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「私ときどきレッサーパンダ」★★★☆ [映画日記]

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ピクサー製のCGアニメ作品ですけども。
 
「くもりときどきミートボール」の続編ではありません。
 
ましてや「カンフー・パンダ」の続編でもありませんから!
 
パンダは出てきますけど、レッサーの方です、地味な方!!
 
劇場公開をあきらめて、2022年3月に「Disney+」で配信されたという、不運な一作です。
 
「Disney+」内で「お気に入り」には入れていた作品なのですが、どうも再生ボタンを押す気にならず、放置していたのですが。
 
食わずに吊るしてたんですよ、干し柿みたいに!
 
ところが、4月に入って評判を聞きつけました。
 
どうやら「レッサーパンダは、良いらしい」と。
 
「なかなかのパンダ映画」だと!
 
物語の舞台はカナダのトロント。
 
13歳のアジア系ヒロイン、メイは成績優秀だけど、簡単に言えば非モテ系!
 
仲良しの友達3人グループも、全員もれなく非モテ女子!!(←失礼)
 
学園のクイーンで、キラキラしたオシャレ女子とか、フットボール部の花形イケメンは不在。
 
昔の学園映画でよく見かけた「イケてるチーム」が絶滅しとる!
 
そのかわり、女児たちは近所の売店で働く、平凡な男子店員に恋したり。
 
まずは、登場人物たちの庶民感が圧巻でした。
 
泥臭い子供たちに好感触〜!
 
女児たちは、男性アイドルグループ「4TOWN」に夢中すぎる、という設定も、世間一般的によく見る光景で、楽しい〜。
 
かもし出される生活感は、日本の漫画に例えれば、「ちびまる子ちゃん」とか?
 
もしくは「じゃりン子チエ」みたいな?(←古いです)
 
「米国製のアニメも、ここまで来たか」と思いました。
 
そんな主人公メイが、親の束縛、性の妄想、羞恥心など、思春期の悩みで気持ちが爆発すると、なぜか姿がレッサーパンダになる、というお話。
 
思春期コメディですよ、「パンツの穴」みたいな!(←古いです)
 
13歳の気持ちの象徴が、赤いレッサーパンダ、っていう発想。
 
具現化ですよ、心に棲む野獣を!
 
レッサーパンダの背丈は、2メートルくらいあるんですよね〜。
 
大パンダですよ!
 
でも、毛並みはモフモフして、かわいいです。
 
レッサーパンダが起こす騒動たちを観て、大笑いしました。
かわいいやら、イタいやらで、大爆笑〜。
 
こんなに笑ったの久々〜。
 
普通、米国のお笑いネタでは、笑えませんよ。
 
長編デビュー作となった監督・脚本のドミー・シーさん、お笑いの才能あると思う〜。
 
女芸人になれると思う〜!(←すでに監督業に就いてます)
 
レッサーパンダを用いた思春期の表現は、大胆やら、繊細やら。
クライマックスは伏線も回収し、なぜか壮大なスペクタクルに発展。
2002年という時代設定で、当時のサブカルチャー要素も懐かしい〜。
 
これは映画館で、多くの人たちに観てほしかったな〜。
 
ドミー・シーさんって、今、まだ32歳なんですね。
 
米国よ、どこに隠していた、こんな人材!
 
地下の隠し部屋ですか?!(←犯罪)
 
ドミー・シーさんの今後の作品にも期待したいです。

 

 

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