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「ジョン・ウィック:パラベラム」★★★☆ [映画日記]

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アクション・シリーズが3作目に突入〜。


見事に調子に乗ったわい!


今回のお話は、殺し屋ジョン・ウィックが、追う立場から追われる立場に。

シリーズを重ねた作品にありがちな、「逃亡者」形態の設定にジョブ・チェンジ。


しかしストーリーは、あって無いようなもん。


どうでもいいんですよ、ストーリーは!(←どんな映画じゃい)


見どころは、肉体を駆使したアクション・シーン。

本編中のジョン・ウィックは、ず〜っと戦ってますよ。


延々とやってんの!


もはやジョン・ウィックの性質も、「ピュアな心を持つ殺し屋」というよりは、「ただの、ケンカが大好きなおじさん」という感じに!!


「ジョン・ウィック」が、他のアクション・シリーズと違うところは、バイオレンス表現が激しいところ。


お子様客は排除してんの、帰ってもらうんですよ!


こだわり抜いた暴力表現に歯止めが効いておりません。

「その表現、やりすぎ。ソフト路線に撮り直して」と、誰も注意をしていない状態。


刀を使って攻撃する場合は、刀は必ず頭に刺しますよ、まるでスイカに包丁を入れるみたいに!


夏休み気分ですよ!!


拳銃を使う場面も、ものっすごい至近距離で2〜3発、やっぱり頭に撃ち込みますよ。


どうしても頭を狙うんですよ、脳を!


馬を使ったアクション演出も面白いです。

敵を馬の背後におびきよせ、馬の後ろ足で蹴り飛ばす、という…。


「蹴り殺し」ですよ!


蹴られた人は、ものっすごく痛そう。

「馬に蹴られて死にたくない」と思いました。


死因が「馬に蹴られて」だなんて最悪〜!


ゲスト女優として出てきたのはおハル!!(←ハル・ベリー)


今回のおハルは、2匹の闘犬とユニットを組んで戦う女役。


犬女ですよ!


おハルと犬のコンビネーションが華麗で最高〜。

おハルが戦っている合間をぬって、2匹の犬が敵に噛み付いていきますよ。


犬が狙う場所は、必ず敵の股間!


おハルが犬に教えた芸は「お手」や「お回り」じゃないのです。


「股間の咬み砕き」なんですよ!!


そんな、おハルの出番は思った以上に少なくて残念〜。

もっと出てほしかったですけども。


ジョン・ウィック役のキアヌ・リーヴスとおハルの共演は新鮮でうれしい〜。


2人とも、よく動いてましたしね、50過ぎてる割には!


B級男優マーク・ダカスコスは大役で、出番も多くてビックリ。


そして、きゃりーぱみゅぱみゅの曲「にんじゃりばんばん」が流れる中、マーク・ダカスコスのカタコト日本語「イラッシャイマセ〜」に大笑い。


アンタ日本人の役だったんかい!…と思いました。


製作発表時には真田広之さんもキャスティングされていたけど見当たらず。

もしかして、真田広之さんの代役がマーク・ダカスコスだったのかな。


真田さんには、きゃりーの曲「にんじゃりばんばん」をBGMにして出てほしかったな〜。


忍者系は馴染むお方ですしね。


なんたって真田さんの代表作は「伊賀野カバ丸」(1983年)なんですから!



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「蜜蜂と遠雷」★★★ [映画日記]

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ほとんどの舞台がピアノコンクール会場内という、本格コンクール・ムービーですよ!


優勝を競い合う4人のピアニストは、松岡茉優ちゃんが演じる元・天才少女の栄伝亜夜、森崎ウィンくんが演じるピアノ界の貴公子マサル、鈴鹿央士くんが演じる天然小僧・ジン、松坂桃李くんが演じる素朴亭主・高島


全員、奏法も感性もバラバラの個性派。


キャラものムービーとしての側面も!


一番の見どころは役者さんたちの演技だと思います。

みんな、難しそうなピアノ曲を本当に弾いてる〜。


つまびいてんの!


演奏中の表情や仕草など、本物のピアニストみたい。


それっぽいわい!


みんな相当練習したんだろうな〜、役者さんて大変だな〜、と思いながら鑑賞いたしました。


松坂桃李くんだけは、演奏シーンが少なく感じました。


「もしかしてピアノが苦手なんか?ピアニストなのに?」と思いました。


物語には、意外なほどドラマ性がナーイ!


