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「アンチャーテッド」★★★ [映画日記]

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「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が記録的なヒットを飛ばして、主演のトム・ホランドに追い風が。

 

一発当てたネ、あの坊や!

 

その風を逃すまいと、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が公開中だというのに、新しいトム・ホランド主演作が日米同時に大公開〜。

 

商機は逃せないんですよ、このご時世!

 

作品は、ゲーム原作のアクション・アドベンチャーです。

トム・ホランドが、宝の地図を頼りに、世界中を飛び回って金塊を探すお話。

 

夢は大判小判ですよ!

 

現代劇ですが、ノリは「インディ・ジョーンズ」みたいで、とっても楽しかったです。

 

邦題は「インディ・ジョーンズ坊や」でいいくらいです!

 

クライマックスのアクション場面が気持ち良かった〜。

 

全体的に「インディ・ジョーンズ」で見たようなシチュエーションが多いのですが。

クライマックスだけはオリジナリティを感じました。

 

トム・ホランドより先に金塊を手に入れようとする敵役2人が、若い女性というのが今どき〜。

 

両者とも、アマゾネス軍団みたいな女性でしたけども!

 

今回のトム・ホランドは、スパイダーマン役よりも大人びた雰囲気。

 

あの子も、すっかりお兄ちゃん!(←親戚の子を見る目線)

 

裏家業はトレジャー・ハンターですが、面の顔はバーテンダーですから。

 

お水ですから!

 

「新宿スワン」みたいなもんですよ!!

 

時々、上半身をあらわにし、セクシー要素もアピールしてくるトム・ホランドでしたけども。

 

色気は出ない子ですね、劇中では誰も抱いてないし!

 

結局、スパイダーマン役の時と大差ないキャラクター設計になっていて、無難な芝居を披露していました。

 

そんなトム・ホランドと手を組むベテランのトレジャーハンター役が、マーク・ウォールバーグなんですね〜。

 

「トム・ホランドにセンターを譲ったね。ついにマーくんも、二番手の役か〜」なんて思っていたら。

ず〜っと出続けるマーク・ウォールバーグ。

 

いつまで出るの、ウォールバーグ!

 

どうやら、この作品、トム・ホランドとマーク・ウォールバーグのW主演作という立ち位置のよう。

 

抱き合わせ企画ですよ!

 

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ヒットの波に乗るため、まるでトム・ホランド単独主演みたいな広告ポスターになっていましたけども。

実は、2009年の製作企画時から、主人公はマーク・ウォールバーグと想定されていたよう。

トム・ホランドは、後から企画に入ってきたようです。

 

マーク・ウォールバーグも〜、最近はヒットが少ないから、トム・ホランドの波に乗れて良かったと思う〜。

 

おんぶに、だっこですよ、坊やに!

 

また、トム・ホランドって、おじさんとの相性が抜群じゃないですか〜。

 

50代のおじさんと絡むと、いい感じに「子弟オーラ」が出るじゃないですか〜。

 

部長と新入社員みたいな関係性ですよ!

 

今作でも、マーク・ウォールバーグとのツーショットがキマってました。

 

トム・ホランドって、本当に「世界の弟」ですね〜。

 

ゲーム・シリーズが原作なので、話のネタは豊富なはず。

 

ネタだけはあるんですよ、腐るくらい!

 

続編も製作されるといいな、もったいないんで!!

 

 

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「JOLT/ジョルト」★★★ [映画日記]

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amazonオリジナルの、バイオレンス・コメディ作品です。
 
主演の美人女優、ケイト・ベッキンセイル様が相変わらずキレイ〜。
32歳とか33歳くらいに見えてます。
 
実年齢がアラフィフとは思えぬ毛穴の状況!
 
昔から、髪の長さはロングボブがトレードマークのベッキンセイル。
今作でも同じ長さですが、お色はブロンドにチェンジ。
 
景気がいいよ、黄金色!
 
毛先「切りっぱなし」のラフなスタイルがめちゃめちゃ似合ってる〜。
 
ファションはロック・テイストのパンツスタイルで決めていてステキです。
 
この作品、まずはベッキンセイル様の美貌で元は取れてます!
 
顔でカネが取れる子なんですよ!!
 
ベッキンセイル様が演じる役は、ひとクセある女性リンディ。
 
おかしげな子!
 
