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「底知れぬ愛の闇」★★★ [映画日記]

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世間を騒がせていたビッグ・カップルの共演作品。
 
ベン・アフレックとアナ・デ・アルマスが出会った作品です。
 
抱かれ記念碑みたいな映画ですよ、石碑みたいな!
 
2020年に完成していた作品ですが、コロナで公開中止となり、2022年3月になって世界配信となりました。
日本ではamazonプライム・ビデオで再生可能です。
 
コロナでゴタゴタしている間に破局してしまったベン・アフレックとアナ・デ・アルマス。
これは、最初で最後の共演作といって良いでしょう。
 
そう思えばラブシーンなどはレアですね。
 
わたくしも、2人の勇姿を目に焼き付けましたよ、焼き印みたいに!
 
ジャンルはエロチック・スリラーです。
 
ベン・アフレックとアナ・デ・アルマスは、子持ちの夫婦役として登場〜。
 
役の上でも抱かれ済んでる状態ですよ!
 
アナ・デの役は、人妻でありながら奔放。
男友達や元カレを、旦那や娘が住む自宅に招いてイチャイチャ。
 
夜中は自宅の居間で、ウイスキーだかブランデーだか、大人の酒を酌み交わすアナ・デと間男。
 
当然、間接照明ですよ!
 
旦那が嫉妬する様を見ては萌え、旦那にも色仕掛けを始める、という妖艶な嫁なのでした。
 
アナ・デのセクシー路線がフルスロットルです。
 
蛇口全開ですよ!
 
家事も子育てもこなしているようですが、「こういう女性が奥さんだと困る」というか。
 
落ち着かんわ、1日中!
 
疲弊すんの!!
 
鑑賞中は、妻に振り回されっぱなしのベン・アフレックに対して「なぜ離婚しない?!」と、ずっと心で問いかけてました。
魅力的な女性との結婚生活も大変だな〜、と思いました。
 
ベン・アフレック演じる夫は仕事をしておらず、貯蓄や財産で生活している様子。
 
ブラブラしてんの!
 
旦那の趣味は、なんと「かたつむりの飼育」ですよ。
 
でんでん虫を育ててんの、ベンベンが!
 
ときどき、でんでん虫に水をやるベン・アフレック。
飼育部屋の湿気がすごそう〜。
 
夫の心に、ねっとりとした粘り気を感じさせる設定になっていました。
 
そんなアナ・デの間男が次々を姿を消して、夫が殺人犯として疑われる、という展開です。
 
ハリウッド女優が、ひたすらセクシー演技を見せるという芸風。
犯罪の手順や証拠も雑で、「なんか古っ。1990年代テイストだな」と思ったら。
 
監督は「危険な情事」などの性巨匠エイドリアン・ラインで、2002年の「運命の女」以来、約20年ぶりに手がけた長編映画らしいです。
 
そう思えば、いかにも「スケベな白人のおじさん監督」が演出した、腰の入った「スケベ・ダンディズム」を感じました。
 
絶滅寸前の作風ですよ!
 
原作は「太陽がいっぱい」や「キャロル」などのパトリシア・ハイスミスさんが書いた小説とのこと。
だから、本編にはハイテク感が全くなかったんですね〜。
 
原作本が出版された1957年だと、確かに性的にセンセーショナルな内容〜。
 
なんともレトロな刺激作でした。
 
 
Deep Water: Now a major film starring Ben Affleck and Ana de Armas

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ウィル・スミス殿下、殿中でござる!2022年「アカデミー賞授賞式」が「忠臣蔵」に見えたビンタ騒動。 [映画写真日記]

2022年3月27日(現地時間)、「第94回アカデミー賞授賞式」が無事に開催されましたね。
わたくしは、ネット記事のみで情報を得ながら楽しみました〜。
 
まずは、すんごいハプニングに仰天。
 
壇上にて。
嫁を(ジョークで)侮辱したクリス・ロックを、カッとなったウィル・スミス殿下がビンタ。
ああ殿、殿中でござる!
殿中でござるぞ!!↓
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その後、ウィル・スミスが「ドリームプラン」での演技で主演男優賞に輝いて、バツの悪いスピーチ開始。
謝罪するウィル・スミス殿下でした。↓
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ビンタ事件は、本当にハプニングなのか、それとも脚本通りなのかは不明ですが。
ウィル・スミスにとっては、美しい授賞式にならない結果に。
 
