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「WAVES/ウェイブス」★★★☆ [映画日記]

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家族の崩壊と再生を描いたドラマ作品なのですが、変わってる〜。
 
劇中で起きる事件などのイベントが雑すぎて、一切感動しないんだけど、流れている空気感がステキです。
 
フンイキで攻めてんの、フンイキイケメンみたいに!
 
映像がクールで、音楽もオシャレ〜。
これはサントラを聴いてみたいな。
 
鑑賞中は、何かのプロモーション・ビデオの中に入り込んだ気持ちになって、心地いい〜。
 
まずは舞台がフロリダという開放感。
 
短パン、生足の世界ですよ!
 
主人公は高校生ということで、お遊びシーンでのハイなトリップ感や、車内シーンでの疾走感もバッチリ。
 
スタイリッシュな作風の映画には、1990年代、2000年代、2010年代と、各年代に代表的な作品が存在しますけども。
 
今回の作品は、スタイリッシュなジャンルには入るでしょうけども、どこか抜け感があって今風。
 
こなれ感ですよ!
 
なんか新しい〜。
2020年代のスタイリッシュ映画という感じで「ワシについて行けるじゃろうか。不安じゃわい」と思いながら鑑賞しました。(←爺さんかい)
 
作品は、まさかの二部構成。
前半の主人公はレスリング部の男子高校生タイラーですけども。
 
演じているのは、同監督作「イット・カムズ・アット・ナイト」に出ていたケルヴィン・ハリソン・Jrという若手。
 
あんときはチェリーボーイ役だった、あの子!
 
今回は、肉体を改造して大熱演。
チェリーボーイだった頃とは、まるで別人。
 
ガールフレンドも抱いてるし!
 
父が発する重圧に悩みながらレスリングに励む役で、どことなく音楽映画「セッション」等で見られる「鬼コーチと弱気な生徒」みたいな構図に。
 
部活の闇路線ですよ!
 
作品中で最もスリリングなパートを担当して、物語を牽引してくれたケルヴィン・ハリソン・Jrでした。
 
後半の主人公は、タイラーから妹エミリーにチェンジ。
 
バトンタッチですよ!
 
タスキを渡したわい!!(←言い方が古いですか)
 
物語は、一気に静かになるのですが、そこに男子高校生役としてルーカス・ヘッジズが登場。
 
「スリー・ビルボード」での演技で、アカデミー賞にノミネートまでされてしまった実力派若手男優を投入〜!
 
華やかさを底上げたわい!!
 
20歳を超えているルーカス・ヘッジズですが、見た目が若返っている。
 
演技力で下げてきたわい、肌年齢!
 
そんなこと出来んの?!
 
このルーカス・ヘッジズが良い役だったし、やっぱりこの子は何か目を引きますね。
 
ボクちゃん、この子には光るものを感じたわい!(←おそらく世界中の観客が感じてます)
 
そんな感じで、前半と後半に出てきた2人の男子高校生は、やってることは似てるのですがレスリングをしたり女性を抱いたり!
 
迎える未来は全く違うところに「青春の幅」を感じました。
 
極端な家族映画で、同時に男子映画でした。
 

 

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「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」★★★ [映画日記]

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吉田鋼太郎さんな〜。
 
好きな俳優さんですよ、大ファンです。
 
え〜っと、お名前の読み方は「こうたろう」さんでよろしいか?(←大ファンなんでしょ!?)
 
吉田鋼太郎さんのスーツ姿って様になりますよね〜。
「こういう上司、いるいる〜」という感じ。
 
上司オーラがあるんですよ!
 
一見すると取っつきにくそうだけど、瞳の奥に優しさが宿っている、みたいな、日本のサラリーマン役にピッタンコの俳優さんだと思います。
 
売れて良かったよね〜。(←なれなれしい)
 
今回の作品で吉田鋼太郎さんが演じる役は、家庭で口数の少ないお父さん。
同居している20代の息子とは、ろくに会話もしない冷めた親子関係というのが基本設定です。
 
息子は父とコミュニケーションをとるために、オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」内に父を招き入れ、ゲーム内のキャラクター同士として交流を深めようとする展開に。
 
劇中では、「ファイナルファンタジーXIV」のゲーム映像がふんだんに引用されているのですが。
これがゲームの映像とはビックリ。
 
世界観の描写、キャラクターの造形や仕草など、グラフィックのクオリティが高くて圧倒されました。
 
腰を抜かしたわい!
 