ピアニスト同士の髪の引っ張り合いや、取っ組み合いのケンカもありません。(←どんなコンクールじゃい)


何の事件も起こらず平和〜。


松岡茉優ちゃんの役だけは、若干のバックグラウンドが描かれてましたが薄味。

だから感動もございません。


西洋の映画にも「楽器演奏もの」というジャンルはありますけども。

その大半が、物語にスリラー要素かサスペンス要素が盛り込まれております。


「楽器演奏もの」の映画は、演奏シーンだけじゃ間が持たないんだな、難しいんだな、ということが分かりました。


今回の作品は、ドラマ性や娯楽性を追い求めるというよりは、若き芸術家の内なる戦いを瑞々しく描いている、という趣向でした。


自分磨きですよ!


コンクールの勝敗は重要ではない、自分を超えて成長することが大事、という解釈でしたしね。


天然小僧・ジン役を演じた鈴鹿央士くんの存在感が光ってました。

広瀬すずちゃん本人から芸能界入りを勧められた、という鈴鹿央士くんですけども。


子どものような顔に、声変わりしたての低い声。


音のしない鍵盤を、爪から血が出るまで叩き続ける、というピュアすぎる練習場面に、圧倒的な童貞力〜!


かなわんな、チェリーボーイには!!…と思いました。


脇役で、福島リラさんも出演してましたけども。

普通の女性を演じるリラさんを初めて見ました。


他作品で見る彼女は、大抵が日本刀を振り回している暴力娘役でしたので。


コンクールの大物審査員役は斉藤由貴さんでしたけども。


「アンタ、ホントに50過ぎ?!」…と思うくらいキレイでした。


スケバン刑事の時のまんまだわな」と思いながら、お顔を拝見いたしました。(←そろそろスケバン時代は忘れてやんな)



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「ヘルボーイ」★★★ [映画日記]

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映画「ヘルボーイ」といえば、2004年のギレルモ・デル・トロ監督作が好きでしたので。


「今回のリブート版も愛せるかな。愛でることができるかな」と心配してましたけども。


リブート版はリブート版で良い感じでした。


こっちこっちで、上手くやったんですよ!


2004年作にはオタク感がありましたけども、リブート版はエンターテインメント性の方を押し出して、派手に仕上げてました。


同じくアメコミが原作の「アベンジャーズ」シリーズみたいな明るい作風じゃございません。

暴力性も、スプラッター場面もあるし〜。大人向けの「アクション・ホラー」というジャンルを貫いているところが素晴らしいです。


儲かりそうもないことを、わざわざやってくれてるんですよ!


2004年作に引き続き、原作者マイク・ミニョーラが監修しているからでしょうか、クリーチャーの造形も気色悪くてカッコいい〜。


キショ・カッコいいんですよ!


とくに、物語の後半に出てきた、ワケの分からない巨大なモンスターのデザインが、「エヴァンゲリヲン」の使徒みたいな不思議感。

出番が少なくて残念〜。


もっと見たかったな〜、あの子たちを!


2004年作で主人公ヘルボーイを演じたロン・パールマンがハマっていたから、「他の男優が超えることはできやすまい。ロンパーさんを」と思ってましたけども。


ドラマ「ストレンジャー・シングス」で出世した男優デヴィッド・ハーバーが演じるヘルボーイも形になっています。


その顔に、悪魔メイクが似合っている。


地獄映えすんの!


「その顔で生まれて良かったね、良い意味で」と思いました。


超常現象の調査員ヘルボーイはキャラクター性が抜群〜。


性格が理性的でお優しいです、見た目は完全に昔話の赤鬼ですが!


日本人としては、節分に豆を投げつけたくなる姿ですけども!!


怪力を発揮することもあれば人情には弱い、みたいな二面性がたまりません。

身長は2メートル以上もある巨漢のヘルボーイですが、佇まいや歩き方は子どもみたいでカワイイです。


米国のキモ・カワ・キャラなんですよ!


改めて「ヘルボーイっていいよね」と思いました。


そんなヘルボーイのアクション・シーンが、ものすごく多く、いちいちCGが合成されていて、映像処理にはカネがかかってそう〜。


そのかわり、味方側のメイン・キャラクターを演じる役者は「テレビ上がり」のみ。


キャストは激安で済ませたわい!


そんな中で唯一、敵の大ボス役がミラ・ジョヴォヴィッチというスター様。


唯一おカネをかけた人材ですよ、一点豪華主義!


ミラは体を寸断されても死なないという、悪の女王様役。


同ジャンルで活躍していた女優、ファムケ・ヤンセンのポジションを受け継いだ状態。


「悪のB級女王役をオハコにして、今後10年の女優人生は安泰」…そんな開き直り方でした。




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歌わない!AXNミステリーのドラマ「レ・ミゼラブル」がオモロかった。映画版とは一味違う。 [海外ドラマ日記]

いや〜、AXNミステリーで一挙放送されたドラマ「レ・ミゼラブル」(全8話)な〜。

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映画版「レ・ミゼラブル」とは一味違ってました。

三大特徴はこちら。↓

 

 

●歌わない。

 

●映画版には無い「チョイ足しエピソード」が楽しい。

 

●尺が長いから世界観に浸れる。

 

 

内容は、人情小話が数珠つなぎ。

スピード感のある不幸エンタメ作品に仕上がっていて、とってもオモロかったです。

全8話を観終えて、改めて「奥深い物語。原作者は天才」と思いました。

 

*AXNミステリーでの番組・再放送情報はこちら

 

 

序盤の中心人物、ファンテーヌ役はリリ子〜!(←リリー・コリンズ)

出演映画では、その演技を一切評価されてこなかったリリ子も今年30歳。

 

曲がり角!