ケンカが強い暴力女。
 
しかもキレやすい性格ですよ、テレビゲーム世代の子供みたいに!
 
暴力性を制御するために、体にいくつもの電極を装着。
キレる寸前に、自分で自分の体に放電し、暴力性を抑え込むという荒療治。
 
キレそうになったら通電ボタンを押すんですよ、ポチるんです!!
 
劇中では、要所で感電しているリンディ。
 
電気うなぎならぬ、電気女!
 
ひと昔前ならば、こんな役はジェイソン・ステイサムが演じそうなものですが。
 
あえて美人女優が挑むという趣向になっています。
 
リンディは、子供時代から、そういう生態だったために男は寄り付かず。
 
男日照りの人生ですよ!
 
実年齢はアラフィフのベッキンセイル様ですが、劇中では生娘として登場〜!!
 
物語の冒頭から、そんなリンディが抱かれたよ!!
 
初めて恋した男性と交際することになったものの、男性は事件に巻き込まれてしまう展開。
事件の謎をリンディが単独で追う、という、ミステリー仕立ての物語が良い感じ。
 
ハチャメチャなんだけど、どこかハードボイルドなテイストがカッコいい〜。
 
リンディは性格に裏表がなく、暴力的なんだけど真っ直ぐな女性というキャラクター性に好感〜。
心のどこかに、かわいい部分も残している設定も上手いです。
 
リンディがボコボコにする相手も、(基本的に)性格が悪い人たちなので、見ていて気持ちいい〜。
 
いい汗かいている、さわやかな暴力でした!
 
結局〜、「事件の謎は解けた」という感じで終わってましたけども、真犯人が誰とか、よく分からなかった〜。
 
でも、まあいいです。
 
この映画を観ていると、考えるのも面倒臭くなってくるんですよ!
 
晩ごはんのおかずを決めるのも面倒臭いし!!(←別問題)
 
「配信映画は、これくらいバカでいい」と思わせてくれる快作でした。

 

 

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「世界にひとつのロマンティック」★★☆ [映画日記]

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amazonプライム・ビデオ内を、あさっていたら発見した作品です。
 
「いいもん見つけた。ヘヘヘへ」と思ったけれど、実は結構な旧作。
 
お古でした!
 
2015年製作、日本では2019年に限定公開されたロマンティック・コメディです。
監督名は「スティーブン・グリーン」と表記されてますが、これ、デビッド・O・ラッセルのことなんですね。
 
なんでか本名を使っていない。
 
なんでかペンネームですよ、ラジオネーム!
 
デビッド・O・ラッセルといえば、2014年に高評価を得た「アメリカン・ハッスル」以降は低迷。
 
一気にしぼんだんですよ!
 
なんかもう恥ずかしくて、本名を出すのを控えたのかな。(←えらい内気)
 
邦題に「世界にひとつの」という冠がついてますが、それは、デビッド・O・ラッセル監督の代表作「世界にひとつのプレイブック」から、いただいているのでしょう。
 
イメージですよ、「世界にひとつの」イメージ!
 
「プリティ・ウーマン」を手掛けて有名になったゲイリー・マーシャル監督の新作には、次々と「プリティ」と邦題が付けられたような感じですよ。
 
その例を踏まえますと、今後デビッド・O・ラッセル監督作には、「世界にひとつの」という冠が付く可能性が。
 
次回作は「世界にひとつのおべんとう」かもよ!(←「461個のおべんとう」調で)
 
「アメリカン・ハッスル」製作の2014年までは、超豪華な配役が特徴だった監督作ですけども。
 
翌2015年の今作「世界にひとつのロマンティック」での主演はジェシカ・ビールに。
彼女を取り合うような役で、ジェイク・ギレンホールとジェームズ・マースデンが共演。
 
「アメリカン・ハッスル」に比べると、0がひとつ少ない、安価なギャラの配役に格下げ〜。(←ジェイク・ギレンホールに失礼)
 
撮影当時は30歳を超えているはずのジェシカ・ビールですが、劇中では、えっらい若作りをして登場〜。
前髪切ってミニスカート姿、ローラースケートを履いて走ってます。
 
「えらい貫禄のある小娘」状態ですよ!
 
