「Re:LIFE〜リライフ〜」★★★☆ [映画日記]
2015年に日本公開された、ヒュー・グラント主演のロマンチック・コメディ作品ですけども。
ヒューによる「表情をコロコロ変え、目をパチパチ開閉する軽妙な演技」が炸裂。
いつもの芸風ですよ、毎度の!
2015年にもなって、まだ、あの芸風が通用していることにビックリです。
ああ、芸は宝!
今回ヒュー・グラントが演じる役はハリウッドの脚本家。
若い頃にアカデミー脚本賞を受賞したものの、十数年経った今では落ちぶれている、という設定です。
2017年頃に絶滅した「白人男性至上主義」っぽい「キャラづけ」がされております。
2015年当時の絶滅危惧種ですよ!
今では、こういうキャラは主役になれないから貴重だと思います。
劇中のYouTube映像で、ヒューの若かりし頃の姿も拝めるのですが。
若い頃のヒューがスラッと細くて、衝撃的に男前〜。
そんな姿を観ながら「こりゃあ相当モテたね。さぞや女を抱いたことでしょうよ」と思いました。
仕事にあぶれた脚本家が、渋々、田舎の大学で脚本の書き方を教えることになる、という展開。
劇中のセリフには「脚本」という言葉が飛び交う、「脚本縛り」の物語が斬新〜。
一生分聞いたわい、「脚本」っていう言葉!
ハリウッド映画のタイトルや、スターの名前も多く引用されていてマニアックです。
業界ネタも豊富で、「業界もの」という口当たり。
映画ファンには受け入れられそうですが、ライトなお客さんには面白さが伝わらないような気がして心配ですけども。
個人的には、この作品はすごく良かったです〜。
ヒュー・グラント主演だし、何の期待もしていなかったので、余計に良く思えたのかな。(←失礼)
ハリウッドの脚本家を題材にするということは、この映画の脚本家も、自分の脚本に自信があるのでしょう。
セリフの言い回しに、いちいち気が利ていて面白いです。
余計な説明場面も一切なく、セリフを聞いてるうちに、なんとなく状況が把握できるというスマートな作り。
老いた脚本家から芽生える「教師魂」の尊さも、若者との触れ合い場面を見ているだけで、なんとなく自然に理解できました。
この作品の監督・脚本を手掛けたのは、これまでも映画「噂のモーガン夫妻」や「ラブソングができるまで」等でヒューと組んできたマーク・ローレンスですよ。
ヒューとはズブズブの間柄ですけども!
今作が、マーク・ローレンスの最高傑作なんじゃないか、と思ってしまいました。
もう引退してもいいのかもしれません。(←失礼)
大学の学科長役がJ・K・シモンズで、教授役がアリソン・ジャネイというのも、うれしかったです。
かねてからJ・K・シモンズのことを「男アリソン・ジャネイ」。
アリソン・ジャネイのことを「女J・K・シモンズ」と呼んでいたボクちゃん。
「JUNO/ジュノ」以来、彼らのツーショットを見ましたけども、やっぱり2人から得る感触が似てる〜。
鏡合わせの男と女!
濃いメンツが揃い過ぎ、むせかえるような学園でした。
「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」★★★☆ [映画日記]
陽気な邦題が付いてますけども、スパイ・コメディみたいな!
第二次世界大戦中のチェコを舞台に、ナチスの大物ラインハルト・ハイドリヒを暗殺する計画「エンスラポイド作戦」を真正面から描いた硬派な作品です。
暗殺部隊の1人ヨゼフ役を演じたのはキリアン・マーフィですよ。
あの、エラの張った殿方!
チャームポイントは「エラ」っていう!!
キリアン・マーフィが仕事が出来る人、っていうのは分かっているので、個性も演技力も想定内でしたけども。
発見だったのは、ヨゼフの相棒的存在クビシュを演じたジェイミー・ドーナンが、すごく良かったことですよ。
ジェイミー・ドーナンといえば、代表作「フィフティ・シェイズ」シリーズでブレイクした、世界的なセクシー男優。
「エロ」で売れた殿方!