入念に「賞取り」計画を進め、何年もかかって、ついにエンタメ界の天下を取ったのにねえぇ。
ウィル・スミスも人間だよねぇ。
こちらのお写真は、ブラッドリー・クーパーに慰められているっぽい場面。↓
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話題の日本映画「ドライブ・マイ・カー」は、無事に国際映画賞を受賞〜。
約半年続いた「マイカー・フィーバー」も、これで落ち着きそう。↓
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近年「多様性」を重視しているアカデミー賞ですが、2022年は、さらに「多様性」を一歩進めた結果に。
 
授賞式の序盤から、男性になったエリオット・ペイジ(元・エレン・ペイジ)が、出世作「JUNO/ジュノ」共演者と共にステージに登場。
「多様性」の象徴みたいな子が出てきて、「2022年アカデミー賞のテーマが見えた」と思いました。↓
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あらゆる受賞枠で、「個性の薄い白人男性」は排除されるか、目立たせない傾向に。
 
こちらのお写真は、主演男優賞にノミネートされたベネディクト・カンバーバッチとアンドリュー・ガーフィールド。
とっても珍しいツーショットです。↓
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なんといっても、2022年アカデミー賞の顔は、3部門を受賞した「コーダ あいのうた」になりました。
耳が不自由な家族を世話する娘が、人生を選択する、というお話の映画。
そりゃまあ感動作ですけども、大作感のない、優しい配信映画(日本では劇場公開)が、作品賞まで受賞してしまうとは〜。
 
同作の演技で助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーさんは、ろう者の俳優として初受賞とのこと。
手話でスピーチする場面は、かなり印象深いものに。
こちらのお写真はトロイ・コッツァーさんと、プレゼンターのユン・ヨジョンさん。↓
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助演女優賞は、「ウエスト・サイド・ストーリー」での演技で、クィア公言のアリアナ・デボーズが。
監督賞は、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」の女流監督ジェーン・カンピオンが。
「コーダ あいのうた」の女流監督シアン・ヘダーは、脚色賞を受賞してましたね。
 
とくに「多様性」とは関係ない受賞は、「タミー・フェイの瞳」で主演女優賞を受賞したジェシカ・チャステインですね。
主演女優賞は、「ブームやマーケティングに関係なく受賞する例」が時々あるんですよね〜。
こちらのお写真はジェシカ・チャステインと、プレゼンターのアンソニー・ホプキンスとのツーショット。↓
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その他の受賞については、こちらをご覧ください。↓
 
こちらはレッドカーペットでのお写真。
 
ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムは、夫婦そろってノミネート。
スペイン系の星ですね。↓
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こちらは、アカデミー賞「常連客」のニコール・キッドマンです。
ペネロペ・クルスもニコール・キッドマンも、昔は「トム・クルーズの女」だったんですよね〜。
その2人が肩を並べてノミネート席に座る、って、ハリウッドってスゴーイ。↓
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こちらは、主演女優賞が初ノミネートとなるクリステン・スチュワートと、婚約中のディラン・マイヤーです。
とてもアカデミー賞授賞式の写真と思えないモード感、ステキです。
クリステンのノミネートって、もしかして「LGBTQ枠」だったのかな。↓
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そんなクリステンとニコール・キッドマンは、かつて「パニックルーム」で共演予定だったとき(後にキッドマン降板、代役はジョディ・フォスターに)、脚本の読み合わせをした間柄。
授賞式会場で、久々のご対面だったのかも。↓
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こちらのお写真は、いつもオシャレなゼンデイヤちゃんです。↓
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いつもチャラ味のある服でやって来るティモシー・シャラメは、今年はこんな感じ。
もうちょっとで、フィギュアスケート選手みたいになりそう〜。↓
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ゼンデイヤちゃんとティモシー・シャラメが共演した「DUNE/デューン 砂の惑星」は、撮影賞、美術賞など、細々した賞を総ナメして、なんと最多6部門の受賞を達成。
周りから攻めたんですよ!
 
こちらは「パワー・オブ・ザ・ドッグ」で助演男優賞にノミネートされたコディ・スミット=マクフィーです。
個性派の若手男優として、今後のお衣装にも注目したいです。↓
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こちらはプレゼンターとして登場した「シャン・チー/テン・リングスの伝説」でおなじみのシム・リウさんです。
派手にキメてきて、もうちょっとでNHK歌番組の司会者みたいになりそう〜。↓
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発表!第20回(2022年度) ラヴ・ハリ・アカデミ〜賞 [ラヴ・ハリ・アカデミ~賞]

本家アカデミー賞だと思って来てくださった方、すみません。
 
アレじゃナーーイ!
 
