熱い移民エンタメ!「イン・ザ・ハイツ」で輝いた無名たちを紹介〜。実は超・大物もいる。 [映画写真日記]
いや〜、本格ミュージカル映画「イン・ザ・ハイツ」。
移民の心意気や生き方を陽気に描いていて、心が熱くなる作品でした〜。
出演者の多くは、知らない若手でしたけども。
演技、歌唱、ダンスとも、ものすごい腕前でした。
主人公は、ワシントンハイツの売店で働く若者。
こちらのお写真、中央が、主人公ウスナビ役を演じた「ラテン界の奥田民生」こと、アンソニー・ラモスです。
写真左は、ドラマ「24:レガシー」などのコーリー・ホーキンズなのですが、歌唱力バツグンでビックリ。
なんでも過去には、トニー賞演劇主演男優賞にノミネートされたこともあるのだそう。
知らなかった〜。↓
ウスナビが恋する女子バネッサ役を演じたのは、これこそ無名女優、メリッサ・バレラですけども。
よく踊ってた〜。
うまいこと舞ってた〜!
これまで本国メキシコで活躍していたようですが、今作を機にハリウッド進出するみたいです。↓
コーリー・ホーキンズの恋のお相手で、「地元の星」の優等生ニーナ役を演じたのはレスリー・グレイス。
元々、シンガーソングライターなのだそうで、歌唱シーンは納得の安定感でした。
レスリー・グレイスの次回作は、まさかのアメコミ大作「バットガール」。
演じるのは、主人公バットガールですよ!
早くも出世街道に乗っかったようです。
こちらのお写真は、劇中のレスリー・グレイス。
昔の安室ちゃんみたいで、かわいい〜。
かわいすぎて、観ながら涙出た〜。↓
レスリー・グレイスの父親役で出てきたのは、ドラマでよく見かけるジミー・スミッツさんなのですが。
初登場シーンでは、歌いながら売店に入ってきましたよ。
実は歌える人材だったんですね〜。↓
主人公ウスナビが経営する売店の近所には、美容室があるのですが。
美容師3人組が、いい感じに、かしましい〜。↓
店長のおばさん役を演じているのはダフネ・ルービン=ヴェガで、ブロードウエイ・ミュージカル「レント」初演への出演歴あり。
ドラマ「ケイティ・キーン」で見かけましたが、そういえば、ちょっと歌っている場面では上手かったな〜。
こちらのお写真は「ケイティ・キーン」出演時のダフネ・ルービン=ヴェガ。(写真:右)↓
で。
劇中でチョイ役として顔を出してくる、ジュースか何か売っている男性役が、リン=マニュエル・ミランダさん。
このリンさんが、実は大物クリエイター。
大物というか、超・大物〜。↓
2008年にブロードウェイで初演された舞台版「イン・ザ・ハイツ」では作曲・作詞・主演を担当。
今作の映画版「イン・ザ・ハイツ」では原作&プロデューサーという立ち位置で、言ってみりゃあ「イン・ザ・ハイツ」の生みの親ですよ。
こちらのお写真は舞台版での出演場面。
舞台版には、映画版で「地元の母親的存在」アブエラ役を演じたオルガ・メレディスも出ていたらしいです。↓
映画界では2018年の「メリー・ポピンズ リターンズ」に出演したり、2016年のアニメ映画「モアナと伝説の海」では全11曲を提供して、現在41歳にして大活躍中〜。
2021年8月6日からは、Netflixで、リンさんが製作総指揮・音楽・主演を担当したミュージカル・アドベンチャー・アニメ「ビーボ」が配信。
稼いでますな〜!
荒らしてますな〜、ミュージカル業界!!
そんなリン=マニュエル・ミランダが脚本・作曲・作詞・主演を担当して、最近話題になっている舞台作品が「ハミルトン」なのですが。
ただいま、配信サービス「Disney+」で配信されていて、いつでも再生できるのですが、ちょっとまだ観ていないのですがね〜。
こちらが、「ハミルトン」の劇中場面。
写真で見た感じだと「歴史もの」かな。
なんと、映画版「イン・ザ・ハイツ」の主人公ウスナビ役、アンソニー・ラモスも出ているんですね!↓
リン=マニュエル・ミランダとアンソニー・ラモスは、師弟のような間柄だったんですね〜。
アンソニー・ラモスは、映画版でウスナビを引き継ぐことになったとき、気合いが入ったことでしょうね。
ふんどしを締め直したことでしょうね!
「イン・ザ・ハイツ」★★★☆ [映画日記]
ミュージカル映画です。
アリアナ・グランデちゃんによる作品へのコメントが「美しくて完璧」なのですが。
本編を観たところ、なるほど確かに完璧。
パーペキなんですよ!