今回のジェイミー・ドーナンはエロを封印して、新たな渋い魅力を打ち出してきています。
ジェイミー・ドーナンのギラギラした目つきが、戦争中の緊迫した世界観にピッタリ。
意外に合うんですよ、ジェイミー・ドーナンと「戦争もの」が。
味噌汁の具にレタスが合うような意外性!(←クックパッドからの情報)
ジェイミー・ドーナンが地味な服装をすると、なるほど確かに、チェコあたりに住んでいる暗いイケメンに見えなくもない。
陰気な男前ですよ!
あの派手なセクシー男優から、戦時中のチェコとかの、陰鬱な雰囲気を引き出すことに成功しているのでした。
まず、ヨゼフとクビシュは民家に隠れ住むことになるのですが。
居候から始めんの!
隠密で暗殺計画を練りつつも美女と知り合い、ヨゼフにも、クビシュにもラブストーリーが展開されるところが、また良いです。
演じているキリアン・マーフィにも、ジェイミー・ドーナンにも、元々色気はありますから。
デフォルトでセクシーなんですよ、チキショーッ!
戦時中の密かな恋愛劇が、良いアクセントになっておりました。
監督・脚本を手掛けたショーン・エリスという人は、元々ファッション・カメラマンだったそう。
当時の殺風景な絵づらの中にも、セピア調の色彩等、どこかエレガントな風情が漂っていたことにも納得でした。
作品で描かれた「エンスラポイド作戦」のことをウィキペディアで調べてみたところ。
恋愛要素以外は、映画の物語と、ほとんど同じことが書かれてました。
史実を、かなり忠実に再現したと思われます。
暗殺計画の壮絶すぎる展開に衝撃を受けました。
ナチスと戦う、って、悪魔と戦うに等しい感じ。
ナチスに人間味が一切ない。
0パーですよ!
ナチスの狂気を見せつけられました。
暗殺計画を実行しようが、中止しようが。
実行して成功しようが、失敗しようが、どうやったって絶望しか待っていない、っていう運命に心が打ち砕かれました。
ナチスと戦う、っていうことは、当時の人々にとって極限の恐怖。
本当にひどい時代で、人間の黒歴史だな〜、と思いました。
観た後は、辛すぎて相当ヘコみました。
お膝を抱えたんですよ!
これは、元ファッション・カメラマンのショーン・エリスって監督、よく作り上げたと思います。
ファッションとは真逆のお仕事。
きっと「エンスラポイド作戦」に魅了されている人なのでしょう。
きっとマニア!
今作の他にも、ラインハルト・ハイドリヒを描いた「ナチス第三の男」という映画もあるそうなので、amazonプライム・ビデオで見つけたら観てみようと思います。
「ロスト・エモーション」★★★ [映画日記]
最近は劇場に行かず、amazonプライム・ビデオ内の映画を自宅で観るようになってますけども。
amazonプライム・ビデオ内の映画ラインナップを見てビックリしますね「こんなにも大量にB級映画が製作され、売れ残っていたのか」と!
無名映画がズラリですよ、無名が牛耳ってる世界!
それらの映画は、amazonプライム・ビデオ内で叩き売りみたいになってるんですよね〜、バナナの叩き売りみたいに!!
劇場公開されてヒットを飛ばす作品なんて一握りなんだな〜、と実感しております。
今回再生した作品はニコラス・ホルトとクリステン・スチュワートが共演、近未来を舞台にしたラブ・ストーリーです。
2017年に日本公開された作品で、「そういえば、こんな作品あったな〜。観たかったんだよね〜」と、懐かしい気持ちで鑑賞。
公開当時は、安藤忠雄さんの建築物がロケ地に選ばれたことでも話題でした。
劇中では、人間の感情は管理されているという設定で、み〜んな無表情。
ツンとしてなさる!
もしも感情が芽生えてしまったら処刑される、という世界観です。
ニコラス・ホルトとクリステン・スチュワートは出版社に勤めている役で、仕事内容は雑誌制作ですよ。
まずは、未来に出版業が生き残っていることに驚き〜。
まだ刷ってんのかな、紙にインキを!