*「ラヴ・ハリ・アカデミ〜賞」とは…
過去1年の映画作品で「アカデミー賞」や「ゴールデングローブ賞」の主要部門、はたまた 「ラジー賞」すらにも引っかかりそうにもない、毒にも薬にもならなかった「超・中間」の作品や人材に、わざわざ栄誉と慈悲を与えるものです。
 
 
2022年度の結果はこちら。↓
 
 
★最優秀作品賞 「マトリックス レザレクションズ」 
 
受賞の理由:確かに「マトリックス」の世界観を継承しているものの、物語は「焼き直した旧シリーズ」みたいな感じで、「温め直した弁当」みたいに新鮮味が足りなかったから。サイバー映画でありながら、50半ばの男女が突然「不倫劇」みたいなことを、おっぱじめたから。
 
 
 
★最優秀監督賞 クリント・イーストウッド「クライ・マッチョ」
 
受賞の理由:美女が抱かれたがるモテ系の主人公役に、90を超えた自分を据えてしまったから。女性とのラブシーンが「老人と介護士」に見えて仕方なかったから。
 
 
 
★最優秀主演男優賞 「ウエスト・サイド・ストーリー」アンセル・エルゴート
 
受賞の理由:歌えて踊れることをアピールできたのに、共演の女優陣にしか注目が集まらず、かわいそうに思えたから。「ポッと出」女優たちにとっての「かませ犬」になってしまったから。
 
 
  
★最優秀主演女優賞 ガル・ガドット「ナイル殺人事件」
 
受賞の理由:豪華キャストが特徴のアガサ・クリスティ原作シリーズで、主役クラスに大抜擢されたものの、いまひとつ大物感が足りなかったから。熟成途中で呼び出されてしまった、巨神兵のようだったから。
 
 
 
★最優秀助演男優賞 コリン・ファレル「THE BATMAN-ザ・バットマン-」
 
受賞の理由:顔に「付け肉」を貼りまくり名演技を披露するものの、それがコリン・ファレルだとは、誰も気づかなかったから。もはや「ガチャピンの中の人」と同等の扱いになってしまったから。
 
 
 
★最優秀助演女優賞 霧島れいか「ドライブ・マイ・カー」
 
受賞の理由:持ち味である「棒読み芝居」が世界を魅了したから。「棒読みは悪くない。味である」ことをアピールし、「棒読み女優界」の第一人者に成り上がったから。

 

 

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「アダム&アダム」★★★ [映画日記]

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Netflixオリジナル、2022年3月の目玉作品です。
 
主演は最近よく見るライアン・レイノルズですよ。
この人は働きまくりですね。
 
稼いでますね、お子さんのおしめ代から学費まで!
 
今作のジャンルはタイム・トラベル系SFです。
 
レイノルズは、2021年のヒット作「フリー・ガイ」でもコンビを組んだショーン・レヴィ監督と再タッグ。
2人でプロデュースもしています。
 
よっぽど気が合った、というか、コツを掴んだのでしょうね儲け方の!
 
「フリー・ガイ」のときも「バック・トゥ・ザ・フューチャーを目指した」みたいなことを言っていたレイノルズですけども。
「フリー・ガイ」よりも今作の方が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」っぽいですね。
 
こっちの方がアレっぽいです!
 
メカのデザインや挿入歌が1980年代風だし、今にもマイケル・J・フォックス殿下が出てきそう〜。
 
劇中では、2050年に生きる主人公アダムがタイムスリップして、12歳の自分と合流。
コンビで悪役と戦う、みたいな展開です。
 
12歳のアダムが、知らないことを大人のアダムに問いかける形で、物語の設定を全部説明してくれるという親切設計。
 
まるで「FAQ」の朗読会みたいでした!
 
途中でアダムの父親が出てきますけども、演じているのはマーク・ラファロなんですね〜。
マーク・ラファロがボケて、ライアン・レイノルズがツッコミを入れる、みたいな構図が楽しい〜。
 
ホント、マーク・ラファロってボケ役が似合いすぎてて自然〜。(←ホメ言葉)
 
頭良さそうに見えて愉快、っていう、「天然もの」の味わい〜。(←ホメ言葉)
 
2人の「バディ映画」に仕立てたバージョンも観てみたくなりました。
そんな2人による「父子ドラマ」を組み込んだ物語も、どこか1980年代風でしたね。
 
ゲスト・キャラクターとしてゾーイ・サルダナも登場〜。
 
顔を青や緑の絵の具で塗っていないサルダナを、久々に見ました。
 
久々の素顔でしたけども!
 