どうやら、年齢設定は25歳らしいです。
ジェイク・ギレンホールとジェームズ・マースデンも、同じくらいの年齢設定でしょう。
 
なんとか若ぶり、ギリギリ演じきってます、全員!
 
ジェシカ・ビール演じるアリスが、ある日、脳に釘を打たれてしまう事故に。
 
そのせいでエキセントリックな性格になったアリスが、脳から釘をタダで抜いてもらうべく、ジェイク・ギレンホール演じる若手政治家ハワードに助けを求める、という展開。
 
無料への執念ですよ!
 
いい仲になるアリスとハワードの間に、アリスの元カレで、ジェームズ・マースデン演じる警官スコットも入ってくる、という実に楽しそうなお話なのですが。
めちゃめちゃドタバタ〜。
 
いかにも白人のおじさん監督が撮りそうな、昔風のコメディ映画に仕上がっていると思います。
 
ジェシカ・ビールは堂々のモテ演技!
 
実生活でのジェシカ・ビールは、ジャスティン・ティンバーレイクの妻ですから、
 
玉座に鎮座してますから!
 
リアルにモテた経験上、モテ演技も堂々としているのでしょう。
 
自信ですよ、ティンバーレイクに抱かれた、っていう!
 
よくよく見ると、ジェシカ・ビールは演技も上手いし、セクシーですね。
 
監督がこれまで起用してきた女優って、ジェニファー・ローレンスとか、エイミー・アダムスとか。
 
肉厚な美人がお好みなのかな?と思いました。
 
ジェシカ・ビールも、ジェイク・ギレンホールも、ジェームズ・マースデンも。
あんだけノリにノッていたデビッド・O・ラッセル監督の作品に出演できたにもかかわらず、すでに監督は落ち目だったという。
 
乗っかるタイミングって難しいものですね。
 

 

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「ウエスト・サイド・ストーリー」★★★☆ [映画日記]

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スティーヴン・スピルバーグさんが、ミュージカル映画を監督するイメージなんてなかったのですが。
 
あの人が、歌って踊れるとは思えなかったのですが!(←監督だから、歌ったり踊ったりしませんか)
 
ああ、コロナ全盛の令和に、見事に蘇った1950年代ニューヨークの風景よ。
 
スピさんらしい、隙のない絵作りが素晴らしい〜。
パッと見は、普通に昔の映画。
 
古臭さという名の趣!
 
いちいち背景が昔っぽくて、観ていると、タイムスリップした気になります。
ここまで入念なビジュアルですと、かなり没入できますね。
 
抜け出せませんよ、ウエスト・サイドの沼から!
 
これは底なし沼ですよ!!
 
歌とダンスの演出も「スピさん、あなた歌謡番組の演出家だったんですか?ザ・ベストテンのプロデューサーだったんですか?」と思うくらい冴えてます。
 
どのお歌場面も、古めかしくもカッコよかったです。
 
他のミュージカル映画ですと、歌と人間ドラマのうち、どっちかって言えば、歌の方に力を入れてると思うのですが。
 
さすがスピさん、世界のスピ夫!
 
人間ドラマに起伏と陰影をつけて、映画作品としての醍醐味が十分。
観終わったときに、観客に余韻を持たせて帰してくれる。
 
お土産の持たせ上手ですよ!
 
この映画は、控えめに言っても最高の出来でした。
ぜひとも映画館で観てほしいです。
 
「ウエスト・サイド・ストーリー」の物語を、今回初めて知ったのですが。
 
内容は、2つの不良グループによる抗争劇と、メンバー間のラブストーリーだったんですね〜。
 
「HiGH&LOW THE MOVIE」みたいなものでしょうか?!(←よく知りませんが)
 
対立構成は「地元の白人vs.移民」で、現代にも通じるテーマになっているんですね。
 
冒頭から、不良グループの男性がセクシーな女性に向かって「ピィ〜〜ッ」と口笛。
 
昭和の習わしですよ!
 
武器は「鎖」とか「飛び出しナイフ」とか。
 
昭和のウエポンですよ!
 
空き地や荒地を、全速力で駆け抜ける不良たち。
 
汗まみれ&切り傷だらけで走り回ってます、子供みたいに!
 