未来人が会社に通勤していることにも驚きました。
今の会社員ですら、通勤しないでテレワークしてんのにね。
その辺りの未来観には、やや古さを感じましたが、そこはさほど問題じゃありません。
問題は、ニコラス・ホルトが演じるキャラに、感情が芽生えてしまったこと。
そしてクリステン・スチュワートを抱きたがってんの!
そうこうしていたら、クリステン・スチュワートの方もウズウズしだして…。
ニコラス・ホルトに抱かれたがる展開に!
この映画のキャッチコピーは「抱いて抱かれる近未来」でOK!!
かつてクリステン・スチュワートは、代表作「トワイライト」シリーズでの劇中で、吸血鬼に抱かれたがって悶々としてましたけども。
近未来でも悶々としとります!
ボクちゃんはクリステン・スチュワートの大ファンですけども。
彼女が悶々としだすと「あ〜悶々だね。お得意の。例の悶々だよ」と思って退屈になんの。
悶々場面は、「トワイライト」シリーズで見過ぎて飽きてる、っていう贅沢!
クリステン・スチュワートの悶々シーンでは眠たくなる、という不思議な体験をいたしました。
普通なら目が覚める場面なのにねぇ。
しかしクリステン・スチュワートの顔アップはキレイ〜。
ニコラス・ホルトの顔も、相変わらずツルンツルンのゆで卵面!
2人のスター・オーラは、存分に浴びさせていただきました。
スター・オーラを浴びた効果で、ボクちゃんも少しは若返ったと思う〜。(←根拠なし)
中盤以降はスリリングな展開になって、眠気は無くなりました。
ガイ・ピアースとジャッキー・ウィーヴァーという、2大・名脇役が活躍して場を盛り上げてくれましたし。
名脇役の2人は、とっくの昔に感情が芽生えていて、人間味のある役。
こんな役に選ばれた理由は、「顔に野性味が溢れているから」でしょうか?(←失礼)
若い2人の恋愛劇は、どことなく「ロミオとジュリエット」風な趣になるところが良かったです。
まるでSF「ロミオとジュリエット」ですよ!
「無機質SF×古典恋愛劇」という味わいが妙味でした。
「後ろ指さされてもいい」60歳の恋!AXNミステリー「ゴールド・ディガー ~疑惑 年下の男」オモロかった。 [海外ドラマ日記]
いや〜、ジュリア・オーモンドな〜。
ジュリア・オーモンドですよ、ジュリア・オーモンド、映画「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」(1994年)に出てた人!(←古いですか)
果てしなき女優ですよ!!
こちらのお写真が「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」でのジュリア・オーモンド。
ブラピに抱かれる役だったとは、これは人生の勲章〜!↓
そんなジュリア・オーモンド主演のドラマが「ゴールド・ディガー ~疑惑 年下の男」。
先日、AXNミステリーでの一挙放送で全6話を観終わりました。
とっても楽しかったです。
*AXNミステリーでの番組・再放送情報はこちら。↓
物語の冒頭から、ジュリア・オーモンドが演じる60歳の女性が、30代の美青年にナンパされてます。↓
すぐに寝んごろ!
年の差カップルが爆誕〜!!↓
年の差カップルが爆誕〜!!↓
しかし美青年は貧乏で、何か隠し事をしている様子。↓
女性の連れ子3人が、謎の美青年に対して「母ちゃんのカネ目当てだろ!こらしめてやんよ」と立ち上がる、という展開に。
こちらのお写真が3人の連れ子。
こわいですね〜。
いやですね〜、連れ子は!
とくに、長男の神経質そうな感じがたまりません。↓
美青年役を演じたのは、代表作が「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」(2008年)で止まっているベン・バーンズですけども。
角笛男優ですよ!
