2020年3月31日閉局。さようならDlile、ありがとうDlife!お気に入りだった海外ドラマをランキングしてみる。 [ランキング]
いや〜、2012年から多くの海外ドラマを放送してくれていたBS局「Dlife」な〜。
ついに2020年3月31日に閉局するということで、さみしいです〜!
本当に素晴らしい局でした。
まずは全国無料のBSテレビ局。
タダですよ、ワテら貧乏人の味方〜!
新作も多く、「これ観たかったんだよね〜」と唸らせる話題作を次々と放送してくれてました。
作品選びの目も鋭かったです。
早い段階からスマホアプリも制作済み。
今では「Netflix」や「amazonプライム・ビデオ」等、海外ドラマを有料でアプリ配信することは珍しくありませんが、
放送したドラマの多くを、「Netflix」や「amazonプライム・ビデオ」が普及する前から、ず〜っと今までアプリで無料配信してくれていたんですよね〜。
これは偉業ですよ!
「Dlife」の「D」はディズニーの「D」ということで。
すでに他国で始まっている動画配信サービス「Disney+」と入れ替わる形での閉局なのかな〜、と思っていたのですが。
いまだ日本で「Disney+」は開始されていないという。
いつなんだ、デズニー!
まだか、デズニー!!
…そんな気持ちでいますけども、まあいいです。
2012年から「Dlife」が無料で放送してくれていた海外ドラマの中で、お気に入りの作品をランキングしておこうと思います。
1位「リベンジ」
「Dlife」史上で最も楽しみました。放送当時の、この3人は輝いてましたな〜。↓
ちなみに、主演したエミリー・ヴァンキャンプの元カレはクリス・プラットだということを今更ながら知ってビックリ仰天。
まだ「イケてなかった頃」のクリス・プラットですな。↓
2位「エージェント・オブ・シールド」
「アベンジャーズ」スピンオフという「ブランドもの」ドラマで、高級感がたまりません。シーズン6になって予算が削減されたのかセットがニトリっぽくなったけど、安さを脚本でカバーしてがんばってます。
3位「プリティ・リトル・ライアーズ」
オシャレ女子ドラマの決定版。今では「Netflix」で観れますが、「Dlife」では開局当初から最近まで放送。「Dlifeの顔」的ドラマに成長しました。
4位「殺人を無罪にする方法」
主演女優のヴィオラ・デイヴィスが賞レースを賑わせ始めた頃の初放送がグッド・タイミング。ヴィオラ・デイヴィスは、並のテレビ女優には出せない凄みと泥臭さを見せました。
5位「スキャンダル 託された秘密」
大人のオシャレ不倫劇です。シーズン1と2を連続的に放送して、勢いのある立ち上がり。一気に人気を定着させました。
6位「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」
人種、性の多様化を多く取り入れた野心的なサスペンス作品です。主演女優プリヤンカー・チョープラーに、FBIの服が全く似合わないところも見どころに。
7位「エージェント・カーター」
「アベンジャーズ」の映画にドラマから生まれたキャラクターが出る、という快挙を成し遂げました。女性の社会進出についも描かれている、アメコミ発の異色ドラマ。
8位「デビアスなメイドたち」
「ダウントン・アビー」meets「デスパレートな妻たち」という構図と、「ラテン女優縛り」というキャスティングが時代を反映。こういうドラマは無料で観るに限りますな〜。
9位「アンダー・ザ・ドーム」
2013年の放送当時はイマイチつまんなかったけども、原作者スティーヴン・キング・ブームの今観ると面白く感じるかもしんない。こういうドラマも無料で観るに限りますな〜。
10位「SMASH」
製作された2011〜2012年頃のミュージカル作品ブームと、マリリン・モンロー作品ブームに乗っかった戦略的作品です。
「SMASH」主演女優のキャサリン・マクフィーは「ジジイ好き」で有名ですけども。
とにかくジジイに抱かれんの!
今の旦那は、なんと大物音楽プロデューサー、デイヴィッド・フォスターだったんですね〜知らなかった〜!↓
というわけで、お気に入りの「Dlife」ドラマはネタが尽きぬ!
印象的で、その時代に合った作品を多く放送してくだすった局でした。
そして、ワテら庶民に海外ドラマの楽しさを届けてくだすった局でした!
財布もお助けくだすったわい!!
