「シラノ」★★★ [映画日記]
1〜2年前、女優ヘイリー・ベネットがジョー・ライト監督の子を宿し、そして生んだと聞きました。
風の噂ですよ!
「どうやって2人は知り合った?見合いか?料亭で?」と思ったものですが。
なるほど、今作で顔を合わせたんですね。
監督は「君、いい目をしているね」と女優を口説き、そして抱いたのでしょう!(←未確認)
子を生んだヘイリー・ベネットですが、ジョー・ライトは籍を入れぬまま現在に至る。
そういうところあるんですよね〜、ジョーさんは。
そんな2人が結ばれた記念作「シラノ」は、17世紀フランスが舞台の時代劇。
古風なラブストーリーで「なんだかシェイクスピア劇みたいだね」と思ったら、オリジナルは1897年の戯曲なのだそう。
以来、何度も舞台や映像になっている有名作なのだそうです、知りませんでしたが。
主人公は、有能な騎士で詩人であるにも関わらず、女性との恋には縁のないシラノさん。
自覚してんの、非モテ系!
演じているのはピーター・ディンクレイジさんですけども。
ピーターさんの実生活での奥さんは舞台監督をしていて、元々、奥さんが手がけた舞台版「シラノ」にピーターさんが主演していたっぽいです。
今回の映画版では、その奥さんが脚本を担当。
監督も男優も、みんな、好いた女性と仕事をしたり、抱いたりしてるんですよ!
ピーター・ディンクレイジさんといえば、代表作はドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」ですが。
ドラマでは「偏見に耐える苦労人」として好感度が爆上がりだったピーター・ディンクレイジさん。
今作でも同じ魅力で、お客さんの心を掴んでいます。
持ち味である、はにかんだような、困ったような表情も炸裂していました。
今回はとくに、ケンカも強いという設定のシラノさん。
演じるピーター・ディンクレイジさんは、悪者相手に大立ち回り。
映画で、こんなに大暴れして、大活躍するピーター・ディンクレイジさんを見たのは初めてです。
脚本を書いた奥さんの後押しを感じて「奥さん、あげまんだね」と思いました。
そんなシラノさんが、街でも評判の美女に恋をする、という、片思いストーリー。
ああ、おじさんが切ない!
これは涙のおじさん映画〜!!
美女ロクサーヌ役はヘイリー・ベネットで、ロクサーヌが一目惚れする青年役がケルヴィン・ハリソン・Jrという、若手実力派スターが競演。
ロクサーヌを抱きたがる威圧的な軍人役を見て「まるでベン・メンデルソーンが演じそうな意地悪なキャラクターだな」と思ったら、よく見たら本当にベン・メンデルソーンでした。
ベン・メンデルソーンの演じる男性像に、ブレはありませんでした「必ず性悪」っていう!
そんな美女ロクサーヌですが。
彼女は全ての男性にモテつつも、全ての男性を不幸にしていて、なかなかの「さげまん」でした。
男性とデートする場面では、男性の会話が気に入らぬロクサーヌ。
「気の利いた話をしない男はダメ」みたいな態度でツン!
「さっきも同じ単語を使ってたわよね」みたいな添削先生の一面も。
トーク力を求められるんですよ、中居くんレベルの!
なんとも面倒臭いヒロイン像になっていました。
演じているヘイリー・ベネット自体は、コスチュームが似合っていて、昔の美人画から飛び出してきたみたい。
髪色やメイクは、どこかジェニファー・ローレンス調でした。
今作はミュージカル作品なんですよね〜、曲の数は多くありませんが。
キラー・チューンが無いのが寂しい〜。
中盤あたりで、松たか子さんによる「レット・イット・ゴー~ありのままで~」でも流して盛り上げてほしかったな〜。
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