近年のベン・バーンズは、ドラマで悪い役を演じることが増えていて、今回のミステリアスな役にもピッタリ。
こちらのお写真は、ドラマ撮影合間のベン・バーンズと連れ子です。↓
全話を観たところ、思っていたよりは闇がなく、ドロつきのないサッパリした後味。
60歳で人生を性的にやり直したい、という物語は、「人生100歳」社会の今では励みになりました。
物語で一番闇を抱えていたのは、60歳の女性が、かつて結婚していた元・夫。
離婚後も女性に執着しているのでした。
ちなみに、ジュリア・オーモンド自身は、まだ55歳です。
老けて見えるのは、老けメイクです、多分。↓
海外ドラマBOARDでも「ゴールド・ディガー ~疑惑 年下の男」について書かせてもらいました。
ネタバレはありませんので、ぜひぜひご覧ください。(タイトルをクリック↓)
「サーミの血」★★★ [映画日記]
amazonプライム・ビデオ内で、ず〜っと気になっていた作品です。
ず〜っと寝かせすぎて発酵寸前!
糸引く寸前で再生いたしました。
北欧の少数民族、サーミ人についての映画です。
これまで、サーミ人について考えたことなど一切なかったわたくし。
興味があるのはサーミより鶏ささみだったわたくし!(←もっと恥じて)
ディズニー映画「アナと雪の女王」では、メイン・キャラクターのクリストフがサーミ人だったんですね〜。
アナを抱きたがってるあの子ですよ!
「アナと雪の女王」オープニングでは、サーミ族の伝統歌唱法「ヨイク」を用いた楽曲も使用されていた、とのこと。
さらに続編「アナと雪の女王2」では本格的にサーミ族の国がフィーチャーされていた、と知って「そうだったんだ〜」と思いました。
あと、女優レニー・ゼルウィガーの先祖がサーミ人だとか、エンターテインメント業界ではサーミ人て知られた民族だったんですね〜。
今回の作品は、1930年代のスウェーデンが舞台。
サーミ人の女子中学生エレが、虐げられながらも夢をかなえようとする、簡単に言えば「差別もの」です。
サーミ人って弾圧されていたんですね。
サーミ人の子は民族衣装を着せられたまま、厳しい規則のある寮生活を強いられ、その割に進学は許されない、という縛られた毎日を過ごしています。
美人教師役を演じているのは「キングスマン」シリーズでスウェーデン女王役を演じていたハンナ・アルストロムなのですが。
ホント、キレイな人なのですがね〜。
サーミ人のエレに対して、「アンタは進学できないよ。脳の構造が違うのよ。アンタらは都会に行ったら絶滅すんの」と、ものすごい理論で、攻めた指導!
脳攻撃ですよ!!
ときには優しい一面もあったツンデレ先生でした。
生徒にはキツイ学園生活ということで、やがてキレたエレが脱走して都会に逃亡、という展開に。
しかし、どこに行ってもサーミ人は、はみ出し者。
どうやったって浮いてしまう悲しさよ!
サーミ人ということを隠して、都会の学校に体験入学するエレ。
たった1人でアポなし入学!
ものすごい度胸でした。
学園内でも浮きまくるエレ。
サーミ血族というコンプレックスが、さらに自身を浮かせてしまうんですよね〜。
生きていくためにエレが性を使う、という場面も、せつないです。
果たして、いなかの女子中学生がカネも無いのに人生を切り開いていくしかない、という覚悟が充満している作品。
サーミ人が自由に生きるには、ここまで恥をかかなくてはならない、ここまで必死にならなきゃいけない、ということがよく伝わってくる内容でした。
エレ役を演じたレーネ・セシリア・スパルロクちゃんが、目ヂカラがあって、かわいい〜。
民族衣装姿も、すごくよく似合ってるな〜、と思ったら。
なんと、この子は本当にサーミ人で、今もトナカイと山暮らしをしているのだそう。
現役ですよ!
演技も、めちゃめちゃ上手かったので、女優仕事に本腰を入れてほしいです。
山から降りてきてほしいです!
監督のアマンダ・シェーネルという人もサーミの血を引き、実体験を元にこの物語を作り上げたそう。
劇中、サーミの女子が、おじさんスタッフにより真っ裸にされて各部を計測。
裸写真まで撮られる、という屈辱場面もありましたが、きっとリアルなお話なのでしょうね。
北欧の闇ですよ!