ボクちゃんは、今後も「Dlile」を「伝説の局」として忘れることはないであろう。
さようなら「Dlile」、ありがとう「Dlife」!!
「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」ユアン・マクレガーが不倫相手と共演〜。 [映画写真日記]
いや〜、アメコミ発のガールズ・アクション映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」な〜。
楽しかったですけども。
Birds of Prey: And the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn
- アーティスト: Daniel Pemberton
- 出版社/メーカー: Watertower Music
- 発売日: 2020/02/14
- メディア: CD
マーゴット・ロビーが演じるハーレイ・クインな〜。
「キメ顔」がキマってました〜。
こちらが「キメ顔」。↓
アメコミ作品でありながら、女子のみの編成で戦うスタイルが新鮮でした。
こちらが女子チームのみなさん。↓
こちらのお写真は、プレミア会場にやってきた女子キャストのみなさん。
見事に個性がバラバラですな〜。
「キャラかぶり」の心配ナーイ!↓
そして、はしゃぎ気味のみなさんでした。↓
敵の大ボス役はユアン・マクレガーでしたけども。
手下を連れてましたけどもね〜。↓
手下を演じていたのは、テレビドラマでたまに見かけるクリス・メッシーナだったんですね!
これは気が付きませんでした。
クリス・メッシーナの代表作を何か一つ挙げたいのですが、思いつかないのが悔しいです!!
こちらのお写真は、素のクリス・メッシーナ。↓
クリス・メッシーナは、撮影を離れてもユアン・マクレガーの手下みたいになってます。↓
そんなユアン・マクレガー。
女子チームの1人、ハントレス役を演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッドを抱いてます!
ユアンとメアリーは不倫関係にあって、一時期は世間を騒がせてました。
劇中では2人が顔を合わすシーンは無かったと思う〜。
公の場でも、ツーショットを見ることはほとんど無い状態です。
交際のきっかけは、ドラマ「FARGO/ファーゴ」での共演で、今回の作品は2度目の共演作に。
こちらのお写真は普段の2人ですよ。
決まってますな〜ペアルック!↓
こちらのお写真でも、2人のコーディネイトがバッチリ。↓
道端でも目立つ存在のようです。↓
「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」★★★ [映画日記]
生きてます、マーゴット・ロビーの悪い顔!
映画「スーサイド・スクワッド」に登場した悪役キャラクターの1人、ハーレイ・クインを主人公にしたスピンオフ作品ですけども。
「キャラもの」ですよ!
顔は白塗りで、パンクな衣装を着たマーゴット・ロビーがハマってる〜。
普段のマーゴットって、基本的に、目はセクシーな半開きなのですが。
半目美人なんですよ!
マーゴが悪い役を演じるときだけは、目は大開きになるんですよね〜。
おっぴろげるんですよ!
ハーレイ・クインを演じる時に限っては、お口もガバっと開けてくる。
ご祝儀をもらう時の獅子舞みたいに開けてくるんですよ!
その「キメ顔」が怖くて最高〜。
バッチリとハマったマーゴの扮装だけで、「キャラもの」としては成功した状態でした。
プロデュースも兼ねているマーゴの「ガールズ・アクション・ムービーにしたい」という意向もあり、劇中には複数の女子キャラクターが新たに投入されています。
彼女たちの格闘や銃撃シーンが本格的。
女優たち自身が、がんばってアクションに挑戦していて感心しました。
この作品の良いところは、女子映画でありながら、全くお行儀が良くないところ。
みんなオテンバ!
走り回ってんの、休校ではしゃく子どもみたいに!!
ザックリと例えるならば、女子版「トレインスポッティング」っぽい、とでも言うか〜。
疾走感もありましたしね。
キーパーソンとなる少女カサンドラ役は、アジア人の子が演じてましたけども。
彼女が出てきたときは「まるで、パラサイト半地下の家族に出てきそうな子だね。まるで半地下娘だよ!」と思いました。
ハーレイ・クインがローラースケートが得意、という設定もナイスアイデア。
まずはハーレイ・クインのファッショにローラースケートがよく合ってます。
コーディネイトですよ!