竹を切ったら、中から赤ちゃんが出てきたときの、昔話の爺さんみたいに!!
 
ゲーム映像を録画して、そのまま映画公開しても差し支えないくらいの映像美。
 
「今のゲームってスゴイのぅ。ワシら、すごろく世代には極楽浄土に見えるわいと思いつつ。
 
「ちょっと、このゲームやってみたい。楽しそう」とも思ってしまいました。
 
ゲーム内で、オンライン初心者の父キャラと、ベテランの息子キャラが「はじめまして」から交流を始める姿が微笑ましい〜。
父キャラのデザインは超イケメンで、息子キャラは美少女っていうのが、また笑える〜。
 
正体は息子とも知らず、美少女キャラの前でカッコつけまくる父キャラ…。
吉田鋼太郎さんのチャーミングな魅力も引き出せています。
 
しだいにゲーム内で、リアル世界では話せない仕事や私生活の悩みを打ち明け合うことになる父子。
共に遊んでいるうちに、ゲーム内で独自の絆が芽生えるというお話です。
 
仮想空間では、現実にある一切の垣根を超えてしまえる、という、オンラインゲームの長所だけを抜き出した内容なのですが。
原作は実話が元になっている個人ブログということで、宣伝臭くないところが素晴らしいです。
 
抑えてるんですよ、臭みを!
 
仮装空間やゲーム内に人が取り込まれる、というスタイルは、冴えない男子がゲーム内でドウェイン・ジョンソンになってしまうという映画「ジュマンジ」等を筆頭に、珍しくもないのですが。
 
今回の場合、コアな「ファイナルファンタジーXIV」映像を使うことでサブカル風味が増して、ものすごく日本っぽい仕上がりになったと思います。
 
日本臭くなったんですよ、醤油とか酢飯の臭い!
 
そこの臭みは放ちきってんの!!
 
Netflixで再生して観たのですが、「これは外国の視聴者に観てほしいな〜。世界中でウケるかもよ」と思いました。
 
息子役を演じたのは坂口健太郎くんなのですが。
演技が上手いし、坂口健太郎くんが演じると今どき感が出ますよね〜。
吉田鋼太郎さんと坂口健太郎くんの組み合わせも良かったです。
 
息子は会社員で、どうやら営業部に所属しているようなのですが。
 
営業部の先輩役が佐藤隆太さんて、ピッタリすぎる〜。
 
「愛想笑いで業界を乗り切ってきた」みたいな!
 
坂口健太郎くんも、若手の営業っていう感じが出ているし。
ファンタジックなゲームのお話でしたが、職場の描き方がリアルでこだわりを感じました。
 
ファンタジーと現実、ゲームと職場、父と息子、おじさんとイケメンキャラ等、あらゆるギャップがミックスされた快作でした。
 

 

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「奇跡の2000マイル」★★★ [映画日記]

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2015年に日本公開された、ワシ子主演による実話ベースの作品ですけども。(←ミア・ワシコウスカ)

 

ワシ子が演じた役は、1970年代にオーストラリアの砂漠地帯を4頭のラクダと愛犬を連れて、約3000キロも横断したという実在の女性ロビン・デヴィッドソンですよ。

 

このロビン・デヴィッドソンという女性な〜。

相当、変わってんね。

 

きっと変な子!

 

これは、オーストラリアで語り継がれていくであろう、伝説の変わり者!!

 

およそ半年にもおよぶ砂漠の旅。

一体何を思って旅の計画を立てたのか、そして何を考えながら旅を続けたのか。

 

ワシら凡人にはサッパリじゃーっ!

 

基本的な宿泊スタイルは砂漠での野宿なのですが。

20代の女子が、半年間も野宿って。

 

野生動物とかウヨウヨいるのにねぇ。

 

ボクちゃんなんて、実家の庭ですら一泊しろと言われても無理。

 

ブヨが1匹飛んでるだけで、なんかもう勘弁!

 

そんなロビン・デヴィッドソン役をワシ子が大熱演してました。

 

彼女が連れてるラクダは、大人しそうに見えても獣!

 

スゴイよ、ヨダレ量も!!

 

そんなラクダと密着した演技が迫力満点でした。

 

ラクダを1から手懐ける場面から始まるし、ラクダ描写も豊富。

 

フンまで描いたわい!