知らないことばかりで、自分が恥ずかしい。
顔が赤くなりました。
「世界一キライなあなたに」★★★ [映画日記]
amazonプライム・ビデオ内で見つけた2016年の恋愛映画です。
エミリア・クラークが、金欠家族の娘役なのですが。
明るい子ですよ、ネアカ!(←死語)
彼女が見つけてきた職は、ある美青年の介護。
まず面接に行ってみたら、彼のご家庭は大富豪。
城に住んでるキャッスル男子!
彼は事故により首から下が麻痺状態で、性格は相当悪い、という設定。
これって、もしや…。
「最強のふたり」と同じじゃん、丸パクリ!?
「先の展開が予想つくんだけど、この映画、大丈夫?」と思いながら鑑賞を進めたのですが。
中盤以降は恋愛色が濃い目になって、「最強のふたり」のお話とは離れていきました。
最終的には、「こんな結末、アリですか?!」と思わせる、想定外のラストシーンにビックリすることに。
作品は米英合作ということで、なるほど確かに英国風味で甘くない。
荘厳で辛味が効いてるラブストーリーでした。
公開当時は否定的な評価もあったらしいのですが。
実際に映画のような状況に陥ったら嫌ですが、映画としてなら個人が尊重されている内容だし、たまにはこういうオチがあっても良いと思いました。
出演者も英国系が占めています。
牛耳ってんの、あすこのお国が!
買い占めてるんですよ、トイレットペーパーを買い占めるみたいに!!
キャッスル男子を演じたのは、2016年当時バリバリのイケメン路線で売っていたサム・クラフリンですけども。
この役は、高レベルのイケメン、サム・クラフリンだったからこそロマンチックに仕上がったのだと思います。
イケメン様様ですよ!
並レベルのイケメンじゃこなせなかったと思う〜、向井理くんとかじゃ無理〜!!
サム・クラフリンの父親役は、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でタイウィン・ラニスター役を演じていたチャールズ・ダンスですよ。
同ドラマで主役扱いだったエミリア・クラークとの共演がうれしい〜。
現代劇であるにもかかわらず、チャールズ・ダンスの顔を見ると今にも処刑を言い渡されそうで、気持ちが引き締まりますな〜。(←ドラマのイメージ)
今すぐ断首されそうな気持ちになるんですよ!
エミリア・クラークの父親役は、ドラマ「ダウントン・アビー」でベイツ役を演じていたブレンダン・コイルということで。
まさかこんな映画の中で「ゲーム・オブ・スローンズ」meets「ダウントン・アビー」という構図が形成。
海外ドラマ・ファンとして感激しました。
ちなみに、エミリア・クラークの妹役を演じた子も、ドラマッ子!
「女王ヴィクトリア 愛に生きる」で主演していた子らしいです。
また、サム・クラフリンの元カノ役は、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」等でブレイクする寸前のヴァネッサ・カービーということで。
割と英国オールスターが総出演。
2016年当時の、エミリア・クラーク人気がうかがえました。
エミリア・クラーク・バブル期の代表作という感じでした。
「タクシー運転手〜約束は海を越えて〜」★★★☆ [映画日記]
2017年の韓国映画です。
ケーブルテレビで放送されていたので、録画して観てみましたよ。
あるタクシー運転手の生き様を描いております。
映画ジャンルとしては、たまに見かける「タクシーもの」!
「運ちゃんもの」ですよ!!
「ちょっと物を運んであげる」とか「ちょっと、おつかいしてきてあげる」とか。
状況によっては「ちょっと、その尻、ペンペンしてあげる」とか、親切心には、いろんな種類がありますけども。
あらゆる親切を超越した義理、それも超えてゆくと正義になる、という「雪だるま式に膨らんでゆく善意」を表現した「壮大な人情大作」に仕上がっていて腰を抜かしました。
1980年の韓国で軍が暴走した光州事件が物語の背景になっていて、社会派の一面もありますが、一切難しくありません。
人としての分別や善行の尊さが、子供からお年寄りまで、誰でも楽しんで理解できるように、入念に計算されて作られています。
調味料の分量をキッチリ計って焼いたマドレーヌ並みの完成度!
