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「ステージ・マザー」★★★ [映画日記]

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ジャッキー・ウィーヴァーといえば、おっかねぇ顔をしたおばさまですけども。
 
雌ライオンみたいなおばさま!
 
肉食系のおばさまですよ、弱肉強食系の!!
 
今作は、「アニマル・キングダム」(2010年)の「おっかねぇ演技」で大ブレイクしたアニマル女優、ジャッキー・ウィーヴァーの主演作。
 
日本では2021年に公開されたようです。
 
あのジャッキー・ウィーヴァーが、まさかの「おっかねぇ路線」を返上。
 
優しい母性全開の、母映画に挑戦〜!
 
顔は「おっかねぇまま」でしたけども、瞬き少ないし!!
 
基本的なお話は、亡き息子が遺したゲイバーを自ら経営し直す、という「おばちゃん・サクセスストーリー」。
 
サイドストーリーとして、息子の仲間であるドラァグクイーンやシングルマザーたちの悩みを解決するという、「母親業のやり直し」エピソードが組み込まれています。
 
さらには、保守的な地元や夫からの解放まで描かれていて、盛りだくさん。
 
1人のおばさまから、女、母、妻の要素を抽出。
 
まさかの「おばさま大作」に仕上がっていました。
 
ジャッキー・ウィーヴァーが「夫から、他の男に乗りかえるのか?抱かれるのか?という見せ場もあったのですが。
そこは思い切りが弱かったかな。
 
「不倫要素」を入れるか入れないか、脚本家の迷いが伺えました。
 
「おばちゃん目線でのLGBTQ表現」は、ありそうで無かった場面だし、楽しかったのですが。
 
ジャッキー・ウィーヴァーの役が、「地元ではコーラス隊のコーチとしてバリバリやっていた(だからゲイバー経営もチョチョイのチョイ)」という設定が、やや無理めですね。
 
ジャッキー・ウィーヴァーによるドラァグクイーン達への歌指導が「あ〜あ〜あ〜。よし上手」程度とは。
 
雑な教育〜!
 
広瀬香美さんだったら、もうちょっと厳しい指導が入ったと思います。
 
ジャッキー・ウィーヴァー自身が歌う場面も馬力不足で、こういう役は、やっぱり馬力のある馬力女優、メリル・ストリープとかに任せた方が良いのかな、と思いました。
 
しかし、ドラァグクイーンのステージ場面はまあまあの出来だし、「おばちゃん・サクセスストーリー」が盛り上がらないわけがないので、鉄板な内容だと思います。
 
ルーシー・リューが、ヤンキーテイストのシングルマザーとして、颯爽と登場したのは良いのですが。
抱えている子供が、まだ赤ちゃんでビックリ。
 
母乳を搾ってますよ、ルーシー・リュー!
 
ルーシー・リューさん、とっくに50過ぎてんのにスゴイ〜!…と思いました。
 
乳飲み子を抱えたシングルマザーも、50代の時代なんですよ!!
 
劇中では、「新たな男を探している」と、セクシー過ぎる服でデートを繰り返しているルーシー・リュー。
 
男性との交際はうまく行きそうで、全然うまく行ってませんでした。
 
「50過ぎて、その程度の男運とは。もうデートなんてやめちまえば?向いてない」と思いました。
 
「トップガン マーヴェリック」でのトム・クルーズも、とっくに50を過ぎていてるのにスゴかったですけども。
 
今作でのルーシー・リューは、「トップガン マーヴェリック」でのトム・クルーズに匹敵するスゴさでした。
 
裏タイトルは「ルーシー・リュー マーヴェリック」で良いと思います。
 
 
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