 

英BBC「レ・ミゼラブル」でのファンテーヌ役なら、いくらなんでも誰かしらホメてくれる、そんな腹積もりでの出演かもしれません。

 

今回、ファンテーヌの人生は、なんとキラキラしたモテ期から始まりました。↓

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そこから不幸のどん底に。↓

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リリ子の実生活での元カレは、映画「ファンタスティック・ビースト」でジョニー・デップの若かりし頃を演じた、俳優でミュージシャンのジェイミー・キャンベル・バウアーだったんですね。

リリ子のお父さんもミュージシャンだから(フィル・コリンズ)、音楽系の男子がお好みなのかも。↓

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こちらのお写真はリリ子を中心に、ジャベール役デヴィッド・オイェロウォ、ジャン・バルジャン役ドミニク・ウェストのスリーショット。↓

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安宿の胡散臭い女将役を演じていたのは、なんとアカデミー賞女優のオリヴィア・コールマンでした。↓

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こちらのお写真は、劇中のマリウスとコゼット。↓

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コゼット役を演じたのはエリー・バンバーという若手女優。

映画「ノクターナル・アニマルズ」ではアイラ・フィッシャーの娘役でした。

 

そんなエリー・バンバーの元カレはマッさんだったんですね!(←リチャード・マッデン)↓

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こちらのお写真は、開放的な姿で、おデート中の2人。↓

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あどけなさも魅力なのでしょう。↓

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*海外ドラマBOARDでも「レ・ミゼラブル」について書かせてもらいました。

ぜひぜひご覧ください。(↓タイトルをクリック)

 



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「ライリー・ノース 復讐の女神」★★★ [映画日記]

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久々に観ましたよ、ガナ江の主演映画を!(←ジェニファー・ガーナー)


「エレクトラ」(2005年)以来かも〜。


消費税が5%の頃以来かも〜!


今回の作品は、「96時間」を手掛けた監督による復讐アクション・ムービーということで。


家族を傷つけた悪党を、主人公が単独で懲らしめに行く、という、「96時間」等リーアム・ニーソンの主演映画みたいな物語。


リーアム・ニーソンをガナ江に置き換えただけの物語〜!


すげ替えただけなんですよ、じいさんからに!!


高齢になってしまったリーアム・ニーソンの後釜がガナ江なのかな。


たすきを渡されたのかな、じいさんに!


元々、スパイ・アクション・ドラマ「エイリアス」の主演でブレイクしたガナ江。

今回の作品のような、テレビ・ドラマっぽいアクション劇とは相性バツグン。


安さがハマんの!


骨格もガッシリしてますしね!!


そして、動いているガナ江は、なんかイキイキ。


若見えすんの!


素直に喜びたいと思います、ガナ江のアクション復帰を。


志穂美悦子が復帰したようなもんですよ!


ガナ江本人としては、ベン・アフレックと離婚してしまった今、老後の生活資金や子どもの教育費を少しでも自分で稼ぐべく仕事を増やした、というところでしょうか?


映画会社に営業をかけたのかもよ、飛び込み営業を!


作品内容も、悪党による痛ましい襲撃シーン、一般主婦が復讐鬼として生きようとする壮絶感、たった1人でボロボロになって戦うヤラレ感など、見どころが盛りだくさんで大満足〜。


復讐エンターテインメントのツボを押さえた作り。


知り尽くしてんの、復讐ビジネス!


さすが「96時間」の監督。


さすが96の人!…と思いました。(←略しました)


インターネットで管理された現代社会では、1人で隠密行動などできやすまい。

協力者がハッキング等のIT技術を使って、援護してやんないと無理。


ガナ江が演じる主婦ライリー・ノースは一匹狼で、諜報活動や尾行を1人でやってのけ、悪漢を何人もバッタバッタと倒し、FBIまで巻いていてビックリしました。


そんで、いくら痛めつけられても不死身ですよ、不死鳥みたいに!


なかなか無理のある設定でしたが、「テレビ上がり」のガナ江だからこそ自然になじむ。


持ち前のチープ感で、観客を魅了。


独り身になった元・テレビ女優の、たくましさを見た気がしました。



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