「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」★★★ [映画日記]
「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」などを手掛けたアニメーションスタジオ「ライカ」による、ストップモーションアニメ作品です。
ディズニーやピクサーほど明るくない。
ノーテンキにバカやんない!
少し枯れた、シックな世界観がたまらないライカ作品。
古い臭みがクセになる!
タンスの臭いするアニメ!!
今作のジャンルは「冒険もの」で、時代設定などを含めて「インディー・ジョーンズ」ふうでした。
主人公フロストは冒険家ですが、貴族っていう。
カネがあんの!
だから、冒険していながら汚くありません。
身ギレイ!
着ているものもお高そう〜。
アウトドアグッズはワークマンで買わないお方でした!
声はヒュー・ジャックマンが担当しているからか、フロストの顔デザインは、どこかヒュー・ジャックマンっぽかったです。
未知の生物を探しているフロストが、ビッグフット(雪男?)と遭遇。
大発見ですよ、物語の序盤から!
ビッグフットを相棒にして、さらなる冒険に旅立つという展開です。
フロストとビッグフットのやり取りも軽快で、コメディっぽいノリで話は進むのですが。
話の途中で、フロストは、元カノで現・未亡人のアデリーナと合流する、という、人間関係が大人仕様。
フロストとアデリーナの会話劇には「昔は抱いていた」感が!
人形によるストップモーションアニメですが、なにやらセクシーでした。
セクシー人形ですよ!
ストップモーションアニメとは思えぬ、ダイナミックで複雑なアクションも満載。
観れば観るほと「ホントにこれトップモーションアニメなのかな?CGに見えるんだけど?」と疑惑の目に。
検察官のまなざしですよ!
観賞後に調べてみたら、本当に一コマずつ撮影しているトップモーションアニメなんですよね〜。
疑惑は晴れたわい!
CGアニメに目が慣れているからか、変な感じ〜。
「未知なるもの」を探し出そうとする登場人物たちですが、見つけたものは自分自身、という物語もステキです。
実は「自分探し」の旅だった、っていう。
冒険ロマンを粋でかわいいアートとして表現した作品で、ゴールデングローブ賞を受賞。
アカデミー賞にもノミネートされて評価は高いのですが。
本国での興行は、歴史的な大コケを記録したそうで残念〜。
物語のメイン・キャラクターに子どもがいませんのでね。
子ども客が食いつけなかったのかも、エサが無くて!
フロストがアデリーナを「昔は抱いていた」感が作品の魅力でしたし〜。
お子さまには、まだ早いアニメだったのかも。
商売が下手なところも憎めないアニメーションスタジオ「ライカ」さんでした。