「永遠に僕のもの」★★★ [映画日記]
主人公のモデルは、1970年代のアルゼンチンに実在した美少年殺人鬼ですよ。
映画の主人公にはピッタンコな人材。
映えっからね、美少年さまは!
天使のような風貌の少年が、何の躊躇もなく人を射殺しまくる、というバイオレンス場面と、耽美なボーイズ・ラブ調の映像が交錯する、スタイリッシュ・クライム・ムービーに仕上がっておりました。
ノリとしては「ぼくのエリ」とか、あんな感じ〜。
クールな異国情緒が味わえる系〜。
舞台になっている、1970年代のブエノスアイレスのフンイキがカッコいいんですよね〜。
英語でもフランス語でもない言語が、レトロな風景と絡み合って不思議な世界〜。
挿入歌もレトロ〜。
まるで歌謡ショーですよ、ヒデキやヒロミみたいな!
主人公カルリートスの髪はブロンドで、クルクルした巻き毛。
天パー男子ですよ!
カルリートスにとって、人のものは、自分のもの。
のび太のものは、俺のものですよ!
まずは手癖が悪いです。
何でもパクんの!
人殺しは、ひらめきで実行。
ピンときたら鉄砲バーン!
なかなかの性悪小僧でした。
そんなカルリートスと手を組み、犯罪の相棒になるのが、野性味のある美青年ラモンですよ。
このツーショットが絵になっています。
まるで魔夜峰央さんの漫画から出てきたかのよう〜!
アルゼンチン版「翔んで埼玉」の主役は、この2人で決まり〜!!
カルリートスもラモンも、基本的に女性を抱いているようですが。
要所で顔を近づけ合ったりしてBL要素も持ち合わせております。
男も女も何でもござれの万能選手〜!
実在した殺人鬼を描いた映画ということで観てみたのですが、思った以上にBL臭がプンプンで、相当とまどいました「こんなにもBLなのか、あすこの国の犯罪者は」と!
カルリートスがラモンを抱くのか?…と思ったら抱かない。
そろそろ抱くのか?…と思っても、まだ抱かぬ!
いよいよ抱くだろう、そろそろ抱かないと映画も終わる…と思っても抱かない。
いつまでたっても抱きゃあしない!
ハンパがなかったです、寸止め感!!
そんな点は「抱くなら、はよ抱け。ひと思いにやっとくれ!」と、ちょっぴりイライラしましたけども。
「BL好きの腐った女性たちには、これくらいがいいのかな?これくらいの塩梅が効くのかな?」とも思いました。
BL評論家にでもなった気分でした。