「THE BATMAN-ザ・バットマン-」★★★☆ [映画日記]
アメコミ界の有名ヒーロー、バットマンを主人公とした単独映画ですけども。
稼ぎ頭のご登場ですよ!
なんでか、ベン・アフレックがバットマン役に扮した「ジャスティス・リーグ」シリーズとは違う路線になっています。
別の部署が作ったんですよ!
何でしょう、ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」が当たったからでしょうか、ああいうシリアスで病的なテイストを入れ込んだ新基軸に。
ホアキンに乗っかった形でしょうか?!
ベン・アフレックより、ホアキンを選んだのでしょうか、会社は?!
色調や世界観は、ダークで陰鬱〜。
ほとんどの場面が夜で、雨の場面も多いです。
ず〜っと降ってますよ。
あれは絶対、部屋干しの洗濯物が丸2日は乾かない天気〜!
そんな舞台設定は、かなりムーディー。
「ブレードランナー2049」でも観てるような、うっとりした気分になりました。
そうかといって、暗いだけの映画ではなく、アクションシーンなどは派手で娯楽要素も十分。
さすがバットマン様の冠番組ですよ!
バットマンと共に、有名な悪役も登場。
バットマンが住んでいるゴッサムシティという街も大きくフィーチャー。
いろいろ盛り込んでんの、野菜も肉も!
バットマンが悪役の犯した殺人事件を追ううちに、街の腐敗状況も明らかになっていく、同時に登場人物も成長するという、いかにもバットマンらしい物語に。
鑑賞中は、「なるほど、確かに、これがバットマンの世界だよね」と思いました。
とくに、奇抜で斬新な設定とかは無かったですね。
バットマン役のロバート・パティンソンが珍味〜。
今回のバットマンことブルース・ウェインは、陰気な地味っ子!
口数は少ないけれど、ふとしたことでキレやすい現代っ子。
そして、気になる女性の動画を繰り返し再生して観ている、むっつりバットマン!!
そんなキャラクター性に、色白で細身のパティンソンが合っていました。
そして今回のバットマンはヒーロー歴が約2年。
浅めの職歴!
ヒーローとして成長段階という、不安定な戦い方もリアルでした。
ウェイン家の執事アルフレッド役は、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役でおなじみ、アンディ・サーキスなのですが、まさかのイケおじ!
ゴラム役だったとは思えない、モテ系おじんのオーラを出していてビックリしました。
キャットウーマン役のゾーイ・クラヴィッツは、スタイルがステキ。
シルエットがキャットウーマンらしくて良かったのですが。
キャットウーマン時の顔マスクが、「昭和の、日本てぬぐいを頭からかぶって、端をねじって鼻先で結んでるコソ泥」みたいなデザインで気になりました。
実際にコソ泥という設定だったので、それはそれで正解なのかも〜。
そんなバットマンとキャットウーマンのラブシーンは、1990年代のお色気ムンムン路線とは一味ちがう、サッパリ味。
さすが今どきの男女のラブシーンですね、漂ってました、抜け感とかこなれ感!
その他、敵役のリドラー役はポール・ダノ、ペンギン役はコリン・ファレルなど、個性も実力も備えた人材になってますけども。
コリン・ファレルは、顔を「付け肉」で覆っていて、見た目から中年化。
別人すぎて、もはやコリン・ファレルである必要性すら無い状態でした。
「ハウス・オブ・グッチ」でのジャレッド・レトと同じ役作りですけども、こういうやり方が今、ウケているのでしょうか。
2022年の流行ワードは「オミクロン」と「付け肉」でいいかもしんない。
The Batman (Original Soundtrack)
- アーティスト: Michael Giacchino
- 出版社/メーカー: Watertower Music
- 発売日: 2022/02/25
- メディア: CD