なんだか少し老けた気がします。
 
青や緑の顔で演技している間に、月日が過ぎてしまったのかもしれません。
 
もしくは、青や緑の絵の具で顔が荒れてしまったのか。
 
ゾーイ・サルダナの女優稼業も大変!
 
悪の女幹部みたいな人が出てきて「誰だろう?」と思ったら。
演じているのは、まさかのキャサリン・キーナーでした。
 
黒マント姿でのふてぶてしい態度は、まるで女ダースベイダー!
 
若い頃のキャサリン・キーナーまで出てきて、新旧ツーショットが実現していましたけども。
 
若い頃の顔部分は、思いっきりCG加工されてました。
 
小ジワをボカシてんの、あからさまに!
 
そのツーショットは美容整形外科の広告の「施術前、施術後」みたいな構図になっていました。
 
演技派の豪華キャストが集まりましたが、やってることはB級というのが面白いです。
贅沢とB級の間を行ったり来たり。
 
香料使用の永谷園「松茸の味お吸いもの」みたいな風情でした。

 

 

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「モータルコンバット」★★★ [映画日記]

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2021年のアクション作です。

 

いきなり、江戸時代だか何時代だか分からない林の中で、和装の真田広之さんが登場〜。

 

広之さんがツカミですよ!

 

どうやら赤子の父役らしき広之さん。

 

まずは「へ〜。60歳で出来た子なんだ〜」と思う。

 

さらに、いきなり悪者に襲われて、格闘しまくる広之さん。

 

さすが元JAC〜!

 

これだけ動けりゃ上等ですよ、60歳で!!

 

その他もろもろ、名場面を担当する広之さんを見て、うれしくなりました。

 

これは当然、キャストの表記は「and 真田広之」でしょう、と思ったら、その通りの特別待遇で、やっぱりうれしかったです。

 

さんざん敵と戦って、ピンチになってから必殺技を繰り出す広之さん。

 

「それ、最初に出したら?」とも思いました。

 

浅野忠信さんも出たーっ!

 

笠地蔵の笠みたいなものをかぶって、派手な肩鎧が付いてる「近未来のお遍路さん」みたいな和装で出たーっ!!

 

目も光っている忠信さん。

 

ずーっと光ってますよ、もはや懐中電灯人間!

 

さらに体から、ものすごい量のイナズマを放出する、電力会社みたいな忠信さん!!

 

「えらい役をもらったね」と思いました。

 

「MINAMATA-ミナマタ-」でも共演していた広之&忠信。

製作中の米ドラマでも共演しているようで、最近はコンビ化してますね。

 

セット売りですよ!

 

これは、忠信さんが広之さんのポジションに近づいている、ということなのかな。

頼りになる日本人男優2人ですね。

 

そんな2人が出演したハリウッド作「モータルコンバット」は、中2路線。

 

少年ジャンプ路線ですよ!

 

人間界と魔界の戦いを描いていますが、その勝負は格闘試合で決める、という基本設定になっています。

 

近年は高クオリティのアメコミ映画を観慣れていて、「モータルコンバット」の序盤を観た時点では「安っ」と思ってしまったのですが。

 

映画「モータルコンバット」は1990年代に人気を博した格闘ゲームが原作なんですよね〜。

 

わたくしも1990年代にゲーム「モータルコンバット」で遊びましたが、それはもう米国ゲームらしいチープ感と残虐性がスゴかった〜。

暴力が激しすぎて笑っちゃう「バカ・バイオレンス」系ゲーム、とでも言いましょうか。

 

映画「モータルコンバット」は、原作ゲームでおなじみの場面や暴力エッセンスが上手に盛り込まれているんですよね〜。

 

世界観も原作に沿っていたし、1990年代の空気感も感じました。

 

近年のアメコミ映画と比べるとB級感はありますが、映画「モータルコンバット」はコレで正解と思いました。

 

プロデューサーの1人に「ワイルド・スピード」等を仕切っているジェームズ・ワンさんの名前が。

 

手広くやってますね、あの人も!

