「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」★★★☆ [映画日記]
ケーブルテレビで放送されてました。
2015年の作品ですけども。
観てみたら、「大人のエンターテインメント」という感じで楽しかったです。
舞台は、ローマの下町なのですが。
どういうわけか、1970年代の日本のアニメ「鋼鉄ジーグ」が思いっきりフィーチャリングされとります。
アニメの映像やセリフ、キャラクターの名前など、「鋼鉄ジーグ」関連用語が引用されまくり~。
「鋼鉄ジーグ」がイタリア人に愛でられておる!
日本人のボクちゃんが、ドン引きするくらいに!!
ちょいとイタリアン、一体「鋼鉄ジーグ」の何がそんなによろしいので?
「おそ松さん」じゃダメなんですか?・・・そんな質問を投げかけたくなるくらいでした。
主人公は裏稼業で生計を立てている独身のおじさん。
モテないチンピラおじん!
物語の冒頭から、おじさんが、ふとしたことで浴びてしまいました怪しい薬品。
頭からかぶったんですよ!
そしたら、なんということでしょう。
おじさんの体は鋼鉄のように硬くなり、怪力も持ち合わせる超人に。
早速、地元のATMを素手で破壊して、機体ごと持ち帰るが・・・という犯罪ドラマが展開。
暴力場面も激しくて、汚物表現もガツンときます。
こんなに凝視したのは初めてですよ、犬の便!
お子様には見せられないタイプの硬派なクライム・ストーリーに、スーパーヒーローの要素が合体。
その上から、なぜか「鋼鉄ジーグ」というジャパン・カルチャーが、隠し味としてふりかけられているという。
白飯にふりかけられた、ゆかり梅みたいにふりかけられているという!
とっても個性的なダークヒーロー映画に仕上がっていました。
おじさんと交流し、いい感じの関係に発展するお相手が、ちょいと頭のネジがゆるんだ女性というのもスパイシー。
演じた女優さんも大熱演。
おじさんの部屋で雑魚寝した女性はボイン丸出し!
ボイン寝ですよ!!
そのボインをチラ見して、モヤモヤ、ウズウズするおじさん。
すっかり目が冴えなすって!
おじさんが寝るときの姿もな~、スーパー・ビキニ・パンツっていう!!
なかなか楽しいお寝んね場面でした。
敵対する男性も、アメコミ映画の敵みたいにキャラが立っていて、見た目は川崎麻世似~。
オチで得られるカタルシスにも繋がっている、おいしい役でした。
おじさんが、ある場面で、一瞬にして犯罪者から正義の味方になる成長場面も鮮やか~。
カイコが蛾になったような、渋みのある変身ぶりでした。