クライマックスはカーチェイスもあって、まるでタクシー版「ワイルド・スピード」みたいになってましたけども。
タクシーが攻めてましたから、峠!
ライトなお客さんへのサービスも満点でした。
ドイツ人記者をタクシーで光州まで運ぶことになる運転手、マンソプ役を演じたのはソン・ガンホさんですよ。
彼の代表作「パラサイト 半地下の家族」同様、貧乏な状態で物語は始まりますよ。
いつだって半地下の家族状態なんですよ!
絵に書いたような貧乏表現「家賃滞納」でスタート!!
貧乏な個人タクシー運転手のくせに、金を持ってない乗客には「いいよ、いいよ」と言って、無賃乗車を許してしまう性格。
愛想が良く、おしゃべりなおじさんという設定は、ソン・ガンホさんの十八番。
効いてましたよ、ガンホ節!
ホント、この人、今は韓国男性の代名詞。
韓国男性の良いところを、全部表現できてます。
韓国男性が、みんなソン・ガンホさんならいいのに、と思いました。(←それも怖いですか)
そんなソンさんが演じるマンソプが、客のドイツ人記者と会話するときはカタコト英語。
単語を投げかけるだけですよ「マネー」とか!
それでコミュニケーションが取れている、っていう点は、まあ映画だから仕方ありません。
ドイツ人記者の指示により、暴動が起きている危険な地域にタクシーで乗り入れるマンソプ。
現地で、あらゆるトラブルに巻き込まれてゆくマンソプですが、そのたびに身を差し出して人助けをする姿が圧巻。
涙が出たわい、命がけのご奉仕に!
ああ、この人、すごい域に達してる!!
これらのドラマは、実話を元にしていることにもビックリ。
マンソプのモデルになった人は、映画がヒットするまで所在が不明だった、というのもせつないです。
映画がヒットしてから、モデルになった人は光州事件の4年後に亡くなっていた、と判明したエピソードも、やっぱりせつないです。
いい人伝説ですよ!
この映画が、韓国で大ヒットを記録したのも分かります。
韓国人の心を動かしたしたんでしょうね。
ドイツ人記者役を演じたトーマス・クレッチマンは、イマイチ演技が薄かった〜。
あんまり元気もなかったし〜。
撮影地での韓国料理がお口に合わなかったのかな〜。
「ラスト・ウィッチ・ハンター」★★☆ [映画日記]
2015年の作品を、amaonプライム・ビデオで再生〜。
ヴィン・ディーゼルという素材に、最も似つかわしくないジャンルが「ダーク・ファンタジー」。
あのヤンキー男優には無理!
そんな固定概念を覆す作品です。
800年間も不老不死のまま、現代社会で悪い魔女を狩り続けている男コールダー役がヴィン・ディーゼル。
コールダーが、殺人事件の犯人である魔女を仕留めようとするお話です。
冒頭。
800年前の姿で出てくるヴィンには、なんと髪が生えてました。
ハゲのてっぺんに、ちょこんと生えてんの、岩にむした苔みたいに!
ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム等、多くハゲ男優が、主演作にてインパクトを求める場面ではヅラをかぶって出てきましたけども。
ヅラで客の心をツカむんですよ!
笑わせんの!!
ヴィン・ディーゼルも後追い。
ハゲ先輩に見習ったわい!
現代のヴィンはモノトーンのシュッとした服を着て、高級車を乗り回し、旅客機の中ではキャビン・アテンダントをナンパ。
自宅の高級マンションに連れ込み抱いている、という。
まさかのセクシー・イケメン枠!
プレイボーイというキャラ付けもわがまま!!
ヴィンの見守り役はマイケル・ケインで、ケインの後継者役がイライジャ・ウッドという、なかなかのキャスティングになっています。
ヴィン・ディーゼルは製作も兼ねているのですが、他のヴィン・ディーゼルが製作した作品でも、割と大物役者が出てるんですよね〜。
みんな、ヴィン・ディーゼルに説得されて呼びだされて来んの!