 

日本テイストも入っている作品で、アジア系俳優も多数出演しているのですが。

みなさん、中国系や韓国系とも、ちょっと違うアジア顔。

 

みなさん、わずかにタイとか、南国っぽいアジア顔。

 

ナシゴレンが食べたくなる顔でした。

 

 

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「アンダーウォーター」★★★ [映画日記]

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観たかった映画を「ディズニー+」で発見〜。

 

米国で2020年に公開されたものの、日本では劇場未公開になってしまった海洋ホラー作品です。

 

水深1万メートル級の深海に建つ研究基地を舞台に、まずは主人公でエンジニア役のクリステン・スチュワートが登場〜。

 

今回のクリステンは、ブロンド坊主。

 

少年っぽさで攻め込んでんの!

 

アップになると、ホントにキレイな顔のクリステン。

 

坊主頭の形も美しいですわな〜、頭蓋骨の形も!

 

クリステン演じるノラは、パソコンとかメカに強い設定のITガール!!

 

クリステンの芸風って、モジモジする「モジモジ芸」じゃないですか〜。

勝手に醸し出してくるじゃないですか〜、人見知り感。

 

内気に見えんの、陰気に!

 

だから、お部屋にこもってお仕事をするエンジニア役にハマりが良い〜。

 

打ち出してました、「インドア派」の魅力〜!

 

そんなノラと仲間数人が、基地内に閉じ込められてサバイバルするうちに、未知の海洋生物に襲われる、という展開です。

 

研究基地内は、セットや小道具が近未来っぽくて、感触は宇宙船。

潜水服もSFっぽいデザインで、まるで宇宙服。

 

海中場面も宇宙空間っぽさが全開で、これは明らかにSFモンスター映画がモチーフですね。

 

お見立てなすってるんですよ!

 

クリステン演じるノラは、タンクトップか下着姿で基地内を走り回ったりして、なんとなく「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーふう。

クリーチャーデザインも、「エイリアン」シリーズのC・W・ニコル、じゃなくてH・R・ギーガーふう。

 

監督さんは絶対に「エイリアン」がしゅきーっ!…と思いながら本編を観てました。

 

こういう映画ですと、「残りの酸素量10%」みたいな、酸素サスペンス場面がお約束ですけども。

今作でも、「残りの酸素量」で観客を息苦しくさせてくれました。

 

あと、水深が上下するたびに水圧が変わるので「大きな圧力も怖い」という場面が活きてました。

 

油断すると人間が圧縮されちゃうんですよ、袋の中で圧縮された布団みたいに!

 

潜水服のヘルメットが、ちょっと回しただけですぐ脱げてるんですけど、海中で脱げてしまわないか心配〜。

 

うちのジャム瓶の蓋の方が、よっぽど固く閉まってると思う〜!

 

作品は海洋生物が怖いし、海底場面もリアルに見えて良い感じでした。

 

低予算映画だと思いますが、高見え〜!

 

100円に見えない100円グッズみたいな映画〜!!

 

米国での評判はソコソコでしたが、わたくしは気に入りました。

 

「エイリアン」シリーズは、怪物と戦う場面がエキサイティングじゃないですか〜。

 

ホットじゃないですか〜!

 

それと比べると、今作での戦う場面はクールで冷めてましたね。

 

冷戦って感じでした、お水の中だけに。

 

 

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「THE BATMAN-ザ・バットマン-」★★★☆ [映画日記]

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アメコミ界の有名ヒーロー、バットマンを主人公とした単独映画ですけども。

 

稼ぎ頭のご登場ですよ!

 

なんでか、ベン・アフレックがバットマン役に扮した「ジャスティス・リーグ」シリーズとは違う路線になっています。

 

別の部署が作ったんですよ!

 

何でしょう、ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」が当たったからでしょうか、ああいうシリアスで病的なテイストを入れ込んだ新基軸に。

 

ホアキンに乗っかった形でしょうか?!

 

ベン・アフレックより、ホアキンを選んだのでしょうか、会社は?!

 

色調や世界観は、ダークで陰鬱〜。

ほとんどの場面が夜で、雨の場面も多いです。

ず〜っと降ってますよ。

 

あれは絶対、部屋干しの洗濯物が丸2日は乾かない天気〜!

 

そんな舞台設定は、かなりムーディー。

「ブレードランナー2049」でも観てるような、うっとりした気分になりました。

 

そうかといって、暗いだけの映画ではなく、アクションシーンなどは派手で娯楽要素も十分。

 

さすがバットマン様の冠番組ですよ!