ローラースケートで車とチェイスする場面もカッコよかったです。
かねてから、米国の食べ物には興味が無かったのですが、大味そうだし〜。
今回の作品ではハーレイ・クインの好物として、「エッグサンド」なる、ベーコンエッグとチーズをパンで挟んだ食べ物が登場〜。
その「エッグサンド」に関しては、アメリカ食の割には、まあまあ美味しそうに見えました。
できればお野菜も一緒に挟むと美味しいと思いますが。
米国人に「お野菜を挟む」という文化は無いのでしょうか。
もっと青菜を挟みなよ、大根の葉でも蕪の葉でも!
挟み込みなよ!!…と思いました。
ハーレイ・クインと対立するブラックマスク役はユアン・マクレガーでしたけども。
強くなくてオモローイ。
ブラックマスクの最期も愉快で笑ってしまいました。
オシャレで硬くなく、ユアン・マクレガーにピッタリの悪役でした。
「ハッピー・デス・デイ」★★★☆ [映画日記]
劇場公開時に観たかったけれど観逃していた作品を、amazonプライム・ビデオで発見。
ホント、マジでamazonプライム・ビデオって使える。
アマゾン最高。
できれば月額を無料にしてほしい〜!(←わがまま)
観てみたらホラー映画でした。
女子が、仮面をかぶった殺人鬼に追われまくってます。
襲われてんの、出刃包丁で!
パッと見は、「スクリーム」みたいなビジュアル。
今にもネーヴ・キャンベルが出てきそうでしたけども!
作品の中身はSFっぽいというか、フシギ系というか、何というか〜。
主人公の女子大生が、殺人鬼に襲われて死ぬたびに誕生日の朝に戻る、というお話。
バッドエンドを迎えるたびに、ふりだしに戻るタイプの「タイム・ループ・ホラー」というジャンルが新鮮〜。
あらゆる場面で、「誕生日」といキーワードが効いてる〜。
エンドクレジットのビジュアルもバースデー・カードをモチーフにしたものでオモローイ。
これは「誕生日ムービー」の決定版ですよ、「誕生ビー」!(←略しました)
主人公の女子大生ツリーはモテ系のイケイケ!!(←死語)
寄ってくるメンズは数知れず。
抱かれた相手は星の数っていう!
だから性格は悪い子。
態度はLのツンツン女!
そんなツリーが死ぬたびに目覚める場所は、非モテ系男子の部屋っていうのが基本構図です。
何度も目覚めるたびに、ツリーの考え方が少しずつ変化。
目覚めるたびに出会う人に対するリアクションが変わっていって、最終的に人間として大きな成長を遂げる展開がアメージング。
「殺人鬼に殺されるたびに、誕生日の朝に戻る」というシチュエーションですが、言い方を替えれば「失敗を経験した後に反省し、次のステップに進む」ということ。
実は、ドラマチックな設定だったんですね〜。
「ドラマチック・ホラー」なんですよ!
女子大生らしい恋愛、友情、親子関係など、青春期の人間模様が、いい感じにミックスされているところも良かったです。
ツリーが部屋に殺人鬼が入らないようにするため、窓枠に板をクギ打ちしている場面にはビックリ。
大昔、台風が来るたびに、家の窓に板をクギ打ちして、補強していた風景が目に浮かびました。
「三丁目の夕陽」の時代ですよ!
今はやりませんな〜、家屋が痛みますしね。
ツリー自身が「死ぬたびに目覚める」という事実を把握すると、ヤケクソになったのか全裸でお外を歩いたり、男子の前で屁をヒッたり、シモネタに走るところもかわいらしかったです。
しかし彼女の放屁音は図太くて、あんまりかわいらしいものではありませんでしたけども!
「米国のブロンド女子大生も、日本人のワシらも、放屁音は同じなんだな」という、妙な安心感を得ることはできました。
あれは万国共通、人類共通のサウンドでした。
「わたしはロランス」★★★☆ [映画日記]
お熱があんの!
…とは言っても例の病気じゃありません。
…とは言っても例の病気じゃありません。
グザヴィエ・ドラン熱ですよ、グザ熱!
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」公開タイミングで、「グザヴィエ・ドラン監督作を、もっと観ようかな」という気になっているボクちゃん。
踊らされてるんですよ!