「なんかちょっと、あの曲では、声の伸びがイマイチだったよね」とか「あそこのダンス・シーンで、キレがイマイチだったよね」とか、一切ない。
スキ無し、減点要素ゼロ!
曲やストーリーの演出クオリティも最高レベルで、いちいち絵面が濃厚。
「さすがに、バラード曲はテンションも落ちるだろう」と思いきや、むしろテンションを上げてくる演出に興奮。
むしろ、石炭をくべてくんの!
アリアナ・グランデちゃんのコメントの「美しい」は、演出面での評価なのでしょう。
「美しくて完璧」っていうコメントは、本当に的を得てます。
アリアナちゃんも完璧でした!
今作に、スターは1人も出ていません。
魅せてくるのは、見知らぬ若手!
大集合してんの、最高の無名が!!
米国製のメジャーなミュージカル映画ですと、何人かのスターが出てきて、さほど上手でもないお歌を披露しますけども。
「ロック・オブ・エイジズ」の感想で例えれば、「トム・クルーズが足を引っ張ったね」みたいなやつですよ!(←禁句。戸田奈津子さんに叱られちゃう)
今作は、無名だけど、歌って踊れる実力派だけで固めたという、振り切ったキャスティング。
客は呼べないかもしれませんが、「こういうキャスティングにすると、ミュージカル映画ってこんなに完成度が上がるんだな」と、改めて思いました。
主人公は、マンハッタンのワシントンハイツでコンビニを営む若者。
売店の子!
お名前はウスナビですよ、ウスナビ。
ぐるなびじゃありませんから!
演じているアンソニー・ラモスというお方も、良い顔してます、奥田民生系の!!
周辺住民を含めて、全てのキャラクターが他国からの移民という、移民縛りの移民映画になっています。
彼らが夢を追ったり、夢を見失ったり、社会の波に揉まれたりするお話なのですが、辛気臭さはございません。
全編を彩る曲のほとんどが陽気なラテン調で、まーみんな踊る踊る。
道端では、通行人が曲に合わせてリアクション、プールではお水バシャバシャ!
ダンスクラブでは、男子も女子もクルクルクルクル、クルクルクルクル〜!!
信じられない勢いで回ってんの、脱水機みたいに!!
また、お話の中では、移民の生き様や歴史が描かれているのですが、全て前向きな解釈。
何もかも熱い!
観終わった後は、頭から真水をかぶりたくなりました、タライで!!
監督はチュウさん!(←ジョン・M・チュウさんです。荒井注さんじゃありません)
チュウさんて、前からいる人でしたけど、2018年のヒット作「クレイジー・リッチ!」を手がけて突然注目。
ベタで、コテコテの物語に合うのかも。
今回の作品で、ミュージカル作品との相性もバッチリと判明。
今作での歌唱場面も、「チュウさんに歌は向いてる。アンタ、向いてんよ」と思いながら観てました。
次回作も、ミュージカル大作「ウィキッド」ということで、こちらも楽しみです。
「ベル・カント とらわれのアリア」★★★ [映画日記]
2019年に日本公開された、サスペンス・ドラマ作品です。
ジャンルは、一般人がテロリストに囚われるという「人質もの」!
人質役は、なんとジュリアン・ムーアや、渡辺謙さん。
大物が囚われたわい!
なんと、ジュリアン・ムーアが渡辺謙さんに抱かれてしまう?…というシチュエーションがあってビックリ仰天。
わたくし夢でも見ているのでしょうか、本当に、渡辺謙さんがオスカー女優のジュリアン・ムーアにグイグイと迫っている。
抱きたがっている!
ものすごい場面を見てしまいました、60歳の性っていう!!
*本当に抱いたかどうかは、本編を観てご確認ください。
物語は、1996年のペルーで起きた、日本大使公邸占拠事件から着想を得た、とのこと。
舞台である副大統領邸内に、テロリストと人質が立てこもったまんまですよ、引きこもり!
そのまま共に生活をすることに。
さぞや恐ろしい毎日だと思っていたのですが、脅され、なぶられ、いためつけられて!