 

ラクダ好きにはたまらない、ラクダ映画という一面もありました。

 

劇中ではロビン・デヴィッドソンの過去についても少し描かれていて、孤独な少女期を過ごしたことが明らかに。

 

今回の砂漠横断は、究極の孤独な旅ですよ。

孤独に育った女が己の孤独を極め、さらに孤独を超えていく、というような深みを感じました。

 

ロビン・デヴィッドソンが、とくに旅について語ったりすることはなく、基本的に寡黙。

 

見た目は女子なのですが、やってることは、まるで坊さん!

 

まるで空海みたいな娘でした!!

 

4匹のラクダと愛犬を連れて歩くロビン・デヴィッドソンは、ビジュアル性バッチリ。

絵本のキャラクターみたいで、パッと見がカワイイ〜。

 

実在しているご本人も美人だし、世界中のメディアが、彼女に注目したことに納得。

 

映えとりましたから!

 

観ていて「偉人だけど、やっぱり若い子だね。ヤングだよ」と思ったところは、旅を取材しているカメラマンに抱かれたところ。

 

旅の道中にて、風呂にも入ってない状態で「よくもまあ抱かれたね」と思いましたけども。

 

地べたにゴザ敷いたような現場でしたし!

 

盛り上がっている2人には、体の汚れは関係ないのでしょうね。

 

カメラマン役を演じているのは、ブレイク前のアダム・ドライバーですよ。

1970年代の世界観にピッタンコで、ものすごく魅力を出していたのですが。

 

アダム・ドライバーの顔に、砂漠の小バエたちが容赦無く着地!

 

小バエを追いながら演技をするアダム・ドライバーが微笑ましい〜。

 

小バエによる「映え」場面でした。

 

 

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「スパイ in デンジャー」★★★ [映画日記]

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入りました、新・動画配信サービス「Disney+」。

 

毎月お金を振り込むことになったんですよ、デズニーさんに!

 

ああ莫大な金額を!!(←700円です)

 

2020年5月に日本で劇場公開予定だったディズニー製アクション・アニメ作品が「スパイ in デンジャー」ですけども。

新型コロナウイルスの世界的流行に伴い公開中止に。

 

ドタキャンですよ!

 

その後、日本で劇場未公開のまま「Disney+」のオリジナル注目作として7月に配信されることに。

 

右往左往したもんですよ!

 

主人公は、颯爽としたタキシード姿という、昔ながらの風貌を持つ敏腕スパイ、ランス。

 

芸風がコテコテのお方ですよ!

 

ランスの相棒は、ランスが所属する諜報組織でメカニックを担当している変人ウォルター。

 

ウォルターはメカニック担当というか、スパイの武器を制作しているのですがね〜、便利グッズを!

 

007シリーズで言えば、ジェームズ・ボンドとQの関係性だけを抽出した感じで、「うまいことパクってきたな、あちらさんから。拝借しなすってきたわい」と思いました。

 

「スパイ・コメディ」というジャンルをディズニー製のCGアニメで表現した今作は、もはやスパイ本来の原型が完全に無くなってる状態。

「スパイの存在や意味って何でしたっけ?こんなに明るくて楽しいものでしたっけ?」という感じで、狂った世界が面白いです。

 

今作の場合はアニメということで、本来はカッコいいスパイのランスが、話の途中で鳩になってしまうところがビジュアル的な見どころに。

 

鳩になったランスにすり寄ってくるのは、頭の悪そうな野鳩たちばかりで笑ってしまいました。

 

なついてくるんですよ、山鳩が!

 

「愛してほしい者は寄ってこない。寄ってくるのは興味のない者ばかり」という、人生論を感じました。

 

汚物や裸などで笑わせるという、ネタにはクセがありますが、まあまあ面白い作品でした。

 

お子様にはウケそうな気がします、うんこドリルとか好きですからな連中は!

 

あと、主題歌など使用された楽曲が、全部スパイっぽくてカッコ良かったです。

 

ランスの声を担当しているのはウィル・スミスですよ。

 

最近だと実写版「アラジン」に変な役で出演して、ディズニーさんに魂を売ったお方ですよ!

 

今作への出演で、ディズニーさんとはズブズブの仲に!!

 

ウォルター役はトム・ホランドで、ガヤついた演技に安定感。

 

この子の才能「賑やかし」ですよ!

 

実写で共演しているのを見てみたい2人でした。

 

日本でも劇場公開されると良かったのにな〜と思いました、劇中で日本が舞台になっている場面もありますので。

 

物語は、まさかの岩手県から始まりますから!

 

劇中の岩手県にはヤクザしかいないのが残念〜。

 

できればご当地グルメも推してほしかったな〜、わんこそばとか〜。

 

 

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