そしたらamazonプライム・ビデオで、彼の過去作を発見。
2012年に公開された話題作ですけども。
本編時間3時間弱という尺の長さにビビッてしまい、再生ボタンを押すか押さまいか、しばし悩みましたけども。
「今観ておかなければ、もう当分興味も沸きやすまい。いつ観るか?今でしょ!(←死語)」と、意を決してボタンを押したわい。
「もしもボーイフレンドが突然女性になりたいと言ったら、あなたはどうする?いかがなさいますか貴女なら?」と女性客に問いかけているような作品でした。
メイン・キャラクターは、ひと組のカップル。
ボーイフレンドの「女になりたい」というカミングアウトにより、彼の家族やガールフレンドが影響されて変わっていく様子が、ドラマチックに描かれています。
時代は1990年あたりから始まり、終わる頃には十数年経つという、トランスジェンダーを扱った壮大すぎるラブ・ストーリーにビックリ仰天。
アート感と娯楽感のバランスも申し分なく、3時間弱の尺も退屈知らず。
この作品を、グザヴィエ・ドランが、当時21とか22歳で脚本から監督までこなして仕上げたことに驚愕。
物語の登場人物は、ほとんどが30歳以上で、クセのある者ばかり。
21とか22歳の男子が、これら全てを作り上げてしまったとは…。
観た感じだと、40歳以上の監督が作ったかのような力量と、造詣の深さなんですけど〜。
大体、どうして1990年頃のカルチャーや生活感を、当時21とか22歳の男子が難なく描けてしまえるのか?!
「グザヴィエ・ドラン、紛れもない天才。もしくはサバを読んでいて本当は当時40歳」と思いました。
グザヴィエ・ドラン自身はゲイということもあり、「マイノリティ層の心の叫びを前面に押し出した、社会に対してのいらだち」がメイン・テーマなのかと思いがちですが。
そういう場面もありますけども、どっちかというと、トランスジェンダーを愛してしまったガールフレンドの、揺れまくる心情の方が多く語られているところも驚き。
21とか22歳の男子に、ここまで客観性と表現力が備わっているとは。
アンタ早熟!
映画界の早摘みレモン!!
ボクちゃんが21とか22歳の頃は本当に子どもで、カール食べながらマンガを読んで過ごしてたんですけど〜。
ボクちゃんとは全く違うよネ、器が!…と思いました。
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」と同じく、メイン・キャラクターが、感じの悪い年上の女性記者から、感じの悪いインタビューを受ける、という場面がありました。
当時のグザヴィエ・ドランは、そんなインタビューばかり受けていたのかな。
また、彼の作品特有の、母子の確執場面もありました。
女に幻想を抱いていない。
女の毒々しい部分を描ける人なんですよね〜。
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」ジェシカ・チャステイン出演シーン全カット!他、幻の出演者たち。 [映画写真日記]
いや〜、米国の芸能界を舞台にしたグザヴィエ・ドラン監督作「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」な〜。
楽しみましたけども。
The Death And Life Of John F. Donovan [DVD]
- 出版社/メーカー: Eone
- 発売日: 2020/01/14
- メディア: DVD
こちらのお写真は、グザヴィエ・ドラン監督と、出演していた名子役ジェイコブ・トレンブレイくんの交流場面。
「ハリー・ポッターごっこ」でもしているんでしょうか〜。↓
大人になったジェイコブ・トレンブレイくんの役は、製作発表時にはニコラス・ホルトでしたけども。
出来上がりを観たら、ベン・シュネッツァーという名の男優に変わってました。↓
このように、「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」には、幻の出演者がいっぱい。
一番の幻キャストは、出演シーンを全カットされてしまったジェシカ・チャステインですよ。
こちらのお写真が、チャステイン出演場面の扮装ですけども、役作りバッチリ。
カットされてしまって残念〜。
どうやら、ゴシップ記者役だったようです。↓
また、ドラマ「FAMOUS IN LOVE」や、映画「ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜」での主演女優として知られるベラ・ソーンも、出演シーンを全カットされてしまったそう。
どんな役だったのかは不明です。
劇中、重要な役で出てきた、こちらの男優。
どこかで見たことがある、と思ったら…。
ボクちゃん、我が目を疑った。
それは、主にテレビで活躍している男優クリス・ジルカじゃんか〜!
クリス・ジルカが、グザヴィエ・ドラン監督作に出ているだと〜!?↓
クリス・ジルカ史上、最大の役を得ていてビックリ。
しかも、なんだか演技が上手いんですけど〜。
そんな繊細な表現ができる人だとは知らなんだ〜!
