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「13人の命」★★★☆ [映画日記]

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ロン・ハワードが監督で、ヴィゴ・モーテンセンが主演した大作が、まさかのamazonプライム・ビデオで独占配信〜。
 
配信スルーですよ、もったいナーイ!
 
2018年、タイのタムルアン洞窟で起きた遭難事故の顛末を描いている話題作。
 
製作発表時から「いつ公開するんだろう」と思っていました。
 
今回のamazonさん、良い作品をお買いになったと思います。
 
お買い得ですよ!
 
遭難事故の周辺事情を詳細に捉えていて、ものすごい「見応え」。
 
あるいは「飲み応え」!(←のどごし<生>かい)
 
タイ本国でも映像化がされているネタですが、わざわざ米国が改めて製作し、儲け直す気持ちも分かりました。
 
なんといっても、基本「困っているアジア人に、白人男性様が救いの手を差し伸べる」というお話ですので。
 
今回の場合は「がんばれ、がんばれ白人!フレー、フレー白人!」と声援したくなる内容になってました。
 
物語の冒頭から、タイの少年サッカーチーム(コーチを含む合計13人)が、地元の洞窟に遊びに行ってます。
 
何も知らずに、地獄入り!
 
洞窟内にいる時に限って豪雨になり、洞窟が水没してしまい、遭難に至るのですが。
 
洞窟内にいる13人が避難した空洞は、入り口から2〜3キロも離れているというのがビックリ。
どうしてそんなに奥まで行った?
 
ああ、子供って面倒!
 
空洞までは、ダイビングで4〜5時間もかかる場所なんですね。
 
前代未聞の遭難地点〜!
 
そんな場所から、13人もの子供を、どうやって地上まで連れてくの?…と、思っていたのですが。
救出作戦の内容に衝撃を受けました。
 
当時は、極秘の作戦だったそうですが、それも納得。
 
SNS全盛の炎上時代に、倫理を超えたアイデアを駆使して、一か八かの賭けに出ているではないか〜!
 
これはギャンブル・レスキューですよ!!
 
救出活動に関わった人々は、外国人だったり、地元民だったり、ボランティアだったり。
 
劇中のセリフにもありましたが「誰も見返りを求めていない」らしく、頭が下がりました。
 
命の危機にさらされているのが子供たちで、みんな良い子っていう点が、大人の心を掴んでいると思いました。
 
また、遭難事故があったタムルアン洞窟は、現場の山が女性の体型に似ていることから、「男性に恨みを持って死んだ女性の体内」と言われ、恐れの対象とのこと。
 
遭難した者も、救出する者も、ほとんどが男性というのが因縁めいていて、不思議な気持ちにもなりました。
 
ヴィゴ・モーテンセンは、洞窟内での探索が得意な、世界的ダイバーとして登場〜。
 
丸坊主の頑固親父キャラで、漂っています、ビートたけし感!
 
ヴィゴが、この役を引き受けたのも、なんとなく分かります。
ヴィゴ本人が持つ「弱い者の味方イメージ」に合致している人物像だと思いました。
 
今作への出演で、世界一のボランティア男優に決定〜!
 
ヴィゴの相棒役を演じたコリン・ファレルは、本当に良い俳優さんになりましたね。
 
他の出演作と同様、今作のコリン・ファレルも、スターのオーラは封印。
 
ヴィゴ共々、普段着がダッサいTシャツ&ダッサい短パンで、圧巻の素人臭!
 
水中での演技が多いのですが、2人とも、酸素マスク等、機材の扱いに不自然さ一切なし。
 
いい手つき!
 
ヒーロー感と素人感のバランスが最高の男優2人でした。

 

 

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