ダンスフロアで睨み合ったときは、くるくる回ってダンスバトル開始〜。
 
昭和の不良が、めちゃめちゃ元気〜!
 
今の不良は、ここまで体力を使わないと思いました。
 
ある不良グループの中に、男性の服を着た野生的な女性がいて、警官相手に暴れたりして、とっても目立っていました。
 
内藤やす子さんみたいな人ですよ!
 
この女性キャラは何でしょう、「多様性を表現した人物」ということなのでしょうか?
 
わたくしには、ただのズべ公にしか見えませんでした。
 
メイン・キャラクターは、ワケあり白人男性トニーと、プエルトリコ出身のウブな娘マリアですけども。
 
まー、マリアがトニーにゾッコン!
 
骨まで抜かれる勢い!!
 
マリア目線では、トニーは「アメリカ人の王子様」という、キラキラした男性に見えているようなのですが。
 
ワシら大人の観客からの目線では、「典型的なだめんずに見えてます。
 
普通に「その男は、よしたほうが良い。抱かれない方がいい」と思いながら観てました。
 
美しく彩られ、詩的に語られた禁断の恋物語でしたが、冷静に考えてみるとだめんずネンネ」という、未熟すぎてイラつくタイプのカップル劇でした。
 
 
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「チャーリーとチョコレート工場」★★★☆ [映画日記]

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ジョニー・デップが、おかっぱのズラをかぶってるやつです。

 

自分を捨ててるやつですよ!

 

amazonプライム・ビデオで、約15年ぶりに観直してみました。

 

いい話ですね、基本はハートウォーミングなファミリー・ムービーなのですが。

 

メジャー感もアート感もあれば、メルヘン感もミュージカル感もSF感もあり、色々入ってますね。

 

ぶっ込んできてますね!

 

美術面では、昔っぽさもあれば、現代的なデザイン・センスを感じる場面も。

「クール」もあれば「カワイイ」も盛り込まれています。

 

作風はコメディ要素もあれば、毒っぽさもあり、全てが最高のバランスで配合。

 

ティム・バートン監督のさじ加減で、見事な黄金比に!

 

まとまってんの、ちょうどよく!!

 

ティム・バートンの手腕に、改めてひれ伏しました。

 

久々に本編を観たところですね〜、主人公の少年がいるじゃないですか〜、チャーリー君ですよ。

 

あの、貧乏家の子ですよ!

 

万引きしない「万引き家族」みたいなお宅の坊ちゃん!!

 

あのお宅も大変ですよ、チャーリーと父母が、ちんまいお家で同居しているのが、父母それぞれの両親ですから。

 

祖父母が全員、4人ともご健在とは!(←良いことです)

 

そのチャーリー少年が、市販の板チョコに仕込まれた「黄金の当たり券」を引き当てるまでが、結構長いんだな、と思いました。

 

なかなか手にしないんですよね〜、金券!

 

けっこう時間を引っ張って手に入れる金券なのですが。

 

引き当てたチョコレートは、チャーリーが道ばたで拾ったお金で購入したものなんですね、すっかり忘れてました。

 

幸運を道端で拾ってたんですね、あの子!

 

「黄金の当たり券」の特典は「チョコレート工場見学」というもので「ショボッ」と思いましたけども。

 

「ブルボン工場への招待状」だと思えば魅力的。

 

「帰りがけに、エリーゼとアルフォートの詰め合わせセットをお土産に持たせてくれるかも」と思えば、うらやましくもなりました。

 

念願の万馬券を手にしたチャーリーですが。(←正確には黄金の当たり券です)

 

貧乏家に住む家族に言いますよ「世の大人は、当たり券を大金で買いたがる。券を高く売って、我が家の食費の足しにしたい」と。

 

なんと、いたいけな!

 

感動の転売ですよ!!

 

物語の序盤から、ひと泣きさせていただきました。

 

まだチョコレート工場に行かぬうちから泣いたんですよ、ジョニデも出てないうちから!

 

チャーリー役フレディ・ハイモア君の、純粋オーラがスゴイ〜。

人情味のあるセリフも、彼が本心で言ってるように聞こえる〜。

 

持ち前の、名作面の効果ですよ!

 

チャーリーの他に当選した4人の子供は、もれなく嫌味な子なんですよね〜。

それぞれ強欲、傲慢、暴力、闘争心で満ちていて、憎たらしい〜!