 

バットマンと共に、有名な悪役も登場。

バットマンが住んでいるゴッサムシティという街も大きくフィーチャー。

 

いろいろ盛り込んでんの、野菜も肉も!

 

バットマンが悪役の犯した殺人事件を追ううちに、街の腐敗状況も明らかになっていく、同時に登場人物も成長するという、いかにもバットマンらしい物語に。

 

鑑賞中は、「なるほど、確かに、これがバットマンの世界だよね」と思いました。

とくに、奇抜で斬新な設定とかは無かったですね。

 

バットマン役のロバート・パティンソンが珍味〜。

 

今回のバットマンことブルース・ウェインは、陰気な地味っ子!

 

口数は少ないけれど、ふとしたことでキレやすい現代っ子。

 

そして、気になる女性の動画を繰り返し再生して観ている、むっつりバットマン!!

 

そんなキャラクター性に、色白で細身のパティンソンが合っていました。

 

そして今回のバットマンはヒーロー歴が約2年。

 

浅めの職歴!

 

ヒーローとして成長段階という、不安定な戦い方もリアルでした。

 

ウェイン家の執事アルフレッド役は、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役でおなじみ、アンディ・サーキスなのですが、まさかのイケおじ!

 

ゴラム役だったとは思えない、モテ系おじんのオーラを出していてビックリしました。

 

キャットウーマン役のゾーイ・クラヴィッツは、スタイルがステキ。

シルエットがキャットウーマンらしくて良かったのですが。

 

キャットウーマン時の顔マスクが、「昭和の、日本てぬぐいを頭からかぶって、端をねじって鼻先で結んでるコソ泥」みたいなデザインで気になりました。

 

実際にコソ泥という設定だったので、それはそれで正解なのかも〜。

 

そんなバットマンとキャットウーマンのラブシーンは、1990年代のお色気ムンムン路線とは一味ちがう、サッパリ味。

 

さすが今どきの男女のラブシーンですね、漂ってました、抜け感とかこなれ感!

 

その他、敵役のリドラー役はポール・ダノ、ペンギン役はコリン・ファレルなど、個性も実力も備えた人材になってますけども。

 

コリン・ファレルは、顔を「付け肉」で覆っていて、見た目から中年化。

 

別人すぎて、もはやコリン・ファレルである必要性すら無い状態でした。

 

「ハウス・オブ・グッチ」でのジャレッド・レトと同じ役作りですけども、こういうやり方が今、ウケているのでしょうか。

 

2022年の流行ワードは「オミクロン」と「付け肉」でいいかもしんない。

 

 

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「ゴヤの名画と優しい泥棒」★★★ [映画日記]

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今回のヘレ美は家政婦役!(←ヘレン・ミレン)
 
金持ち宅の暖炉をゴシゴシお掃除する、ボロ着のヘレ美。
 
あのヘレ美が、灰をかぶるんですよ!
 
そんなヘレ美の演技が様になっていて、「さすがプロ」と思いました。
 
「ワンダとダイヤと優しい奴ら」みたいな邦題が付いてますが、ワンダとは無関係。
 
1961年のロンドンで起こった名画盗難事件を描いた、実話ベースの作品です。
 
ヘレ美の息子役が、「ダンケルク」で主演していた若手男優のナントカって子なのですが。(←フィオン・ホワイトヘッド)
どうしても名前が覚えられない男優さんですけども。
 
「ダンケルク」が代表作の「ダンケ男子」さんですけども!
 
実年齢76歳のヘレ美の息子にしては若すぎる〜。
 
祖母と孫くらいの年齢差ですよ!
 
どうやら、今回のヘレ美の役は50代くらいの設定と思われます。
 
ヘレ美も「ダンケ男子」も、実は脇役。
主人公はヘレ美の夫役で、名画を盗んだ人物役のジム・ブロードベントなんですね〜。
これは、まあまあ地味な配役ですね〜。
 
その他の共演者としては、いろんな映画にちょいちょい出ている使い勝手の良い英国男優マシュー・グッドなど。
 
英国の「使いやす子」ですよ!
 
彼らが紡ぐ、昔ながらのクライム人情ドラマは、ユーモアを交えていて牧歌的。
なんだか童話みたいで、優しい作りになっています。
 
現在のドス黒いSNS社会では絶対にありえない、スイートな展開にビックリ。
 
昭和っていいな、と思いました、wi-fiが存在しないのは不便だけども!
 
