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「日日是好日」★★★ [映画日記]

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茶道を描いた作品です、ティーですよ、ティー!!


付き合いで観てきました。


義理を通したんですよ!


お茶の先生役が樹木希林さん、生徒役を黒木華ちゃんと多部未華子ちゃんが演じておりますけども。


まずは、希林、華、未華子ともに「和」と合いますよ。


日本面ですから!


とくに、畳と相性バッチリ、華ちゃんの地味っ面!!(←ホメ言葉)


未華子ちゃんは、ちょっぴり派手な役なので、髪型もメイクも盛って来てました。


まつ毛も、思いっきり上向きにして来たわい!


未華子ちゃんの役が最も観客寄り。

初めての茶道教室で、見知らぬ作法を目の当たりにして「何これ。茶道って変ですね!」って先生に言ってしまうところが共感点。


物語の前半は、素人に茶道を教える「教室パート」で、作法の複雑さと種類の多さにビックリ。


ひとつひとつの動きに、生徒からは「あの先生、この動きにはどういう意味が?」という質問が飛ぶのですが。


先生の「どういう意味って、あなた。そういうものなの!いいから黙っておやんなさいましな!!」という、ぶっきらぼうなお答えが、希林さん特有のセリフ回しで奇妙なおかしさを生んでます。


日本人でありながら、日本の文化に戸惑うという、不思議なカルチャーギャップでした。


物語の後半は、「茶道が女性の人生に寄り添うパート」でドラマチックに展開。

どっちかって言えば、前半の「教室パート」の方が面白かったな~。


実はボクちゃん、以前に茶室に呼ばれたことがあんの。


ズブの素人が、いきなり茶室に上がり込んだんですよネズミみたいに!


あそこは異空間でした、畳が敷かれた非現実!!


ひとつの作法を知らぬまま、先生が立ててくれた茶を飲んだわい。


何も分からずガブ飲みですよ、おじやでもすするみたいに!


恥ずかしいやら何やら分からんかった~。


今思い出しても、顔が赤くなってくるわな。


顔から火が出るわい!!


茶室の中の、先生が選んだ掛け軸と生け花、そして、お茶と道具が全ての世界。


掛け軸を見たら掛け軸に、生け花を見たら生け花に集中。

静かすぎて、外で鳴くスズメの声とか聞こえるだけの場所。


先生がプロデュースしたワビサビの世界を、ゆったりと味わうんですよね~。


そのときの先生も、劇中の先生もおっしゃっいました、「おいしいお茶とお菓子を楽しむだけでいいじゃない」と。


ボクちゃんは、「日本には、こんな世界が昔からあるんだべな~」と思うしかありませんでした、白目むきながら!


今回の作品も、茶道の初心者には分かりやすくて良いと思います。

茶道の魅力が、堅苦しくなく伝わりますしね。


樹木希林さんは、他作品ではナチュラル感のある芝居で魅せるタイプですが。

今回は、しっかりと役を作っていたと思います。


希林さんにしては、巧みな芸を見せたわい!


そして、この作品は希林さんの遺作ではナーイ!!


出演作は、この先もあるそうです。


このおだやかな作品が遺作でも良かったのにな〜。



日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

  • 作者: 森下 典子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/10/28
  • メディア: 文庫

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