「ALONE/アローン」★★★ [映画日記]
製作・主演がアミハマさん!(←アーミー・ハマー)
2018年に日本公開された作品ですけども。
アミハマさんは米国の兵士役ということで。
作品ジャンルは「米兵もの」ですよ!
アミハマさんって美形じゃないですか〜。
目がキラキラしてるじゃないですか〜。
目に星があるタイプの30男ですよ!
だから坊主頭で軍服を着ているアミハマさんのお顔が少女漫画家タッチに見える。
まるで美内すずえが描いた米兵ですよ!
まずは、そんなビジュアルに心を掴まれました。
中東の砂漠地帯で地雷を踏んでしまった米兵が、足を動かせないまま、救助が来るまで1人ぼっちで数十時間も耐え忍ぶ、という神経衰弱系のストーリー。
アミハマさんの「のど乾いた。辛い。気が遠くなる」という、朦朧とした演技が炸裂しています。
ほとんどの場面で朦朧〜。
一体いつまで朦朧となさる気か?
朦朧づくしの朦朧映画!
アミハマさん、もう一生分は朦朧としたと思う〜!!
物語の最初から最後まで1人ぼっちで朦朧とするだけでは、観客も持ちますまい。
このままでは、観客までもが朦朧としてしまう!
朦朧としたアミハマさんが様々な幻を見る、という展開で起伏をつけてます。
バラエティ感のある幻をご覧になるアミハマさん。
まるでマッチ売りの少女が見る幻!
「盛り上がってんな〜、幻」と思いながら観てました。
幻の中で、アミハマさん演じる米兵には、子ども時代に父親から虐待されていたり、最近はガールフレンドと揉めていた等の出来事も回想されてます。
己の殻を破って人生を前に進まなくてはならない、という状況なのでした。
「地雷を踏んで前に進めない」「人生も前に進めない」という、前に進めない意味がWなんですよね〜。
2倍なんですよ、ポイント2倍の日みたいに!
地雷を踏んだことに、深い意味でもあるかのような仕掛けが小憎らしかったです。
全体的な感触としては、大海原に1人で流されてしまう「漂流もの」っぽい味わい。
大自然の中で、1人ぼっちで己に向き合う系ですよ。
西洋人って、こういう「自然と精神性を組み合わせた、哲学っぽいお話」が大好きですね。
題材が米兵や地雷ということもあり、日本には馴染みの薄い文化で紡ぎあげた、西洋らしい作品でした。