製作発表時には、出演者の中にテイラー・キッチュの名前もありましたが、本編には出てこなかったので降板したっぽい。
もしかしたら、テイラー・キッチュが演じる役を、クリス・ジルカがもらったのかもしんない。
幻となった出演者たちが全員劇中に登場していれば、超豪華キャストの作品になっていたでしょうな〜。
さて。
クリス・ジルカの話に戻りますけども。(←戻るんかい)
クリス・ジルカが出演した代表的な映画は「ピラニア リターンズ」「シャーク・ナイト」「ヤッた相手が多すぎて。」などですが。
印象的な役は「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのイジメ役。
こちらです。↓
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」出演で、代表作が上書きされて良かったネ。
クリス・ジルカといえば、モテることで有名。
元カノといえば、ドラマ「プリティ・リトル・ライアーズ」でおなじみの女優ルーシー・ヘイル等ですけども。↓
現在のクリス・ジルカは、5つ年上のパリス・ヒルトンと婚約しているらしいじゃん!
落ち着く先がパリス・ヒルトンて!!↓
どう見ても、パリス・ヒルトンが結婚に向いてる女には見えませんけども。↓
「姉さん女房」という立ち位置ならアリなのかな、とも思う〜。↓
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」★★★ [映画日記]
テレビ男優が成り上がったわい!
ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウ役でおなじみ、キット・ハリントンが話題の映画で大役を演じていてビックリ。
キット・ハリントンがオスカー女優と肩を並べて演技してるんですよ、ベイ子とかザンスーと!(←キャシー・ベイツとスーザン・サランドン)
「ゲーム・オブ・スローンズ」出演者の中では最も出世したのではなかろうか。
一気に抜きんでたわい。
鼻差で一等じゃーっ!(←競馬かい)
キット・ハリントンが演じた役は、アメリカのテレビドラマで人気沸騰中の若手男優ジョン・F・ドノヴァン。
旬のテレビ男優が、旬のテレビ男優役を演じてるっていう。
グッド・タイミング・キャスティング〜!
冒頭からジョン・F・ドノヴァンが謎の死をとげ、その真相はいかに?…という物語に発展。
彼と文通していたという少年ルパート・ターナー役が、名子役ジェイコブ・トレンブレイくんで、その母親役がナタマンというオールスターキャストになっています。(←ナタリー・ポートマン)
名優たちは難しい芝居をこなしていて、演技は見ごたえバッチリ。
母と息子、おばちゃんと男子、というキャラ配置が多くて、どの場面も「年長の女性に対して、仲良くしたいけど理解してもらえずイラついている男子」というシチュエーション。
バラエティ豊かなイラつきでした!
監督・脚本を担当したグザヴィエ・ドランは、こういう設定作りがお上手〜。
男子のイラつき方もリアルで、「一体グザヴィエさん、これまでの人生で、どんだけ年長の女性にイラついてきたのやら」と思いました。
グザヴィエ・ドラン作で初めての英語劇ということで、アメリカ人客などへの配慮でしょうか、複雑な構成の物語を分かりやすくするためか、説明が多かった気がします。
これまで以上にメジャー感のある作品で、プロっぽいアメリカの風味。
ちょっぴりバタ臭い!
過去作品では、野生味のある勢いを感じましたけど、今回は凝った作りだし技巧派という感じ。
感動シーンも計算が行き届きすぎて、すこしクサさを感じるくらい。
臭みがツンときたんですよ!
やや堅苦しさや、ぎこちなさを感じましたが、まだまだ作風は瑞々しいと思いました。
グザヴィエ・ドランの成長過程を目の当たりにしている感じです。
キャッチコピーは「ちょっぴり大人のグザヴィエ・ドラン」でいいと思います!
ジョン・F・ドノヴァンが死んだ理由は?という、謎が魅力でしたけども。
観てみたら結局、死んだ理由なんて分からず終いだったんですけど〜。
何でもいいから理由を教えてほしい、餅を喉に詰まらせたとか〜。(←正月の老人かい)
ジョン・F・ドノヴァンが抱えていた秘密も、2020年の今となっては珍しい秘密でも何でもなく、謎の難易度は低めでした。
しかしグザヴィエ・ドランが抱く、嘘にまみれた芸能界に対しての怒りは十分に感じとれました。
その反骨心を、いつまでも持ち続けてほしい、丸くならないでほしいです。
「レ・ミゼラブル」★★★ [映画日記]
ミュージカル映画じゃありません。
ジャン・バルジャンだか豆板醤だかは出てきませんから!