犯人が名画を盗んだ理由は「老人のために、公共放送BBCの受信料を無料にしたいから。名画の保険料でまかなえる」的なもの。
犯人は悪意がなく、権力や社会に対して物申したいんですよね。
 
発言したり、行動の自由を訴えることは正しい、と思わせてくれるテーマが良かったです。
 
今作の製作者が、犯人役モデルのお孫さん、ということもあるからでしょう。
犯人のピュアな部分が前面に押し出された物語になっているのですが。
 
「天然おじん」みたいな扱いですよ!
 
この犯人は、実際にそばに居たら、かなり変なおじさんで、付き合いきれないな、と思いました。
 
協調性がなく、職は度々クビになってるし、生活がめちゃめちゃ不安定〜。
社会や政治に対して不満があるから、愚痴も多いし。
 
ヘレ美演じる妻が、よく我慢してついてきてる(抱かれている)、と思いました。
 
監督は「ノッティングヒルの恋人」などの英国系作品を手掛けてきたロジャー・ミッシェルさんなのですが。
なんとこの作品は、ロジャー・ミッシェルさんの長編映画での遺作になりました。
 
2021年に、65歳で亡くなったんですね。
 
ヘレ美の実年齢が76歳で、ジム・ブロードベントが72歳だと考えると、まだまだ活躍できたのにねぇ。
 
 

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「355」★★★ [映画日記]

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コロナ前。
ジェシカ・チャステインが、女性だらけのスパイ映画を作りたがっている、と聞きました。
 
「あの子が最近、何か企んでいる」と!
 
「へ〜、その映画、面白そうじゃん」と思いながら、コロナ全盛期をボーッと生きていたら。
 
それは、いつの間にやら仕上がっていて、2022年2月に劇場公開されていました。
 
公開を知らないままに3月になり、あやうく公開終了になる寸前、夜の映画館に駆け込みましたよ。
 
「駆け込み寺」にでも駆け込む気分ですよ!
 
タイトル「355」が地味すぎて、公開情報を見逃してたのかも〜。
 
豚まんのお店と勘違いしてたのかも〜。(←それは「551」)
 
タイトルは分かりやすく、ズバリ「女スパイ大作戦」で公開してほしかった〜!(←かっこ悪いですか)
 
本編を鑑賞してみたところ、なるほど、これは完全に「女性版・ミッション・インポッシブル」ですね。
 
100%「インポッシブル・ガールズ」ですよ!
 
世界各国から集結した女性諜報員チームが、サイバーテロを防ぐべく隠密活動をする、というアクション満載の娯楽作品。
当然、彼女のたちの敵は男性で、ムカつく男性たちをバッタバッタと倒していく女性諜報員チームが痛快でした。
 
ジェシカ・チャステインが演じる役は主人公で、「ミッション・インポッシブル」で言えばトム・クルーズ的な、リーダーっぽい存在。
 
ジェシカ・チャステインは製作も兼ねているのですが。
同じく製作した過去の主演作「AVA/エヴァ」でも見せた、「華麗なドレス姿で、男と大乱闘して勝つ」という場面が今作にもありました。
 
どうしても、華麗なドレス姿で、男と大乱闘したいのでしょうね。
 
きっとジャージじゃダメなんですよ!
 
ドイツの一匹狼的な諜報員役ダイアン・クルーガーがステキです。
 
女豹のようなお姉様でした。
 
ITの専門家役はルピタ・ニョンゴで、騒動に巻き込まれる心理学者役はペネロペ・クルスという。
仕事のできる女たちが大集合〜。
 
これは本当に良い企画〜。
 
この映画の企画書なら、どこの上層部もハンコを押しそう〜。
 
シャチハタじゃなくて母印を押しそう〜!
 
ペネロペ・クルスが異常な若見え〜。
 
29歳くらいに見えなくもない美魔女っぷり。
 
ペネロペ・クルスって、髪の毛の量が多いじゃないですか〜。
 
すごいじゃないですか〜毛量!
 
加齢で髪のボリュームがペタッとならないから、若く見えるのではないか?
 
若さの秘訣は毛量なのではないか?…そのことだけを考えながら作品を鑑賞しました。
 
ペネロペ・クルスは、今後も「レディスアデランスいらず」だと思います!
 
物語の途中で中国女優のファン・ビンビンが出てきて、舞台も中国になったとき。
「中国資本が入った映画だったのか」とピンときました。
 
ファン・ビンビンでピンときたんですよ!
 
