「デス・ウィッシュ」★★★ [映画日記]
普段は目立たないくせに、いざとなったら悪党をバッタバッタと倒していくオヤジ。
豪腕のおやっさんですよ!
かつてはジェイソン・ステイサムやリーアム・ニーソンが。
今だとキアヌ・リーヴス、ベン・アフレック、デンゼル・ワシントン等が、そういう「闇の仕事人」役を映画の中で演じて人気がありますけども。
安定感のあるジャンルなんですよね~、誰でも儲けられんの!
銭になりやすいんですよ!!
そんな無難なジャンルに、今回ついに参入してきましたよブルース・ウィリスが。
割り込んできたわい!
このジャンルの主人公は、世を忍ぶ仮の姿があるものですが。
今回ブルース・ウィリスが演じたのは外科医。
今度はお医者が殺(や)りますよ!
人命を救助したいやら、殺したいやらで、もう何が何だか!!
冒頭から、手術室で術衣を着たブルース・ウィリスが浮いている。
似合わないねぇ、病院勤め!
大丈夫なのでしょうか、手術の腕前は?
ボクちゃんが患者なら、院長に「担当医変えて。ジョージ・クルーニーにチェンジして」って言いますよ!
自宅ではマイホームパパだというブルース・ウィリス。
一家団欒も、あんまり似合わない。
その頭に、毛も生活感もナーイ!
しかし、すぐに目が慣れました。
すぐにお味が馴染んだんですよ、「浅漬けの素」に漬け込んだキュウリみたいに!
最初はマジメな外科医のブルースが、ある事件をきっかけに悪党を倒し始める、という展開。
「バットマン」が誕生するときみたいな、アメコミヒーロー風の味わいでした。
警察も一応事件を捜査しているのですが、最初から最後まで全く世の中の役に立たぬまま。
ブルース・ウィリスも、悪党を倒した現場にはものすっごい証拠を残しまくっているのに・・・。
ドジばっかり踏んでる、ドジっ子なのに!
捜査の手際が悪い警察に対して、痛烈な批判を込めているお話でした。
そして「市民よ、自分の生活は自分で守れ、銃を使って!」みたいな、暴力的なテーマも感じました。
魔性のテーマですよ!
主人公は外科医だから、悪党を倒すときに病院グッズを使うことも。
もっと病院グッズを使うと楽しかったと思う~。
備品で殺(や)っちまうんですよ!
監督はイーライ・ロスなんですよね~。
「ルイスと不思議の時計」に続いてメジャー作品に起用されてますけども。
確かに、悪党が死ぬ場面などもハードで、イーライ・ロスっぽさは感じましたけど。
個性を感じる場面はちょびっとだわな。
基本的には、誰でも楽しめるライトな演出だったと思います。
もしかしたら監督として大ブレイクしたいのかもしれません。
そろそろ売れたいんですよ、この子も!
メジャー作品でありながらも、イーライ・ロス独自の魅力をを味わえるといいのですがね~。