「レ・ミゼラブル」の舞台モンフェルメイユで繰り広げられる現代劇です。
なんと、カンヌ国際映画祭では審査員賞を受賞。米アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞では外国語作品賞にノミネートされているという世界的な注目作ですよ。
観てみたら、貧困層と警察との確執が描かれた、緊張感のある社会派サスペンス作品でしたけども。
生活弱者が些細なことで犯罪者として扱われ、性格の悪い警察官に目をつけられて、ときにひどく痛めつけられる、という展開は、どことなく本家「レ・ミゼラブル」をほうふつ。
昔も今も「レ・ミゼラブル」の世界観は変わらない、とでも言いたげな物語が、粋であり皮肉です。
このまま数十年後にも映画化されたら、タイトルは「レ・ミゼラブル2049」になるかもよ!
本家「レ・ミゼラブル」での顛末を踏まえて、ラストシーンの後がどうなったか想像するのも一興。
本家「レ・ミゼラブル」と同じだと信じたいです。
「レ・ミゼラブル」というタイトルを用いたことで、一層、物語が生きました。
空想が膨らんだわいフワ〜ッと!
酵母菌を練り込んだパン生地みたいに膨らんだんですよ!!
監督・脚本のラジ・リさんはモンフェルメイユ在住ということで、きっとリアルな設定なのでしょうけども。
出てくる警察官の感じが悪いんですよね〜。
「おめえら何か文句あんのか?ワシが法律やろが!」みたいな態度。
ふてぶてしい!
現地の警察官は拳銃を持ってないんですね。
携えている武器はゴム弾で、「へ〜、おたくのお国では、そういう決まりなんだ〜」と、異文化の勉強にもなりました。
子どもや移民に対する虐待行為も激しくてビックリしました。
大人は子どもの手本になるべきで、虐待はしてないけない」みたいな「大人と子どもの関係性」も、テーマの1つだったと思います。
ある場面で、子どもが大人に脅迫されるのですが。
なんとライオンの檻に入れられるという脅迫方法。
ご対面するんですよ、肉食動物と!
ボクちゃん、かねてから、一番イヤな死に方は「登山やキャンプ中に、ヒグマに襲われ食われること」だと思っているのですが。
「食われ死に」が一番イヤなんですよ!
今回の脅迫方法は、それを連想させるものでブルったわい。
仮に、檻の中にいるのがライオンではなく、サイだったとしてもイヤ。
サイすら怖い!
「動物を使っての脅しはいかん。卑怯」と思う名場面でした。
「仮面病棟」★★★ [映画日記]
*ネタバレはありません。
ほどんどの舞台は夜の病院。
院内映画ですよ!
医者、看護師、患者が強盗により院内に閉じ込められ、一夜をかけて脱出しようとするミステリー作品でした。
「ひと晩もの」ですよ、お大根の一夜漬けみたいな!
登場人物の事情が徐々に明らかになっていき、とんでもない真実にたどり着く…という具合で、なかなか面白かったです。
悪役は強盗のはずですが、他にも悪人が院内に潜んでいるんじゃないか、と思わせる点がミステリー。
主人公のお医者さんは、カルテやら部屋やらを荒らして、謎の解明に必死。
「普通に患者さんを診ていなよ。落ち着きなよ先生!」とも思いましたけども。
落ち着いていたら物語になりませんしね。
結末を予想しながら観ていたのですが、大体は予想通りのオチでしたが、シンプルなラストにはならず、ちょっとヒネってあるところが良いと思います。
「予想は当たっていたけど、意外性もあった」という、程よい満足感が得られました。
何でも腹八分目が良いんですよ!
長生きしたけりゃ、腹八分目〜!!
まーね、中には、ちょっと無理な設定もありましたけども。
「実は超小型の通信装置で、誰かと誰かが会話していた」とか。
「アンタ、007かい。まるで公開延期になったノー・タイム・トゥ・ ダイだわな」とも思いましたけども、まあいいです。
舞台の病院が絶妙に古臭くて最高〜。
昭和の建築物って、どうしてあんなに不気味に感じるんでしょうね〜。
病院内には、身元不明の痴ほう症患者がたくさん入院しているという設定。
そこは、薄暗くて殺風景な相部屋なんですよね〜。
「ああボクちゃんも将来、こういう施設でお世話になるのかな。おしめを替えてもらうのかな」と、少し切なくなりました。
主人公の医師・速水先生役を演じたのは坂口健太郎くんですよ。
魅惑の一重まぶたのあの子!