交渉スキルの高さが伺えました。
イライジャ・ウッドの役に関しては、イマイチ小さいかな〜。
背丈も小さけりゃ、役も小さいんですよ!
観ながら、「イライジャさん、アンタ、ナメられてんじゃないの?アンタはすごい人なのに。あのロード・オブ・ザ・リングで主役を張ったお方なのにさ〜!」と思いました。
現代社会でも、あちらこちらで密かに魔女が生きている、という設定は夢があって楽しいです。
たいていの魔女が営んでいたのは、暗い飲み屋でしたけども。
水商売でしたけども!
魔女の自室とか、魔女系デザインのインテリアで統一してあって、かわいい〜。
これらの世界観を原作なしで、オリジナルで創り上げているところが素晴らしいです。
好きな世界観だから、ヒットしなくて残念〜。
もったいない企画でした。
中盤から出てくる良い魔女役は、キット・ハリントンの実嫁ローズ・レスリーでした。
テレビ女優ですよ!
なんとなく、ヴィン・ディーゼルとは恋仲になりそうな予感のする大役。
「そこのキャスティングは安くあげたわな」と思いました。
そうは言ってもローズ・レスリー、改めて見るとかわいい〜。
なるほど、確かに魔女っぽい。
赤毛で色白で、安いエマ・ストーンという感じで素敵でした。
「キリング・イヴ」シーズン1。暗殺者役ジョディ・カマーが、キャパ以上の熱い演技を見せた。 [海外ドラマ日記]
いや〜、AXNミステリーで一挙放送された「キリング・イヴ/Killing Eve」シーズン1(全8話)な〜。
女性捜査官と女性暗殺者の「追っかけっこ」を描いたドラマですけども。
キリング・イヴ Killing Eve - Season 1 [DVD-PAL方式 ※日本語無し](輸入版) [Import]
- 出版社/メーカー:
- メディア: DVD
思ったよりも軽い内容で楽しめました〜。
ベースはハードなスパイ・サスペンスなのですが、メイン・キャラクターが女性だと軽やかな印象になるものですね。
*AXNミステリーでの番組・再放送情報はこちら。↓
こちらのお写真が、主演で捜査官イヴ役のサンドラ・オーと、暗殺者ヴィラネル役のジョディ・カマー。
ものっすごいコントラストを放ってます。↓
イヴの上司役として出てきたおじさん。
設定はゲイということで笑いました。
海外ドラマでこんなゲイは見たことナーイ!↓
さらなるイヴの上司役を演じていたのは、フィオナ・ショウなのですが、硬い役がめちゃめちゃハマってて最高〜。
こちらの写真がシーズン1の写真なのかは、ちょっと不明。↓
フィオナ・ショウの代表作は「ハリー・ポッター」シリーズとのことですが、どこに出ていたのかサッパリ。
後で調べたら、こちらの役。
こんな役だったんですね〜、イヴの上司役とは完全に別人〜!
これはすごい変わり方です。↓
見どころの一つは、イヴとヴィラネルの交流場面でした。↓
それにしてもヴィラネル役を演じたジョディ・カマーは、難しいヨゴレ役を体当たりでがんばりましたな〜。
ジョディ・カマーのことをすごい女優だとは思いませんが、努力家ということは伝わりました。↓
ヴィラネルに殺しの依頼をするおじさん役は、北欧ミステリー・ドラマ「THE BRIDGE/ブリッジ」などでおなじみのキム・ボドゥニアでした。
こちらの写真は撮影の合間でしょうか、おじさんに服が似合ってます。↓
ヴィラネルには元カノがいて、それは、ちょっとバカな男前の女子。
ゲイのハゲおじさん同様、同性愛の盛り込み方とキャスティングが絶妙です。↓
シーズン後半には、女囚パートがあってビックリ。
「女囚ドラマ」としても一面も。↓
そんな感じで〜、意外と気楽に鑑賞できるドラマでした。
日本人でリメイクするなら、イヴ役は安藤サクラさん、ヴィラネル役は広瀬すずちゃん、イブの上司役はキムラ緑子さんでやってほしい〜。
ちなみに4月18日(土)のAXNミステリーでは。
ジュリア・オーモンドがベン・バーンズに抱かれるというドラマ「ゴールド・ディガー ~疑惑 年下の男」(全6話)が一挙放送。
ドラマ落ちした2人のスターが、どんなふうに抱いたり抱かれたりするのか、ドラマを観て確認したいと思います。
*海外ドラマBOARDでも「キリング・イヴ」について書かせてもらいました。
ネタバレはありませんので、ぜひぜひご覧ください。(見出しをクリック↓)
「トレジャーハンター・クミコ」★★☆ [映画日記]
旧作です。
ケーブルテレビで放送されていたので、録画して観てみました。
アメリカで有名な日本人女性、それがコニシ・タカコ。
コニシ・タカコですよ、コニシ・タカコ。
ニシオカ・スミコじゃありませんから!
