてイヤでしょうしね。
屈辱ですよ、ワンダーウーマン様とあろうお方が、ハゲのヤンキーにかしずくなんて!
スパイス役として登場する2大大物女優、シャー子とヘレ美がステキでした。(←シャーリーズ・セロンとヘレン・ミレン)
シャー子は、やっぱりハッカーには見えないのですが、キーを打つスピードもノロマだし!
明らかに、人差し指だけで打ってるし、パスワードを打ってるみたいに!!
それでも「おっかねぇ女オーラ」が凄くてカッコいい〜。
劇中には、シャー子が、悪の下っ端を「スター・ウォーズ」のキャラクターに例えてくれるコーナーがあるのですが。
わたくしのことも例えてほしかったです「アンタなんてね、スター・ウォーズのキャラクターに例えればミミズよ!ただのミミズ!!」と。(←もはや「スター・ウォーズ」とは無関係の、単なる罵倒になってますが)
ヘレン・ミレンは、ロンドンの街を、車で暴走する、という見せ場が。
まだまだ免許証の返納はしない様子でした。