「ティーンスピリット」★★★ [映画日記]
今度のエル・ファニングは歌えます。
実はこの子、歌える子なんです!
…そんなアピールを感じる作品。
映画でプレゼンされたんですよ!
本編を観てみたら、確かに歌えてる〜。
まあまあ上手い〜。(←「まあまあ」かい)
もしかしたらエル・ファニングは、今後、ミュージカル大作への出演を狙っているのかも。
今作は、その練習?!
踏み台?!
…そんな印象まで受けた音楽系の作品、日本では2020年に公開されました。
エル・ファニングが演じているのは、イギリスの島で暮らす女子高生ヴァイオレット。
島っ子ですよ!
性格は大人しい、というか、陰気というか。
地味っ子ですけども!
そんなヴァイオレットが一念発起、お歌のオーディション番組で勝ち抜こうとするお話です。
展開としては、劇中でも音楽が引用されている「フラッシュダンス」みたいな感じなのですが。
さすが「今どき」ですね〜、作風はクール。
「これ、A24作品ですか?」と思ってしまうくらい、雰囲気重視のオシャレな感触。
劇中歌も大人っぽくて、どの曲もカッコいい〜。
監督・脚本は、最近ではドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」に出演しているマックス・ミンゲラなんですね〜。
巨匠アンソニー・ミンゲラの息子さんですよ、あそこんちの子!
今作は、マックス・ミンゲラの初監督作品らしいのですが、とても初めてとは思えぬ手腕。
演出技術に成熟味を感じました。
お歌を歌いこなしてしまうエル・ファニングもそうですが、「最近の子は何でも出来るよね〜。スゴいよ、ゲーム世代だか何だか知んないけど!」と思って、目の前の安酒をかっくらいました!
若い才能を目の当たりにして、もうヤケクソですよ!!
物語としては。
女子高生ヴァイオレットが歌う曲のジャンルは、ダンス・ミュージックとかロックなのですが。
ヴァイオレットがコーチとして雇ったのは、元オペラ歌手のボロボロのおじんって。
元オペラ歌手のボロボロのおじんから、一体何を教わるというのでしょう?!
「役に立たんだろ、そんなおじん」と思ってしまいました。
また、オーディションを勝ち抜き、島を出て、都会に降り立ったヴァイオレット。
上京して、わずか1〜2日でグレ始める、って早っ!
化粧も突然派手になってるし、奥手のはずが、男も手玉に取り出した!!
「都会でダメになるタイプの女」の描き方は激しかったです。