「ジュディ 虹の彼方に」★★★☆ [映画日記]
演技に引き込まれました。
ズブズブと引きずり込まれたんですよ!(←底なし沼かい)
主人公は、実在した女優ジュディ・ガーランドですよ。
ジュディ・ガーランドの出演作を1本も観たことがないボクちゃん。
ジュディ本人のことも全く知らなくてすみません!
ジュディはジュディでも、ジュディ・オングなら知ってますけどダメですか!!
そんなボクちゃんでも十分に楽しめた作品です。
47歳という若さで他界したジュディ・ガーランドが、歌謡ショーで生計を立てていた晩年の様子を描いてますけども。
ジュディ役として歌まで自分で歌っているレネー・ゼルウィガーが、賞レースを総ナメしたのも納得。
「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」で賞レースを総ナメしたときのマリオン・コティヤールを思い出しました。
まずはレネー・ゼルウィガーが、シワだらけで老いた顔を惜しみなく披露しているところが素晴らしい。
映画の中では、顔は汚くてかまわない。
むしろ、顔は汚いくらいがリアルで良い。
垢が付いてるくらいが、ちょうど良いんですよ!(←垢は洗ったほうがいいですか)
お次に、歌謡ショー場面での、歌いっぷり、ジュディになりきった感が圧巻。
歌っているときの顔や動きが完全にイッちゃってて、グッときます。
「魂入ってんね。これぞ女ののど自慢」と思いました。
落ちぶれても、小さなステージで歌い続けるという根性というか美学というか〜、レネー・ゼルウィガー本人の人生ともオーバーラップして、説得力がスゴかったです。
子役時代、映画会社のお偉いさんにこき使われていたジュディ。
そのまま年をとったら、気まぐれで、わがままなバツ4女優に成長〜。
業界から干された状況から物語は始まりますけども。
我が子を愛する母としての一面と、ステージで歌い、観客と心を通わせることに生きがいを感じるエンターティナーとしての一面が描かれておりました。
リハーサルなしで、一発本番でコンサートを敢行したり、飛び入りでステージに立ったり、基本この人エンタメ女でした!
娯楽女なんですよ!!
一方ジュディは約束もすっぽかすような、ダメ人間の部分があるのに、バンドメンバーとか、マネージメント担当者とか、ジュディの周りにいる人が寛容〜。
いい人に囲まれていてビックリ。
もしボクちゃんが現場のスタッフだとしたら「ジュディなんかとは、やっとれんわ!」と捨て台詞を残し、現場から飛び出してしまうでしょうワンワン泣きながら!
そして、ジュディ・ガーランドの娘さんてミネ子だったんですね!!(←ライザ・ミネリ)
パーティ会場でジュディとミネ子が対面する場面も見せ場のひとつでした。
監督は知らない人だし、レネー・ゼルウィガーは、よくこの仕事を引き受けたな〜と思いました。
「賭け」みたいな仕事でしたが、見事に称賛を勝ちとったレネー・ゼルウィガーのことを「只者じゃない」と見直しました。
しかしながらレネー・ゼルウィガーの苗字が、いまだに「ゼルウィガー」なのか「セルヴィガー」なのか迷って困る〜。
「ブリジット・ジョーンズ」に改名してくれれば覚えやすいのですが。(←無理)
【メーカー特典あり】 ジュディ~虹の彼方に(オリジナル・サウンドトラック)(SHM-CD)(特典:ポストカード付)
- アーティスト: レネー・ゼルウィガー
- 出版社/メーカー: Universal Music
- 発売日: 2020/03/04
- メディア: CD