「ブス」とか「デブ」とか、なじられてさ〜!!(←言葉責めかい)
しかし、建物内で日々を過ごす人々の間には、あらゆる国籍、人種、年代、性別、立場を超えた、愛のような絆が生まれる、という意外な展開に。
テロリストは主義を暴力で訴えているはずが、滞在している空間は、どんどん平和になっていくという皮肉が描かれていました。
「テロリストのみなさん、どうして、この暮らしが普通にできない?」と思って、切なくなってしまいました。
人質が犯罪者に対して好意を抱いてしまう現象を、「ストックホルム症候群」と言いますが。
逆パターンの、犯罪者が人質に好意を抱いてしまう現象「リマ症候群」は、今回の事件が語源なんですね〜、知りませんでした。
テロリストと人質の関係は良好、とは言っても。
人質たちの就寝スタイルは「ザコ寝」なんですよね〜。
わたくし、「ザコ寝」は、ちょっと無理〜。
隣で寝ている人の「寝屁」が気になって無理〜!…と思いました。
渡辺謙さんの他、加瀬亮さんも出ているのですが。
加瀬亮さんの役名が「ワタナベ・ゲン」て!
渡辺謙さんの方の役名を「ワタナベ・ゲン」にすればいいんじゃないの〜、スッキリするし〜。
米国作では、日本人俳優の扱いって小さいものですが。
今作では、渡辺謙さんも加瀬亮さんも立派な脇役で、出番も大量。
とくに加瀬亮さんは通訳役で、何ヵ国語もしゃべる難役をこなしていて、がんばっていました。
ジュリアン・ムーアはオペラ歌手の役で、劇中では何度か歌う場面も。
圧巻の口パク歌唱!
テロリストに対してのジュリアン・ムーアは、「あたくしを、どうなさるおつもり?!お放しになって!」的な振る舞いもステキでした、「ひとり宝塚」みたいで!
お姫様ふうに結った髪や、ドレスもバッチリ似合ってます。
今回のジュリアン・ムーアは姫系!
「ホント、きれいな60歳だな〜。こんな60歳、見たことない」と思いました。
「他にいないね、こんな、目に星がキラキラした60歳は。スゴイ60歳だ」と。(←しつこい!)
「ヲタクに恋は難しい」★★★ [映画日記]
amazonプライム・ビデオで、テレビアニメ版を全話鑑賞〜。(←ヒマ人か?!)
引き続き、すかさず実写映画版を再生しましたよ、やっぱりamazonプライム・ビデオで!(←amazon好きすぎ説)
ヒロイン桃瀬成海役の高畑充希ちゃんが、どえらくかわいくて腰抜かす。
髪、服、表情、どれも男ウケがバッチリ。
アンタ、モテるよ!
ボーイフレンド二藤宏嵩役の山ざき賢人くんも、相変わらず器用な演技で、無口な役を演じてましたけども。
今回ばかりは、高畑充希ちゃんの方に釘付け。
目を引いて仕方ない。
この子はダイヤモンドの原石!(←とっくに売れてます)
物語は、隠れ「腐女子」のOLと、その幼なじみで、ゲームオタクの男性会社員との恋模様を描いたもの。
サブカルチャーとラブストーリーを巧みに組み合わせた、優れた設定です。
マンガがヒットしてアニメ化、後に実写化される人気作には、売れる理由があると感じます。
やっぱりラブストーリーがしっかりしてるな〜、と思いました。
恋愛論があんの!
今作の場合、カップル2人ともオタクですが、女子は「腐女子」で男子は「ゲーム」という、ジャンル違い。
お互い愛を育むために、「相手の嗜好を理解すべきなのではないか」あるいは「デート時くらいは、オタク概念を排除したほうがいいのではないか」等の悩みが描かれてるんですよね〜。
それは、別にオタクであろうがなかろうが、誰でも共感できる愛の悩み。
そういう「普遍のテーマ」が込められているところが良いと思いました。
カルチャー部門では、劇中ではオタク専門用語が飛び交い、オタク絵の引用も豊富という、「本格オタク映画」の体なのですが。
監督と脚本は、別にオタクでもない福田雄一さんが担当している、ということで。
描き方が客観的というか〜、オタク像の描き方も「側から見た奇抜な面白さ」になっていて、オタクでない観客も楽しめる工夫がされていました。
最も、一般客にアピールしている点がミュージカル演出。
設けられてんの、お歌のコーナー!
アニメ版には一切見られなかった演出だったので、ビックリしました。
オタク客にしてみれば、ミュージカル・シーンなんて不要のはずですが。
だってオタクに関係ないし!
そんな無駄なことやるより、BL場面増やせ!…ってことになりそうなものですが。
全ての挿入歌を作曲したのが、アニメ「エヴァンゲリオン」なども手がけた鷺巣詩郎さんだから、文句も言いづらいでしょう。
詩郎さんの起用が、クレーム封じなんですよ!
恋愛劇中のミュージカルということで、歌う場面は、どことなく映画「ラ・ラ・ランド」風味〜。
高畑充希ちゃんが、歌もダンスも超・上手くて愕然。
他の出演者も歌ってますけども、その差は歴然、レベルがダンチ!
