「流浪の月」★★★ [映画日記]
松坂桃李くんが担当したクライマックス。
どういうこと?!
何だったのアレ。
教えておくれよ桃李〜!
桃ちゃーん!!
なんとなく、自分の中では「アレは、ああいう意味なのかな」とは解釈していますが、断定できず。
しかも、誰かに真相を聞きたくも、聞きづらい。
なんともセンシティブなオチでした!
楽しい物語ではなく、虐待という重いテーマをフィーチャーした男女間のドラマ作品。
鑑賞中は「バッドエンドの予感しかないんですけど?どうなっちゃうんでしょうか?」という、辛い状態でしたけども。
見どころは、いっぱい。
本編時間2時間30分、ガッツリ堪能いたしました。
重いといえば、重い映画なのですが。
月や水辺など、美しい光景が組み込まれていて、どこか幻想的。
基本的に、印象がキレイ。
女子受けしそうな作風になっていましたね。
主人公を演じた広瀬すずちゃんが、もう大人の女!
抱かれてんの!!
きわどいシチュエーションも体当たり、セリフが少ない場面でも表情で魅せてくる。
「これぞ日本の若手トップ女優」という貫禄。
頼もしい存在に成長していました。
そんな広瀬すずちゃんをいたぶるボーイフレンド役が横浜銀蝿…じゃなくて横浜流星くんなのですが。
シューティング・スターくんなのですが!(←英名)
「流星くんて、こんなに出来る子なの?!」と思うくらい、良い仕上がり。
田舎から出てきて東京で就職している、やんちゃな男子感。
そして、キレたら怖い、DV感。
それらの要素をリアルに体現していてビックリ。
「こういう人、本当にいるかも」と感じさせてくれました。
物語の中では危険要員というポジションで、流星くんが出てくるとヒヤヒヤしっぱなし。
くだものナイフでリンゴの皮を剥いている流星くん。
そのまま、くだものナイフをフォーク代わりにして、リンゴの「デンジャラス食い」を敢行!
くだものナイフの名場面ですよ!!
「その、くだものナイフが、いつこっちに向けられるか」と思うと、怖くてたまりませんでした。
今作の発見は「流星くんが良い」ということでしたね。
松坂桃李くんは、ロリコン設定で登場〜キャハハハッ!(←笑っちゃいけない)
このロリコン像が、なんだかオシャレ。
周りからはロリコンだと言われているのに、好感触!
ファッションも、お部屋のインテリアも、なんだか無印良品っぽい。
「ロリコン像×無印良品」というキャラクター提案が斬新!
1人で、無駄を省いたミニマム生活を送っている桃李くん。
「ミニマム生活の紹介動画」をYouTubeで公開してそうなロリコン男性像なんですよ!
それでいて、瞬きの少ない、「いかいも怪しい佇まい」を表現する桃李が巧み。
「見える。見えるぞ桃李、ロリコンに!」と思いながら観ていました。
コーヒーのいれ方も、本格的な桃李くん。
めちゃめちゃ美味しそうなアイスコーヒーを作っていて、「それ、2000円出しても飲みたい」と思いました。
「ロリコン設定のくせに生意気な場面」のオンパレードでした。