2001年にノースダコタ州で凍死した状態で発見された日本人女性コニシ・タカコさん。
なんとも、お気の毒な事件ですけども。
作品の元ネタは、タカコさんが映画「ファーゴ」の物語を信じ込み、映画内で埋蔵された大金を掘り出すために渡米して死んでしまったのではないか、という噂話らしいです。
原作は都市伝説なんですよ!
映画化にあたり、主人公の名前は「クミコ」にアレンジされてます。
東京で冴えない毎日を送るOLクミコ、29歳。
崖っぷちのお年頃!
職場では、同僚や社長からイビらっぱなしで、帰宅後の話し相手は飼ってるウサギのみ。
ウサ公頼みですよ!
クミコの唯一の趣味は毎夜、映画「ファーゴ」のビデオテープを再生し、大金が埋蔵された場所を割り出す作業、っていう。
よなよな「ファーゴ」を観るっていう、ファーゴ女!
そんなにオモロイか「ファーゴ」って!?
ビデオ映像を元に制作した「宝の地図」は、布に刺繍で記録。
したためるんですよ、針でチクチクチクチク!
こんなOL見たことない。
なんとも暗い、闇OL〜!
アメリカ製の作品ですが、まるで日本映画かのようなリアルな東京生活描写にグッときました。
クミコの異質なキャラクター、対人コミュニケーション摩擦など、東京パートは「女子による軽度のサイコ・スリラー」テイストで凄味があり、なかなか良かったのですが。
ついにクミコが意を決し、大金を掘り出すべく映画「ファーゴ」の舞台に向かう米国パートは、ドラマ性が足りなくてイマイチでした。
渡米後のクミコはカネも無いのに、何日も食い繋いでいます。
米国で出会う人々が、どういうわけか、みんなお優しい。
盲信的で自閉症気味の外国人クミコなのに、米国でのトラブルが無さすぎる〜。
「そんなに善人ばかりじゃないよね、あすこのお国は」と思いながら観てましたけども。
とくにクミコに同情する警察官が、いい人〜。
防寒着まで買ってくれてましたし。
結構お高いのにねぇ、防寒着。
ワタが入ってからねぇ!
「そんなら、ボクちゃんにも何か買っとくれよ、任天堂Switchでも何でも!」と、手のひらを差し出したくなりました。
ちなみに、米国での警察官役を演じているデビッド・ゼルナーという人が、今作の監督・脚本を手がけているようです。
クミコ役は菊地凛子ちゃんが演じてますけども、さすがの演技力で良かったです。
日本パートで、職場から年増のクミコを追い出すべく投入された若手OL役が河北麻友子ちゃん、というのが楽しいキャスティング。
菊地凛子キラーが河北麻友子ちゃんっていう意外性!
日本での作品評価は振るわないのですが。
海外では、まあまあウケたらしいんですよね〜。
米国ではモデルとなったコニシ・タカコさんに知名度があることと、物語に興味があったからでしょうか。
何でこんな話が好きなのか…。
米国人の好みって不思議です、チーズマカロニとか好きだし〜。