声がよく通る子ですよね。
セリフが聞きやすくて良かったわい。(←爺さんかい)
ケガをして運ばれてくる女子大生、瞳役を演じたのは永野芽郁ちゃんですよ。
「メイちゃ〜〜ん」ですよ!(←「となりのトトロ」で、池の周りでメイを探す婆さん調で)
若手2名の演技がお上手。
立派に物語を引っ張ってくれました。
「いい子いい子」してやりたかったです。(←孫かい)
「ジュディ 虹の彼方に」★★★☆ [映画日記]
演技に引き込まれました。
ズブズブと引きずり込まれたんですよ!(←底なし沼かい)
主人公は、実在した女優ジュディ・ガーランドですよ。
ジュディ・ガーランドの出演作を1本も観たことがないボクちゃん。
ジュディ本人のことも全く知らなくてすみません!
ジュディはジュディでも、ジュディ・オングなら知ってますけどダメですか!!
そんなボクちゃんでも十分に楽しめた作品です。
47歳という若さで他界したジュディ・ガーランドが、歌謡ショーで生計を立てていた晩年の様子を描いてますけども。
ジュディ役として歌まで自分で歌っているレネー・ゼルウィガーが、賞レースを総ナメしたのも納得。
「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」で賞レースを総ナメしたときのマリオン・コティヤールを思い出しました。
まずはレネー・ゼルウィガーが、シワだらけで老いた顔を惜しみなく披露しているところが素晴らしい。
映画の中では、顔は汚くてかまわない。
むしろ、顔は汚いくらいがリアルで良い。
垢が付いてるくらいが、ちょうど良いんですよ!(←垢は洗ったほうがいいですか)
お次に、歌謡ショー場面での、歌いっぷり、ジュディになりきった感が圧巻。
歌っているときの顔や動きが完全にイッちゃってて、グッときます。
「魂入ってんね。これぞ女ののど自慢」と思いました。
落ちぶれても、小さなステージで歌い続けるという根性というか美学というか〜、レネー・ゼルウィガー本人の人生ともオーバーラップして、説得力がスゴかったです。
子役時代、映画会社のお偉いさんにこき使われていたジュディ。
そのまま年をとったら、気まぐれで、わがままなバツ4女優に成長〜。
業界から干された状況から物語は始まりますけども。
我が子を愛する母としての一面と、ステージで歌い、観客と心を通わせることに生きがいを感じるエンターティナーとしての一面が描かれておりました。
リハーサルなしで、一発本番でコンサートを敢行したり、飛び入りでステージに立ったり、基本この人エンタメ女でした!
娯楽女なんですよ!!
一方ジュディは約束もすっぽかすような、ダメ人間の部分があるのに、バンドメンバーとか、マネージメント担当者とか、ジュディの周りにいる人が寛容〜。
いい人に囲まれていてビックリ。
もしボクちゃんが現場のスタッフだとしたら「ジュディなんかとは、やっとれんわ!」と捨て台詞を残し、現場から飛び出してしまうでしょうワンワン泣きながら!
そして、ジュディ・ガーランドの娘さんてミネ子だったんですね!!(←ライザ・ミネリ)
パーティ会場でジュディとミネ子が対面する場面も見せ場のひとつでした。
監督は知らない人だし、レネー・ゼルウィガーは、よくこの仕事を引き受けたな〜と思いました。
「賭け」みたいな仕事でしたが、見事に称賛を勝ちとったレネー・ゼルウィガーのことを「只者じゃない」と見直しました。
しかしながらレネー・ゼルウィガーの苗字が、いまだに「ゼルウィガー」なのか「セルヴィガー」なのか迷って困る〜。
「ブリジット・ジョーンズ」に改名してくれれば覚えやすいのですが。(←無理)
【メーカー特典あり】 ジュディ~虹の彼方に(オリジナル・サウンドトラック)(SHM-CD)(特典:ポストカード付)
- アーティスト: レネー・ゼルウィガー
- 出版社/メーカー: Universal Music
- 発売日: 2020/03/04
- メディア: CD