 

このように、人間の美徳と醜態を、子供を用いて表現されているところが素晴らしいです。

 

子供に善悪の概念を与えているところが良いですよ。

 

子供だからって容赦していない。

 

甘くないんですよ、チョコレート映画ですけどもね!

 

 

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「タミー・フェイの瞳」★★★ [映画日記]

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主人公タミー・フェイ役はジェシカ・チャステインなのですが。
 
ワシの目に見えているのは、いつものジェシカ・チャステインじゃナーイ!
 
それは普通に「そのへんにいる、化粧の厚い、白人のおばさん」なんですけど〜。
 
化けてるんですよ、あの子!
 
「盛り気味の役作り」で、別人になり切るパターンで攻めてるチャステイン。
 
強気!
 
今回のチャステイン、アグレッシブ!!
 
主演のジェシカ・チャステインが製作も兼ねた企画。
 
やる気マンマンなんですよ、持ち込み企画だから!
 
明らかに本気のチャステインにビビりました。
 
猛牛を前にした、闘牛士の気持ちで鑑賞開始〜!
 
1980年代の米国テレビ界で、伝道番組の司会者として人気を博したタミー・フェイ・ベイカーと、ジム・ベイカー夫妻を描いた作品。
米国では2021年に公開済み、日本では2022年2月に「Disney+」で配信されました。
 
劇中では、実在する芸能夫妻の成功と転落を、鮮やかに再現。
 
番組で扱う宗教はキリスト教ですが、それで大金を集めはじめると、どこか胡散臭く感じるものですね。
宗教の表と裏を感じたし、そこがなんともアメリカ的でした。
 
大スキャンダルの発覚から始まる、夫妻の落ちぶれ方がダイナミック。
 
鋭利な角度で、一気にダイブ!
 
いるんですね、こんなに真っ逆さまに落ちてく人〜。
 
タミー・フェイは貧乏家の出なので、大金を得ると浪費家に。
いかにもセレブっぽい、高級志向の女性になるのですが。
 
大人の男性からは「天使」と呼ばれることもあり、キリスト教への熱意は本物で、たしかにピュア。
 
天然ちゃんなんですよ!
 
歌い上げるゴスペルは聴く者の胸を熱くするし、魅力的でスター性のある女性だったことが分かりました。
 
歌唱シーンは、ジェシカ・チャステインが自分で歌っているのですが。
 
うまいです、効かせてますよビブラートを浜崎あゆみ並みに!
 
劇中でチャステインが歌いだした時、「これで何かの賞にはノミネートされる」と思いました。
 
夫のジム・ベイカー役は、アンドリュー・ガーフィールドなんですよね〜。
 
最近、わたくしの中では好感度爆上がり中のアンドリュー。
 
今作でも、劇中のテレビ番組で、MC役を好演していました。
 
ジェシカ・チャステインの受け身役としても、完璧にレシーブ!
 
ジェシカ・チャステインの実力もスゴイと思いましたが、それに応えるアンドリュー・ガーフィールドも、やっぱりスゴかったです。
 
テレビ番組を見事に仕切るアンドリュー。
 
ひょうひょうとした進行ぶりは、ラビット関根をほうふつでした。
 

 

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「ゴーストバスターズ/アフターライフ」★★★ [映画日記]

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*ネタバレはありません。
 
1980年代のヒット・シリーズ「ゴーストバスターズ」に、正統な続編が登場〜。
 
米エンターテインメント界で流行中の「1980年代テイスト」に乗っかったのかな。
 
「続編を作るなら今しかない」と踏んだのかもしれません、映画会社の上層部が。
 
会議でまとめたんですよ、スライドのグラフでも見ながら!(←イメージ)
 
「ゴーストバスターズ」オリジナル・メンバーで、丸メガネをかけたスペングラー博士役を演じたハロルド・ライミスさんは、すでに亡くなっている、ということで。
 
そのへんは、どんな風に描くのかな、と思ったら、
 
劇中でもスペングラー博士は死んでいて、彼の孫たちが主人公という、胸熱の設定。
 
じじいの意志を継ぐんですよ!
 
