「ハッピー・デス・デイ」★★★☆ [映画日記]
劇場公開時に観たかったけれど観逃していた作品を、amazonプライム・ビデオで発見。
ホント、マジでamazonプライム・ビデオって使える。
アマゾン最高。
できれば月額を無料にしてほしい〜!(←わがまま)
観てみたらホラー映画でした。
女子が、仮面をかぶった殺人鬼に追われまくってます。
襲われてんの、出刃包丁で!
パッと見は、「スクリーム」みたいなビジュアル。
今にもネーヴ・キャンベルが出てきそうでしたけども!
作品の中身はSFっぽいというか、フシギ系というか、何というか〜。
主人公の女子大生が、殺人鬼に襲われて死ぬたびに誕生日の朝に戻る、というお話。
バッドエンドを迎えるたびに、ふりだしに戻るタイプの「タイム・ループ・ホラー」というジャンルが新鮮〜。
あらゆる場面で、「誕生日」といキーワードが効いてる〜。
エンドクレジットのビジュアルもバースデー・カードをモチーフにしたものでオモローイ。
これは「誕生日ムービー」の決定版ですよ、「誕生ビー」!(←略しました)
主人公の女子大生ツリーはモテ系のイケイケ!!(←死語)
寄ってくるメンズは数知れず。
抱かれた相手は星の数っていう!
だから性格は悪い子。
態度はLのツンツン女!
そんなツリーが死ぬたびに目覚める場所は、非モテ系男子の部屋っていうのが基本構図です。
何度も目覚めるたびに、ツリーの考え方が少しずつ変化。
目覚めるたびに出会う人に対するリアクションが変わっていって、最終的に人間として大きな成長を遂げる展開がアメージング。
「殺人鬼に殺されるたびに、誕生日の朝に戻る」というシチュエーションですが、言い方を替えれば「失敗を経験した後に反省し、次のステップに進む」ということ。
実は、ドラマチックな設定だったんですね〜。
「ドラマチック・ホラー」なんですよ!
女子大生らしい恋愛、友情、親子関係など、青春期の人間模様が、いい感じにミックスされているところも良かったです。
ツリーが部屋に殺人鬼が入らないようにするため、窓枠に板をクギ打ちしている場面にはビックリ。
大昔、台風が来るたびに、家の窓に板をクギ打ちして、補強していた風景が目に浮かびました。
「三丁目の夕陽」の時代ですよ!
今はやりませんな〜、家屋が痛みますしね。
ツリー自身が「死ぬたびに目覚める」という事実を把握すると、ヤケクソになったのか全裸でお外を歩いたり、男子の前で屁をヒッたり、シモネタに走るところもかわいらしかったです。
しかし彼女の放屁音は図太くて、あんまりかわいらしいものではありませんでしたけども!
「米国のブロンド女子大生も、日本人のワシらも、放屁音は同じなんだな」という、妙な安心感を得ることはできました。
あれは万国共通、人類共通のサウンドでした。