高畑充希ちゃんってスゴイと思いましたよ、もう1人勝ちの女〜!!
高畑充希ちゃんって、頭の良い中学に通うガリ勉女だったのに、その後は頭の良い高校には進学しないで、芸能界に進んだんですよね〜。
1人娘の才能を見極め、道を与えたご両親もスゴイと思いました。
たいした家族ですよ、高畑家は!
「ジャングル・クルーズ」★★★ [映画日記]
観ましたよ、「ジャングル・クルーズ」だか、じょんがら節だか、何だか言う映画!
ディズニーランドのアトラクション「ジャングルクルーズ」を、実写映画化したものです。
大体が激流を下るお話でした、オンボロ屋形船で!
まるで「激流」(1994年)byメリル・ストリープですよ!
最初から最後まで、登場人物が動きっぱなしのジェットコースター・ムービー。(←死語)
お船縛りのアクションという点では、「スピード2」(1997年)byジェイソン・パトリック(←死語)みたい。
お水バシャバシャ系の、夏にピッタリな超大作でした「ウォーターワールド」(1995年)byケビン・コスナーみたいな!(←死語)
時代を1940年代あたりに設定した点が最高。
学者と旅行ガイドの男女が、秘宝を求めてジャングルを冒険する絵面が、昔のスピルバーグ作品みたいで、グッときました。
完全に世界観は「インディ・ジョーンズ」ですよ。
男女は、時にケンカしながらも、たま〜にロマンチックな雰囲気になるあたりは、「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」(1984年)byマイケル・ダグラスという感じでしょうか。(←死語)
そんな懐かしいテイストに、大人客も満足できるのではないでしょうか。
クリーチャー・デザインはグロい路線に。
クリーチャーをグロくすると、流血シーンが無くてもハードさを出せるんですよね〜。
これは「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで使われていた策。
まさに「汚いやり方」ですよ!
隅から隅までヒットさせる気マンマンの作品で、ディズニーさんの本気を感じました。
稼ぐ気マンマンでした、あすこの会社!
コロナがなければメガ・ヒットしていたことでしょう、残念すぎる〜。
メイン・キャラクターで、女性の植物博士役はエミリー・ブラントでしたけども。
頭がキレ、強気でオテンバという、最強ヒロイン設定。
劇中では「ケッ、女のくせにズボンなんか穿いてよ〜」と言われまくる役。
最後の最後まで呼ばれてました、ズボン女と!
近年のディズニー関連作では、ヒロインはズボンを穿いて暴れることがお約束になっています。
あの「アナと雪の女王」のエルサですが、ズボンを穿きはじめましたから!
もう、ズボンの女王でしたから!!
そんなエミリー・ブラントが主役かと思っていたのですが。
オンボロ屋形船の船長で、旅のガイド役、ドウェイン・ジョンソンの方が主役だったんですね!
元々ドウェイン・ジョンソン製作・主演という企画だったので、エミリー・ブラントは後からキャスティングされたようです。
今回のドウェイン・ジョンソンは、いつもの「マッチョなTシャツ姿の、正統派の正義感」とは、ちょっと違うお味。
悪知恵を働かせて客から金をふんだくる、チャラ味のある詐欺師ふう。
しかも、ず〜っとダジャレを言ってる迷惑なおじさんですよ、デーブ・スペクターみたいな!
まあまあ演技力が必要な、クセのある役。
まさに「パイレーツ・オブ・カリビアン」における、ジョニー・デップのようなポジション。
道化役ですよ!
今回のドウェイン・ジョンソンは、いつも以上にがんばったと思います。
ドウェイン・ジョンソンのトレードマークと言えば「ハゲ頭」ですが。
今回のドウェインは、千と千尋のハゲ隠し!
船長風のお帽子をちょこんと頭に乗っけてて、他作品とは差別化をはかっています。
また、そのお帽子が似合っているところが良かったです。
「衣装が似合う、似合わない」って、映画では大事ですしね。
監督は、「エスター」や「トレイン・ミッション」等を手掛けてたジャウム・コレット=セラさんなんですね!
知られざる名作を生み出し続けてきた、知られざる監督〜!
誰も知らない巨匠ですよ!!(←失礼)
今回はディズニー大作での監督に大抜擢されて、ついに「知られざる」という枕詞が取れるかも〜。
しかしながら、今もまだ、お名前は覚えられない状況です。
The Making of Disney's Jungle Cruise (Disney Editions Deluxe (Film))
- 作者: Goldman, Michael
- 出版社/メーカー: Disney Editions
- 発売日: 2021/06/15
- メディア: ハードカバー