1980年代のレトロ感を活かした、楽しいキッズ・アドベンチャー大作に仕上がっているのですが。
 
同時に、本格的な供養路線。
 
これは、結構な法事映画〜!
 
死んでるはずのスペングラー博士は、序盤から、なんとなく自宅に居ついてますから、フワーッとした霊体として。
 
あの人の自宅では、物が勝手に動いてましたから!
 
観ながら、「なるほど、成仏してないな」と思いました。
 
孫の1人フィービー役を演じている子を見て、「ファッションは地味だけど、顔はえっらいカワイイ子だな」と思っていたら。
物語も後半になって、やっと気づきました、それはマッケナ・グレイスちゃん。
 
世界的美少女の、あの子!
 
今作では、持ち前のキラキラした美貌を封印。
 
ブロンドヘアーも黒に染め上げグルグル・パーマ!
 
仕上げに丸メガネをかけて、「研究マニアで、冴えない変な子」を大熱演していました。
 
若干14歳で披露ですよ、「美人がブサイクな姿になる」という技を!
 
「あえて下げる」という、贅沢テクですよ!!
 
フィービーが通うサマースクールの講師役がポール・ラッドで、活躍の予感がしましたけども。
 
普通の脇役でビックリしました、「アベンジャーズ」ではアントマン役の人なのに!
 
フィービーの母とポール・ラッドがデートをする展開になり、孫、母、祖父という、3世代それぞれの人間関係が出来上がりました。
 
まあまあ珍しいです、3世代をカバーしたハリウッド大作は。
 
3世代、まとめて呼べるんですよ、お客!
 
料金3倍ですよ!!
コロナがなかったら、大ヒットしていたことでしょう。
 
オリジナル版の監督アイヴァン・ライトマンの息子さんで、「マイレージ、マイライフ」などで評価されたジェイソン・ライトマンが今作の監督、というのもスゴイです。
 
父子そろってオバケ映画を作ったんですよ!
 
「オバケの親子」と呼んでいい!!
 
ジェイソン・ライトマンの演出で、瑞々しく丁寧な人間ドラマが展開。
おかげで、アクションシーンやオバケが出てくる場面は、なんとなく雑に感じてしまう〜。
バランスを取るのは大変そうでした。
 
一瞬しか出てこない役で、なんでかJ・K・シモンズが登場〜。
 
おそらくジェイソン・ライトマン作品では、おなじみのキャストだからでしょう。
 
常連客なんですよ!
 
悪の親玉役は、後で調べて判明しましたがオリヴィア・ワイルドなんですね。
 
こちらは、なんでかクレジットなしのカメオ出演扱いに。
 
劇中では、恥ずかしい姿だったから、知られたくなかったのかな。
 
あられもない姿でしたので、戦隊もの女幹部みたいな!
 
 
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「ルース・エドガー」★★★ [映画日記]

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パッと見は地味だけど良かったです。
 
映えないけど美味しい「のり弁」みたいな映画でした!
 
Netflixで発見、日本では2020年に公開された旧作です。
 
主人公の男子高校生ルース・エドガーは、お勉強もできるし、スポーツ万能。
容姿もバツグン、養父母もお優しい。
 
人生に何の障害もない、バラ色生活の優等生!
 
しかし、この子には裏がある。
 
心のフタを開けたら、すんごいヌメリ!
 
ああ、カビキラーでも落とせぬ、心の闇よ!!
 
そんな二面性のあるルースくんと、彼に翻弄される女教師の戦いを描いた、心理サスペンス作品です。
 
見れば見るほどルースくんが悪い子〜。
 
性悪!
 
まるで「氷の微笑」ですよ!!(←死語)
 
ルースくんは、ものすごい策士で、女教師の行動を先読み。
 
常に仕掛ける罠、罠、罠!
 
それらの罠に、全て見事に引っ掛かり、煮湯を飲まされる女教師!!
 
とってもお気の毒でした。
 
最後まで心理サスペンスとして楽しみましたけども。
この脚本には、別な楽しみ方もございます。
 
一粒で二度おいしい!(←死語)
 
物語上の人物相関図は、米国社会の構造を思わせる配置に。
 
高い理想を掲げ、夢一杯に見えるお国の奥底には、疑惑や策略が渦巻いて爆発寸前、という米国の実態を、なんとなくほのめかしています。
 
匂わせてんの!
 