そう言われてみれば、中国でも安心して上映できるように、過激な暴力表現は無かったと思います。
 
近年「強い女性像」を打ち出しているジェシカ・チャステインが、本格的に仲間とチームを組んで男を倒し始めた作品。
 
「ジェシカ・チャステインの派閥」が誕生した作品でした。
 

 

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  • 作者: THREE HUNDRED FIFTY FIVE, THE
  • 出版社/メーカー: Independently published
  • 発売日: 2022/01/15
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「シラノ」★★★ [映画日記]

Cyrano.gif

 

1〜2年前、女優ヘイリー・ベネットがジョー・ライト監督の子を宿し、そして生んだと聞きました。

 

風の噂ですよ!

 

「どうやって2人は知り合った?見合いか?料亭で?」と思ったものですが。

 

なるほど、今作で顔を合わせたんですね。

 

監督は「君、いい目をしているね」と女優を口説き、そして抱いたのでしょう!(←未確認)

 

子を生んだヘイリー・ベネットですが、ジョー・ライトは籍を入れぬまま現在に至る。

そういうところあるんですよね〜、ジョーさんは。

 

そんな2人が結ばれた記念作「シラノ」は、17世紀フランスが舞台の時代劇。

 

古風なラブストーリーで「なんだかシェイクスピア劇みたいだね」と思ったら、オリジナルは1897年の戯曲なのだそう。

以来、何度も舞台や映像になっている有名作なのだそうです、知りませんでしたが。

 

主人公は、有能な騎士で詩人であるにも関わらず、女性との恋には縁のないシラノさん。

 

自覚してんの、非モテ系!

 

演じているのはピーター・ディンクレイジさんですけども。

 

ピーターさんの実生活での奥さんは舞台監督をしていて、元々、奥さんが手がけた舞台版「シラノ」にピーターさんが主演していたっぽいです。

今回の映画版では、その奥さんが脚本を担当。

 

監督も男優も、みんな、好いた女性と仕事をしたり、抱いたりしてるんですよ!

 

ピーター・ディンクレイジさんといえば、代表作はドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」ですが。

ドラマでは「偏見に耐える苦労人」として好感度が爆上がりだったピーター・ディンクレイジさん。

 

今作でも同じ魅力で、お客さんの心を掴んでいます。

持ち味である、はにかんだような、困ったような表情も炸裂していました。

 

今回はとくに、ケンカも強いという設定のシラノさん。

演じるピーター・ディンクレイジさんは、悪者相手に大立ち回り。

 

映画で、こんなに大暴れして、大活躍するピーター・ディンクレイジさんを見たのは初めてです。

 

脚本を書いた奥さんの後押しを感じて「奥さん、あげまんだね」と思いました。

 

そんなシラノさんが、街でも評判の美女に恋をする、という、片思いストーリー。

 

ああ、おじさんが切ない!

 

これは涙のおじさん映画〜!!

 

美女ロクサーヌ役はヘイリー・ベネットで、ロクサーヌが一目惚れする青年役がケルヴィン・ハリソン・Jrという、若手実力派スターが競演。

 

ロクサーヌを抱きたがる威圧的な軍人役を見て「まるでベン・メンデルソーンが演じそうな意地悪なキャラクターだな」と思ったら、よく見たら本当にベン・メンデルソーンでした。

 

ベン・メンデルソーンの演じる男性像に、ブレはありませんでした「必ず性悪」っていう!

 

そんな美女ロクサーヌですが。

 

彼女は全ての男性にモテつつも、全ての男性を不幸にしていて、なかなかの「さげまん」でした。

 

男性とデートする場面では、男性の会話が気に入らぬロクサーヌ。

 

「気の利いた話をしない男はダメ」みたいな態度でツン!

 

「さっきも同じ単語を使ってたわよね」みたいな添削先生の一面も。

 

トーク力を求められるんですよ、中居くんレベルの!

 

なんとも面倒臭いヒロイン像になっていました。

 

演じているヘイリー・ベネット自体は、コスチュームが似合っていて、昔の美人画から飛び出してきたみたい。

髪色やメイクは、どこかジェニファー・ローレンス調でした。

 

今作はミュージカル作品なんですよね〜、曲の数は多くありませんが。

 

キラー・チューンが無いのが寂しい〜。

 

中盤あたりで、松たか子さんによる「レット・イット・ゴー~ありのままで~」でも流して盛り上げてほしかったな〜。

 

 

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  • 出版社/メーカー: Verve
  • 発売日: 2022/01/14
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