どうして国同士が仲良くなれないのか、白人と黒人の気持ちは通じ合わないのか等、社会問題の謎がセリフのやりとりで解釈可能。
 
読み取りOK!
 
「テロリストが生まれる手順」まで仕込まれていたと思います、ご丁寧に!!
 
簡単に言えば「アメリカと白人は、押し付けがましくて、うっとおしい」ということが表現されていたかな。
似たジャンルのスリラー「ゲット・アウト」に似た後味かも〜。
 
風刺ですよ、斜め上からの!
 
これは、本当によく書けている脚本だと思いました。
 
ルースくん役を演じたのは、売れ筋の若手ケルヴィン・ハリソン・Jrくん。
女教師役がオクタヴィア・スペンサーというのも、なんとも絶妙な配役。
 
2人がいがみあう場面を見て「黒人同士でも、思想が違うことがあるんだな」と思いました。(←冷静に考えてみたら当たり前なのですが)
 
ルースくんの養父母役がティム・ロスとナオミ・ワッツという。
 
今にもティム・ロスが包丁持って、逃げるナオミ・ワッツに襲いかかりそうな構図ですけども。
 
2人そろってDV臭いんですよ!(←イメージ)
 
ティム・ロスは「自分勝手な白人おじさん」というポジション。
ナオミ・ワッツは「己の偽善に気づかない白人おばさん」というポジションで、劇中では最も愚かな役、っていうのが痛烈。
 
ルースくんのクラスメイトには、アジア系の女子高生ステファニーという子がいるのですが。
 
「米国在住のアジア女性」というポジションのステファニーは、白人にも黒人にも良いように扱われる、最も悲しい役、っていうのが、これまた辛辣。
 
物語には、それらの皮肉が「すかし」のように仕込まれてました、万札みたいに!
 
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「インフィニット 無限の記憶」★★★ [映画日記]

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前世の記憶を、丸ごと覚えている者がいるという。

 

あったま良い〜!

 

わたくしなんて最近は、スーパーに買い出しに行っても、必ず何か忘れて帰る。

絶対に「とろけるチーズ」を忘れちゃいかん、と思いながらも。

 

案の定、忘れて帰った「とろけるチーズ」!

 

先日は、普段は食べない卵(1パック)を衝動的に買ったものの、会計を済ませた後、買い物かごからエコバックに積めるのを忘れて帰りました。

 

お金を払ったのに、物は置いて帰ったんですよ!

 

とりそこねました、卵の栄養!!

 

脳細胞が死んでゆくのを実感している毎日ですけども。(←老後かい)

 

今回、amazonプライム・ビデオで再生した作品は2021年の米国製。

 

製作・監督は「イコライザー」等のヒットメーカー、フクちゃん!(←アントワーン・フークア)

 

製作・主演はマーくんという、売れ筋の人材によるアクション大作にもかかわらず。(←マーク・ウォールバーグ)

コロナの影響で劇場公開を断念、日米共に「配信スルー」になってしまった作品です。

 

設定がオモローイ。

 

キテレツ〜!

 

メイン・キャラクターは、前世の記憶を持ったまま現世で生きる者たち。

 

彼らが、前世での仲間を探し出して協力しあうという、不思議系雑誌「ムー」の読者が喜びそうなお話。

 

生まれ変わりを阻止する悪者が彼らに襲いかかる、という、派手な戦闘シーンも魅力になっています。

 

美男美女が生まれかわって、再び出会う等、ファンタジック&ロマンチック。

自動車や銃器は、男子ウケしそうな未来感のあるデザインに。

 

デート・ムービーとしても成り立っている、大変優れた企画になっています。

 

これら設定のアイデアが、やけに面白い、と思ったら。

 

なんか妙!…と思ったら。

 

観賞後に調べたら、どうやら原作があるようでした。

 

虎の巻ですよ!

 

この路線の映画ですと、主演男優も若手になりそうなものですが。

 

それをやっているのが、マーくん(50歳)っていう!

 

それが、また良いです。

 

マーくんが演じる役の前世は、お江戸で刀鍛冶をしていたんですって!

 

マーくんって、日本人だったんですよ!!

 

「やんちゃな大人」というマーくんの基本路線を、またひとつ更新した作品にもなってると思います。

 

悪役を演じているのは、映画「それでも夜は明ける」で主演していた夜は明け男優さん。

 

名前はキウェテル・イジョフォーさんですけども。(←そらで書けないので、コピペしました)

 

イジョフォーさんの悪役がハマってる〜。

ちょっとハビエル・バルデムみたいじゃんか〜。

 

ハビバル臭いよ!

 

しつこくて、しぶとい悪役イジョフォーさんと、マーくんがガッツリ戦うクライマックスが、めちゃめちゃ楽しい〜。

 

マーくんが、「アンタ、スーパーマンか」と思わせる、完全に人間離れしたアクションを披露。

悪役イジョフォーさんも、超人的な体力と度胸で反撃。

 

おそらく2人とも、X-MENには勝てると思う〜!

 

対決シーンがスゴすぎて、なんべんか大笑いさせてもらいました〜。(←ホメ言葉)

 

 


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「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」★★★☆ [映画日記]

TheFrenchDispatch.gif

 

圧巻のオシャレ感。

 

オサレなんですよ、サレオツ!

 

美術系映画の巨匠ウェス・アンダーソンによる新作ですけども。

今回の舞台は1970年代のフランスですよ。

 

おフランス進出ですよ!

 

架空の雑誌記事と編集部を、美的に表現した作品。

始まった瞬間からラストまで、全ての映像がスタイリッシュで、過去の監督作と同様「観る写真集」状態に。

 

ステキな絵なんですよ、めくっても、めくっても!

 

一瞬しか出てこない映像ばかりなのですが、その一瞬に込めたこだわりがスゴーイ。

 

一瞬入魂ですよ!

 

背景の切り取り方、エキストラの配置、道を横切る犬まで、構図が完璧。

ニュアンスカラーを多用した色彩も美しい。

 

どんだけ使った?情熱、時間、そしてカネ!

 

甘味を帯びた映像もあれば、ピリッと辛い映像もあり。

 

ときどき引き締めてくんの、アジシオでも振ったみたいに!

 

他の映画でも、劇中にスタイリッシュな映像が出てくることは珍しくありませんが。

ウェス・アンダーソン作の場合、それがず〜っと、延々と出続ける、っていうのが特徴ですね。

 

無限なんですよ、無限ピーマンみたいに!

 

ビジュアリストとしては、紛れもない天才だと思います。

 

この人が、絵本作家でも写真家でもなく、映画監督の職に就いたという神の采配に感謝したいです。

 

監督自身が書いた脚本は、めちゃめちゃオモロいわけではないのですが、構成は凝りまくり〜。

 

1冊の雑誌に掲載されている4つの記事を映像化、オムニバス形式で表現しているという、独創的な内容。

 

映画なんだか、雑誌なんだか分からないんですよ、なんかもう!

 

フランシス・マクドーマンドとティモシー・シャラメが(やや)惹かれ合う、という、ものすごいエピソードもありましたけども。

 

1番良かったのは、殺人罪で投獄されている画家役ベニチオ・デル・トロと、美しき看守役レア・セドゥの共演エピソード。

 

レア・セドゥの役は、看守でありながら、絵のモデルとして画家にインスピレーションを与えるミューズなのですが。

 

まー、見事に脱いでるレア・セドゥ。

 

久々に見ました、一流女優が脱いでる姿!

 

100%スポーーン!!

 

素っ裸のまま、様々なポーズをとらされるレア・セドゥを観て、「フランス女優ってスゴイ。レア・セドゥってスゴイ」と思いました。

 

今回のレア・セドゥには、ギャラを30億円支払ってほしいです。

 

他の出演者たちも、アカデミー賞クラスの実力派。

 

全員スター様!

 

なんでかクリストフ・ヴァルツまで呼ばれてますから、どうでもいい役で!!

 

そのスターたちが、ウェス・アンダーソン監督の手腕により、ただの材料、素材として使われる姿も面白かったです。

 

監督の過去作で見かける常連スター、ウィレム・デフォーやシアーシャ・ローナンちゃんは、チョイ役として友情出演。

 

なんとも贅沢な添え物でした。

 

 

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(オリジナル・サウンドトラック)

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  • アーティスト: ヴァリアス・アーティスト
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2022/01/19
  • メディア: CD

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